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実験が溜まっているのですが、今週は腹を決めてデスクワーク、論文執筆に集中することにしています。お陰様で、中途半端になっていた2報が、大筋まとまりそうです。いつも思うのは実験データは、"データ"ではありますが、やはり生もの。熟成させるべき性質のものもあるけれど、やはり傷まないように、早めに取りまとめないとなあ、と毎回思います。本年度は、学生や卒業した研究者らも合わせて、5報は投稿したい。成果は世の中に発信して、なんぼですからね。さて、今日もひたすら原稿と向き合
微生物学の講義をさせて頂く場合、必ず"サイズ"について触れます。例えば、酵母と細菌は人間からすると、一括りに”小さな微生物”と言いがちです。しかし細菌からすると酵母は本当にデカい。例えば細菌でもいいですし、それこそ新型コロナウイルスはどうでしょう。テレビでは、いかにもウニのようなとげとげの新型コロナウイルスが画面に浮かんでいますが、実際はとてつもなく小さい。それは宇宙から、私が仕事をしている大学の建物を覗くようなものです。印象と実際の生命の営み、サイズ感覚は
2023年も始動して、はや3月に入りました。自身の研究や教育活動など、月並みですが目まぐるしい日々です。一方で、世の中はきな臭い。コロナ禍3年目に入り、ようやく2類から5類へ。果たして単純な5類への移行。良かったね。少しずつ、生活が戻っているね。もうこれからはマスクつけたままでもいいや。本当にこれでいいのだろうか。考えなきゃいけないこと。やらなきゃいけないことはこれからのはず。パラダイムは気づかないうちにシフトしてしま
私のラボでは週一回、定例のラボミーティングを実施しています。私の今後の予定や学生の実験の進捗等々、このミーティングで、ラボメンバーで共有しています。毎回、ミーティングの最期に「今日のTopics」として話題を提供しています。もともと、ラボの研究テーマの最新の知見やその他、世界のニュースなど、ジャンルにとらわれずにトピックスを選んでいたのですが、ここしばらくは新型コロナやmRNA薬剤(ワクチン)にまつわる話が多くなっています。本来は、多様な話を提供したい。しかし
一般財団法人みやぎん経済研究所より発刊されている「調査日報」の9月号にて、私の研究内容を紹介する記事を掲載して頂きました。できるだけ一般の方にも伝わるように執筆しましたので、ご興味がありましたらご一読ください。調査日報20229月号寄稿:微生物の能力をフル活用:海洋環境微生物学研究室(MEM)の挑戦
宮崎は快晴ナリ。本日は自宅で論文執筆ナリ。ところでコロナ感染対策で県をまたぐ移動、またがない移動などについて、指針がよくでますが、県境で区切りをつけることの意義(効果)はどこにあるのだろうか。
もう11月。師走の足音も聞こえてきていますが、実感はありません。と、毎年同じことを言っています。本年度の実験・研究は、本当に魚類の飼育試験が多かったですね。カンパチ、ブリ、マダイ、ヤマメ、コイ・・・ラボの学生、アルバイトの学生も導入しての総力戦でした。でした、と過去形にしていますが、現在進行形の実験やこれから迫ってくる試験もあるので、まだまだ先は続きますが、さあて気合いれますかね。先日、試験用のヤマメを宮崎県北部、熊本県境の山に位置する五ヶ瀬よりはるばる宮崎大
三連休も最終日ですね。私は明日、某種苗センターに試験用の養殖魚の稚魚を受け取りにいくため、本日は大学にて、サンプリング準備です。今日の宮崎はしかめっつらしたような空模様ですが、昨日までは快晴でした。残暑。私は研究を生業とさせて頂いていますが、日々の生活の中で運動は大きな意味を持っています。バスケをしたり、このようなセルフトレーニングは生活のバイオリズムの中で大きな意味をもっていて、何らかの形で研究活動にもフィードバックしていると思っています。
転職して宮崎大学に着任したのは2011年、震災のあった年の夏でした。この度、転職後からお世話になった実験室を所属学部の改修工事に伴い引っ越しました。お金も物もない状況からラボ一期生の学生と一緒に学科の先生方のご協力も頂きながら地道に立ち上げ10年間お世話になりました。現在のラボの学生はその当時のことをもちろん知りません。たかが10年。されど10年。懐かしさは残りますが、この空間とはもう対面できないとなると一抹の寂しさを感じ
私の所属している農学部は改修工事に入っており、今期は我がラボの実験室がこれに当ります。ということで、只今引っ越し真っ最中。大物の機器は来週業者が入り搬送頂けますが、段ボールへの荷造りや、小型の機器類はラボメンバーで運び出します。一昨日は諸事情により、夜中から13時間連続勤務となりました。+1時間は(☚やめればいいのに)。10時間の時点で"今日は閉店ガラガラ"と思ったら、飼育している魚の疾病発生。子供たちは見捨てられません…一方で、荷物の隙間でぎりぎりまで実
先日出演させて頂いたNHK-BSのサイエンス番組「ヒューマニエンス」。放送後、以前お世話になり、ここのところご無沙汰の方からお電話がありました。本番組をいつも視聴されていたようで、今回私が突然出てきたためわざわざお電話をしてくださりまいた。体を悪くされ、足腰のリハビリされている日々で私の出演を大変喜んで頂いたようで、出演させて頂いた甲斐がありました。これも縁ですね。本放送を見て、養殖に関わる研究。腸内細菌の魅力を感じる高校生が、宮崎大学に興味を持
昨日、NHK-BSのサイエンス番組「ヒューマニエンス」にて、腸内細菌(前編)が放送されました。次週7/22(火)は後編です。魚の腸内細菌のパートにて(おそらく)私の研究・研究室が紹介される予定です。よろしければ、どうぞご視聴ください。https://www.nhk.jp/p/ts/X4VK5R2LR1/episode/te/Y63P5KK2L5/
定期的にぐったりする夢を見ます。恐らく心にチャージされているものが、実感よりも溜まっているのでしょう。とても不思議なのですが「明日ロシアで学会発表なのに、まだ手続きできていない!!」というパターンで、"ロシア"なのです。その後、なぜか中国or韓国への出張という。しかし何故ロシアなのだろう。定期的にこの手の夢を見ていて、必ずロシア。うーむ何かのお告げか。そうそう。先日、本ブログでもお知らせしましたが。某TV番組の特集にて、当研究室を少しご紹介頂ける
4/22に発売されます月刊「アグリバイオ」にて、私の研究紹介記事『水産増養殖におけるプロバイオティクスの可能性と物質代謝から見た作用機序の解明』が掲載されます。微生物の養殖利用の観点から執筆しましたので、関係者の皆さま、どうぞご一読を。http://hokuryukan-ns.co.jp/cms/books/%e3%82%a2%e3%82%b0%e3%83%aa%e3%83%90%e3%82%a4%e3%82%aa%e3%80%802021%e5%b9%b45%e6%9c%8
令和三年度に入りました。当研究室もこの度、新三年生2名と留学生1名の配属が決定しました。皆さんどうぞよろしく。実りある研究生活を研究室ライフを皆で築いていきましょう私が学生時代、研究室に入った時はどんな想いだったろうか。記憶はおぼろげだけれど研究できるんだ、という高揚した気分はしっかり覚えています。写真:ラボの学生がデザインした、研究室Tシャツ。
新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。年末より体調が思わしくなく、三が日最終日でようやく回復してきました。方も凝り、体がだるかったのですが、幸い熱がなく、食欲もあったので助かりました。令和二年は言わずなが、日本のみならず世界的に特殊な状況に置かれて幕が明け、またこれに終始した感があります。一方で、このような大きなうねり中でも、個人個人には生活があり、それぞれに時間を送ったはずです。私はというと研究の観点からは令和3年度に向け
イギリスの出版社ImpactScience社のImapct誌に当研究室での研究内容に関する記事が掲載されました。養殖業における微生物製剤"プロバイオティクス"に関する研究内容を主体にその他微生物発酵に関する内容も紹介されています。OpenAccessですので、下記サイトからPDFファイルをダウンロードできます。ご興味のある方は、ご一読ください。OurresearchactivitieshavebeenintroducedinJournal"Im
宮崎県北部、熊本県が目と鼻の先のところに五ヶ瀬町があります。五ヶ瀬では古くからヤマメの養殖が盛んなのですが、ラボの修士生がヤマメの飼育試験を行うため、五ヶ瀬町までヤマメのサンプリングに行ってきました。宮崎大学から五ヶ瀬町にあるヤマメの里までは、約180km。無事ヤマメちゃんたちを研究室の飼育水槽まで搬送しました。さて、忙しくなります。
本ブログでは私の研究や研究室に限定せず、私個人でも想うことを自由に綴らさせて頂いていますが、今回正式な研究・研究室の情報発信向けにウェブサイトを開設させて頂きました。といっても、昨日突貫工事で立ち上げましたので、中身はまだまだスカスカです。今後充実させていきたいと思っていますので、よろしければお立ち寄りください。海洋環境微生物学研究室(MEM)WebSite↓https://yousuketao.wixsite.com/mysite特に共同
2018年が始動しました。歳を重ねるごとに時間の流れが加速度的に早くなってきます。具体的に何歳から、という定義はできないのでしょうが、古来より世界中の人々に共通して知られるこの心理的時間の長さの変化は、「ジャネの法則」として知られています。すなわち、高齢者にとって、時間は風のように過ぎ去り、若者には時間はゆっくりと進んでいくというものです。年の初めにこのように所信表明し、その一年と対峙する。しかし、この1年という心理的時間の長さは、年を重ねる私にとって、今後ますます短くなってくることにな