河出文庫

おはようございます。昨日はあっという間に帰る時間になり、仕事バタバタ。今日もそんな感じなのかな🤢さて、先日こちらを読みました。宇佐美りんさんの推し、燃ゆ確か以前何かの賞を獲られていたと思います。我が市の電子図書館は、自分でログインして、借りられたか確認しなければならず。既に2冊ほど期限を過ぎていました。電子書籍なのに借りられる冊数が決まっているのもねえ。そんなこんなで借りた本ですが、今っぽい内容でした。入り込めたので、良し👍【中古】推し、燃ゆ/宇佐見りん

昨日、曲名がない曲にタイトルをつけることの功罪、みたいなことを書きました。そうしたら今日、「5年前の今日あなたが書いた記事があります」とこんなものが出てきました。この本の主人公シンドラーは曲にタイトルをつけたとかそんな可愛いものではなく、あることないことでっち上げてまで現在のベートーヴェン像を作ってしまった人です。これは罪なのか、と問われれば罪でしょう。結局、そのことによって、現在のベートーヴェン像が出来上がってしまい、世のベートーヴェン研究者たちを振り回し、私のよ

全世界に晒し続けてくれよ。偽善の代償をな。偽善のトリセツ反倫理学講座(河出文庫)Amazon（アマゾン）偽善者たちへ(新潮新書)Amazon（アマゾン）偽善者の見破り方リベラル・メディアの「おかしな議論」を斬るAmazon（アマゾン）

中国文学と言えば中学生の時に読んだ『狂人日記』『阿Q正伝』（魯迅）、老舎の『駱駝祥子（ラォトシャンヅ）』くらいしか思い当たりません。中国の小説なのに名前にアルファベットが入る阿Qや駱駝とあだ名された祥子、どちらも1920年代の中国の庶民を描いた傑作です。『駱駝祥子』はNHKラジオの日曜名作座で森繁久彌さんと加藤道子さんの語りがきっかけとなりました。その語りに惹かれ、東京在住中は加藤さんの朗読講座を受講していました。いまだに魯迅や老舎どまりでは新しく魅力的なアジアの潮流を知らないままになってし

本日は書籍紹介をいたします。今回取り上げるのはこちら、高橋和巳『わが解体』河出文庫、2017年全共闘時代、革新派のシンボル的な作家だった高橋和巳の晩年のエッセイ集です。晩年と言っても、高橋はさらなる活躍が期待される中、三十九歳という若さで早逝しているので、晩年であると同時にその活動の充実期でもあったわけですが。さて、高橋和巳というとかつては学生運動に寄り添う著作家として、右の三島由紀夫に対する左側の象徴的な存在だったようですが、今ではすっかり忘れ去られたとは言わぬまでも、知る人

古川日出男訳「平家物語４」河出文庫の古典新訳コレクション・シリーズ。「平家物語」は第４巻で終了です。壇ノ浦の合戦は、この本の前半です。後は、生き残った平家一族の末路。可哀そうに清盛の子供や孫の男たちは皆殺しになっていきます。このシリーズ、古川日出男さんの訳は独特です。琵琶法師の語りを意識しているのでしょうか。。。ちなみに表紙のイラストは松本大洋さん。松本さんは、古川日出男さんの映画「犬王」の原画も描かれた方です

こんにちは🥸実写版（映画）🔔🌹でアンドレ氏を演じたバリー・ストークスが『ファニー・ヒル』という映画に出演していたという話を聞いて原作を読んでいました。映画も何回も作られているみたいですね。観てないけど😅何冊も翻訳本が出ているのですが、書店で見つけることはムリ！古本で買いましたが（河出文庫だったと思う）、内容はまぁ〜このコ、大丈夫!?な……Wikipediaには過激なエロ本みたいな挿し絵が😵‍💫！字も小さいし、途中放棄してしまい、どこに置いたか記憶にないけど、描写は面白かったです🤭

＊＊＊とにかく芸術として、ちゃんと小説を作りたい。＊＊＊山﨑ナオコーラ、ちょっとふざけたような変わった名前の作家、この方の作品が私は結構好きだ。1978年福岡生まれ、会社員をしながら書いたという『人のセックスを笑うな』で2004年に文藝賞を受賞しデビュー。『人のセックスを笑うな』って題名がこの世に登場したとき、なんて物怖じしない題名なんだって衝撃を受けたのを覚えている。確か、

塾長の書斎更新「知っておきたい日本の神様:どの神社に、どんな神様がまつられているか?（146）」をUPしました。https://fusanokuniinoujuku.vitaly.jp/book_blog/book146/#日本の神様#神社#神様#河出文庫#武光誠#御利益#系譜#役割#成り立ち

H.v.クライストの短編『チリの地震』読了。チリの地震---クライスト短篇集(KAWADEルネサンス/河出文庫)Amazon（アマゾン）${EVENT_LABEL_01_TEXT}十七世紀、チリの首都サンチャゴで引き裂かれたままそれぞれ最後の時をむかえようとしていた男女がいた…絶後の名品「チリの地震」他、天災/人災を背景にした完璧な文体と構成による鏤骨の作品群、復活。正しく完璧な作品、というべきだろう。凡百の作家ならこれに余計な修飾や描写などをごてごてとつけそうだが

ツイッター単文をまとめ個人的に気になっている戸板康二さんの中村雅楽シリーズだけど、新保博久さんによる傑作選二冊が発売で一冊を入手。色々と評判とだいぶ前にテレビドラマ版三作を観て気になっていた物語…今回入手のものにはシリーズ一作目の原型、次巻にはある作品の別バージョンが単行本初収録にたしか以前、日下三蔵さん編集の全集が出ていたけれど新たに発見されたのかと思ったら、今回収録の原型は探偵役が違うのと全集全巻購入特典として本という形になっていて、このあたり後追いで知るともどかしくなる部分だけど、

パタゴニアパタゴニア(河出文庫)Amazon（アマゾン）どんなに、どんなに集中して読んでも難しくて、最初のページすら、難しかった言葉を見て、時間がもったいないかもと思いながらも、単語を拾うようにして読んでみたが、わからないままだったパタゴニアでヨーロッパのような花を育てる事が大変だということ、帆船が難破しかけたこと、簡単に人を裏切ること少しだけ理解できるところもあったが、結局なんだったのかなーと最後のページにたどり着いてしまった私には、まだ早すぎる本だったのかもしれません

河出文庫『栗山魂夢を正夢に』栗山英樹ピンと来るものが無かったので、安易な選択で購入してしまった。ちなみに、まだ大谷翔平が日ハムに所属している時に書かれた本です。この本で特筆すべきなのは、栗山自身が、人生において、結果的に遠回りとなった選択を「逃げた」と断言している事。大体、この手の本は、そういう選択も、「今考えると無駄ではなかった」という美談になっている事が多いもの。もちろん、そんな遠回りの経験を活かす、もしくは活きてきたというシーンはある。それでも、「逃げた

このところの当ブログで取り上げている『パトリシア・ハイスミスに恋して』（2022エバ・ビティヤ監督）は、ほとんど私生活や自分の内面について語らなかった作家、パトリシア・ハイスミスさんが死後、残した膨大な日記を基にしたドキュメンタリー映画です。その日記は8000ページにも及ぶと言われていて、直筆の文字も映し出されます。そういえば、パトリシア・ハイスミスさんには『イーディスの日記』（柿沼瑛子さん訳／河出文庫）という上下巻の長編があります。イーディスという、夫と息子と暮す女性がニューヨークを離れ、

ひとつ前の当ブログに続いて、昨年11月29日に「新宿カリテ」で観た『パトリシア・ハイスミスに恋して』（2022エバ・ビティヤ監督）の話です。パトリシアさんが1995年に亡くなって、死後に残された膨大な日記（8000ページ！に及ぶといいます）を基にしたドキュメンタリー映画です。パトリシアさんが産まれる前に離婚した母親はグロリア・スワンソンさんに似た美人で、パトリシアさんにとっては「憧れの人」だったそうです。その母親から「同性愛」を否定され、自分でも何とか応えようとしてもできなかった葛藤を抱えま

１月２日、読了。＜ブックレビュー＞帰去来殺人事件:山田風太郎傑作選推理篇(河出文庫)Amazon（アマゾン）${EVENT_LABEL_01_TEXT}

音楽評論家の吉田秀和さんのクラシックへの入門本が、文庫化されたので購入して読み、紹介されている曲の中から、聴いてみたいものをCDで聴きました。表紙（カバー裏にある本書の紹介）（著者について）吉田秀和さんは、1913年東京生まれ、2012年に逝去された音楽評論家。著書が多数あり、2006年に文化勲章を受章。1948年に井口基成、斎藤秀雄らと「子供のための音楽教室」を創設し、後の桐朋学園音楽科設立に参加、57年には「二十世紀音楽研究所」を設立するなど幅広い活動

2024年1月7日から放送される大石静さんの脚本によるNHK大河ドラマ第63作『光る君へ』は，平安文学の巨匠・紫式部の人生模様を描いた物語です。人物相関図が発表されていますが，複雑な人間関係なので実際にドラマが始まってからゆっくり登場人物のことを勉強したいと思います。当面は，『源氏物語』の現代語訳を通読するのが宿題なので，予定通り河出文庫から巻２まで発行されている角田光代さんの『源氏物語』を読み始めました。「文庫版あとがき」（巻１，pp.291-298）によれば，角田さんに現代語訳の依頼があった

OTO手嶌葵「明日への手紙」fromAoiTeshima15thAnniversaryConcert~SimpleisBest~2021年12月4日に沖縄ガンガラーの谷のBreezingHallで行われた手嶌葵さんのデビュー15周年を記念するコンサートの模様です。曲は、フジテレビ系月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」主題歌「明日への手紙」です。歌手：手嶌葵作詞：池田綾子作曲：池田綾子#手嶌葵#コンサート#明日への手紙youtu.beトレンドランキン

おはようございますいつもお読みくださりありがとうございます十二月は河出文庫が私の財布を凍えさすばんっ！！！今月我が家に迎い入れた本達岡本綺堂【綺堂随筆江戸っ子の身の上】岡本綺堂さんの随筆をずっと読んでみたいと思っていたので購入です綺堂の番町皿屋敷の青山播磨演じる隼人さんにはクラクラ💫陶酔させられたのは良い想い出です。菊が他人に思えない私はちょっと歪んでますかね🌸松井今朝子＝訳【仮名手本忠臣蔵】購入済みの池澤夏樹＝個人編集日本文学全集10にも掲載されていましたが、

今年もあと1ヶ月となりましたね🎄急に寒くなりましたが皆さま、お元気でお過ごしでしょうか。ワタクシは先日、家族がひいた風邪をもらいそうになり💦ノドがイガイガ…😢生姜湯とリポビタンDでナントカ持ちこたえました🍵さて、毎日、和歌を一首ずつアップしておりますが…次にご紹介予定の『新古今和歌集』679番の解釈に少々、手こずっております💦…ので、最近読んで面白かった本📕をご紹介します（╹◡╹）『世界を旅する黒猫ノロ飛行機に乗って37

お久しぶりな本の話。久しぶりに児童書です。書評家さんの紹介をみて、はじめて手にしました。紹介では最近出たこちらの続刊の方だったのですが、両方読みたくて、まず先行で第一作目から読むことに。時代は明治時代で、大阪で両親と暮らしていたのですが、両親ともに亡くなったことから東京に住む遠縁の高齢夫婦のもとに預けられます。もともとお道具屋さんのお家で生活していたので、モノを見る目は結構なもので、それがのちの彼女の人生を変えていきます。ただ預けられた先のご夫婦はしつけとかお作法などに厳しく、いつど

昨日読み終えたカチカチ山殺人事件/河出文庫7人の作家の短編集です【作家陣】↓伴野朗都築道夫戸川昌子高木彬光井沢元彦佐野洋斎藤栄昔ばなし×ミステリーに惹かれて購入各作品は昭和に書かれたもので語り口が軽妙でも昭和独特の陰湿感？私にとってはそこも魅力の小説集なのですが…後味が良いものばかりではなかったけれどミステリーが好きなのだから仕方ないカチカチ山とまではいかなくても携帯電話もSNSもない時代の作品集ゾッとしながらもしっとりと…うまく言えない

河出文庫『トルコ怪獣記』高野秀行自分もUMAだとかUFOだとか心霊現象だとかの超常現象の類には興味はある。UMAは居て欲しい、UFOは居る、心霊現象はお断り。要は超常現象は存在する、そんな立ち位置です(笑)。今回はタイトルから分かる通りUMAの本です。一番興味深かったのは、目撃証言をする人の熱量に関する件だろう。自分が目撃者になる事で、今までのインタビューで感じていた、大半の目撃者に対する覚めた感情が引っ繰り返ったわけだから。ジャナワール、覚えとこ。

現役書店員芸人カモシダせぶんの日曜に、一冊、読んでほしい本今回はー、かげはら史帆のノンフィクションベートーヴェン捏造難聴になったベートーヴェンの秘書を勤めた男シンドラー。ベートーヴェンの死後そのシンドラーが出した伝記と提出された生前会話の際に必要だった会話帳。瞬く間に世界的に有名になるも、そこにはシンドラーが書き込んだ多数の嘘が……音楽歴史上に残る大スキャンダル。なぜシンドラーはそんなことをしてしまったのか本当は嫌われてた自分が可愛がられていた嘘や、ベートーヴェンの愚行(女性に対

２０２３年－令和５年１１月９日シネ・リーブル梅田２０２２年ー令和４年作品LOVINGHIGHSMITH観ている映画では「見知らぬ乗客」（１９５１）と「太陽がいっぱい」（１９６０）の原作者、作品の殆どが映像化されていると言う、凄い経歴の持ち主！太陽がいっぱい(河出文庫)Amazon（アマゾン）見知らぬ乗客(河出文庫)Amazon（アマゾン）キャロル(河出文庫)Amazon（アマゾン）アメリカの友人(河出文庫)Amazon（アマゾン）

読み終えて、もう一度読み直そうと思える本を手にした人は幸いだと思う。言葉に感じたモヤモヤを、言葉を確かめながら再びガヤガヤする。楽しい時間になるよ。これ、ユヴァル・ノア・ハラリが書いた面白い物語本です。主人公はサピエンス（オレたち？）です。物語を読むのが好きな貴方にお薦めします。たぶん、二度読めるよ。サピエンス全史上:文明の構造と人類の幸福(河出文庫)Amazon（アマゾン）${EVENT_LABEL_01_TEXT}サピエンス全史下:文明の構造と人類の幸福(河

出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと別居して、仕事も生活も上手くいかない書店員・花田菜々子（33）さんは、〝X〟という出会い系サイトに登録し選書の旅が始まる！いろんな人に選書する中で彼女の中で芽生えてくるものとは？実体験を元に書かれた刺激たっぷりな私小説。花田さんの書評と選書の感覚が抜群で圧倒された。それは平等と公平どちらも併せ持った技にしかみえなかった。それは、本書を読めば花田さんの形がわかるはず(^^)出会い系サイトで70人と実際に会っ

『温泉ごはん旅はおいしい！』山崎まゆみ河出文庫この本はジャケ買いでした。「なんて美味しそうな金目鯛の煮つけ！」この絵は『中華一番！』などで知られる漫画家の小川悦司さんの画だそうだ。絵で大きく膨らんだ期待を裏切らない「美味しい温泉の旅」の本でした。ゆっくりと湯に浸かった後は、その土地ならではの非日常のおいしいごはんが待っているなんて、最高じゃありませんか！訪れた宿のページでは楽しい思い出がよみがえり、行っ