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スウェーデン南部の田舎町で、不動産ブローカーでテレビタレントの女性が死亡します。開発に反対する地元住民懐柔のために購入した彫刻の上に転落したのでした。事故かはたまた殺人か、事件を担当するのは、病気療養のために滞在していたストックホルムのエリート捜査官と地元警察署の駆け出し女性刑事。馬は合わないが意見は合ってしまう二人が容疑者だらけの事件に挑むミステリです。物語の舞台は、スウェーデンの南部スコーネ地方の風光明媚な海沿いの町のエステリエンです。その海岸沿いの土地を購入し、不動産開発を目論ん
今年1年で読んだ本は目標の120冊(毎月10冊)には大きく届かない71冊でした。その上、1冊もこのブログに感想を掲載できませんでした。今の職場も3年目となり、仕事の内容にもやりがいを感じており、相変わらず仕事中心の生活が続いています。そのためというと単なる言い訳になってしまいますが、今年もブログを再開できないまま、大晦日を迎えることになってしまいました。このような状態のブログにもかかわらず、今年も多くの皆さんに訪れていただきました。本当にありがとうございました。読書量は減ったものの、
●推理合戦の古典的名作推理合戦じたいは決して得意ではないのですが、こちらの古典的名作はやっぱり面白いです♪毒入りチョコレート事件(アントニイ・バークリーさん)新訳で、有栖川有栖さんの解説付きです〈犯罪研究会〉会員6人それぞれの推理がめちゃくちゃ楽しみです旧訳が積読している間に新訳が出てきてくれましたソフトカバーorハードカバーが積読している間に文庫版が出てきてくれるのに似てますねなんだかんだ平穏無事、最幸にうまくいくありがとう愛してます強運HIROKO☆
「吸血鬼ハンターたちの読書会」著者:グレイディ・ヘンドリクス出版社:早川書房(2022/04/20)意識高い系の読書会に所属するパトリシアは、課題本を読まずに出席してしまい、それが引き金となって読書会は空中分解します。そこでパトリシアと一部のメンバーは犯罪実録本の読書会を立ち上げ、友情を育んでいきます。ある日パトリシアは近所に住む老女に襲われたことで、老女の甥ジェイムズと親しくなりますが、付き合いを深めるうちにジェイムズの正体に疑問を抱き始めます。物語の舞台は19
「デスチェアの殺人」上下巻著者:M・W・クレイヴン出版社:ハヤカワ・ミステリ文庫(2025/09/18)満を持して!ワシントン・ポーシリーズ第6作「デスチェアの殺人」の登場です。例年9月は年間ベストテン入りを狙って、傑作ミステリーが出版される時期ですが、本作もベストテン入り確定の傑作です。ハヤカワ書房HPよりストーリー紹介カルト教団の指導者が木に縛られ石打ちで殺された。聖書の刑罰を模した奇妙な殺害方法に困惑するポー。さらに遺体には、分析官ブラッドショーにもわ
映画「Mr.ノーバディ2」監督ティモ・ジャヤント主演ボブ・オデンカーク、コニー・ニールセン、クリストファー・ロイド、シャロン・ストーン2025年製作/90分/R15+/アメリカ劇場公開日:2025年10月24日鑑賞日:2025年10月24日待望の『Mr.ノーバディ』の続編です!!!前作が大好きだったので、またハッチとそのファミリーに会えてうれしい!冒頭、満身創痍のハッチに、“お前ら、何者だ”と尋ねる取調官2人。ハッチは前回は猫さんを連れていましたが、今回は賢そうな
「真犯人はこの列車のなかにいる」著者:ベンジャミン・スティーヴンソン出版社:ハーパーコリンズ・ジャパン(2025/9/25)ハーパーコリンズ・ジャパン社HPより引用ぼくはアーネスト・カニンガム。まだ駆け出しのミステリー作家だが、きたる推理作家協会主催の50周年イベントになぜか招待された。豪華列車でいく3泊4日の旅には錚々たる作家たちが招かれていて、ぼくは肩身の狭い思いだったが、そのうちの一人が旅の最中、殺害されてしまう。作家陣はもちろん、一般客も誰もが怪しく、何やら秘密
映画「ハウス・オブ・ダイナマイト」監督キャスリン・ビグロー2025年製作/112分/アメリカ公開日:2025年10月10日/配信開始日:2025年10月24日鑑賞日:2025年10月18日10月24日からNetflixで配信される本作が、限定的に劇場公開されていたので、先行して鑑賞してきました。同じ監督の「ハート・ロッカー」、「ゼロ・ダーク・サーティ」のようなサスペンスを、閉ざされた劇場空間で満喫したいと思ったからです。物語は、突如としてアメリカに向けて核ミサイルが発
「マーブル館殺人事件」著者:アンソニー・ホロヴィッツ出版社:創元推理文庫(2025/9/12)創元社HPより引用ギリシアでの生活に区切りをつけ、ロンドンに帰ってきたわたし、スーザン・ライランド。フリーランスの編集者として働いていたところ、予想だにしない仕事が舞いこんできた。若手作家が名探偵〈アティカス・ピュント〉シリーズを書き継ぐことになり、その編集を依頼されたのだ。途中までの原稿を読んだわたしは、作者が新作に自分の家族関係を反映しているのを感じる。ということはこ
好きな推理作品はある?>ぜひブログを見てください!▼本日限定!ブログスタンプ「スパイダー・ゲーム」著者:ジェフリー・ディーヴァー出版社:文春文庫(2025/9/3)国家安全保障省の捜査官カーメン・サンチェスの妹が何者かに襲われた。犯人は前日にも男性を殺害しており、事態は連続殺人の様相を呈する。サンチェスは、蜘蛛のタトゥーから「スパイダー」と呼ばれる犯人を、ハッキングや権利侵害事案のエキスパートであるジェイク・ヘロン教授とともに追いつめていく。連続殺人をつな
「誰が星の王子さまを殺したのか?」著者:ミシェル・ビュッシ出版社:集英社文庫(2025/2/20)「サン=テグジュペリの死の謎を解いてほしい」と依頼を受けた飛行機整備士ヌヴァンと見習い探偵アンディは、サン=テグジュペリの熱烈な信奉者で構成されたクラブ612のメンバーを訪ね歩き、真相を究明しようとする。だが二人が面会したメンバーは、直後に次々と不審な死を遂げる。王子さまを殺したのは誰なのか、サン=テグジュペリを殺したのは誰なのか、永遠の謎を追って、二人は世界中を旅する。
映画「ファンファーレ!ふたつの音」監督エマニュエル・クールコル主演:バンジャマン・ラヴェルネ、ピエール・ロタン2024年製作/103分/G/フランス劇場公開日:2025年9月19日鑑賞日:2025年9月25日白血病と診断された世界的指揮者ティボは、ドナーを探す過程で、自分が養子であり、生き別れた弟・ジミーがいることを知る。ドナーになったジミーは、かつて炭鉱で栄えた町で学食の仕事をしながら、町の吹奏楽団を生きがいに暮らしていた。育った環境も性格もまったく異なる二人だが、ジ
ノサカラボ舞台「THEMOUSETRAP」原作:アガサ・クリスティー構成・演出:野坂実劇場:博品館劇場(2025年9月22日鑑賞)ずっと昔、クリスティーを読みふけっていた頃、短編集で「三匹のめくらのねずみ」に出会いました。その短編集には「うぐいす荘」も収録されていて、この2作は何度も読み返しました。解説には「三匹のめくらのねずみ」が戯曲「ねずみとり」の原作であり、「ねずみとり」は上演回数世界一を誇る人気作だと書かれていて、いつか観てみたいと思ったものでした。そ
9月14日・15日に開催された「ハヤカワまつり」に参加してきました。会場は神保町・出版クラブビル。入口のエスカレーターを昇ると、壁一面に並んだ本が出迎えてくれ、思わず足を止めてしまう圧巻の光景でした。今回の目的は、三谷幸喜さん×山崎怜奈さんによる対談『アガサ・クリスティーを語る!』です。イベント開始まで物販コーナーを覗いたり、壁に貼られた作家のメッセージを読んだりして過ごしました。なかでもM・W・クレイヴンのメッセージに感動。貼り方が中学の文化祭のような感じで手作り感満載でした。
「世界の終わりの最後の殺人」著者:スチュアート・タートン出版社:文藝春秋(2025/3/12)告白しますと、スチュアート・タートンの第1作『イヴリン嬢は七回殺される』を私は読み終えることができませんでした。2019年の「週刊文春ミステリーベスト10」で第2位に選ばれた話題作なのに、投げ出した自分にちょっと落ち込みました。どうやら私は、ミステリの中でも「特殊設定」や「奇想系」との相性があまり良くないようです。ところが今回の新作『世界の終わりの最後の殺人』は、その
「死まで139歩」著者:ポール・アルテ出版社:ハヤカワポケットミステリ(2021/12/02)英国を舞台に本格ミステリを書くフランス人作家、ポール・アルテ。ツイスト博士シリーズとしては実に12年ぶりの翻訳です。暗号のような言葉を残しロンドンの夜に消えた女、毎日手紙を運ぶ奇妙な仕事に雇われた男、共通する「しゃがれ声」の怪人。ツイスト博士のもとに舞い込んだこのふたつの事件はやがて“無数の靴に埋もれた屋敷”へと収束していく。しかも埋葬されたはずの主人の死体が、密室
「骨と作家たち」著者:キャロル・グッドマン出版社:創元推理文庫(2025/4/30)キャロル・グッドマンは既にデビューから20数年のベテラン作家で、現在までに25作以上の作品を発表してきたそうです。日本での翻訳は2003年の『乙女の湖』以来、実に20年ぶりとなります。創元社HPよりストーリー紹介です。著名な作家でもあった大学教授が悲劇的な死を遂げてから25年。その追悼式がひらかれる前日、教え子たちが大学の施設に1泊することになった。かつて創作に鎬(しのぎ)
「木曜殺人クラブ」著者:リチャード・オスマン出版社:早川書房ハヤカワポケットミステリ(2021/9/10)映画:Netflix2025年8月28日配信開始主演:ヘレン・ミレン、ピアース・ブロスナン、ベン・キングスレー、ヘレン・イムリー待ちに待った「木曜殺人クラブ」の映像化です!小説『木曜殺人クラブ』原作を簡単にご紹介しますと…イギリスの引退者用施設、クーパーズ・チェイスに入居中の元看護師ジョイスは、未解決事件の調査を趣味とする「木曜殺人クラブ」に勧誘される。経
「眠れるアンナ・O」著者:マシュー・ブレイク出版社:新潮社(2025/7/29)ジェフリー・ディーヴァー絶賛の注目作「眠れるアンナ・O」。作者のマシュー・ブレイクにとって、本作は初のミステリーだそうです。ストーリーは友人二人が刺殺された現場で、アンナはナイフを手にしたまま昏睡状態に陥ってしまう。以来四年間、容疑者とされたまま眠り続けていた。睡眠が関連する犯罪の専門家ベンは、彼女を覚醒させ刑事責任を問える状態にするよう依頼を受ける。だが、アンナが目覚めたと
「フェアリー・テイル」著者:スティーヴン・キング出版社:文藝春秋(2025/4/25)2020年11月から2022年2月にかけて、コロナ禍の影響を受けながら執筆されたキングの長編『フェアリー・テイル』を読みました。2段組の上下巻というボリュームで、あらすじを書くと長くなるのですが…。17歳のチャーリーは、近所の偏屈爺さんボウディッチ氏を偶然助けたことによって、ボウディッチ氏と愛犬レイダーの信頼を得る。瀕死のレイダーを救うため、チャーリーはボウディッチ氏が遺
著者:アガサ・クリスティー出版社:早川書房クリスティー文庫ドラマ:ジョーン・ヒクソン版(1985年)、ジェラルディン・マクイーワン版(2005年)最近念願の配信サービスに契約し、現在U-NEXTとアマプラを視聴しています。U-NEXTでヒクソン版、アマプラでマクイーワン版が視聴できるので「動く指」で比較してみました。マクイーワン版のミス・マープルがきれいで上品すぎる、服装についてもマープルは絶対こんな花柄とか着ないと思っていたので、ヒクソン版のミス・マープルは私にとってはかな
「罪の水際」つみのみぎわ著者:ウィリアム・ショー出版社:新潮文庫(2025/4/23)イギリスの作家ウィリアム・ショーによる『刑事アレックス・キューピディ』シリーズの第5作で、今回が日本初邦訳となります。主人公アレックスはケント州の海辺の町ダンジェネスで17歳の娘と暮らすシングルマザーです。過去の凄惨な事件からPTSDを発症し、現在病欠中という背景を持ちます。ストーリーを公式HPより引用します。同性婚パーティに居合わせたアレックスは、花嫁に襲いかかろうと
思い立って、アガサ・クリスティーのベスト5を選んでみました。いわば原点回帰です。数あるミステリ作家の中で、ベスト5や10を語れるほどに作品数が多く、魅力が広がっている作家といえば、アガサしかいません。私の“推理小説歴”は小学校低学年の頃、兄が持っていたポーの傑作集「黄金虫」から始まりました。横尾忠則が表紙イラストを書いていたジュニア向け推理小説シリーズの1冊です。その後はごホームズ、ルパンにはまり、金の星社の少女探偵シリーズ「ナンシー・ドルー」と「少女探偵ジュディ」も夢中で読んでいま
「9人はなぜ殺される」著者:ピーター・スワンソン出版社:東京創元社(2025/6/27)大好きなピーター・スワンソンの最新作です。期待を裏切らない面白さでした。簡単にストーリーを紹介します。ある日突然アメリカ各地の9人に、自分の名を含む9つの名前だけが記された謎のリストが郵送された。差出人も意図も不明。だがその後、リストにあったホテル経営者の老人が溺死。翌日、また別の男性が射殺された。FBI捜査官ジェシカもまた、そのリストを受け取った一人。彼女は自らも狙われてい
「黒い空」著者:アーナルデュル・インドリダソン出版社:東京創元社(2025/6/27)アイスランドが誇る国民的作家アーナルデュル・インドリダソンによる〈エーレンデュル捜査官シリーズ〉の邦訳第8作『黒い空』が刊行されました!毎回楽しみにしているシリーズです。といっても本国では10作目、残念なことに最初の2作は日本では翻訳出版されていないので、邦訳は「黒い空」が第8作目ということになります。今回もシリーズの主役エーレンデュルは休暇中で不在です。代わって主役を務めるのは
「捜索者の血」著者:ハーラン・コーベン出版社:小学館文庫(2025/2/6)読み始めたら止まりません!特に第2部からは一気読み必至。…とはいえ、読み終えた後の満足感はやや期待値に届かず、少し残念な気持ちも残りました。ストーリーは…3歳の息子マシュウを惨殺した罪で終身刑に服するデイヴィッド。彼にとっては身に覚えのない罪だったが、喪失感と愛する者を守れなかった後悔から無実を訴えることなく刑に服していた。しかし5年後に元妻の妹レイチェルが面会に訪れ、成長したマシュ
「罠」著者:C.R.ハワード出版社:新潮文庫(2025/5/28)読了するまでに3日かかりました。正直、途中で読むのをやめようかと思ったほどです。ストーリーは…。約一年前の深夜、ダブリンのパブを出たまま行方不明になった妹ニッキ。姉のルーシーは、自ら囮となって犯人を誘い出し、妹の失踪の真相を突き止めようとします。やがて、ニッキの事件は他の失踪事件と関連づけられ、捜査班が立ち上がるものの、進展は遅々として得られません。全体的に、読み進めるのがなかなかつらかったです。まず、主
「ミセス・ワンのティーハウスと謎の死体」著者:ジェス・Q・スタント出版社:早川書房(2025/2/6)いやー、おもしろかったです。まさにコージーミステリの魅力がぎゅっと詰まった一冊でした。今でこそコージーミステリは一つのジャンルとして定着していますが、昔は明確な分類名すらありませんでしたよね。そもそも、こうした“癒し系ミステリ”そのものが存在していなかった気がします。女性読者層の拡大が、このジャンルの広がりに大きく貢献しているのではと思います。ストーリーは、
ドラマ「ブロードチャーチ〜殺意の町〜」2013年英国主演デヴィッド・テナント、オリヴィア・コールマンストーリーはイギリスの海辺の町ブロードチャーチで、11歳の少年ダニー・ラティマーの遺体が発見される。町に赴任したばかりのアレック・ハーディ警部補と地元出身の女性刑事のエリー・ミラーが捜査を担当することになるが、捜査が進むにつれブロードチャーチの住人たちの抱える秘密が次々と明らかになっていく。閉鎖的な街で複雑に絡み合う人間関係を解きほぐして、アレックとエリーは、犯人にたどり着くこと
「身代りの女」著者:シャロン・ボルトン出版社:新潮社(2024/5/1)情弱の私が好みのミステリーを探す方法の一つはハヤカワミステリの年度別ベスト10です。投票者の皆さんの選評を読みつつ、これは自分好み、これはダメそう、などとリストアップしていきます。本作も2025年版ミステリベスト10の第7位にランクインしています。選者によってベスト10上位と圏外の差が大きいので好みの分かれる作品なのかもしれません。が、私は好きでした。久々に集中力が途切れることなく一気読みでき