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晩ご飯はコレ↓でした。モヤシとズッキーニ炒め、焼き魚、ちょっとした買い置きのお惣菜、お味噌汁と白いご飯。今シーズンは、ズッキーニ1本しか買えなかった…ゴーヤーは一度も口に入れずに夏が終わった…今年の夏は暑すぎてコンロの前に立つのが嫌で、火を使う料理はあまりしなかったから。そして、読書&HP記事作成。何カ月ぶりかにHPを開いたので、画像貼りの方法が分からなくなり…で、ちゃんと調べるのも面倒なので文章だけの記事でとりあえず更新。後日画像載せますから。ようやく読了。短編集
「海炭市叙景」読了。海に囲まれた架空の地方都市「海炭市」を舞台にした連作短編集。時代設定は1980年代ぐらいかな?出てくるのは、年齢も職業も生活レベルも様々な普通の人々。色んな人の人生の、その一部分を切り取ったような物語が淡々と紡がれています。ひとつひとつの物語の悲喜交々がとても味わい深い。そして作者の文章力がとても光っている。目の前の景色が光や温度と共に浮かび上がってくるようでした。この作品は映画化もされてるようです。観てみたいけど、この文章が好きすぎるので、しばらく小説の余韻
NHK北海道映画「海炭市叙景」2010年12月3日(土)午前0時25分~原作:佐藤泰志監督:熊切和嘉http://www.kaitanshi.com/映画「海炭市叙景」公式サイト映画「海炭市叙景」第23回東京国際映画祭コンペティション正式出品作品監督:熊切和嘉原作:佐藤泰志音楽:ジム・オルーク2010年冬より順次全国公開!www.kaitanshi.com地上波初放送道南エリアで放送されます映画.comhttps://eiga.com/news/
久方ぶりに佐藤泰志『海炭市叙景』より。「十一時を過ぎると産業道路はめっきり車の数が減った。それに金曜の夜だった。明日の朝なら、暴走族がどこからともなくあらわれて、わがもの顔に産業道路を走り回り、繁華街にもくりだすはずだ。とんでもない奴らだ。いったいあんな真似をして、どこがおもしろいのか」冒頭のこの一文は、過日上げた『裂けた爪』の晴夫と通底する。『裂けた爪』「街をまっぷたつに引き裂くように流れている押切川の橋のひとつを渡り、古新開町のあたりに来ると、晴夫は急に注意
「街をまっぷたつに引き裂くように流れている押切川の橋のひとつを渡り、古新開町のあたりに来ると、晴夫は急に注意力が散漫になってしまった。グリーンプラザと呼ばれる広場のある通りに出た。一面、雪で塗り込められ、水のとまった噴水のある広場はがらんとして誰もいなかった。その辺は歓楽街の外れだった。広場の斜め向いに、彼が高校生の時、映画館からストリップ劇場になってしまった建物が見える。男がひとりうずくまるように劇場の前に坐っており、あとは誰もいなかった。身体を売る女たちが姿を見せるのは夜になってから
「あんた方にはわからないだろうがー」男は眉を寄せて言った。「日なたばっかり見てるとな、てめぇが誰かもわからなくなっちまうんだよ。見ろよ、あいつらを。暗いニュースを目にしたら、自己責任だの何だのすぐ噛みつきやがる。夜だけじゃないぜ、てめぇの心の中に真っ暗闇があるのをわかろうともしない。気づかねぇフリして、日なたばっかり見やがって、よく目が眩まないもんだ」男は頬を緩めた。が、目は笑っていなかった。佐藤泰志『海炭市叙景』を読み返している。いや上のはそれじゃない。俺の駄文です。函館を舞台と
2010/152分/日本監督:熊切和嘉出演:谷村美月竹原ピストル加瀬亮三浦誠己山中崇【配信】2021/8/1現在Amazonプライム/レンタルU-NEXT/見放題映画を見た、という感じ。この監督は、昭和文学の空気管を映像に出来る人。果てしなく続く灰色の世界に、ほんの小さく灯される明かり。閉鎖的な空間に余白がある。哀しさの中に優しさがある。どの短編にも心に残るシーンがあり、表情がある。無料トライアルをチェック↓海炭市叙景Amazon(アマ
『海炭市叙景』(2010)原作は佐藤泰志の小説で、短編5作で構成されている。監督熊切和嘉脚本宇治田隆史監督は違うが、『そこのみにて光輝く』『オーバー・フェンス』と共に函館三部作と言われるもののひとつ。原作から多少のアレンジ有り。谷村美月、竹原ピストル、加瀬亮、南果歩、小林薫、大森立嗣、他。ほんとに海炭市叙景だった。函館市がモデルとなってる海炭市の、小さな街に暮らす5組の家族を描いた作品で、その登場人物たちがわずかにすれ違う構成になっている。退屈なくらいゆっくりで情
函館映画4部作「海炭市叙景」(2010)「そこのみにて光輝く」(14)「オーバーフェンス」(16)「きみの鳥はうたえる」(18)。いずれも原作は函館生まれの作家・佐藤泰志。プロデューサーは市民映画館「シネマアイリス」代表・菅原和博氏だ。その菅原氏の友人が営むバーが『舶来居酒屋杉の子』。路面電車・函館駅から徒歩4分くらい。1958年開業。2代目(初代の娘)が引き継ぎ、ノーチャージを守り、気楽に楽しめるバーとして愛されている。入口に「きみの鳥はうたえる」のポスター。
佐藤泰志(1949~90年)は僕が愛読する作家の一人だ。古里・函館を舞台にした作品を数多く残している。佐藤の小説の映画化に取り組んでいるのが函館の市民映画館「シネマアイリス」代表・菅原和博氏。「海炭市叙景」(2010)「そこのみにて光輝く」(14)「オーバーフェンス」(16)「きみの鳥はうたえる」(18)をプロデュース。僕は全ての作品を読み、全ての映画を鑑賞している。函館の旅も何かの縁だ。菅原氏に会えないものか。無謀だが、アポなしで「シネマアイリス」へ。運悪く、菅
映画「海炭市叙景」の撮影地も訪ねたかったのですが、今回は諦めました。それでも函館の街を歩いていると、偶然撮影地を見つけてしまうことがあります。颯太と帆波の兄妹が通った小学校。学校から見える造船所。造船所の事故で二人が学校を早退する時に見る光景。大きくなったふたりが通勤に使う道。ロープウェイに乗るために二人が通った坂。帆波(谷村美月)が颯太(竹原ピストル)を待つロープウェイの山麓駅。この日は強風のため動いてい
その2「オーバー・フェンス」2016年9月公開。原作は、5度も芥川賞の候補に挙がった佐藤泰志※の同名の小説。函館生まれの佐藤自身の経験をもとに描いた函館3部作の最初の作品。いずれも映画化されており、これが3本目の作品。映画のワンシーン(映画ナタリー様から拝借)※佐藤泰志(さとうやすし):1949年4月26日、函館市高砂生まれ。1970年國學院大學文学部哲学科入学。高校の頃から小説を書き始め、19
蔦屋書店の小説コーナーに店員さんの“この夏読むべき書籍“の紹介ポップがありました。一冊はリチャード・ブローティガン「西瓜糖の日々」。放蕩ヒッピー気質のわたくしは絶対好きなはずと、10年くらい前友達が貸してくれたが、借りたまままださわりしか読んでおらず…すみません。西瓜糖の日々(河出文庫)Amazon(アマゾン)210〜2,468円そしてもう一冊が佐藤泰志「きみの鳥はうたえる」。きみの鳥はうたえる(河出文庫)Amazon(アマゾン)305〜1,800円蔦屋書店の店員さん、結構攻
Yahoo!ブログ時代からのブロ友の方が「私の好きな日本映画ベスト50」を発表されたので、「好きな日本映画」の自己確認の意味で自分もやってみました。(数年前にブログに書いた「日本映画お気に入りベスト100」を参考にしています)。「好きな映画」と「優秀な映画」は違い、ここにあげた作品は「優秀映画ベスト100」ではありません。映画サイトでは低評価でけなされている作品も多くあり、いわば黒澤、溝口、小津、成瀬、木下、小林正樹、新藤兼人、市川崑といった巨匠を除く、偏愛する日本映画の作品群と言えそうで
たまたま知った作家佐藤泰志さん『海炭市叙景』18の短篇が収められています。(構想では全部で36の物語になるはずだった様なのですが、、、。)海炭市(架空)を舞台にささやかに生きる市井の人々の生活を静かに綴った作品です。派手さもなくドラマックでもなく、、、物事を表面的に見るのではなく、その奥を捉えた心に残る作品群でした。海炭市叙景(小学館文庫)669円Amazonこちら映画化されているのですが、youtubeで鑑賞できました。いやぁ~良かったです!地元の素人の
DVD鑑賞解説『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』『オーバー・フェンス』の原作者・佐藤泰志の小説を映画化した青春ドラマ。『THECOCKPIT』などの三宅唱が監督を務め、函館市郊外の書店を軸に1人の女性と2人の男性が織り成す人間模様を映し出す。『素敵なダイナマイトスキャンダル』などの柄本佑と『映画夜空はいつでも最高密度の青色だ』などの石橋静河、『空海-KU-KAI-美しき王妃の謎』などの染谷将太らが共演。あらすじ失業中の静雄(染谷将太)は、函館市の郊外にある書店に勤める僕(柄本
こんばんは.˖⋆昨日も寒かったけど今日も風が冷たい。゚(˟꒳˟゚)゚。明日から暖かくなるのかな(´ρ`)咳が止まらないから今日はお仕事お休みしてお家でのんびりDVD鑑賞してました⸜('ᵕ')⸝今日観たのは、「海炭市叙景」と、「そこのみにて光輝く」原作者が同じで舞台も北海道両方とも暗くて重い…海炭市叙景は最後まで希望もないし個人的にはそこのみて光輝くの方が良かったかな菅田将暉の演技すごく良かった
『きみの鳥はうたえる』公式サイト『海炭市叙景』、『そこのみにて光輝く』、『オーバー・フェンス』と続いた函館出身の作家・佐藤泰志の原作の映画化、その最新作『きみの鳥はうたえる』を見てきました。柄本佑、染谷将太、石橋静河ら魅力的な若手キャストを配して、原作の舞台を東京から函館へ移し、北海道でオールロケした作品。監督の三宅唱が自ら原作からの大胆なシナリオ化を行っています。原作者の佐藤泰志の小説は、それぞれの映画化作品を鑑賞する際にいずれも読んでいますが、今回は原作を読まず仕舞いでした。1
昨日のお出かけの当初の目的は、映画⬇︎関西での公開初日でした青春映画のくくりだけど、若い子よりも私くらいの世代の方がわかる。そんな映画。観客も年配男性が多かった。『海炭市叙景』『そこのみにて光り輝く』『オーバーフェンス』佐藤泰志函館3部作に続く4作目の作品…『きみの鳥はうたえる』若手演技派の3人。柄本拓さん、染谷将太さん、石橋静河さん。石橋静河さんは、美しく魅力的でした。男の人が放っておかない代わりに女性の友達ができにくいタイプかも…朝ドラのより子さんとは
『海炭市叙景』(2010年日本)逃れようのないこと目を背けられないことどうしようもないこと重苦しい鉛のような空哀しみを飲み込み容赦なく畝る海飛べない鳥達を乗せた市電は色のない夜の町を走るうっすらと染まる東の空鈍色の町に新しい年が明ける架空の街「海炭市」を舞台に(モデルは函館)運命に抗えない人々を描いたやるせないオムニバス・ストーリーはやがて少しづつ交錯していく
昨日は私立高校の体験入学。家から遠い学校だけどスクールバスでの送迎付き٩(>ω<*)وラッキー張り切って早起きした長男「ヤル気満々やーん♡」と思ったら30分後には二度寝してたーー🤣結局いつも通り起きてきてぜーんぜん支度しないのまぢムカつくわーっっ💢案の定、家出る時間が遅くなって私、お迎え場所まで走った走った🏃💨でも長男ぜーんぜん走らないの😩お迎え場所に着いたらあれれ?余裕で間に合っちゃった?私はゼーゼーハーハー😵長男は涼しい顔してて走った私ってなんだったの?🤣
9月1日(土)、偏食的映画デーです。しかし山口・防府へ日帰りミニトリップ。映画はお休み。そこで映画ネタでお茶を濁します。あなたは読んでから見るか、見てから読むか。読んでも見ない、見たけど読まない、もありでしょう。「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」は10月13日公開。監督・脚本:大森立嗣(まほろ駅前、さよなら渓谷)。出演:樹木希林、黒木華、多部未華子。原作:森下典子(エッセイスト)。原作は2002年の出版(飛鳥新社)。2008年に新潮文庫化され、ロングセ
この人の作品は暗い。しかしもっと読みたいという気持ちにさせてくれるのは何だろう。村上春樹と同世代でありながら明と暗に分かれてつながることはなかった。周りの人によって世に出された作品佐藤泰志という人間にスポットが当てられた。
竹原ピストルが紅白に出るらしい。たぶん歌うのは「よー、そこの若いの」なんだろうな。2年前の曲だ。年齢は僕の1つ上なんだが彼はかっちょいい。これを機に一気にメディアに出まくるようなことになるんだろうか???僕的にはいまくらいの「わかる人だけわかる」的なポジションのままでいいんだが。会社の人間とのカラオケで歌ってもサビのところでようやく何の歌かわかってもらえる、それくらいでいいんだけど。彼はミュージシャンでもあり俳優でもある。彼が出ていた映画「海炭市叙景」は今でも好きな映画の1つだ。紅白を機に何か状
佐藤泰志の遺作、海炭市叙景を読みました。この話は海炭市で暮らす18の人々・・・街の発展にとりこされる老婆、麻薬に取り憑かれた男、無職の兄が遭難した妹。様々な普通ではない人に焦点を当て、海炭市の季節の移り変わりと住まいを生き生きと描いた作品です。ちょっとエロいシーンが多いのは抜きにして。なんかすごく架空の街なんだけど、どこか私達の世界でも現実味を帯びていて、何か私たちにも訴えかけるような作品だったかなと思います。この18人は決して大衆の中の1人ではなく、それぞれ大衆とかけはなれ
オダギリジョー、蒼井優、松田翔太らが顔をそろえ佐藤泰志の小説を映画化したラブストーリー。佐藤泰志といえば地方に暮らす庶民のどんづまりを描き続け名声を手にする前に自死を選んだ悲劇の作家だとか。その生涯において五度も芥川賞にノミネートされながら受賞することなく逝った佐藤泰志。「オーバー・フェンス」はそんな彼にとって最後の芥川賞候補となった作品で作家活動に挫折しかけた時代に職業訓練校に通っていた自身の体験を基にした物語だったことは後で知りました。先だって映画化された「海炭市叙
こんばんは。先日WOWOWで放送されていた、昨年公開の映画「オーバー・フェンス」(監督:山本敦弘、主演:オダギリジョー)を観ました。観に行きたかったけど観そびれた作品です。出演は、蒼井優、松田翔太、北村有起哉他。原作は、映画「海炭市叙景」(2010年)、映画「そこのみにて光輝く」(2014年)の原作者でもある作家故佐藤泰志の小説で、大人のラブストーリーに仕上がっています。著書「黄金の服」の中に納められています。黄金の服(小学館文庫
この映画、函館三部作(他に、海炭市叙景、そこのみにて光輝く)の最終章の作品として位置づけられている。佐藤泰志の小説において。ちなみにこの小説家は芥川賞や直木賞を取ることなく自殺して果てたのこと。う~ん。古いタイプの小説家なのか・・・。そのようなメンタリティーの中で、何かを残したい、叫びたい、という思いがこの3つの短編の中にはあるのかもしれない。ちなみに1990年に41歳で亡くなっている。舞台は現在ではないようだ。映画化された作品は監督がそれぞれ違い、「海炭市叙景」は熊切和嘉監督作品。