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吉村昭記念文学館で開催中の企画展「吉村昭の手紙」に伺いました。恩師の丹羽文雄に宛てた手紙もありますが、やはり惹きつけられたのは、180通以上あるという夫婦間の書簡です。その中でもとりわけ目にとまった2通があります。1通は、「二人とも、思った通りになったのだから」という、太宰治賞受賞作『星への旅』が刊行になった頃、夫が妻に宛てた手紙。もう1通は、「骨のないあなたがいとしくて」という妻が夫に宛てた手紙。どちらも津村節子著『果てなき便り』(文春文庫)に未収録です。180通以上ということは、未公開
<坂井ゆかりの文化人>▼森田愛子:俳人▼荒川洋治」詩人▼皆吉爽雨:俳人▼多田裕計:小説家▼高浜虚子:俳人▼中野鈴子:詩人▼伊藤伯翠:俳人▼高見順:小説家▼津村節子:小説家▼中野重治:小説家▼三好達治:詩人▼則武三雄:詩人
先月開館した三鷹市吉村昭書斎の見どころを紹介した動画が公開になりました。これから行く予定の人にも、もう一度行きたいと思っている人にも。ガラス張りの空間に並んだ吉村夫妻の著作の数には圧倒されます。そのすみっこのほうの、関連本のところに、わたしの「吉村昭三部作」も並べていただいております。井の頭公園駅から徒歩3分。井の頭公園の桜は7日が満開、桜吹雪は10日だそうです。三鷹市吉村昭書斎施設のご案内(youtube.com)
「婦人公論.jp」2回目が配信になりました。刻々と変わるのでしょうが、第1回と2回目の記事はデイリーランキングで1位と2位になっています。70年前に津村節子さんが「ここで死にましょうか」とつぶやいた根室は、いま流氷におおいつくされています。芥川賞の妻と太宰治賞の夫、小説家夫婦の新婚生活は?婚約中に発した吉村昭の「おれは無一文同然だ」発言が事実通りで…吉村昭と津村節子波瀾万丈おしどり夫婦|教養|婦人公論.jp(fujinkoron.jp)根室の流氷は根室市観光協会のフェイスブック
津村節子さんの郷里の福井新聞、論説で再び『吉村昭と津村節子』を紹介いただきました。地元出身の作家を大切にする風土を感じます。「命懸けの文学」、私も再読します。47NEWSやNEWSPICKSにも転載されているようです。ネットのことはよくわかりませんが。「吉村昭と津村節子」発刊命懸けの文学、再読したい|催し・文化|論説|福井新聞ONLINE(fukuishimbun.co.jp)
幼少期を三国で過ごしたことのある津村節子が越前の味に魅かれて講演を引き受け、越前料理を味わい尽くす短編である。「奥そこのしれぬさむさや海の音」そのなかに拙ブログでふれた「三国の哥川」のこの句を引用し、解説している。「これは三国の遊女哥川の句だが、いかに町は栄えたとは言え、三国の冬の寒さと孤独は、苦涯に身を置く女にとってひとしおだったのだろう。」この句の後の文章は、まさに「食レポ」となっている。越前蟹と熱燗が浮かんできた。こんなところに行けたらいいなああ
津村節子さんの郷里の福井新聞で大きく取り上げていただきました。吉村昭さんの生地・荒川も続いていきますように。わたしについては、三重県四日市市生まれ、丹羽文雄氏の顕彰活動にもふれていただいています。〈福井新聞提供〉
『吉村昭と津村節子波瀾万丈おしどり夫婦』を取り上げていただきました。お読みください。「ここで死にましょうか」行商の旅が失敗し、どん底に落ちたことも…小説家・吉村昭と津村節子の人生(レビュー)(BookBang)-Yahoo!ニュース
毎日新聞11月29日夕刊『吉村昭と津村節子波瀾万丈おしどり夫婦』(新潮社)を取り上げていただきました。〈文学者であると同時に二人は生活者だった〉
Amazonで大連に関する本を見つけて、その著者の名字が以前井の頭公園でときどきおはなしを伺ったI(アイ)さんという90歳のおじいさんと同じだったので、もしやご本人かご親族の方と思い電話をしてみました。Iさんは2017年当時に90歳でしたが、公園で外国人が通り過ぎると英語でよく話をしていました。以前教えていただいた電話番号を書いたメモを家の中のどこかに仕舞い込んでしまい、これまでにIさんから聞いた話を総合して調べてなんとなく見覚えのある番号と思ってかけてみたら奥様が電話に出てくださいました。
津村節子著『さい果て』本屋の書架に並ぶ文庫本の背表紙で、この作家の名前を見たことはある。或いは本と本の間に挟まって突き出されている作家名のインデックスで。いつ頃の人なのか、どんな小説を書くのか、全く予備知識のないこの作家の本に手を伸ばした理由は、今となっては全くわからない。でもその本を借りた理由はわかる。この装丁がとても美しく見えたのだ。「2週間、手に取っていたい」と思った。そして、とてもいい本だった。表題作の『さい果て』は、しばらくぶりに出会った良き短編だった。『
今日の読売新聞朝刊です。山村美紗さんは、定規で広告の大きさをはかっていたとききました。真偽のほどは知りませんが、出版社がどれだけ自分の作品を大切にしているか、誰より大事にされているかをはかっていたのでしょう。新聞広告はこの先も出していただけるようです。新潮社のプレスリリースもお読みください。読売新聞オンラインなど、いくつかに転載されています。丹羽文雄氏と同郷の縁から始まっています。作家同士の結婚生活は小説よりも奇なり?意外すぎる人生模様を初めて明かしたノンフィクション『吉村昭と津村
『吉村昭と津村節子波瀾万丈おしどり夫婦』(新潮社)東京でいちばん大きい(2000坪)ジュンク堂書店池袋本店では、3か所以上に並べていただいています。電子版も同時発売。よろしくお願いします!
いくつか紹介いただいています。ありがとうございます!ツイッターを使いたいと思うのですが、わたしには高度かも。ジュンク堂書店池袋本店@junkudo_ike·8h【新刊入荷】『吉村昭と津村節子』谷口桂子、新潮社学習院大学で出会い、結婚し一男一女を儲けたふたりの小説家。文芸界きっての「おしどり夫婦」と評され、同志としてライバルとして、ときに苦節を乗り越えてきた知られざるドラマを綴る。https://honto.jp/netstore/pd-book_32750957.h
新刊の見本が届きました。装幀は新潮社装幀室です。吉村昭第3弾の今回は、書店の担当の方から出版社に、ゲラを読みたいという要望が何件かあったそうです。18日発売。どきどき。
11月1日(水)14時より、袖ケ浦市立中央図書館でチラシのような講演会があります。例によって、また丹羽文雄氏とのご縁から話は始まるでしょう。袖ケ浦市は文芸活動に熱心な自治体なのか、以前から著者を招いた文芸講演会を開催し、昭和62年には吉村昭さんもお話をされています。市民に限らず他からの応募も受け付けるそうです。今月1日から受付を開始し、5日朝の段階で28人応募とのこと。興味ある方は、お早めにどうぞ。サイン会もあるそうです。
前著2冊にも吉村昭さんの文学の師・丹羽文雄のことは登場しますが、今月18日刊行の『吉村昭と津村節子波瀾万丈おしどり夫婦』(新潮社)では記述がいちばん多くなっています。文学者の墓以外にも、病気になればたちまち窮する文士のために健康保険制度を提唱し、私費で20数年「文学者」を発行して後進を育成するなど、これほど文壇に貢献した作家はいません。その業績はもっと多くの人に知られていいはずです。ところが四日市市は、「遺族が顕彰を望んでいない」というとんでもないウソを理由に、顕彰活動を妨げています。晩年アル
富士山がくっきり見える秋晴れの日、4年ぶりに文学者の墓の墓前祭が開催になりました。式典の前に、日本文藝家協会の方に案内いただき、まず丹羽文雄さんのお墓にお参りしました。そして、吉村昭さん。再来週発売の拙著にあるように、夫人の津村節子さんが、親しかった大河内昭爾さんと3人で、と申し込まれたそうです。そして、俳句の師の鈴木真砂女さん。式典はクローズドのものだそうで、常務理事らの挨拶のあと、集った数十人が献花。現在、墓地には800人以上の文学者が眠っています。日本文藝家協会の会長時代に、貧乏で墓も建
いよいよですね、といわれることが多くなりました。アマゾンの「出版社より」に注目。なんだか楽しい本になっています。著者としては、吉村昭さんの家族愛への渇望に共感したのですが。書き出し1行目の津村節子さんの台詞は衝撃的。朝ドラの幕開けにぴったりと思います。新潮社刊10月18日発売予定吉村昭と津村節子:波瀾万丈おしどり夫婦|谷口桂子|本|通販|Amazon
花がたみ/津村節子久々に積読の中から1冊。正直、30年近く前に出版された本で、あらすじ読んで、何となく話の展開も想像できるというかなんとかで、ちょっと読むのを先延ばしにしてた本。福井の紙漉き屋の娘に起こる出来事をメインに、伝統工芸に携わる人々(というより環境?)や、ダム建設で水没した村出身の人物(話)をうまく絡めてとても読みがいのある作品でした。どちらかというと悲しい(というか、生きづらい💧)ストーリー展開だと思うけど、それでも人生希望もあるよねって思える。
新潮社のサイトに、早くも新刊がアップされています。朝ドラ狙いのオビも出来つつあり。この本の次の本を、私が望む形で出せるかどうか、この新刊に命運がかかっています。今夜はスーパーブルームーン谷口桂子『吉村昭と津村節子―波瀾万丈おしどり夫婦―』|新潮社(shinchosha.co.jp)
以下、古くさい本の話なので興味のない方はスルーして下さい。少し前に、学生時代の人たちとのLINEを見ていたら、学生時代のことを思い出してしまいました。それは、柴田翔さんが書いた「されどわれらが日々」です。学生寮にいた頃、話題になってたこの本を読んだのか、読まなかったか、記憶が曖昧だったため、読もうと思い図書館で検索したら、芥川賞全集の一部にあったので借りてきたのです。古臭くもあり、黴臭くもあった本でした。(笑)この作品が、第51回芥川賞受賞作とは知りませんでした。何という難しい
4月19日(水)、福井県立図書館に寄りましたら「津村節子展」が開催されていました。福井市生まれの小説家・津村節子さんに関する新収蔵の貴重な原稿などが展示してありました。沢山の朱筆が入れられた原稿など、創作のご苦労が偲ばれる原稿の数々もありました。
朝6:30てつは絶賛Uターン中😊これからの季節は、なるべく日陰、なるべく地面、で👍️道行く人に「あらぁ、だいぶお年?頑張ってるね~」みたいな言葉をかけられるけど、てつはいたってマイペース、人の言葉は気にしません、いや、聞こえません🤣はぁぁ、、はらへっただす。。仔犬の時から、🐟️が残したメザシやししゃもの頭やしっぽ、味噌汁が(薄めて)大好きな和風男です🤣昨夜のおすましの豆腐を混ぜて、完食です😊コータローのパパママから、母の日に。私は誕生日が4月、母の日が5月で、近いので、来
福井県ふるさと文学館で開催中の「津村節子展」に伺いました。津村さんは福井出身。これまでどこにも書かれていなかった激しい胸中に触れ、心打たれました。文学館の方に、津村さん生誕の地や通った小学校も案内していただきました。ふるさと文学館と東京・荒川区の吉村昭記念文学館はおしどり文学館協定を結んでいるんですね。文学館同士のこのような協定は他にないでしょう。提案者は瀬戸内寂聴さんのようですが、行政のトップ同士が仲がよく、話が進んだとか。仲良きことは美しきかな。昨年の吉村昭記念文学館での私の講演にも
吉村昭記念文学館のNews「万年筆の旅」創刊10周年号に、昨年11月の私の講演会の開催報告が載っています。1時間半の講演に、大勢の方にお運びいただきました。丹羽文雄と私のご縁にも触れ、四日市市に丹羽文雄文学賞を提案した記述もあります。「万年筆の旅」は文学館のWEBでも閲覧可能です。7035279_万年筆の旅_吉村昭記念文学館ニュースvol20.indd(city.arakawa.tokyo.jp)
出版社経由で、読者の方からお手紙をいただくことがあります。拙著を通して、未知の方とつながる。著者としてうれしいことです。今回の読者の方からは、朗読会のご案内をいただきました。吉村&津村作品そろっての朗読というのは、これまでにもあったのかもしれませんが、私は初めてです。しかも会場が、2006年に吉村さんのお別れの会が開かれた日暮里サニーホール。そして、この朗読集団「空の会」の最終公演だそうです。4月15日13時半~。ご興味ある方は、どうぞ。私も伺いたいと思うのですが・・
津村節子さんが90歳のときに出版された「明日への一歩」(河出書房新社)。ネットで「現状に満足していたら先がない。現状より上の所に行きたい。一歩でも先に進めたらいいなぁ」というコメントを見つけたのですが、この出典がわかりませんでした。先日ようやく、福井県ふるさと文学館制作のインタビュー映像だとわかりました。御年90歳で、数々の作品を書かれても、まだ現状に満足していない。さらに先に進みたいという、あくなき向上心。これは見習いたいものです。福井の人は努力家で、現状よりも進みたい、抜きん
1月7日(土)、福井県立図書館に寄りましたら、福井市出身の作家・津村節子さんの小説「智恵子飛ぶ」を取り上げた特集展示が開かれていました。執筆に当たって集めた資料や写真などが並んでいました。
今日は「いい夫婦の日」です。20日の講演会、おかげさまで無事終了しました。今年94歳になられた津村節子さんも最前列にご列席いただき、ご本人を前にしてご夫妻の話をするという、なんとも強心臓な講演でした。参加者の方々の感想を届けていただいたところ、32件ありました。好評価のものしか講師には届かないはずで、アンケートを書かない人もいることを考えると、この数はうれしいです。すべてご紹介したいくらいですが、感動しました、大好きな吉村さん津村さん大大好きになってしまった時間でした・・など、生の声が伝わっ