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小林正樹監督さっそくお話。舞台は川崎にある森田屋酒店。ひろ子(久我美子)はこの家の長男・良一(佐田啓二)のもとに嫁いで来た。まだ新婚だ。森田家には良一の母(浦辺粂子)、未婚の妹・泰子(高峰秀子)そして弟・登(石浜朗)がいるがひろ子の大きな悩みはこの泰子だった。泰子は戦災で足が不自由になり、恋人は去っていきそのためすっかり意固地になってしまいひろ子を妬み何かにつけ辛くあたる。そんな暗くなりがちな家の中を明るくして
「めし」(1951)原節子東宝専属第1回主演作品をNETFLIXで観ました。監督は成瀬巳喜男。倦怠期真っ只中の岡本初之輔(上原謙)と三千代(原節子)の夫婦。東京から大阪に転勤で引っ越してきてはや数年、庶民的で慎ましい生活を送る二人。夫からの会話は食事がいつになるのかぐらいで、夫の使用人をしているだけの日々が続く三千代。ある日、初之輔の姪、里子(島崎雪子)が家出して東京からやって来て、しばらく泊めてあげることに。近所のドラ息子(大泉滉)と遊び廻ったり、家の向かいに住む二号さん
今週は通勤20分圏内にある高台の現場でした。この地域には京都大学の新しいキャンパスのある高級住宅街です。屋根からの風景霞んでいて遠くまでは見えないあの山の向こうは亀岡市良い天気が続いています。高台でちょっと気温が低めなので、紅葉が進んでいます。高級住宅街ですから、現場も大きい家です。お向かいは、石垣の上に建ってまして、休憩中に見上げると、フェンスにヘビ😳最初はびっくりしましたが、毎日同じ場所にいます。ゴムのおもちゃですね。昔、買って帰ったら母にめちゃくちゃ怒られましたよ😆
『にっぽんのお婆あちゃん』題名別表記『喜劇にっぽんのお婆あちゃん』映画トーキー95分白黒昭和三十七年(1962年)一月三日公開製作国日本製作M.I.Iプロダクション製作市川喜一脚本水木洋子音楽渡辺宙明撮影中尾駿一郎出演北林谷栄(くみ)ミヤコ蝶々(サト)飯田蝶子(花)浦辺粂子(わか)原泉(はつ)岸輝子(かく)東山千栄子(末野)斎藤達雄(安西)
ひとつ前の当ブログで書いたように、『悪魔のようなあいつ』の脚本を依頼された長谷川和彦さんは、アメリカのテレビドラマ『逃亡者』を意識していたけれど、久世光彦さんがスタジオ・ドラマに拘ったため、長谷川さんの構想とは違った展開になりました。『逃亡者』構想の名残りがみれるのが、若山富三郎さんが演じた、ジュリーを追い詰める警部の役名です。「白戸」警部というのですが、この「白戸」という役名は、『逃亡者』でリチャード・キンブル(デビッド・ジャンセンさん)を追う「ジェラード」警部をもじって付けたそうです。白
10月18日(その2)。日本映画『喜劇にっぽんのお婆あちゃん』(1962年)観賞。浅草のレコード店で橋幸夫のヒット曲に耳を傾ける老婆くみとサト。くみは老人ホームから脱走したばかりでサトは同居する息子夫婦と折り合いが悪く家出した身だった。二人は浅草の街をブラつき様々な人と交流を重ねる。ただ同じころ、くみが入居していた老人ホーム「福寿園」では、失踪を巡って上へ下への大騒ぎになっていた。今井正監督の社会派喜劇。くみを北林谷栄、サトをミヤコ蝶々が演じたほか、飯田蝶子、浦辺粂子と豪華キャストが揃
シネマヴェーラ渋谷追悼特集成澤昌茂映画渡世より製作:東映監督・脚本:成澤昌茂原作:小幡欣治撮影:飯村雅彦美術:北川修音楽:渡辺岳夫出演:三木のり平佐久間良子森光子中村玉緒橘ますみ城野ゆき浦辺粂子1969年3月6日公開大森鉄平(三木のり平)は、妾21人を囲いながら、彼女たちに牛鍋屋“あかさたな”を経営させ、毎日、各支店の売上を集金していました。一方、妾たちはいずれも女盛りで、2週間に一度のお勤めでは欲求不満が溜まり、鉄平の奪い合いや浮気が絶えませんでし
『ある映画監督の生涯溝口健二の記録』スクリーン上映タイトル『ある映画監督の生涯私家版溝口健二の記録』(銀幕に二重鍵括弧無し)映画トーキー150分カラー・白黒昭和五十年(1975年)五月二十四日公開製作国日本製作言語日本語製作近代映画協会配給ATG資料キネマ旬報キネマ旬報社日本映画発達史田中純一郎著溝口健二というおのこ津村秀夫著溝口健二の人と芸術依田義賢著映画時代文芸春秋社映画脚本京屋襟店田中栄三著近代映画劇脚本選集聚芳
田宮二郎さん主演の『白い滑走路』1974年4月~9月までTBS系列で放映されていたドラマで毎週30%の高視聴率をあげていました。まず、超簡単にあらすじをご紹介すると日航のパイロット・杉山重夫(田宮二郎)冒頭アメリカのモーゼスレイクでボーイング747のパイロットに昇格する為の訓練を受ける杉山重夫。しかし無事、試験に合格し帰国すると妻の綾子が失踪していた。苦悩し、仕事の合間に必死に綾子を捜す重夫。その重夫に想い
お腹が空いたので。カサ・デ・オリーバのママさんにもらった、「QPパン工房カレーソース」を食べようと思う。むちゃくちゃ美味しいのだけれど、トースターで焼いた後、気をつけないと、口の中を火傷する「あつっ」上顎の皮がベロンと剥けた。ひょうきん族を思い出した。「おでんと言えば鶴太郎さん」何度鶴太郎さんを「羽交締め」にした事だろう(笑)チャンネル登録宜しくhttps://tap-1.jp/youtube_ch絶賛配信中たッぴーの歌唱力、ど
『さびしんぼう』(1985年・日本・113分・青春/恋愛)監督:大林宣彦原作:山中恒「なんだかへんて子」主題歌:富田靖子「さみしんぼう」出演:富田靖子、尾美としのり、藤田弓子、小林稔侍、浦辺粂子寺の跡取り息子は母親の強い希望でピアノを練習していた。曲はショパンの【別れの曲】しかし高校生の息子はピアノの練習より女の子に興味津々。そんな時不思議なメイクをした女の子「さみしんぼう」と出会う。さびしんぼうAmazon(アマゾン)300円
『明治一代女』映画トーキー113分白黒昭和三十年(1955年)一月二十二日公開製作国日本製作新東宝原作川口松太郎脚本伊藤大輔成沢昌茂撮影鈴木博美術松山崇音楽伊福部昭歌舞伎指導喜熨斗光則出演木暮実千代(叶家お梅)北上弥太郎(沢村仙枝)杉村春子(大秀の女将お秀)藤木の実(お秀の娘小吉)市川小太夫(尾上梅寿郎)殿山泰司(平吉)浦辺粂子(お梅の母お兼)高堂国
文字数:980文字(原稿用紙約2枚半)数多あるブログの中からご訪問いただきまして、誠に有難うございます。長い文章ではありますが、お読みいただけましたら幸いです。私の自己紹介はこちらですので、ご興味ある方はお読みいただけましたら嬉しく思います。『自己紹介』文字数:1146文字(原稿用紙約3枚弱)数多あるブログの中からご訪問いただきまして、誠に有難うございます。貴重なお時間をいただきますが、お読みいただけまし…ameblo.jp先日朝、起きるとふと浮かんだのが、ブログで
『下郎の首』映画トーキー96分白黒昭和三十年(1955年)七月二十六日公開製作国日本製作新東宝製作津田勝二脚本伊藤大輔撮影平野好美照明佐藤快哉録音根岸寿夫美術松山崇音楽深井史郎助監督山田達雄編集宮田味津三出演田崎潤(下郎訥平)嵯峨美智子(お市)丹波哲郎(石谷)岡譲司(溝呂木)三井弘次(躄勝)舟橋元(千石)鳥羽陽之助(丹波)沢村昌之助(源吾)山本豊三(須藤静馬)倉橋宏明(六助)広瀬康治(
映画「さびしんぼう」監督・脚本:大林宣彦原作:山中恒出演:富田靖子、尾美としのり、藤田弓子、小林稔侍、岸部一徳、樹木希林、小林聡美、根岸季衣、浦辺粂子、入江若葉ほかDVD1985年作品。この大林宣彦の最高傑作を、高校生の私は劇場で見ました。17歳でこの映画をリアルタイムで見れた幸福よ。「転校生」「時をかける少女」に続く尾道三部作の掉尾を飾る名作。本作の富田靖子はまさしく当時の私のミューズ。何回見てものその美しさ、可憐さ、可愛らしさは輝きを増している。我々
https://youtu.be/OPoSXc_ODdg誰も知らない♪夜明けが明けたときぃ〜街の角から素敵な…婆婆がでる・・・下手したら爺も出る・・・www沢山描いたなぁ〜と並べてみると世代丸出しwきゃ♡
デイサービス似顔絵回想ゲーム本日最後のお題です!丹羽哲郎成田三樹夫川谷拓三淡谷のり子小森和子大屋政子塩沢トキ1番難しかったかなーw【浦辺粂子さん】でしたー✨😆似せるのも難しいですものーhttps://www.youtube.com/watch?v=8mgPL3ORAxI
『あにいもうと』映画トーキー96分白黒昭和二十八年(1953年)八月十九日公開製作国日本製作大映東京企画三浦信夫原作室生犀星脚本水木洋子撮影峰重義音楽斎藤一郎美術仲美喜雄装置小宮清録音西井憲一音響効果花岡勝次郎照明安藤真之助編集鈴木東陽製作主任西沢康正装飾尾上芳正出演京マチ子(もん)森雅之(伊之吉)久我美子(さん)船越英二(小畑)堀雄二(鯛一)潮万太郎(
映画女優スタアになるまで作者:小池善彦出版:章華社作年:1926年いよいよ爛熟した都市文化が怒濤の横一線となって昭和の御代を舐めつくしていくそんな(何とも足のつかなくなる)水際立った時代に本書もぷっかりと浮いています。浅草オペラや安来節こそ潮が引きましたが少女歌劇団に女剣戟、レヴューはまさに日の出の勢い、繁華街にもカフェーがちらほら生まれるや瞬く間に夜をネオンに滲ませて広がっていき(とりわけ関西資本が乗り込んでくるに及んで女給という言葉に言うに言われぬ気怠
映画女優の半生作者:浦辺粂子出版:東京演芸通信社作年:1925年この本の綴られた1925年に浦辺粂子が何歳であったかやや目が眩む思いがするのが口絵にもふんだんに映画のスチール写真が使われ(私たちがよく知る(というかそれしか見たことのない)柔らかく絞った手拭いみたいなお婆さんではなく)柔和な愛らしさに面差しのあれこれを浮かべながらそれもそのはず23歳のうら若さです。のちに改めて半生を書き起こした『映画わずらい』(六芸書房1966年)が女優になってからの
東映バカ様が『鶴田浩二が「任侠道」で貫いたような恋愛観・そして悲劇大映東京「いとはん物語」京マチ子』を書いて下さいました。拝読して、「仰る通りです」と膝を打ち、リブログさせて頂きます。伊藤大輔が語る愛の物語です。『いとはん物語』1957年1月15日公開製作大映原作北条秀司脚本成沢昌茂音楽伊福部昭主演鶴田浩二(友七)京マチ子(お嘉津)監督伊藤大輔2005年1月14日京都文化博物館にて鑑賞友七は嬢(とう)はん嘉津に深い
『切られ与三郎』映画トーキー94分カラー大映スコープ昭和三十五年(1960年)七月十日公開製作国日本製作大映京都製作武田一義脚本伊藤大輔撮影宮川一夫音楽齋藤一郎美術西岡善信録音大谷厳照明中岡源権出演市川雷蔵(与三郎)冨士眞奈美(お金)淡路恵子(お富)中村玉緒(かつら)多々良純(蝙蝠ノ安五郎)浦辺粂子(お源)寺島貢(三八)村田知栄子(お菅)潮万太郎(源右衛門)小堀阿吉雄(市場鶴)浅尾奥山(藤八)
『私は二歳』(1962年、監督/市川崑、脚本/和田夏十、原作/松田道雄、撮影/小林節雄、音楽/芥川也寸志、美術/千田隆、編集/中静達治)11月は岐阜・柳ケ瀬のロイヤル劇場へ二度出かけました。最初に見たのは「銀幕の女王/山本富士子特集」の一本、市川崑監督の『私は二歳』。松田道雄の育児書を和田夏十がシナリオ化した作品ですが、0歳から2歳を迎えるまでの赤ん坊の視点で周囲の大人を捉えているのが実にユニークです。1962年、才気煥発な時期の市川崑・和田夏十コンビの作品です。そして翌週末にロイヤ
リミット・オブ・タイムラグ御来場下さいました、舞台「悪妻身につかず」みーんなのアイドル浦ちゃんこと小杉碧さん髪の毛ばっさり切ってめちゃめちゃ色っぽいTwitterのアカウント新しくしたり、新しくブログを始めたり、自分のやりたいことをやる環境を着々と整えてるめちゃめちゃ頑張り屋さんのあおい心から応援するまた一緒にお芝居したいし、なんでもチカラになりたいと思う観に来てくれて。ありがとうm(__)m
『下郎の首』映画トーキー96分白黒昭和三十年(1955年)七月二十六日公開製作国日本製作新東宝製作津田勝二脚本伊藤大輔撮影平野好美照明佐藤快哉録音根岸寿夫美術松山崇音楽深井史郎助監督山田達雄編集宮田味津三出演田崎潤(下郎訥平)嵯峨美智子(お市)丹波哲郎(石谷)岡譲司(溝呂木)三井弘次(躄勝)舟橋元(千石)鳥羽陽之助(丹波)沢村昌之助(源吾)山本豊三(須藤静馬)倉橋宏明(六助)広瀬康治(重兵
『明治一代女』映画トーキー113分白黒昭和三十年(1955年)一月二十二日公開製作国日本製作新東宝原作川口松太郎脚本伊藤大輔成沢昌茂撮影鈴木博美術松山崇音楽伊福部昭出演木暮実千代(叶家お梅)北上弥太郎(沢村仙枝)杉村春子(大秀の女将お秀)藤木の実(お秀の娘小吉)市川小太夫(尾上梅寿郎)殿山泰司(平吉)浦辺粂子(お梅の母お兼)高堂国典(稲舟の船頭)武田正憲(
『いとはん物語』映画トーキー82分カラー昭和三十二年(1957年)一月十五日公開製作国日本製作大映京都製作永田雅一原作北條秀司脚色成沢昌茂音楽伊福部昭撮影高橋通夫美術柴田篤二出演鶴田浩二(友七)京マチ子(お嘉津)小野道子(お八重)矢島ひろ子(お咲)市川和子(お菊)川崎敬三(久夫)鶴見丈二(清之助)梅若正義(政二郎)丸山修(市三郎)飛田喜佐夫(定吉)南左斗子(おそよ)加東大介(松吉)
先日、深夜バラエティー「怒り新党」で、「攻めすぎた昭和歌謡レコード」として、昭和映画史に名を残す名女優の一人・浦辺粂子さん(1902~1989)さんが82歳当時に歌手デビューした曲「私、歌手になりましたよ」を紹介していました。それをきっかけに、浦辺粂子さんがプチマイブームになってます。幼い頃にバラエティー番組で見た記憶がうっすらとありますが、何といっても、溝口健二・小津安二郎・木下惠介をなどの巨匠・名匠の作品には欠かせなかった名脇役としての足跡です。先年、母が整理ものをしていると
雨ですなあ...梅雨ですなあ...いつものごとく香味焙煎というインスタント・コーヒーをすすりながら、ウチで映画鑑賞。先日に引き続き「山田洋次監督の100本」から、今日は成瀬巳喜男監督の「めし」。成瀬監督の代表作のひとつ、スランプから脱出するきっかけとなった作品、という位置付けらしい。倦怠期の若夫婦が仲直りする、そういうお話。もっとも林芙美子の原作は彼女の死によって未完で、その「仲直り」という結末は成瀬さん独自の解釈によるものらしい。