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観劇の備忘録というか、私個人の備忘録というか。河内山宗俊が騙(かた)った時に出てきた上野寛永寺についてです。1873年、上野公園は、日本で最初の公園に指定されています。江戸時代、上野公園の敷地は上野寛永寺の境内でした。寛永寺は午後6時に門が閉まるまで、庶民に開放され、お酒を飲んだり、お弁当を食べることも許された行楽地だったようですただし、寛永寺は将軍家の菩提寺であり、治外法権の地だったので、町奉行も手が出せませんでした。境内には東照宮もあり、江戸城の北東にあることから、江戸城の鬼門
江戸時代、武家社会では、将軍家を筆頭に、茶の湯をたしなんでいたようです。大名茶または武家茶道と言われます。ちなみに、松江藩の七代藩主は有名な大名茶人です。他の大名に茶の湯を伝えたり、茶室を設計したり、茶道具をデザインしたり、と活躍しています。大名茶が始まったきっかけとして、織田信長や千利休(せんのりきゅう)が果たした役割が大きいです✨なお、團十郎さんは、織田信長や千利休をテレビや舞台、映画で演じられていますよね。織田信長は、茶の湯関係で、下記の2つの政策が有名です⚫名物狩り
『河内山(こうちやま)』を観る際、「御数寄屋坊主(おすきやぼうず)」がわからなかったので、いろいろ調べてみました。「数寄屋坊主」は江戸幕府の役職のひとつです。「茶坊主」とも言われ、江戸城内で茶道の接待や茶道具の管理等を担当した役職です。河内山宗俊は、「茶坊主」だけに、「山吹色の菓子(ワイロの隠語)」ではなく、「山吹色のお茶」を所望して、会場の笑いを誘いました。今でも、ドラマでお菓子箱の下に札束が入ってるのを見かけるのは、江戸時代の名残でしょうか。松江はお茶どころでもあるので、作者の
河竹黙阿弥の『河内山』がもうすぐ初日を迎えます。團十郎さんの『河内山』を観るのは、お初です。今回の公演は巡業スタイルで、全国の劇場をまわるので、推し活も遠征になります可能な日程の劇場まで片道6時間半ですが、なんの❗河内山宗俊(こうちやまそうしゅん)に会いに行きます。さて、河内山宗俊は御数寄坊主(おすきやぼうず)です。御数寄坊主は、江戸城で茶道の接待を担当した役職です。問題となる松江出雲守ですが、松江は、京都、金沢と並ぶ日本三大菓子処・茶処です✨藩主が創始した不昧流(ふまいりゅう
おはようございますいつもお読みくださりありがとうございます昔頂いた中村芝翫後援会からの暑中見舞い河内山巡業で見た時芝翫河内山好きでしたが襲名披露での上演は見に行けず芝翫さんはお坊さん系(生臭、破戒僧含めて)やると独特の超色気&エロスを発揮して前世(彼はきっと前世も役者)坊主と何かあったんじゃないかと思うレベルになるなと個人的には思っています芝翫さんのお坊さん系なんていうのかしら何か、何かエネルギーがあるんだよ普段前世とか思わない人だけどなにかぐいぐい引っ張られて巻き込まれる
今年も8月15日の終戦記念日が近づいてきました。79回目になります。毎年この時期になると、戦争体験者の方が自らの体験を語り、「二度と戦争をしてはいけません」といった話をされるのが報道されますが、そういった話ができる戦争体験者の高齢化が進み、若い方でも八十代後半になってきています。敗戦時に物心がついていたということは、当時7~8歳以上だった人たちとすれば、その方々は間もなく九十台に入られるということですね。私は戦後の1946年8月に生まれ、戦争体験はもとより敗戦後の食糧難や物資欠乏とかの
成田市限定発売の親子チケットも売り行き好調!千葉県成田市(市長:小泉一成)と連携して歌舞伎のまち成田を観光PRしている松竹芸能株式会社(代表取締役:大田達朗)は、2024年8月30日成田国際文化会館で行われる「十三代目市川團十郎白猿襲名披露巡業」出演の同氏による成田公演に向けたコメントを発表した。「河内山(こうちやま)」は、歌舞伎十八番以外にも成田とご縁がある演目です。コメント全文「襲名興行期間中最後の巡業となりました。その初日を、市川團十郎家と深いご縁のある成田で迎えら
年間568本目(12月86本目)1960年公開邦画56位全187本中通算邦画8,885本洋画7,140本合計16,025本マキノ雅広の映画力の高さを感じさせる映画話はあまりなじみのない河内山の話で、陰謀話もありがちで盛り上がらないのであるが、オープニングでの、銭湯での仇討ち侍を匿う右太衛門の問わず語りの芝居と艶っぽい淡島千景との裸での掛け合い(男風呂と女風呂に別れて顔を合わせない)、互いに江戸っ子の粋で「見栄をきるかけあい」だけで10分以上を持たせ
外れる事のない爆笑王の兼好師匠と格好良い講談を聴かせてくれる阿久鯉先生との二人会。期待が膨らみますね!笑福亭ちづ光/落語「垂乳根」三遊亭兼好/落語「悋気の独楽」神田阿久鯉/講談「天保六花撰河内山宗俊河内山と上州屋」お仲入り神田阿久鯉/講談「天保六花撰河内山宗俊松江候玄関先の場」仲入りを挟んで天保六花撰河内山宗俊をたっぷり♫この流れは想像していなかった!大満足♪三遊亭兼好/落語「青菜」夏と言えばと言う噺でした。お二人の組合せ、最高でした!
紙切り喜之輔反対俥昇漫談竹丸曲芸ボンボンブラザーズ発端〜松江候玄関先伯山伯山が河内山宗俊の玄関先をネタおろしをするというので、買い求めたが今人気絶頂の伯山なのですでに売り切れ。久しぶりにチケット屋から買った。苦労して購入したが所用で開場時間に間に合わず、パチンコで少し時間をつぶす。2階の真ん中に座れた。それにしても客が意味もなく爆笑しているのはなぜなのか?伯山以外の落語家がはしゃぎ過ぎ
今日5月3日はブログを開設してからお陰様で3年目となります。毎月多くの方に見ていただいる皆様に感謝を込めて、今回は記念に新年一発目に紹介した京都祇園館に並ぶ團十郎にとって最初で最後の大阪公演となったこの番付を紹介したいと思います。※注:今回の筋書に出て来る役者名は当時名乗っていた名跡で記しますのでご注意ください。明治31年2月初代大阪歌舞伎座演目:一、武勇誉出世景清ニ、信州川中島三、春興鏡獅子四、滑稽二人袴五、河内山宗俊六、戻り駕大阪歌舞伎座というと多くの
悪役が魅力的な作品は?歌舞伎の悪役といえば「河内山宗俊」ちょいとひねって「藤原時平」▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしよう
どうも。「日本スゴイ」と悪あがきせず、日本は堕ちるところまで堕ちればいいのです。そうしたら伸びしろしかなく、本当の実力が明らかになりますから。それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『河内山宗俊』です。居酒屋に居候する河内山宗俊と、用心棒の金子市之丞。その日暮らしの生活を送る彼らにとって、甘酒屋の娘・お浪は心の慰めだった。ある日、お浪が不良の弟・広太郎の借金のために身売りすることを知った宗俊と市之丞は、彼女を救うべく手を組むが……(映画.comより引用)。1936年公開作品。監
【70点】2017年6月、アンディ松本、イースト・プレス。『元勝新太郎マネージャー(1978年~84年)が語る、「昭和の怪優」勝新太郎のすべて!』アンディ松本って何者だ?名前は怪しげだが、本の中身は面白い。自慢話がチラチラ邪魔だが、「勝新」を徹底的にリスペクトしているのが嬉しい。第一章オヤジとの邂逅とその教え「人斬り」(1969年)で、共演した時代劇経験のほとんどない石原裕次郎に対して、「何でそんな役づくりをしているんだ?お前にできるわけがないだろう。不器用なんだか
天保六花撰松江邸勝千代トーク中入り小猿七之助品川宿勝千代いつかやってみたい天保六花撰の河内山宗俊。歌舞伎などとまた違うあまりみたことがない雲州公像。これがとても良く、河内山宗俊の人物造形に大変に勉強になった。笑いあり、ドラマありの河内山宗俊でお客様にもとてもウケていた。玄関先の場も帰るまで雲州公がいて浪江に未練をたっぷりの場面があり、それを河内山がなじる。初めて観る幕切れ。これも良かった。品川宿は、文句なしに素晴らしい。勝千代さ
8月13日土曜日〜その8(写真)15巻組カセットテープボックス『永久保存版演芸玉手箱』〜第四巻浪曲「河内山宗俊」初代木村重友「慶安太平記」初代木村重松「安中草三郎」三代鼈甲斎虎丸「乃木将軍信州墓参」東家楽燕(エー・アール・シー)をモニター。
6月20日月曜日〜その12(写真)カセットテープ『豪華浪曲名人十八番競演集〈五〉』〜「灰神楽道中記」相模太郎「河内山宗俊伝ー河内山と道侍ー」木村若衛(ジョイサウンド)を聴きました。
5月26日木曜日〜その9(写真)30巻組カセットテープセット『浪曲百番』第19集「塩原多助愛馬の別れ/河内山宗俊」初代木村友衛(S61年8月5日キングレコード)を再生。「花街の母」二代目木村友衛はモニター済み。
5月1日日曜日〜その8地下資料室ヘ降りる。聴き終えた、10枚組CDセット『極め付き浪曲名人十八番』を棚ヘ収める。オムニバス盤を二種を取り出す。(写真)2枚組CD-BOX『極付この節この一番!!〜名浪曲・関東節編〜』〜「河内山宗俊(松江邸)」初代木村友衛「忠臣蔵殿中刃傷」浪花亭綾太郎「野狐三次」初代東家浦太郎「お笑い巌流島」玉川カルテット(H25年5月29日日本コロムビア)を聴きました。其の他の外題はモニター済み。
令和4年4月23日(土)15時から古石場文化センターで江東シネマ倶楽部の会月に一度の映画鑑賞会この日は昭和11年日活作品「河内山宗俊」15歳の原節子が出演しかし古~~い映画音声が悪く聞き取りにくい。山中映画監督、その後中国へ・・‥戦地で病死、28歳。さて画像は4月22日のラグ目が見えないので昔のようないい写真が撮れないのが残念それでも、爺バカ150枚ほど撮影その中から少しづつ仙台堀川公園をクンクンしながら歩く・・・
3月は観たいお芝居や行きたい所がたくさんあって、悩んでいっそ全部やめようかと…。でもやっぱり足が向いてしまいました、千穐楽🏮の歌舞伎座へ🐾。河内山の仁左衛門さんと菊五郎さんの芝浜、観に行けて幸せでした。評判の第一部の新三国志、行きたい心は敢えて抑えました。三部の石川五右衛門はちょうど去年の3月に観た吉右衛門さんの最後の舞台が忘れられず、辛いので〜。仁左衛門さん、悪を演じても上品、男前。上方物より私は黙阿弥好みです…。最後の花道の引込み時の履物は千両下駄?という
今朝の横浜の空、どんよりと曇っています。まだ雨は降ってませんが、午前中に雨雲が通り抜けると、午後は晴れて昨日並みの24℃の高温になるそうです。それにしても昨日は半袖がちょうど良い気候でしたね。昼前にジムに立ち寄りランニングしてから午後2時40分開演の歌舞伎座に向かいました。Mスポーツセンターのトレッドミルで30分間走ったら、結構汗だくになりました。もう1セットはちょっと緩めにスタート、合計1時間で11.3km走りました。シャワー浴びてさっぱりしてから、いざ歌舞伎座へ。第二部最初の演目は「河内
三月大歌舞伎の、第二部。『天衣紛上野初花』、『河内山』と呼んでいますが、その河内山宗俊を演じる仁左衛門さん、9日から、休演とのこと。仁左衛門の河内山を楽しみに、一階の席を買ったのです。が、しかし。中村歌六が、代役と。彼も、実力があり、好きな役者なのですが。が、しかし。松竹からの案内です。「平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。歌舞伎座「三月大歌舞伎」第二部『河内山』の河内山宗俊に出演をしております片岡仁左衛門ですが、体調不良のため、本日3月9日(水)から当面の間休
1部~2部へ3月、歌舞伎座。面倒くさいので。1部⇒2部を連続観賞することに。1部は猿之助。今回は私の尊敬する浅野和之が出る。遂に、歌舞伎座降臨だ。これを観ないわけにはいかない。続くは、仁左衛門。河内山宗俊だ。充実してるね。歌舞伎ファン必見の春🌸なんだね。
今年は大きな芸人、役者が多く亡くなっている。そして本日、播磨屋の逝去が報道された。先月28日に亡くなったのだそう。私が初めて観た歌舞伎が彼の「番町皿屋敷」。(蒲田のホールで行われた中村又五郎・歌昇襲名の巡業)まさかあの鬼平が「疑われた恋に心を乱す男」を演じるなんて、、、衝撃だった。それから沢山の舞台を観た。幡随院長兵衛、熊谷直実、大星由良之助、武智光秀、、、大きな人物を見事に魅せた。その芝居に老いを感じることもあった。潤いのある艷やかな声、所作を堪能した。
9月19日日曜日〜その13(写真)10枚組CD『戦前SP完全復刻盤浪曲名人集』〜「河内山宗俊上州屋店先の場・松江邸先/雷電為右衛門」初代木村友衛(オフィスワイケー)をモニター。
神田春陽の会日本橋亭木津の勘助春陽目黒のさんま小満ん中入り長唄杵屋浅吉河内山宗俊〜質屋・玄関先〜春陽河内山宗俊の玄関先を講談でやってみたいと常々思っていた。講談では、春陽師のほか、琴梅師、立川談笑、CDでは、木村友衛、神田鯉里など。なんと言っても、芝居での名台詞をいってみたい。春陽師の河内山、良かった。
9月18日土曜日〜その1320時、夕食。献立は、明太子スパゲティ、かつおのたたきサラダ仕立て、ハニーレモントマト。デザートに、すや栗きんとん、濃いびわ茶。(写真)10枚組CD『浪曲名人集』〜「河内山宗俊上州屋店先の場/寛政力士伝越の海勇蔵/小金井小次郎」初代木村重友(オフィスワイケー)を再生。