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ついにゴミが片付き建物の全貌が見えてきました。まず床の水平レベルのチェックから始めたいと思います。こういうとき使うのがレーザー墨出器です。この機械があるとめちゃくちゃ便利で、水平と垂直がレーザーで示してくれます。何が分かるかというと建物がどれだけ傾いているかがすぐに分かります。よく床のビー玉がすごい勢いで転がる家があることを聞いていますが、そういう状況かどうかがすぐに分かるということです。私が購入したこの家は元々田んぼだったところを宅地にしているところなので、地盤が悪い地域です。この近所で新
昨晩は久しぶりに現場訪問。お客様が数名集まるので工法説明を兼ねた現場見学会を開催。久しぶりに現場で聞く懐かしい「音」。工事が進むときにまだ現場をしていたころに毎日聞いた音を改めて聞いてとても懐かしく、初心を思い出しました。夜は工事をしてくれている仲間と懇親会。工事も期限が迫ってきているので軽く、そして楽しく交流できました。現場の声を聴くことって改めて「大切だな!」と感じました。なんだか、小学生が書くような文章ですね。初心に帰りすぎか?(汗)
広報の成田です。先日、北海道胆振東部地震で被害の大きかった地域で沈下修正工事があるという事で、代表と大崎の3人で見学に伺いました。沈下修正とは地盤沈下や不同沈下によって傾いてしまった建物をまっすぐに正すための工事のことで、今回は地震によって10㎝ほど傾いてしまった住宅の沈下修正でした。プライバシーの関係などもあり、施工中の写真は一切ありません。また、私は沈下修正の専門家ではないので、工法等についての記事ではありませんのでご了承ください。施工は平成27年に弘前城の曳家
久しぶりに、再建築不可物件の修復相談をいただきました。都内には足立区や荒川区などに緊急車両は入れない奥まった場所に狭小住宅が残っています。解体してしまうと、駐車場にも出来ませんので、持ち主や不動産会社にしてみると「なんとか直して賃貸に出したい」と考えます。で・・そんな再建築不可物件が傾いて(沈下)していたので当職にご相談をいただきました。あれれ?この不動産会社の方はまあまあ詳しいし、妙に物判りが良いぞ。と思ってますと・・「もう見積もりを採るのは岡本さんで最期にするつもりです
岡山県倉敷市で行われた「木の家ネット」さんの全国総会にゲスト講演者としてご招聘いただいてました。今まででの講演会と比べて実務者率が断然高い中でしたので、あまり甘いことを話して恥ずかしいことになっては行きませんし。逆に暴走して皆さんを置いてきぼりにしてもダメですから、なかなか緊張しました。結果は2名の大工さんから「自分たち大工も沈下修正の依頼を承けて工事することがあるけど、大工がやって良い範囲と専門に頼むべき線引きを考える機会になりました」「曳家さんが、上部構造だ
今、本を書いています。自分の東日本大震災や熊本地震の体験を含めながら、沈下修正や家起こし、曳家技術について解説した本です。難しい技術本では無くて(そもそもそういうの書けないんで)主婦の方にも充分、読み物としても面白く。建築関係者のみなさまには、現場職人による一次資料として参考にしていただける本になりつつあります。今日は、その予告編として一部を抜粋してみます。※イメージ画像です。●東北編補足この工事の前後から宮城県内で何棟かお見積もりさせて頂きました。
柱36本と横架材の入れ換えも、ほぼ終わりました。大工チームのフル出勤は、今日で一旦終わりです。この後は据えつけまでの3カ月の間は、必要に応じて、かつお大工が来てくれます。新しい柱は5寸柱を使用していますので、横架材へのホゾは70ミリは入れる。と決めて、柱を「ハ」の字に開いて、下げて、斜めに入れることで横幅を確保して押し込んでは、また、柱を入れて、「ハ」の字を締め込み直す。そしてレベルを採りなおす。の繰り返しを、みっちりさせていただきました。勉強になります。ようやく、レールを敷
奈良県に現地調査に行ってました。建築士さんにご紹介いただいて、このブログを読んでくださっているお施主さんがご招聘くださいました。施工時期は2年ほど先の予定ですので、それまで体調管理に気をつけて、出番に備えます。なのですが・・現場の方は、自分がいなくても順調に進んでおります。レバーブロックを組み上げたH網(鉄骨)から、反力を獲って締めこんでゆきます。レバーブロックを13台、とタンパックル6本を準備してたんですが、足らなくなりました。作業が終わった部位は荷締めベルトに交換してゆくこと
横浜市都筑区の古民家再生工事枕木を組んで~組んで~組みまくっています(汗)思わず「ただたくさん枕木、組んでるだけで馬鹿みたいかな?」と堅田さん(松嶋さん改姓しました)に尋ねてみました。「いや。親方は慣れてるから、そう思うかも知れないですけど・・僕らは、凄い技術だな~と思いますよ」と言ってくれました。お家の裏側の桁が脆弱なので、補強材を抱かせようと云うことで、ジャッキのポイントを自由に変えられるように、組み上げています。登り梁にジャッキを掛けるために、かつお大工に細工して貰いました。こ
神奈川県横浜市の古民家修復工事今日は、曳家4名+大工2名+女子大生(さいたまものづくり大学からの研修生)の7名体制で・・大工チームは新しい大黒柱を建てつつ・・曳家チームは2度目の資材搬入。今回は鉄板を敷いていただいているのと、7トンユニック2台だったのでスムースでした。ひたすら鉄骨の仮設の土台を組んでゆきます。この鉄骨が曳家する際の御神輿の台座でもあり、家起こしをするための反力確保の支点だったりするわけです。曳家をする際の鉄骨組みは、単なる嵩上げ用と違って、その鉄骨を基準にレールを
今朝は清水港の朝です。土佐清水港でなくて、静岡県の清水港です。昨日の朝、高知の倉庫での資材の積み込みを指示してから、東京に戻っている途中です。今回は高知の倉庫からは13・5トン1台、8トンユニック1台。千葉県市原市の倉庫からは7トン2台での運搬です。いつもは草津か?掛川あたりで宿泊するのですが・・お盆休みか?夏休みの行楽客の関係か、ホテルが一泊15000円前後のところしか空いていなくて・・かなり東京に近くなりましたが、安く泊まれるところを探して、清水に一泊しました。途中、何度か渋滞
予定変更!次は広島に伺うつもりでしたが、お施主様のご都合で延期となりました(涙)で・・急遽!!10月頃から入る予定でした、横浜市都筑区の現場にお盆明けから入らせていただくことにしていただきました!!ご理解のあるお施主さん、関係者の皆さんに感謝しまくりです。で・・この現場ですが。...ドイツから帰国された奥さまがご実家の古民家を完全リノベーションされて住まわれるために・・・!!1、沈下修正(20cm以上の調整が必要)2、家起こし3、引き締め4、根継ぎ5、柱入れ換え(
狛江市で営業中♪菅谷工務店です。その1その2を見てない方はコチラそしておもむろに、チーム頭から「それでは菅谷さん、あげま〜す」と…すると足元に、かすかな微動「圧、かかりました〜」と、またまた涼しい顔。しかし、次の瞬間、この道30年の私を、静かな感動が包みます。「じゃ一旦、戻しま〜す」…すると足元に「ガクン」とさがる感触が…そうです。確かに建物が持ち上がり、そして降ろされた…ほんの数ミリのわずかな動きなので、建物に損傷などおこらないのですが
狛江市で営業中♪菅谷工務店です。その1をご覧になってない方はコチラで、地中はどうなっているかというと正に「アリの巣」のように、杭で支持する場所すべてに行けるように通路が設けられます。そして本番。建物の反力を使い、鋼管杭を建て込みます。まず、穴の中で垂直に立つよう、杭は750ミリ程度の物を、溶接で継ぎ足します。基礎の下、ポイントに建て込みます。溶接で継ぎ足し、更に深くへ底盤を打ったら、載荷重最後はバランスをみながら、電動シャッキで仕上げ
狛江市で営業中♪菅谷工務店です。建築現場での経験が豊富で、50も半ばまで来ると、大抵のことでは感動しなくなるものです。しかし違った…ビックリ‼️話には聞いていましたが、「沈下修正」という、建ってる建物の地盤補強をするという工事があります。↑まず何もない場所から↑正に正に、人力で穴を掘ります↑掘った土の量たるや、はんぱない狛江の住宅リフォーム住宅メンテナンス菅谷忠由工務店0120-147-852続く
高知県高知市一宮での沈下修正+土台の引き締め工事・・後1ミリが、くっつきませんでした!↑が・・、こんな感じです。こちらも・・こんな感じ。ちなみに、右側の廊下の隙間は経年劣化でビニールが剥げていたんで、それが引き締めの際に巻き込まれるので、切り取ったものです。隙間が残っているのではありません。解決方法は単純に床下に貫通させたターンバックル代わりの全ネジボルトを2本増やしました。さて・・ほとんどの方は、ここまでやってるんだから・・残り1ミリも見事に、くっつければ良いではないか?と
故郷・高知県一宮にて沈下修正工事をしております。今回は擁壁側にお家の半分が傾いたものを直す沈下修正工事+抜けた土台を締め戻す作業をしております。ご覧のように、床下に羽子板ボルト、13ミリ全ネジボルトを貫通させまして、動かない部分からナットを締めこみます。実は、このブログでカッコ良くビフォーアフターを掲載しようと、ちょっとだけ残業してもらって頑張ったのですが・・勝負に負けました。今日のところは・・・もう2本、ボルトを増やして、締め直します。悔しいです。暑いので扇風機持ち込みです。沈下修
明日から高知市で、沈下修正+土台の引き締め工事をやります。で、東京から帰ってきて何をしていたか?を書きます。南国市の倉庫へ行って、資材の積み替えをしてきました。東京から帰る時は、今どき、ネット注文が出来ない(汗)コンクリート接着剤を買いだめして持って帰ります。これらを降ろして、代わりに月曜からの、まず初めに使う、第一弾の資材を積みます。いや~~現場の近くに倉庫があると、「忘れもの」とかに神経質にならなくて済みますので、気が楽です。その後、7月29日(土曜)30日(日曜
千葉県いすみ市での古民家の傾き(沈下修正工事)+家起こし完了いたしました。ご依頼いただきましたお施主さん・森田さんと最後に記念撮影(笑)昨日、現場に着くと、森田さんの奥さまが、ちょっと興奮した感じで、「こんなにきれい直るなんて!嬉しいです。自分も家起こししている場面を見たかったです」「もし、この家を売ることがあったら床板を外して、この家はきっちり基礎を直してますから!と、まずは床下を見てもらいます(笑)」と言ってくださったのが、本当に嬉しいです。「親方、こんなに大きな基礎にしくなく
今日も!日曜日ですが・・曳家岡本・木工部部長、かつお親方のスケジュールに合わせて仕事してました。とうとう今日、家起こしを実際にしました!曳家岡本と云えば、しつこい枕木組みですが・・今回はしつこい鉄骨の組み直しです。まず丸桁(がぎょう)は、こんな風に押す細工をしてみました。床下に「反力」を獲るために組みまくった鉄骨から、うまくつないで伸ばしてきた先端に、ジャッキ台を作って押しました。ジャッキが倒れないようにボルトで留めを作ってみたり。桁側にも、きれいに当るように、丸くカットをしてもら
昨日から、22歳の「若い衆」が現場入りしてくれました。現場に20代がいるのは「自然な」風景に感じられます(笑)たった一人で知らないおじさんたちの間に来てくれた藤永くんを尊敬します。昨日は、かつお大工も来てくれて、「長野で地震が起きたそうで!ここも土壁落としたき。危ないき」と言いながら、一人、小屋裏に潜って仮筋交いを獲る段取りをしてくれました。その後、おそらく元々は欄間が入っていたところを外して骨董商とかに持ち込んだであろう鴨居上のガラス板を、家起こしすると割れるだろうゆえ、松嶋さんと取り
千葉県いすみ市の古民家の不陸調整、ほぼ終わりました。終わりましたが・・やはり柱が斜めになっている症状は改善されませんでした。そこでお施主さんと話しあって「家起こし」工事を行うこととなりました。この「家起こし」工事については、追加工事を後出しで云うのではなく、初めから、その必要性をご説明しておいて。沈下修正が終った後で、建物の状況を見て決めましょう。としておいたものです。金額も先に、伝えてあります。そんなわけで、土壁を全撤去です。最早、助っ人では無く、「曳家岡本」正規メンバー
千葉県いすみ市で、築100年の古民家の沈下修正+家起こし工事をご依頼いただきました。万木城跡の近くで、ゆるゆるとした時間の流れる良い場所です。GL(地盤の表面)と土台が近いため、土台の下から腐ってきたこともあり、沈下してしまったようです。これは、今の日本中の古民家の「今後の課題」だと思います。自分の子ども頃(50年前)とは確実に温暖化なのか?集中豪雨とか多くなりました。そこで、礎石(柱や土台が乗っている自然石)の天端が低く設置されていた伝統構法の建物の多くが根腐りを起こして、沈下、白蟻
「築40年の家を本気で直してはいけないんですか?」とお施主さんに言われた言葉が胸に突き刺さりまして、このブログを書いてます。材木商をされていたお父様がご健在な頃に、ご自分で選り分けていらした木材を使って建てられたお家です。お施主さんにとっては「父の思い入れのある家を解体できない」という気持ちが強いのですが。自分も含めて、後の耐震リフォームをされる工務店さんも「既に築40年なんだから、そこまで費用かけるのはお薦め出来ませんよ」という言葉を何度も口に出していました。それをお施主さ
高知市桜馬場で家の傾き直し(沈下修正)工事をさせていただいてます。・・・築年数が30年を越えている場合、アンカーボルトが土台下に下りている長さが短いです。これを一旦、切断してから、また溶接したところで、結局は3cm程度しか基礎の中に残っていないような状態になります。そこで今回は、昔やってたんですが・・アンカーボルトを全て斫り出して揚げることを選択しました。その上で、最大、ジャッキアップ分が12cmとまずまずありますので、揚げた分、短いアンカーボルトに溶接をして長さを増やすことを選びま
東京から高知に帰った足で、そのまま高知城近くのお家に現地調査に伺わせていただき。なんと翌日から、実作業に入らせていただいています。それにしても、急遽、ご依頼いただいたお話ゆえ、色々とばたばたしているのですが・・今のところの「ああ・・・やっちまった!」は・・・他の業者さま(3社)が測定した沈下量を元に、見積もり金額を出せていただいたんですが・・床下でレーザーポインターで測った数字と44mmも違います!お施主さんに確認したところ・・何度かリフォームをして床を張り替えているとのこと
今朝は検索して「地盤沈下で家が傾いた」ことに対してのQ&Aを読んでました。1番に来ていたヤフー質問箱https://realestate.yahoo.co.jp/knowledge/chiebukuro/detail/1394903663親切で答えてあげているのでしょうが・・こういう誤ったアドバイスは質問者を惑わすだけで、本当に悪です.しかも建築関係者らしき方も混じっていますが・・それも正しくないアドバイスをしています。自分なら・・こう書くかな?はじめまして。お家
ご依頼をいただきましたので、家の傾き(沈下修正)工事に於ける粗悪な施工と弊社「曳家岡本」の違いを見比べていただく総集編をここに書きます。家が傾いて困っている方が、施工を依頼する際に、その業者もしくは業者を手配する工務店がどれくらい丁寧な職人を連れてきてくれるか?なかなか判りません。以下は床上ではほぼ水平に直っている。お家なんですが・・こちらのお家は外周部のみモルタルを詰めて、中はご覧のようにだるま落としのような詰め物を重ねているだけです。でも外周部は安心かと云うと・・基礎パ
いや~~これ・・何をやっているか?と言いますと・・玄関の靴箱下を沈下修正工事(土台揚げ)で持ち揚げた後の基礎の修復をやっている姿です。こんな感じで仕上がります。これに左官さんが、タイルを貼り直して完成です。まあ~~見えない部分なので、私どもの基礎天端詰め工事だけで、直さなくても良いかも知れないですが・・まあ、やりますよね。きっと。こういう作業が面倒だからと、家の外の水切りを外して傷めてしまって外から詰めている「にわか業者」もいますが・・お前ら!傷んだ水切りどうやって直すんだよ!!と言い