高校3年生の授業は演示実験をするようにしている。カルボン酸の単元は大詰めを迎え、油脂やセッケンの話をすることになった。短縮授業で40分授業となっているため、脂肪を水酸化ナトリウムと加熱させて実験するほどの時間はないので、実験室にあったオレイン酸の試薬瓶、水酸化ナトリウム、水を持っていき、オレイン酸に水酸化ナトリウム水溶液を注ぐと、白く濁ったものができる。それがセッケンである。生徒たちは、脂肪酸からセッケンができることに随分驚いていたようである。他、脂肪と脂肪油の違い、マーガリンとは何かなどについ