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年号が宣和になってからこのかた、江州地方の漁師たちはひどい塩不足に苦しめられてきた。なぜそれほど塩が不足していたのか?それは蔡九という強欲な知事が江州に赴任してきたことが原因だった。卑しい根性の蔡九が江州にきてからは、いいことはひとつもなく、法は曲げられ、何かと口実をつけては税金がかけられ、人民は財産をかすめ取られることも少なくなかった。蔡九は懐を肥やすため職権を乱用して、みずから役所の塩の販売を取りしきった。そして、朝廷がさだめた法律とは別に自分勝手な規則をつくり、たとえ誰であろう
42枚目は、呼延灼の副官のひとりで、武挙にも合格している生粋の軍人、百勝将韓滔です。地煞・・地威星職位・・馬軍小彪将兼哨探営都統武器・・霊山棗木槊必殺技・・霊山破滅陣「哨探営」・・監視や探索をする部隊。「棗木槊」(棗の木で作った長い矛)・・原典の解説どおりです。(人物略歴)元は陳州の団練使である。東京の生まれで武挙の資格もあり、はじめは呼延灼の梁山討伐につき従った。その後、徐寧が連環甲馬を大いに破ったときに劉唐に捕らえられた。梁山に帰順した後は第四十二位の席
黄せんせいは潘金蓮がお気に入りらしく、もう1枚描いています。2枚目は立ち姿です。(寄せ書き)愛了、把我怎「ノム」「木羊」?(愛してるなら、何があってもあたしを離さないでね?)短い文章は訳すのが難しいです。怎「ノム」「木羊」zenmeyang・・よく使う言い回しで意味もたくさんありますが、ここでは(どう~しても)の意で解釈しました。西門慶と関係を持ってからのようです。髪を高く結い、花飾りもたっぷり。京劇の役者のように、手を腰に当てて堂々と立っています。1枚目
41枚目は、星の生まれ変わりという個性的なエピソードを持ちながら、それ以外の場面があまり思いつかない、井木犴郝思文です。井木犴・・古代中国の星座である二十八宿のひとつ。東方朱雀に属する。「井」は(網、網状のもの)の意。星が四角く囲んでいる形が網のように見えるため。現在のふたご座にあたる。などと、ネットで調べてみたものの、中国語の文献しかなく、翻訳力もあやしいので、もし間違っていたらごめんなさい(汗)。地煞星・・地雄星職位・・馬軍八彪将兼虎翼営都統武器・・七星竜鱗槍必
左・病大虫薛永頭の上で棒を振り回して跳躍しています。「槍棒をつかって人寄せをする膏薬売り」ながら、宋江が「うまい、たいしたものだ」と感心する技量の持ち主なので(第三十六回)、このくらいは朝飯前でしょう。右・金眼彪施恩「年は二十四五、色白の顔に三筋のひげをたくわえ」(第二十八回)とあるとおり、淡いブルーの服がよく似合う、物静かな顔立ちです。
静かに座って物思いにふけっています。夫殺しの大罪を犯す悪女には見えません。(添え書き)写書的施耐庵也不餞你、一个宋朝的小女子怎「ノム」活得了?(物語を書いた施耐庵はあんたを許していないようだが、宋の時代にただの女がどうすれば生きていけたというんだ?)餞・・正しい字が出ないので、似た字にしています。つくりの下の「戈」が「元」で、(許す)の意。閻婆惜にも同情的だった黄せんせいは、潘金蓮も同じ視点で見ています。たしかに、好きでもない男(それも極めつけのブサメ
いごっそさんから移動して。麺を啜ってフィニッシュしたい欲がもたげてきた。えーーと。あれ。候補にしていたまんきやさんが営業時間内の筈なのに終了していた。二の矢がある。水滸さんだ。近くだ。水滸メニュー〒788-0010高知県宿毛市駅前町1丁目2041f0880-63-3540メニュー|中華旬菜水滸月・水・木・金・土・日11:30〜14:30オーダーストップ14:00月曜日の夜・毎月第2水曜日も定休日月・水・木・金・土・日17:30〜21
あまり進んでいません(汗)。背景の木の葉に苦戦しています。4月から始めたのに、もう7月とは。やれやれです。
40枚目は、ブサメンのせいで奥さんが亡くなったという、唯一無二のエピソードを持っている好漢、醜郡馬宣賛です。地煞星・・地杰星職位・・馬軍小彪将兼虎翼営都統武器・・西域火焔刀必殺技・・双焔斬、連珠炮烙箭杰・・(才能がずば抜けている、傑出している)の意。その優れた才能を、もう少し容貌に振ってもらえたらよかったんですが。西域・・たぶん先祖は異民族で、武芸もそちら寄りになったのかと。炮烙‥(素焼きの平たい土鍋。食品を炒るのに用いる)武芸とは無関係な用語ですが、
王倫が首領だったころから梁山にいたふたりです。どちらもあだ名から、体の大きい好漢だと想像がつきます。左・雲裏金剛宋万薄いブルーの着物を肩にひっかけて立っています。原典でも活躍シーンがないので、人形師の人も面白いポーズを思いつかなかったのでしょう。右・摸着天杜遷茶色の着物をはだけ、刀をかまえて、腕を大きく上に伸ばしています。こちらはあだ名どおり「天にとどく」スタイルです。
ふたりは手足を固く縛られ、口にものを詰めこまれていたので、汗まみれで顔色も青紫になっていたが、三人がひとしきり介抱すると、ようやく息を吹き返した。徐寧は歯がみをして怒りながら、看守たちに向かって、「きさまらふたりのような、悪党の手先をするろくでなしは、同じように簀巻きにしてやるから、その気分をじっくり味わうがいい。身をもって、正しい生き方についてよく考えろ」と言いはなち、ふたりをぎゅうぎゅうに縛りあげて、口にものを詰めこみ、むしろを巻きつけ、塀の角に逆さまに立てかけた。それから
矢に指をかけて空を見上げる、若い将軍です。きりっとした眉と涼しい目もとは、原典の「歯白く唇紅く双眼俊なり」(第三十三回)の描写どおりです。
虎を素手で殺す武松とは正反対、ころころ体形でどう見ても弱そうな実の兄の武大郎です。かついだカゴの中には小さい子供が座っています。もしやこれは、幼いころの武松?原典では言及されていませんが、両親が早死したので、兄が男手ひとつで苦労して弟を育てたとか?それなら武松があれほど兄を敬愛しているのも納得できます。(寄せ書き)冤有頭来債有主、長大報仇是二武。恨みをはらすにはその借りを返す相手がいる。大きくそだった仇に報いた者こそ弟の武二郎だ。
神算子蔣敬に8ケ月もかかった(難しいとかじゃなく、単純にサボり癖が出た)ので、いささか反省して、今回こそはと気合入れてやっていた矢先、ぎっくり腰発症で医者通い。椅子に座っていられず作業も中断。しかしようやく痛みもおさまり、作業再開できそうで一安心です。ぎっくり腰になる前に進めていた分をアップします。陽気な笑顔を浮かべています。つばの広い帽子に、手には鉄笛。腰には長い帯が下がっています。
39枚目は、心ならずも弟一家の牢破りに協力することとなり、そのまま梁山に加入した、元登州の提轄、病尉遅孫立です。地煞星・・地勇星職位・・馬軍小彪将兼竜驤営都統武器・・烏竜九´刀矛、虎眼鋼鞭必殺技・・竜影突撃、虎尾旋、雲竜風虎(鞭槍聯合技)驤・・(馬が駆ける)の意。竜騎兵大隊指揮官と訳せばぴったりです。´刀・・刀の左側に点がありますが、普通に(刀、刃)の意です。九本も刃がある矛の形状はよく分かりませんが。(人物略歴)元は「王京」州出身の人で、名門の軍人の家柄
茶色の上衣に濃い紫のパンツ、渋い色使いです。よく見ると、後ろ手に刀を隠し持っています。原典でも、青面獣楊志と二三十合わたり合える程度には強いので(第十七回)、その腕前を見せるポーズでしょうか。
徐寧と呂方は看守たちの前になだれ込み、ひとひねりで首ねっこをつかむと、低い声で脅しつけ、問い詰めた。「ここに監禁されていた鍛冶屋と弟子のふたりをどこへやった?本当のことを素直に言え。でないと、この刀のひと振りで、おまえらのくそ命をいただくぞ」ふたりの看守は地べたにひざまずくと、命乞いをしながら白状した。「若さまがあっしらに、あのふたりをこっそり殺すよう命令したんです。言われたとおりにしないと、あっしらも生きていけないんで。だから、あのふたりを縛り上げて・・・」「それから何をした
にこやかに挨拶しています。年かさなイメージで描かれることもある好漢ですが、ここでは黒いヒゲもつややかな壮年です。得物の鞭は、八稜銅鞭ではなく竹節虎眼です。ただの八角形の棒よりカッコいいので、剪紙や他の絵でも大体これで描かれています。北斗七星の文様の上衣は、「七星の旗動いて玄武揺れ」(第七十六回)のデザインです。
「武十回」という独立した物語の主役でもあり、活躍シーンも数えきれないほどある人気好漢、武松です。兄の仇を討って流罪になり、護送される途中で立ち寄った居酒屋で、一服盛られかけたので、わざと罠にかかったふりをする場面です。流刑人らしい全身グレーの地味な服、机に突っ伏した姿勢で、薄目をあけて背後の様子をうかがっています。(寄せ書き)孫二娘的麻薬不済事、穏贏的局面弄翻了自己。(孫二娘のしびれ薬は役に立たなかったので、確実な勝利の局面が自分に転がりこんできた)贏(ying
昨年の9月から切り始めて、8ケ月がかりで1作とは、さすがに遅すぎて、自分でも呆れています。大きな算盤を手に何やら勘定しています。頭上には花、地面には灌木、空には瑞雲がたなびいています。これで黄門山メンバーの2人目が完成しました。次作は、鉄笛が特技の、元地回りの遊び人だった好漢です。どうぞお楽しみに。
38枚目は、強気なあだ名がいささか残念な、鎮三山黄信です。地煞星・・地煞星職位・・馬軍小彪将兼虎翼営都統武器・・喪門剣、鎮山鞭必殺技・・敲山震虎、開山斬地煞星で地煞星って面白いなと思ってたら、天罡星チームでも玉麒麟盧俊義が天罡星です。自分が勉強不足なだけでした。(汗)彪・・「虎」に足されている3本の斜め線は、(長く流れる豊かでつややかな毛)の表意文字なので、「美しい模様の毛皮」という意味もあるが、この場合は、(小さい虎)の意。都統・・どんな役職なのか分かりませ
左・中箭虎丁得孫黒地に黄色のストライプの衣装は、トラのイメージでしょうか。柏の葉っぱのような変わった形の武器を持っていますが、これは「絵図兵器辞典」にも出ていないので、名前は不明です。右・小遮攔穆春明るいイエローの衣装に大きな剣。真剣な顔つきで正面を見ています。
穀物でも入っているのか、たくさんの大きな袋が置かれています。空には瑞雲が流れ、花の咲いた枝もあります。
足を大きく踏み出し、狼牙棒で一撃を加えようとする瞬間です。鎧の裾からは毛皮らしきフサフサが見えているし、足首まであるブーツを履いています。寒冷地仕様でしょうか。林教頭の装備とは少し違うところがまた面白いです。
左・鉄叫子楽和レモンイエローの衣装も爽やかなミュージシャン好漢です。手には笛らしきものを持っています。右・花頂虎龔旺どこでどう活躍したのか、ぱっと思い出せない好漢のひとりです。(笑)グレーの衣に白の腹巻、モスグリーンの腰布と、なかなかの渋好みです。しかし、肩に背負っているオレンジ色のものは何だ?
娘は目を怒らせてふたりをにらんでいたが、口を固く閉じ、まったくしゃべらなかった。徐寧は、彼女こそ鍛冶屋の娘にまちがいないと思い、部屋の戸を蹴りやぶって中に飛び込んだ。そして、ふたりの女の目の前にぎらぎら光る鋼の刃を突きつけたので、女たちは驚きのあまり腰を抜かし、声も出せなかった。かれが、縛られている娘に「あなたが肖栄さんだね?」と問いかけると、娘は、「そうです、わたしが肖栄です。でも、あなたは誰?」とたずね返してきたので、「わたしは湯隆の従弟で徐寧という者だ。あなたを助けるために
林冲の絵といえば、手槍にヒョウタンを吊るした姿が多いのですが、李雲中画伯は、鎧兜の戦装束で蛇矛を持った姿を描いています。鋭い目つきに角ばったヒゲ、たしかに張飛っぽい感じもします。
自分によくしてくれるお役人の旦那にからんでる婆さんへ平手打ちをかましたら、殺人犯を逃がした罪で流罪って、理不尽すぎです。(第二十二回)黄せんせい、こんな脇役までちゃんと描くって、ほんとうに熱烈な水滸伝マニアです。(寄せ書き)為善最苦(善行をおこなうのは最も苦しいことである。)しかし、同じ「牛二」でも、「毛なし虎」とはえらい違いだ。
昨年の9月から切りはじめていたものの、サボりまくって年越しという、いつものパターンだったので、今年こそはもう少しがんばろうと、新年早々、衣の前に下がった飾り帯と、名前の一部を切りました。
新年明けましておめでとうございます。2025年初ブログは、ラスカルラーメンの水滸伝カードでスタートです。手元にある75枚の好漢カードですが、とりあえず天罡星は全員いました。ラスト36人目は、盧俊義の忠実な部下で、イケメン万能人のあの人物です。浪子燕青天罡・・天巧星職位・・歩軍頭領兼諜報隊長武器・・飛燕弩必殺技・・燕道流鵓鵠旋、奪命扑、蝴蝶隠、飛燕啄喉射「鵓鵠旋」は、泰山の奉納試合で任原を倒した技の名前(第七十四回)、「啄喉射」は、董・薛を射殺したときの弩(