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「職場に感情を持ち込むな」という上司の呪縛から解かれて、感情に意識を向けるために小説を読むようになりました。そんな「感じる読書」で出会った本を紹介していきます。「水車小屋のネネ」津村記久子著毎日新聞出版書店で手に取った時、装丁の温かい美しさに強く惹かれました。そして、ネネってだれ?と思いつつ読み始めると。1981年、18才の姉と8才の妹は家を出ます。姉は住み込みで蕎麦屋で働き始めますが、その蕎麦屋のそば粉をひく水車小屋にいるヨウム(鳥の種類です)
津村記久子のエッセイ集。エッセイをまとめて読んだことはなかったので、今回読んだ。2012年に講談社から刊行。タイトルの「二度寝」については書いていない。「あとがき」でそのことに触れているが、書いていない理由も面白い。十数年前のエッセイが多いので、「この時こうだったのか」と知ることもあった。一番は、彼女は働きながら小説やエッセイを書いていたこと。「そういえばそうだった」と思い出す。小説の話(今、これを書いていてどうの)はあまりない。日常での生活
水車小屋のネネ津村記久子著変わったタイトルですよね。内容の想像がつかなかったです。高校を卒業した姉と、小学3年生の妹。二人で生きていくと、決めて、姉が探して来た仕事が蕎麦屋の仕事。蕎麦屋の仕事と、そこで使う蕎麦粉を水車小屋でひうているため、その番をしているヨウム(オウムみたいに喋る鳥)のネネのお世話をする、変わってるけど、住み込みという、二人にとっては、有難いお仕事。変わった事情を抱え、子供達、二人で暮らす事を廻りの大人達も、助け過ぎず、だが、見守り助ける。彼女達
1月の読了本です。8冊を読みました。Amazonのリンクを貼って紹介している本はKindleUnlimitedで読んだ本です。原田マハ著「翼をください」(上・下)翼をください上(角川文庫)Amazon(アマゾン)翼をください下(角川文庫)Amazon(アマゾン)日本製飛行機ニッポン号の世界初の世界一周と、実在したアメリカの女性飛行家アメリア・イアハートをモデルにした物語です。アメリア・イアハートの失踪は未だに謎のままで、つい先日も太平洋に飛行機の残影が見つかった可能性
2024年本屋大賞ノミネート作品2024年本屋大賞ノミネート10作品発表になりましたね〜ドキドキワクワクしながら待ってました前もって、いろんな方の予想を参考に図書館で予約していましたが発表を見てさらに追加で予約しました全て読み終わるのはいつになるのやら……というほど順番が先のものもありますが10冊全ては私のお財布では……ですが気に入ったものは購入しますノミネート作品黄色い家(川上未映子)君が手にするはずだった黄金について(小川哲)水車小屋のネネ(津村記久子)ス
読書、大好き人間だった私。子育てに仕事に翻弄され、全然読めてなかったけどその時間が大切と思い、読書の時間を【頑張って】とることに!!!自由な時間なんて、計画してとらないとないんだから!なんて、いいつつ朝のお掃除減らし、読書☺️好きなことに時間を使う。本の世界にのめり込める。目標決めて読み切る。ついつい、子育てや仕事などを言い訳にできなかった趣味を再開し、いいな〜この時間!と元気になったママでした😋※はじめたの、、、24年1月(今月🤫💦)
「サキの忘れ物」読了。全9編から成る短編集。うまく世渡りができない不器用な人達が、泣いたり喚いたりする訳でもなく、淡々と生きている。でもちょっとした出来事や出会いのおかげで、心に変化が起きて、人生が動き出したりする。そんな話が多く収録されていました。いつものように、淡々とした文章で表現される、身近な世界の物語がとても好き。話自体は全くエモくないのに、なぜか胸が熱くなったり、ほろりときたりするのが不思議。登場人物達に共感するところがたくさんある。そしてこの本には、普通の短編小説以外
京都で大学生が、うだうだとお酒を飲んだり、バイトしたりして、身近な色んな人と交流する感じの話。登場人物の名前が日本人なのにカタカナ表記をしてみたり、それはおそらく、登場人物の存在感を調整しているのかな?と私は思います。少しLGBTQにかかわる話でもあります。大部分がどこか間が抜けていてユーモラスだったり、うだうだしているものの、中には攻撃的な人物や、大変なひどい事件にあっている人物などもまぎれており、その描写が「作者の近しい人に、実際にそういう人物がいるのではないか?」と疑うくらい
ブックオフに行って津村記久子さんの本を購入しました!読書大好きなのでそれから夕食の材料を買いにスーパーへ今日も丁寧に生活してます!
津村記久子さんの『うどん陣営の受難』をオーディブルで耳読しました!本書を知ったのは、『本の雑誌』2024年1月号(2023年度のベスト10特集)の中で、読者が選んだベスト1というコーナーに載っていたのを見て、初めて知りました。津村記久子さんは元々好きな作家さんでしたし、タイトルがなんとも魅力的なので、これは読んでみたい!と思い、オーディブルで探すとあったので、やったー!と喜び勇んで聞き始めました👂✨あらすじは👇「控えめに言って、どっちもくそ」四年ごとに開かれる会社の代表選挙。一回目
サキの忘れ物津村記久子小さな温もりに大きく励まされる。
現代生活独習ノートAmazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}これはいい、これはいい短編集なんだけどとても津村さんぽくて、地味だけどしみじみと心にくるやつ。特に毎日にお疲れの方々にはわかりみが深いと思う。派手な展開もないし、すごい感動の嵐とかそういうんじゃないけど、読むとなんかすこーし元気になる。ワタシは1作目のが凄く好き。求職者のSNSをチェックする仕事ですっかり心をすり減らしてしまい、数日有休をとって休んでいる間の話。心が何も感じない状態になり食
『ロスジェネ文学論』という本で「「ありふれた人が思いがけず想像できないような苦しい経験をしていたりする(うろおぼえ)」と言っていた作者」と、紹介されていたので、興味をもって読んでみました。やはり、「どこにでもいるような普通っぽくまわりに気をつかい、どこにでもいるように会社の人間関係に苦労している人」を描くのが上手な作者さんです。その普通っぽさが、「いざ書こうと思ったら、案外難しいんじゃないかな?」と思います。この作者さんとは、現実に身近にいたら、仲良くやっていけそうな気がします。会社
津村記久子さんサキの忘れ物生きていると色々あるよなぁと思う時に、ふと立ち止まって読みたくなるような短編集。自分を見つめたい時にもお勧め。きっと心の癒しになることでしょう。
好きな作家さんと聞かれると一番に思い出すのは、「有川ひろ」さんです。図書館の蔵書を検索していてヒットしました。ただ、有川ひろさんだけが書いているのではなく、複数の作家さんの「女性が主人公」で「お仕事」の小説を集められています。それと、物理的な制約から「短編」に限ります。(当たり前)本当はアカンのでしょうが、この短編集の意図も知りたかったので、巻末の「解説」も少しだけ先読みさせてもらいました。編者の三宅香帆さんが解説を書かれています。今回の企画のコンセプトは「女性主人公を中心とした日本
ロスジェネ世代、いわゆる就職氷河期世代の小説家を俎上に載せて、分析した本。まだまだ新しい世代なので、ちゃんとした文学論で分析されていないのを、本書で扱ったとのこと。大変興味深く読むことができました。ただ、まだ読んだことのない作家さんも取り上げていたので、「先にその小説を読んでから、こっちの文学論を読みたかったなあ」と、少し、不満に思い、読んでない小説個所は、チラ見。綿矢りさ、平野啓一郎、金原ひとみ、津村記久子、朝井リョウ(『桐島部活やめるってよ』)、中村文則、など。平野啓一郎、金原
こんばんは!新年も明けて数日経ちましたがまずはご挨拶皆様、今年もよろしくお願い致しますお正月休みはしたいと思っていた読書にどっぷり浸っておりました年末に言っていたとおり今年のブログは読んだ本のご紹介と感想から始めたいと思います秋に読んだ本から書こうかと思いましたがお正月に読んだ本の感動が冷めないうちにまずこちらから水車小屋のネネ津村記久子2024年1月6日読了かなり長くなってしまったのでご
皆さんこんにちは。昨日、お散歩に行った帰りにお母さんとマクドナルドでお茶をしようということになり、マカロンを食べました。マクドナルドのマカロンは初めてです。チョコレート味のものをお母さんと半分こして食べたのですが、クリームが生チョコみたいな食感でとっても美味しかったです♪今度は他の味も食べてみたいなここからは読書記録を書きたいと思います。今回は津村記久子さん『ワーカーズ・ダイジェスト』です。社会人の男性と女性が登場してそれぞれの日常の出来事が交互に書かれる形でお話が進んでいきます。私
あと数日で2023年も終わりますが、つくづくつまらん1年でしたな通院・入院・手術・療養の繰り返し。もうほんとにそれだけに費やした1年・・・・おかげで久しぶりに本もたくさん読めましたよ。ベッドの中で、病院の待合室で、調剤薬局で・・・ずーっと読んでたなぁ。そんな今年の読書の記録をここにまとめておきます。ここ数年は50冊も読めない年が続いてたけど、今年はたぶん65~70冊。苦手意識のあった翻訳物やSFにもチャレンジし、改めて自分がこのジャンルが苦手なことを実感。だからもう無理
書店でのサイン会に行くほど夢中になっている作家さんはいませんが、先月図書館で開催された大阪市出身の作家、津村記久子さんの講演へ行ってきました。下書き保存のまま放置していました津村記久子作品コーナー司会者がいて、あらかじめ募集した質問に津村さんが答えるというQ&A方式でした。作家とは気難しいもの、という先入観(いつの時代の?)がどっかへ飛んでいくほどほのぼのとした雰囲気で、いい意味で肩の力が抜けた講演会でした。ものを創作する人の頭のなかは、こんな感じなのかと知れて面白
先日、出先でTHEBIGISSUE最新号を買いました。販売員さんがいる駅はたまにしか利用しないのですが時々、購入します。いつも購入すると販売員さんが丁寧によい1日をって言ってくれるのが嬉しいんです。今回は、良いお年をでしたひとつ前の号奈良美智さんの企画号を買いたいと思っていたらすっかり忘れていてすでに売切れでした。今回のメイン企画はからすのパン屋さん表紙の絵は見かけるけど読んだことない。中に載っていたパンの絵が可愛かったので今度、図書館で借りてみようと思
有川ひろ、恩田陸、桐野夏生、田辺聖子、津村記久子、山本文緒、綿矢りさ。「女性の仕事について」の短編~中編を1冊にまとめたのが本書だ。好きな作家が何人かいるので、「まとめて読める」と思って読んだ。どれも、どこかの作品に既に収録されている。一番面白かったのは、山本文緒の「社畜」。短いが、登場人物を近くに感じられる良作だった。津村のも面白かった(特に設定が)が、話が少し長い。女性の仕事を描いた作品が意外と少ないというのが、解説で書かれている。
ご挨拶用お持たせの下見にデパートへ行き、ついでに夕飯の買い物を済ませてきました。エコバッグの中にカボスが入っていました。記憶喪失ではありません。確かに私が手に取った物です。5個¥108(税込)、とてもお得だったのです。ぽん酢を作ろう!と思ったのです。いやいや、ちょっと待って。このバカ忙しい年末に?素敵な先輩の姿に刺激されてしまいました(favorite144)。手仕事は決して悪いことではありません。でも、今じゃない。今の私がすべきは、ぽん酢作りではなく冷静なる判断です。本
双葉社2021年3月第1刷発行2021年4月第2刷発行238頁とある町の、路地を挟んで家が建ち並ぶ住宅地そこに業務上横領で服役中の刑務所から脱走した女性受刑者が近くに来ているかもしれないとニュースが入り、自治会長の提案で自警団を作り、交代で見張りを始めることにしますまず、各住人たちの家族構成と基本生活が語られます問題のある一人息子を家に閉じ込めようと考えている夫婦母親から見放された姉妹その姉妹の妹の誘拐計画を企てている一人暮らしの男性夜になると雨戸を締め切
津村記久子の作品。2023年に毎日新聞出版から刊行。毎日新聞で、2021年7月から2022年7月まで連載していた。津村作品を、私はわりと読んでいる。この作品も「新作が出たのか、読もう」と思っていたら評判がよく、谷崎潤一郎賞を受賞した。本作は4つの年の話でできている。1981年から、10年刻み。始まりは、高校を卒業した姉・理佐と、小学3年生になる妹・律が家を出て、2人で暮らすところから。なぜそういうことをするのかは、母と婚約者が関わっている。姉
https://x.com/iwa_7g3/status/1732529129071976630?s=20
https://x.com/iwa_7g3/status/1732505919601398198?s=20
小山田氏人間関係を書くことに興味ないから短編にむいている。書いている間は息をとめている。ヒイヒイいいながら仕上げる。自分でかいたものに自分でびくりしたい運だよりなところある津村氏あらすじ係から文章係に指示書つくる。工事みたいな書き方している。工数計算する、思いついたことは必ずメモする(これ小山田氏も)初心者には私の方が参考になる。お二方に、もう一人今村夏子さん加えて鼎談してほしい。話がかみ合うかどうか知らんけど。純文系新人賞あほみたいに新しい
11月29日(水)四条烏丸、実施しました。正倉院展そのものが歴史ある催事になっていることを実感しました。色を言葉て表すのって難しい。でも表現の仕方で美しい色をより美しくすることもできるのでしょう。美しき皆様、ぜひ包帯生活も楽しんでくださいましたらです。お歳暮ありがとうございました。紹介された本等です【展】・正倉院展/奈良国立博物館【冊子】・かたちで見分ける!仏像【本】・色ことば辞典/ポーポー・ポロダクション・遠い唇/北村薫・カソウスキの行方/津村記久子・包帯少女期間/須
10年ごとの物語で前の章が2011年だったので、やはりみんなアレしている。でてきた問題は現実も物語の中も厳しいけれどその中でも希望やなにか信じられる明るいものを感じる。そんなお話でした。長いしいちいち立ち止まって時間もそれなりにかかったけどそれが苦でもないし最後まで読み切りたい。そんな本でした。じぶんの本の選択がけっこう新潮社が多いのですが(新潮社中瀬ゆかり部長のブックソムリエを聞いて、おっいいなあと思ったやつを予約)これは毎日新聞社刊。たまたまおススメを紹介されてその場で図書館のhpから予