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こんにちわ。本日は日本人の信仰心についてブログを書かせていただきます。参考書籍:「青梅雨」永井龍男著>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>永井龍男(ながいたつお、1904年(明治37年)5月20日-1990年(平成2年)10月12日)は、日本の小説家、随筆家、編集者。日本芸術院会員、文化功労者、文化勲章受章者。俳名、東門居。懸賞小説に応募した『活版屋の話』(1920年)、『黒い御飯』(1923年)などで菊池寛に推賞される。人情の機微を
ちくま文庫に収められていましたが、現在、絶版となっています。最近、読んだ「古本食堂」に刺激され、読みたくなった一冊です。「文正草子」福永武彦訳鹿島の大明神の大宮司殿のはしり使いをつとめる小者の文太は正直に忠義一途に仕えるいましたが、ある日、突然、追い払われます。仕方なく、行き先も定めず旅をしますが、やがて、塩焼き小屋で世話になり、そこで働くようになります。真面目に働いた文太は、やがて、大きな富を築き、...。「鉢かつぎ」永井龍男訳子どもがいない以外、全てが満たされていた夫婦の
<高見順、椎名麟三、永井龍男>1300「如何なる星の下に」高見順長編北原武夫:解説新潮文庫日中戦争がすでに泥沼状態に陥った昭和の暗黒時代、著者はひとり浅草の安アパートに間借りして、人生の裏街に落ちるところまで落ち、なおかつ生きようとする浅草人の哀歓を風俗的に写しとった。著者にとって浅草は憎みまた愛さずにはいられない、一個の性格上の肉親であり、病人が同病者の苦痛を見て惹かれる切実な哀しみにも似た愛情が、あらたな浅草の顔を描かせたのである。
老眼鏡かければ丸きダリアかなダリア剪るための鋏をもちあるき沖を背にポンポンダリア頚をふり枯れゆくはさだめと南蛮牡丹黄に虫の音を束ねダリアの背は高く【笑い仮面】ダリアかあ……めっぽうインパクトのある花だから詠みづらいんだよなって思いながら、ことしもやっぱり詠んでいる。フェンスごしに咲いているお隣さんちのダリアが目について離れないんだよね。という言い訳。で、歳時記をめくっていたら、永井龍男の《一と抱へほど剪り集めダリヤかな》にこころ惹
東京のそば屋の代表格で、百五十年の歴史をもつ。店の雰囲気がまずいい。いまみたいに有名になるまえには、午後三時ごろ、天たねをつつきながら、友人と酒を飲んだ。そば寿司もうまい。神田生まれの作家・永井龍男は、この店を連雀町のやぶと書いていた。このほうが感じが出る。(小林信彦「神田やぶ」ちくま文庫)
『百年文庫(32)(33)』[本](032)黒(百年文庫)Amazon(アマゾン)106〜2,392円「百年文庫32黒」(2010年ポプラ社177p)ホーソーン/坂下昇訳「牧師…ameblo.jp[本](030)影(百年文庫)Amazon(アマゾン)155〜2,439円「百年文庫(30):影」(2010年ポプラ社142p)ロレンス/河野一郎訳「菊の香り」(OdourofChrysanthemumsByD・H・Lawrence1911)内田百閒「とおぼえ
お花見にでも行こうとと思うが、昨日今日とどうもお天気がはっきりしない。少し前まで、花見は公然の行事だった。隣近所、友人、職場の仲間、親戚などと宴を張ったが、このところ少し様変わりしたように思う。人と話すとかお酒を飲むとか、刹那的に楽しむことよりも、もっと内面的な何かを求めての行動になってきてはいないだろうか。これはどうも、私の年齢的なことや治まらない新型コロナウィルス感染が原因ということばかりではなそうである。そして戦争。花透いてわが歳月のはかなさや永井東門居『草木花歳時記』朝日新聞社発
☆僕は,どの俳句の結社にも入っていない。数年前まで属していた主に小説を載せる同人誌の主宰者は,小説家であり,紀行文の作家であり,俳人でもありました。同人誌の主宰者が,属していたのは「馬酔木」という会だったと記憶していますが,記憶ちがいだったかもしれない。その方からは,俳句は句会を経験しないとうまくなれません言われました。☆僕は,自分は詩人だと思っているので,俳句はあくまで自己流で行こうと決めていた。それで,自分の俳句は,俳句ではなくむしろすぐ捨てる程度の「廃句」と呼ぶことがあり,本腰を
落葉の上を歩みくる冬の跫音永井龍男の『落葉の上を』というエッセイ集の中に引用されている三好達治の「秋夜雑感」という詩篇の二行。1987年発行。永井龍男は1990年に亡くなっているので、亡くなる三年前に上梓されたことになる。実はこの本、数年前に図書館のリサイクルで只で貰った一冊だ。読む本が無くなると時折ぱらぱらと捲る。著者には失礼かも知れないが、只にしては随分と暇をつぶさせて貰った。熟練の筆運びという感じで安心して読めるのだ。この二行、十二音五音の韻律だ。「冬の跫音」の前で行を変えている
飛行機でマスクを拒否して降ろされたという事案がいくつかニュースで報道されてるけど、健康上の理由で着けることができない人も実際にいるだろうから着用拒否を一概には責められないと思うのだけど、それならばこの時期にわざわざ飛行機を利用して移動しなくてもいいんじゃない?と正直思ってしまうよね。もちろん、移動する理由は様々だろうからこれも一概に移動するなと言うわけにもいかないという話だとは思うのだけど、そういう事情なら仕方ないよね、という場面と、それは控えた方がいいんじゃない?という場面とがあ
その頃の銀座は、新橋から尾張町へ向いて、電車道を挟んだ右側の通りは、ズラリと夜店が並んだものである。その右側の、夜の雑踏に比べて、左側は散歩をたのしむものの舗道となっていた。煉瓦敷きの大通りを、ステッキを手にした文士たちが闊歩するのであった。(永井龍男「ステッキと文士」作品社)
雑文集花十日永井龍男1977年初版本当に色々な文章が入っているけど、どれも味わい深い。鎌倉に住んでいる作者が(故人だが)その地元の話を書くのが、何故かとても気持ちいい。もちろん自分が鎌倉に縁があるせいもあるが。明日は今日と変わらない。変わらないことに意味がある。そんな風に思って、そんな風な文章を書いて、生きて行けたらいいなと思う。そんなに世の中になって欲しいと思う。戦争体験世代はそんな風思えるのかもしれない、と今思った。★★★★
永井龍男の短編集(と言っていいと思うが。。。)コチャバンバ行き先日書いた江藤淳「仔犬のいる部屋」記事はこちらに掲載されていた書評で紹介されていた本。前半の鎌倉ものはそれなりに面白いように思うが、後半の皿皿皿になると段々とだれてくる感じ。これは読んでいるこちらの問題で、作品の問題ではないのかもしれないけど。こういう日常の風景を描き綴った作品は、小説として読むより随筆として読むほうが、自分に関係あるものとして読めるのかもしれない。ただ単に建付けの問題なんだけど、やはりこちらの受け取り方
2019.2.8に行った永井龍男『一個』読書会のもようです。メルマガ読者の感想文はこちらです。私も書きました。「左右に揺れる一個人」月給取りをサラリーマンと呼び、女性賃労働者をOLと呼ぶ。階級というむきだしの社会的諸関係が、横文字にされることで、おおいかくされる。夏季闘争を戦う側と防ぐ側に、人間は分かれる。月給取りは前者に、経営者側は後者に。ただ、所属や役職を剥ぎとれば、一個人が、野ざらしにされて、立ち尽くすだけだ。定年を二ヶ月後に控えて、この佐伯は、途方に
いつもご訪問いただきまして、ありがとうございます。店主の倉田です。今回は久々にスピリチュアルな話題です。この数ヵ月間、食とか健康とかの内容を書いていて、それとスピリチュアルを絡めてしまうと、ややこしくなってしまい、さらにアヤしくなってしまうので、あんまりスピリチュアルな内容は書きませんでした。前回までは書いていて本当にテンションが下がるような内容でしたがひと区切りついたので、これからは書きたいことが書けると思います。…とは言っても、書きかけの・アヤしい酵素玄米の炊き方
国語指導[Amebaグルっぽ]グルっぽを作成しました。「国語指導」という名称です。国語(日本語)についてなら、なんでも語り合っていきたいと思います。国語の先生になる、という方も、国語の先生が好き、国語は大切、と思われる方も大歓迎です。お陰様でたくさんの方にご参加いただいています。関心のある方は、どうぞご参加お待ちしております。最近くるみ食べたのはいつ?▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしようミックスナッツの中ではクルミが一番好きです。昨日も食べまし
出張鍼灸の帰りがけ、さんちかホール@神戸三宮の「さんちか古書大即売会」に立ち寄りました。●ベン・シャーン『ある絵の伝記』(佐藤明訳、三秀舎、1960初版1968第5版、820->3000)を見つけて、即買い。希少価値もあって売価820円が3000円に値上がりしていましたが、この本、この状態で、3000円はお買い得。●中井久夫『アリアドネからの糸』(みすず書房、1997、2800->1000)●永井龍男『一個・秋その他』(講談社文芸文庫、1991、940
こんばんは。今日も一日暑い日でした。今日は、先月の信州読書会さんのツイキャス読書会課題図書、永井龍男『青梅雨』の読書感想文です。一家心中する前日の、家族の構成員の心情と行動を淡々と綴った小説です。重苦しい主題なのにどこか気が抜けたような、不思議な雰囲気を醸し出している小説でした。この小説を読んだ後に、映画「万引き家族」を見ると、面白いです。生きるすれすれで生活している生活者の目線が同じであることと、血のつながりのない者が家族の構成員であることなど。ちょっとした共通点があります。
夏のビールは最初の一杯に限ると思い、ビールのほんとうのうまさは冬場にあると思っている私などは、場ちがいと云うべきであろうが、ビール用のコップにしても、大き過ぎていけず小さ過ぎても味に影響するし、唇に触れるガラスの厚さうすさも大切な感覚ではないか。(永井龍男「熱い冷たい」講談社)
・中学時代の国語の教科書に「マッチ」という作品がありました。夜行列車の座席で、マッチを擦っては消す擦っては消すをくり返していた青年を、初老の男性がたしなめるという短いお話でした。すごく印象深いお話で、ある日ふと「あの話は誰が書いた話だろう」と思い立ったのです。・こういう時のnetは便利なもので、あっという間に作者は永井龍男氏ということが分かりました。それどころか、同じ雑感をnetで開陳している人もいたりしてびっくり。そして、当然の帰結として「もう一度読んでみたいなあ」と考えるわけです。
国語指導[Amebaグルっぽ]グルっぽを作成しました。「国語指導」という名称です。国語(日本語)についてなら、なんでも語り合っていきたいと思います。お陰様でたくさんの方にご参加いただいています。関心のある方は、どうぞご参加お待ちしております。くるみ割れる?▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしよう胡桃といえば、思い浮かべるものは人様々ですね。美食の方は「胡桃味」という語を想像するでしょう。http://crd.ndl.go.jp/reference/modu
パンツ、どのぐらいで買い換える?▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしよう『パンティー』マネキンに、パンティやブラジャーを着せ――遠い横顔一個/秋その他(講談社文芸文庫)[永井竜男]1,134円楽天風ふたたび【電子書籍】[永井龍男]410円楽天青梅雨(新潮文庫)[永井竜男]561円楽天東京の横丁(講談社文芸文庫)[永井龍男]1,728円楽天評伝永井龍男芥
首をふる扇風機の音が行って戻ってくるのを聞きながら、座敷で誰かを長いこと待っていた。その先きの記憶はないが東京がそんなに静かな処だったと、しみじみ思う。(永井龍雄「扇風機」ちくま文庫)
アンソロジー「日本剣客伝幕末篇」の中の作品。名作短編小説「蜜柑」を書いた、あの永井龍男先生が畑違いの時代物、それも沖田さんのことを書いていた!これを読まずにおくべきかっ!永井先生は、執筆にあたり困惑していた。沖田さんが剣豪とは思えない上に(ぇ)、彼についての知識がほとんどなかったから。永井先生は困った末に、新選組3部作を書いた子母澤寛先生のところへ。新選組に詳しい子母澤先生からのアドバイス。「沖田総司についての資料は少ないから、気負わずに書くといいよ♪」永井先生はその貴重なアド
~本棚は、その持ち主が辿ってきた心の道のり。本読む人を訪ねたら、少しずつ紹介していきます。~keika*********中学1年生からの友人、Sさんの本棚。蔵書が1万冊を超える本読み。これは、ベッドサイドの本棚にある、お気に入りの本たち。『水曜日のクルト』には、小学校の国語の教科書に載っていた「めもあある美術館」という、時間をテーマにした短編が入っている。知りあってから、その話をしたことだった。長年の間に、教えてもらって読んだ本も並んでいる。『