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最近読んだ本です。奥田英朗って、やっぱり面白いし、スゴイ。学校で、男子中学生の遺体が発見されます。第一発見者は、教師です。自殺なのか、事故なのか、他殺なのか…関わりのあった男子生徒4人と、その親たち、さらに亡くなった男子生徒の母親の心情が、見事に描かれています。私も子育て中なので、引き込まれました…分厚い本ですが、続きが気になりすぎて、一気に読みました。作中に出てくる弁護士の言葉で、心に残ったのが、『被害者家族と言うのは、本当の事を知りたいと言っておいて、本当の事を教えると
もう結構前になってしまいましたが、奥田英朗の「リバー」を読みました。その疾走感というのか、様々な立場の人の懸命に生きる姿、群像劇に、時間も忘れて読みふけってしまいました。本当に読み終えてしまってもったいない感じでした。それに気を良くして、奥田さんでまだ読んでなかった「沈黙の町で」借りてきたのですが、結構キツかったです。中学生の死、事故か事件か、いじめがあったのか、被害者の母の心情、加害者とされる生徒の母の恐れとおののき、教員の苦悩、警察側、検察側、学校側、マスコミ側の感情のもつれ、徐々に明らか
大人になって、変わったことの一つに、世の中白黒つけがたいことが結構多いと思うようになったという気持ちがある。これは、気持ちであるので正しいとか、間違っているとかの事柄や、法令に違反するとかは別次元の話である。気持ちが変化したのだ。希望にあふれているが、少し現実を見るようになったということかもしれない。自己分析なので不十分だとは思う。今回、読ませていただいた奥田さんの本、中学2年生が校内で死体で発見されることから始まる。側溝に頭が割れた状態で発見され、すでに息はしていない。側溝はイチョウと
先週からの暇に感けて、読書三昧。久々にコッチリと500Pの字小さめの奴、”沈黙の町で”奥田英朗はプールとか町長選挙とか筋の良いコミック作家のイメージでしたが、今回のはなかなかの長編サスペンス。死体で見つかった少年、中学校内での死を事故か自殺か他殺か?親は?被害者は?加害者は?学校は?警察は?と時系列を行き来する中で独りよがりな人の腐った部分を曝け出しながら紐解かれていく、それでいて結末がちょい残念な長編。こういう立ち位置での穿った見方が得意な作家さんやなと。何とも呑み込みの悪い嫌ぁな我
★★★★★久しぶりの『★5』。ある日の夕刻、見回りをしていた教師が、部室棟の側溝で倒れている一人の生徒を見付けた。駆け寄ってみると...息をしていない。都会でもない、ある小さな町の中学校の校舎内で、中学2年生の男の子が死んだ。事故なのか自殺なのかそれとも・・・。関係する生徒全員に聴き取りを行う警察。次々と明るみになっていく事実。『いじめがあった』なんだ、苛めの話か、と思っていたら大間違いであった。加害者死んだ少年それぞれの親たち傍観者的な生徒教師警察(検察)
朝日新聞出版2013.2.28512ページ新聞連載を加筆修正(★★★☆☆:3点個人的な感想)【あらすじ】とある田舎町で、中学2年の男子生徒が転落死した。彼は、いじめを受けていた形跡があり、傷害で、逮捕・補導者も出る。彼の死は事故なのか自殺なのか。【感想】男子中学生の、転落と思われる頭部の損傷死体が、校内で発見される。彼の背中には痣があり、いじめを受けていたのではと思われた。そこから、警察の取り調べや生徒・保護者やマスコミ等を描き、物語がつづられていました
先月またまた、BOOK・OFF誉田哲也さん感染遊戯姫川シリーズ奥田英朗さん沈黙の町で誉田哲也さん原作の姫川玲子シリーズ大好きな、大好きなこの姫川シリーズ、過去にドラマ可能化、映画化されていて竹内結子さんの姫川と、西島秀俊さんの菊田がワタシにとってのストロベリーナイトなんだけど、4月から、キャスト一新でドラマ化なんですね新ストロベリーナイトそちらも、楽しみにしたいと思います
朝日新聞に掲載されていた連載小説く、く、くるしい…実際の中二がこんなに大人びてるとは思えないけどいじめられる彼も、いじめていた彼らも学校という小さな世界の中で人間関係の勉強?をして大人になっていくんだなぁ〜そんな事じゃ済まされない事件が起きるわけですが…多分実際の中二は重苦しさに耐えかねて1週間で本当のことを言うんじゃないだろうか、と思いましたそれこそ、自分が招いたこと目の前で起きた事を黙っているなんて大人でも無理だと思ういじめられていた彼も今で言う◯
奥田英郎「沈黙の町で」本好きのコミュニティで見つけた本です。ある中学校で学生が転落死しているのが発見された。事故か自殺か調査しているとその学生が集団いじめを受けていたことが発覚し、加害者と目される学生が逮捕される。学生はなぜ死亡したのかを明らかにすべく調査するというお話。社会問題系の内容です。いじめによる被害者の遺族、加害者、学校、警察とそれぞれ価値観の違う視点から一つの事件をどう見るかということが書かれています。立場によって一番大事なことが違うためにそれぞれが身勝手なことをしている部
こんばんは〜バイトに明け暮れているおねいちゃん。またまたパンが大変な事に家族ではさばききれなくなり会社の人におすそ分けだってこんなにあるんだもん腐っちゃうと勿体無い毎日毎日食べてますよ〜(*^o^*)おねいちゃんのおかげでお昼代浮きまくりどなママご飯に頓着ないから何でも🆗しばらくパンが続きます〜今日もお休みどなママ暇でもおねいちゃんはバイト妹は塾暇なのはどなママと旦那ちょっと遊びに出かけてきたよ〜どなが甘えてきてね〜めっちゃかわいいの❤️そしたら下
奥田英朗さんは、私の大好きな作家のお一人です。直木賞受賞作「空中ブランコ」を読んで、その何とも言えない世界観の虜となりました。奥田英朗さんの作品って、人間心理を本当に上手に描いているように感じます。何しろ「空中ブランコ」の主人公(厳密に言えば主役ではないんだけど…)が精神科の医師。こういう人物を描ききるには、本当に心理学に通じているということなのでしょうね。この作品、「沈黙の町で」もそう。簡単にあらすじを。北関東のある地方都市、公立の中学校が舞台。ある夜、当直の教師の下に「
皆さんこんばんは。今夜も過ごしやすい夜ですね。明日は久々の朝一魚市場なので早く寝ます。その前に恒例の夜中の本紹介。「沈黙の町で」奥田英朗どうしても読みたかった奥田作品。ネットでお値打ちにGET出来たので早速読みました。物語の舞台は地方都市の小さな中学校。ある日中学二年生の少年がテニス部の部室の側にある木から落ちて死んでいる所を教師により発見されます。警察は事件と事故、そして自殺を含めて調査を開始します。死んだ少年の背中に数十に及ぶ
自分の通う中学校の校内で同級生が亡くなった――そんな経験は、自分にはないものですから、当然今でも13~14歳のころの愉快な思い出は忘れることなく、浮かんでくるのですけれども。そうはいっても、この作品が新聞掲載された2011年~2012年にも、日本国内の学校で生徒が亡くなる事件は起きています。こちらの作品は、校内で男子中学生が転落死したところから始まるのですが、読み進めていくうちに解かれていくことに対して怒りが……(笑)。まあそれはさておきまして、どのようなお話かといい
No.0242013.2.23(土)沈黙の町で/奥田英朗/朝日新聞出版/2013.2.28第1刷1800円+5%途中までどうしても「ソロモンの偽証」が頭に残っていて、どうして同じような作品を上梓したのかと考え考え、読む。長編の作家と思っていたのだけど、「我が家の問題」で実は“短編が得意なんじゃないか”と思ってしまった事もあり、本当に途中まで“どこへ行くのよ、これ。ちょっと前置きが長くないか”のだらけた印象だった。ごめんなさい。とある“北関東の中学校”で、ある日ひとりの男子生徒の死体
朝日の朝刊新聞小説『沈黙の町で』が終わった。副題に最終回と書かれていなかったので翌朝、新連載の題名に変わって驚いたが、確かにあそこで終わるしかなかったと思う。楽しいテーマではないのだが、ずっと引き込まれるように読んでいたので、終わったのはちょっと残念だった。話は、ある日いじめられっ子の中学生が部室の屋根から転落死するのだが、事故なのか誰かに突き落とされたのかが判らない。検死の結果、この子の背中に無数の痣、誰かにつねられた跡が発見された。また男子生徒の間で部室の屋根からそばに生えている銀杏の大木