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河野裕『愛されてんだと自覚しな』読了千年分、生まれ変わりその歴史を覚えている岡田杏と守橋祥子が、古文書を奪還するまでの物語。日本の歴史が紐解かれたり、後々出る人物の背景が語られ。古文書の本質や千年分の記憶を待つ岡田杏の生き方を見つめ直していく。今も大河ドラマで平安時代が描かれているが、当時崇め奉ったであろう神々が幾重に登場し、想像を超えたファンタジー作品だった。悪事を働けば神々の罰を受けると子供の頃に言われてきたけど、科学が進歩した今では難しい感覚かもしれない。しかし、どこかで悪事は人
昨日はとっても涼しくて、朝から歩いて図書館へ。今読んでるのは、数ヶ月前に王様のブランチで紹介されて本。輪廻転生で1000年間生まれ変わりながら、生きてるお話です。図書館は徒歩15分くらいなんだけど、今までは暑いから車だったの。久しぶりに歩くとお花が秋めいてて楽しかった家の中もカラッとした風が通り抜けてて、部屋の湿度が40%で快適もうエアコン入れたくないぞ!マルシェポン太とお散歩に行っていた大きな公園で、週末マルシェが開催されてました。駐車場が満車。それでもどんどん中に入
【さよならの言い方なんて知らない8】月生と白猫の闘いが、数分の出来事とは思えないほど濃密さを感じる描写。それは、ただ2人の闘いでありながら、裏ではチームのバックアップがあり、さらに勝敗の意味することが大き過ぎるからだろう。読んでいて緊張感に包まれるどころか包囲されてたように感じた。そして、その闘いに決着がつく、、世創部と平穏の、或いは香屋とウォーターの戦いは決着寸前。次巻でそろそろ勝負は終わるように思う。ただ、完全には明らかになっていないところを含め架見先シリーズがどんな終末を迎えるかはま
図書館でタイトルに惹かれて手に取ってぱらっと開いたら、輪廻転生を扱っていて人だけじゃなく鳩とか山犬にも転生してるし神様も出てくるので読んでみました。ストーリーはラノベなんですが文芸春秋のソフトカバーなので文章は丁寧で改行だらけでもなく登場人物の言葉遣いも美しくてオトナのファンタジー小説ですね。千年前、水神に懸想されて呪いをかけられた相思相愛の男女が転生を繰り返しながら書き記してきた「徒名草文通録」なる古文書を手に入れようとする現世の人たちのお話です。設定は現代の兵
正直に言います。私はこの作者さんの、思考回路?好み?が、好きではありません。読んでから思い出したんですが『サクラダリセット』と『階段島』の人です。読んだことない方の為にあっさり説明すると『サクラダリセット』は、とあるサクラダという都市で起こる超能力者の戦い系『階段島』は、謎の島「階段島」には『すてられてきた人間』が集まってくる。それはなぜ?どうすればいい?……的な。ざっくり、中二病入ってるんじゃね?的な話です。今回は「とある会社の入社試験。年収は8000万。ただし、本物の超能
【愛されてんだと自覚しな】男は生まれ変わるたびに輪廻を忘れ、しかし女の生まれ変わりを愛したとたんにそれを思い出す。女は逆さで、輪廻を覚えたまま生まれ変わり、しかし男の生まれ変わりを愛したとたんにそれを忘れる。女が男と添い遂げるために神を振ったことでこのルールのもと二人は輪廻を繰り返してきた。そして今世でも二人は巡りあい、素敵で愛に満ちた物語を紡ぐ。「徒名草文通録」という、二人の交換日記を巡り、ドタバタ展開が面白い。また、二人の一方が杏と呼ばれる人のことと明かされながら、もう一方が誰か明か
本日6月3日放送の「王様のブランチ」ブックコーナー河野裕さんの最新作本「愛されてんだと自覚しな」の紹介の際に11:24頃の河野裕さん紹介時に横浜流星くん主演映画「いなくなれ、群青」の映像がチラリと20秒程度流れてたよ!もうこの小説のシリーズ大好き!この小説のタイトルの意味を知った時、笑みがこぼれる一冊なんだってミステリー要素もあるらしい!!これは読みたい!!これも一度読み終えてから角度かえて読みたくなる1冊なんだろうな!!流星くんが作品をすると、その小説家さんたちの最
【11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。誰よりも真っ直ぐで、正しく、凛々しい少女、真辺由宇。あるはずのない出会いは、安定していた僕の高校生活を一変させる。奇妙な島。連続落書き事件。そこに秘められた謎…。僕はどうして、ここにいるのか。彼女はなぜ、ここに来たのか。やがて明かされる真相は、僕らの青春に残酷な現実を突きつける。「階段島」シリーズ、開幕。(「BOOKデータベース」より)】映画化された作品を3年ほど前に観てます。最初観た時はイマイチよくわからないって感想で、その後もう1回観
さて、本日紹介するのは、河野裕先生の「いなくなれ、群青」です。河野裕先生は、まずは何と言っても、タイトルに超絶センスがある。一見したときは、「え?どういうこと?」と頭の中に、疑問符が山ほど浮かびます。でも、何か気になる。どういうことなのか、確かめたくなって、ついつい手に取ってしまう。本作も「いなくなれ」の先に、紫を帯びた深い青色を示す「群青」が続くことで、読者に興味と疑問を抱かせることに成功しています。これ、実はめちゃくちゃ難しいのです。言葉があまりにアンバランス
さよならの言い方なんて知らない。7(新潮文庫nex)Amazon(アマゾン)624円さよならの言い方なんて知らない。7読了待ちに待った続編。今回はこれまでとはまた違った苦しい戦いだった。階段島シリーズの時も架見崎シリーズでも、河野裕さんはいつも物語を通して、読者に生きる意味を考える時間を与えてくれると思う。架見崎シリーズでは香屋達がアポリアという世界の中で戦いながら生きていくけど、ただ強い奴が勝ち残るだけのストーリーには絶対ならない。尚且つ、ただ生き残るだけのゲームでは終わらせない。
前作の内容を忘れると多分、話が全くわからなくなりそうだったので異例的に間3冊で読む。あれから2年後、まだ続はあっちの世界にいる。紫色の指先は編集者に憑いてて、関係はまあ良好。ユキはあれ以来編集者にあってない。ある日、ユキの前にノゾミが現れあっちの世界にまた入っていく。編集者も。とここまでのお膳立てはなかなかにいい感じなんだけど、本当の天才とは、小説とは、みたいのをひたすら雨坂総二郎が追う。雨坂続が追う。そして続の書く小説の原テーマとはみたいになる。すみません、なんだかよくわかりません。若い映画監
5作目。これまでずっと幽霊たちがつぶやいていた紫色の指先が明らかにって話。うわーって盛り上がるところなのかもしれないけど、何つぶやいてたっけ。今ひとつ思い出せん。それと、小説についての語りがちょっと抽象的でゲージツ的表現(著者の心象がそのまま言葉になってるような)が腹落ちしなくて、とぼとぼと読み進む。ここまで複雑にする必要なかったんじゃないかな。せっかくのストーリーテラーと編集者の素敵なやり取りの魅力が今回弱く感じてしまった。それでも、舞台の突拍子のなさには引き込まれたけど。評論家のカラス、でて
「最良の嘘の最後のひと言」(東京創元社)河野裕『誠実な嘘の3つのルール』一つ目は自分のための嘘ではないこと、二つ目は相手が信じるまで嘘をつき続けること、そして三つ目は・・・嘘に嘘を重ねた騙し合いに超能力を入れてしまうと、やはり最終的には「何でもあり」になってしまいますね。物語の展開が良かったにも関わらず、読後、何とも言えないモヤモヤ感が残ったのはこのせいでしょうか?とはいえ、「最良の嘘」という観点から物語を俯瞰してみると、また違った良さを感じることもできるかな。
4作目。壮絶だなあ。自分が認めた物語が思いかない世にでたら、幽霊となった恋人も彼氏の思いが達成されたということで想いのこしなく、成仏してしまう。成仏ならそれでいいじゃないかというのが普通の考えだけど、この小説の幽霊は普通の人とあまり変わらない。校正という仕事もできる。最高水準の。つまり成仏は殺すということと同義なんだよな。その中で本を出すか、あきらめるか。今回は文学にまつわる執念がすさまじい。朽木の小説、読んでみたい。あり得るのか?そんな本。ビジョンより先に感性が伝わる。その描写すごかった。話
🌈サクラダリセット🌈2017年4月5日〜9月13日🌈ファンタジー学園アニメ🌈全24話⭐スタッフ原作-河野裕原作イラスト-椎名優監督-川面真也シリーズ構成・脚本-高山カツヒコ■キャスト浅井ケイ:石川界人春埼美空:花澤香菜相麻菫:悠木碧中野智樹:江口拓也■ストーリー住人の半数が特別な能力を持つ街、咲良田(さくらだ)。能力者の監視を行う「管理局」の下、住人は平和に暮らしていた。「目の前の人の涙を消したい」、「誰かに声を届けたい」。そんな優しい細や
伏線多すぎなんじゃね?一字一句が全部伏線なんじゃないかってぐらい。多すぎるのも困るなあ。それでも、その一つ一つは全部覚えてるわけだから、さりげなく頭に残るように計算して書いてるんだろうなあ。今回は若い女流作家さんが佐々波に祖母の館から絵を一枚探してほしいという、ちょっとへんちくりんな依頼を受ける。いきなりノゾミちゃんに取り憑かれた(?)ユキちゃんも一緒。この小説の幽霊は行きてる人と全く同様に感情があり、知識があり、人を騙し、観察し、推理する。生者と死者があまりに近すぎるんでないか?これなら幽霊に
2作目。このシリーズは頭使う。今回は大学の演劇サークルが舞台。そのサークルには伝説的な主宰がかつていて、その未発表の作品を上演しようとする。それに先立ちこのサークルが練習している時に幽霊がたびたび目撃される。未発表作品の脚本は4つに分かれていて、順番もわからないし、さらには未完成というか何も書かれていないもう一つの脚本もある。さあ、幽霊の正体は?芝居は?この小説特有の作家と編集者が事実を積み上げてストーリーを描き出し最後にはハッピーエンドの真実を作り上げるわけだけど、今回はそれが脚本の順番をどう
出来事の断片を集めて、ストーリーテラーは推理するのではなく、物語を紡いでいく。物語の矛盾点や少しおかしいところは編集者が指摘する。そして最後にはストーリーテラーが望むラストが描かれる。これはおもしろい発想だな。推理して事実を暴くのではなく、ハッピーエンドとなる真実を生み出すと言う感じか。たしかに語部がいるから真実ができるんだとすれば、語部がどこで話を終えるかでバッドエンドにもハッピーエンドにもなるわな。二人の若い男、心霊的というわけで軽い内容かと思ったらちょっと違う。死んだ友人の幽霊を見る女子高
今日は映画「いなくなれ、群青」という河野祐原作(小説)の映画を観ました。その注目ポイントです(ネタバレしないように)捨てられた人がいつの間にか集められる島「階段島」。この島に来てしまった幼馴染の七草、真辺の二人島に来たことに納得のいかない真辺を手伝う形で七草も協力し島を出る方法を探すという物語。この「階段島」は何で存在するのか、失くしものとはなんなのかそういった謎を考えながら、また、所々にある違和感を感じながらストーリーが進んでいきます。ストーリー、映像、音楽、セ
君の名前の横顔河野裕内容紹介(「BOOK」データベースより)夫を亡くし、小学生の息子・冬明を一人で育てるシングルマザーの愛。父親の死後、義母の愛と弟の冬明を見守りながらも、家族という関係に違和感を持つ大学生の楓。「世界の一部を盗む」想像上の怪物・ジャバウォックを怖れ、学校に行きたがらない冬明に二人は寄り添おうとするが、「紫色の絵具がなくなったんだ。ジャバウォックが盗っちゃったんだよ」と冬明が告げた日から、現実が変容していく。「不思議な国のアリス」を読んでいたとしてももう
この投稿をInstagramで見るMay(読書)(@hon.ga.suki)がシェアした投稿昨日星を探した言い訳(1)[河野裕]楽天市場1,650円昨日星を探した言い訳【電子特典付き】【電子書籍】[河野裕]楽天市場1,650円昨日星を探した言い訳Amazon(アマゾン)173〜4,785円
君の名前の横顔(一般書364)[河野裕]楽天市場1,870円題名からして、作家さんの表現力というか、私のような一般人が考えつかないですよねおもしろそうだなと思って借りた本です抽象的なファンタジーですなかなか進まなかったです私たちが思ってる事実って真実かなあと、そんなことを考えさせられました例えば忘れている思い出もあるし、それは物心つく前だからとかではなく、中学の時とか、高校の時とか、断片では覚えていても、細かいところ忘れてしまっていることってありますよね。あとは、想
冬休みになったので、少しやりたいことができるはずそんなわけで、今回コチラ!!『いなくなれ、群青』*ネタバレ注意あらすじ悲観主義の七草と理想主義の真辺由宇。幼馴染みでありながら根本から矛盾しあう2人は「階段島」で再会する。そこは謎が多い奇妙な島だったが、住民たちは平和で安定した生活を送っていた。そんな彼らの日常は、真辺の登場によって大きく動き始める。同タイトルの小説を原作とする青春ミステリー原作の方をずっと読みたいと思いつつなかなか手が出なかった
君の名前の横顔Amazon(アマゾン)1,777円この投稿をInstagramで見るなつき(@dameochan)がシェアした投稿
君の名前の横顔河野裕ポプラ社2021年11月君の名前の横顔Amazon(アマゾン)1,777円夫を亡くし、小学生の息子・冬明を一人で育てるシングルマザーの愛。父親の死後、義母の愛と弟の冬明を見守りながらも、家族という関係に違和感を持つ大学生の楓。「世界の一部を盗む」想像上の怪物・ジャバウォックを怖れ、学校に行きたがらない冬明に二人は寄り添おうとするが、「紫色の絵具がなくなったんだ。ジャバウォックが盗っちゃったんだよ」と冬明が告げた日から、現実が変容していく。ジャバウォック
過去に「いなくなれ群青」というタイトルの本を読んで、この作者を知った。シリーズものだったが、読んだのが中学生頃だったためか、なかなかないように入り込めずに途中離脱してしまっているのでいつか読みたいは思っている。読み終わっていないシリーズがあるのに次に移るのはな・・・とは思いつつも、表紙が結構気に入ってしまい衝動的に1巻を買った。物語の冒頭、かすかに記憶に残っている「いなくなれ群青」の文章の雰囲気がして、もしかしたらこれもだめかもしれないな、と思った。しかし、そう思ったのも第1部までだった。
このブログについてご覧いただきありがとうございます三星よつばですこのブログでは、私の趣味について書いてますよろしくお願いします初めての方は▼自己紹介テーマ別記事▼ごあいさつバンドリレビュー画像加工勉強クイズバンドリ歌詞紹介(オリジナル曲)バンドリ歌詞紹介(カバー曲)その他今回は読書記録の記事です。今回の本は、河野裕(こうのゆたか)さんの「いなくなれ、群青」(新潮社・新潮文庫nex)です。今回もネタバレがありますので、まだ読んでいない方・今読んでいる方は
この投稿をInstagramで見るなつき(@dameochan)がシェアした投稿昨日星を探した言い訳【電子特典付き】(角川書店単行本)Amazon(アマゾン)1,485円
テレビ朝日の「あいつ今何してる?」で、著者がお笑い芸人ミルクボーイの先輩として紹介されていて、興味を持ちました。著者30歳の時の作品ですが、10代の青春が随所にちりばめられていて、ちょっととんがったような若者特有の行き場のない苛立ちが伝わってきて、中々の作家だと思いました。気がついたら知らない島にいた、というところからストーリーが始まり、ミステリーともファンタジーともつかない不思議な展開が続きます。ゲーム的な要素もあり、やはり若い人向けの本です。ミルクボーイのお二人と、この本の著者が共存