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潜在能力アプローチを原典から理解するには、アマルティア・セン「不平等の再検討」を読むことになる。ベンサムらの功利主義やアローの可能性定理、ロールズの正義論との対比も詳しく説明されているが、この理解には圏論が役立ちそうだ。ロールズらは、知性、健康、権利、自由、所得や富などの基本財を平等に、という主張をしている。功利主義では、富の分配などこれらを目的にもしている。これに対しセンは、これらは手段であって、個々人が自分なりの目的に向けて、変換する能力に着目する。そして基本財を変換する能力を発現し向
『貧困の経済学上』マーティン・ラヴァリオン著柳原透監訳(2018年9月20日第1刷)◇第I部貧困の思想史◇第2章①貧困に関する1950年以後の新たな論調(第2章は①から③まで)20世紀半ばに、世界での極度の貧困との戦いにおいて重大な転機が訪れた。図2.1には貧困率の2つの系列が示されている。1950年前後に明確な屈折点を見て取ることができる。この屈折がなければ、さらに15億人が貧困状態にとどまったであろう。次のようにも述べることができる
「何が正しいか」は哲学的には「様々な集団的言語ゲームの中でその都度生成される」と私は思っていますが、つまり「自分の様々なコミュニケーションの単位ごとに生まれるもの」だと思いますが、一方で正しさは「レイヤー構造」にもなっているんだな、と最近よく思います。(江の浦測候所:2023年6月撮影。以下同様)レイヤー構造の前提として、まずは「生きる」ということです。「生きる」ことなくして何もありません。生きなければ私たちは存在しませんから・・・・正しさを語る意味もありません。
アメリカの哲学者ジョン・ロールズは「正義論(ATheoryofJustice)」の中で、ジョン・ロールズ-Wikipediaja.wikipedia.org正義論(ロールズ)-Wikipediaja.wikipedia.org正義論Amazon(アマゾン)6,354〜16,739円価値観が多元化する現代社会の「正義(公正さ):Justice」はどうあるべきかについて、述べました。詳しくは、Wikipediaなどに譲るとして、ロールズは、「自分
政治哲学の本正義論を書いたジョン・ロールズの解説本です。ジョン・ロールズは倫理学、政治哲学の分野で功績を残した人で生涯を通じて「正義にかなった社会は何か」を探究したとのことです。正義論の問いは「それぞれ異なった仕方で生きている私たちが互いを自由かつ平等な存在と見なすなら社会の制度やルールはどの様なものであるべきか?」とのことです。ロールズは人種やジェンダーによる差別が存在する社会、家庭の貧富の差が進路を大きく左右する社会、生まれつきの才能の違いが著しい格差につながる社会は正義にかなったもの
男尊女卑且つ亭主関白でモラハラと言う性格的にかなり支障ありの実父と、文句を言いつつも未だに離婚せず一緒に生活している実母夫婦には、その夫婦にしか分からない事もあるので、実母が良いなら、良いんだろうと思うが、うちに来た時に、実父の愚痴を私に言う実母正直辞めて欲しい私としては・・・いや、私の姉二人も自立してから「早く離婚しなよ」とずっと言ってきたが、何かと言い訳して離婚しない実母それなのに、また怒鳴られただの何だの聞かされても・・・。しかも、最近は「老人の介護してると思ってる
年末に脳科学者である中野信子氏の書いたこのような記事を読んだ。(リンクは魚拓です)【魚拓】「他人を許せない人の脳」で起きている恐ろしい事|リーダーシップ・教養・資格・スキル|東洋経済オンライン|社会をよくする経済ニュースhttps://toyokeizai.net:443/articles/-/477279-2021年12月30日19:08-ウェブ魚拓megalodon.jpこのブログの中でも「自称正義の味方」のめんどくささについては何度か書いているが、ここ2
「現代哲学の最前線著仲正昌樹」と「名著で始める哲学入門著菅野稔人」を並行して読む共に帯ナシなので表紙裏と目次の紹介現代哲学の最前線現代哲学・・・主として20世紀後半以後の哲学には、どこにどういう問いがあり、誰によって何が議論されているのか?本書は現代哲学における最もホットな5つのテーマ・・・正義論・承認論・自然主義・心の哲学・新しい実在論の議論を整理し、そのエッセンスを解説。ロールズ、サンデルからサール、デネット、マルクス・ガブリエルまで。変貌する哲学の見取り図を示す。
こんにちはタイトルとは全く関係ないですけれどオリンピックの始まりと共に壊れオリンピックが終わったと同時にテレビが復活しました。おNEWだよとは言え私はもともとふだんからテレビもニュースもホント見ないのでなくてもいつもとあまり変わらずその世界から語られる世の中ことはほとんどわからず過ごしていましたが(トレンディなこと知りません)実際に目の前で日常的に繰り広げられる世の中の流れなら少しわかる気がします。肌で。なんだかピリピリぎすぎすかさこそしてきてる気
ランクAの下児童虐待死亡事件の実話を映画化しています。子役二人の演技に泣かされます。子役二人が、主役の映画です。親による児童虐待を真正面から描いたドラマです。エンドロールに出てきますが韓国も日本同様、児童虐待が増加しています。競争社会、格差社会により経済的にも、精神的にもゆとりがない親が増加しているためです。この映画で強調されていたのはまわりの大人、子供は虐待が行われているのを
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今日の日経新聞「米、富裕層増税へ新計画」。とうとう米国民主党主導の富の再分配強化策がスタートしそうです。すでに米国株価も下落基調に潮目が変わりつつあります。米、富裕層増税へ新計画【ワシントン=大越匡洋】バイデン米政権は近く、子育てなどの支援を軸とする「米国家族計画」をまとめる。インフラ投資構想と企業増税案を一体にした「米国雇用計画」に続く経済政策の柱となる。富の再配分による格差縮小をめざし、株式などの譲渡益(キャピタルゲイン)課税の強化といった富裕層増税を打ち出す構えだ。富裕層向けの個人増
哲学は対話する:プラトン、フッサールの〈共通了解をつくる方法〉(筑摩選書)アマゾンジャパン合同会社1,750〜6,600円引き続き、「哲学は対話する」より、正義の本質観取に基づく政治論について。本論では「近代市民社会の原理(※)」が現時点で最も優れた政治思想だということが、前回説明した正義の「本質観取」によって結論づけられています。※近代市民社会の原理=著者の表現では近代的正義(民主主義の原理)。どんな人間でも人間として対等の権利を与えられて共存できるということ。し
今日で、正月も終わりだ。今年はろくでもない正月だった。いや、俺の場合は毎年そうか。俺の稼業に、盆や正月は関係ないからな。ゴールデンウィークどころか、土日も関係ない。なにしろ、俺たちが休んでいては、日本は安泰ではいられない。俺たちのような人間がいるから、日本は外敵から守られているのだ。民間人は、そんなことは知りもしない。俺たちが生きる世界は、小説か映画の中にしかないと思い込んでいる。まあ、知らないで幸せだろう。そんなことを知ってしまったら、それこそ国中がパニッ
ロールズ正義論のキモのラノベ的解説桜井芳生文化社会学遺伝子社会学著作権保持201202+++ロールズ正義論のキモのラノベ的解説現代社会科学(社会思想)で正義論っていったらなんといってもロールズの『正義論』!++ゼミで学生さんがロールズ『正義論』をテキストとして発表するので、がんばって引用して!といったのですが、やはり本文は(同業者からのツッコミ警戒して?、)すっきり書いてないですねぇで、ネッ
仲正昌樹の『現代哲学の最前線』を読了しました。現代哲学で最も熱い論点や議論応酬のポイントを概括した書物です。主にフランスで勃興したポストモダン(ポスト構造主義)哲学以降、世界全体の哲学界を巻き込むような争点が見えにくくなっている現在、このような20世紀後半以降(ポストモダン以降)の哲学の潮流を整理して示す書物は、非常に意義深いと思われます。どこにどういう問いがあり、誰によって何が議論されているのか、意見の対立軸は何か、などを端的に分かりやすく解説しています。「正義論」「承認論」「自然主義」
女性心理士が言う、『障害者は自分を疑わない』男性医師が言う『自分を信じることが大事』AはBであるBはCであるよって、AはCである心理士と医師が薦める思考をこの方程式に当てはめたら、医師は障害者である、こうなりますよ(´・ω・`)?どーすれば私は方程式がおかしいとは思いません。論文など世界中で発信される文献や議論でも採用されている論証手段ですし、日常的に見聞きする証明方法でもあります。となれば、人間の言う言葉(この場合なら信念)が間違っているのではないかと思う次第でして
パート先のリーダーも太陽牡羊座🐑そういう事か
(最近読んだ本)反日種族主義日韓危機の根源1,760円Amazonリベラリズムの終わりその限界と未来(幻冬舎新書)924円Amazon「最近こんな本を続けざまで読むなんて、deluxeはネト〇ヨなのか」とか思われそうなので、別にそんなことないよということを簡単に書いておきます。まず最初の本は、「戦後最悪の日韓関係」と呼ばれる日韓外交の中身が実は韓国の国内問題に起因する面が大きいという点を、韓国の学者が書いた本です。だから日韓が仲良くして~、とかいう精神
正義とは何か───────これを長年考え続けているmonで、それぞれの正義というものを信じて戦うのだからどちらが正義と決めることが出来るのだろうか?勝てば官軍、負ければ賊軍とはよく言ったもの。"戦争"がテーマの1つとして描かれている仮面ライダービルドを視聴しながらそんなことを考えていました。ビルドの正義論。見返りを期待していたら、それは正義とは言わねぇぞ。By仮面ライダービルド近年の仮面ライダーは、おもちゃの売上を伸ばすことに重きを置いて誕生していると訊き
今日で大学のテストが終わり、完全に暇です。暇を持て余しています。脳が体たらくしています。ここは駅地下のスタバ。もう30分もぼーっとして、ただイケメンのバリスタの指を見つめ続けている!絶賛、人生における無駄な時間を過ごしている!!!確信があります…私はいま宇宙で五本の指に入る「暇人」です。せっかくだから、頭酷使しよう。古代ギリシャじゃ、人が暇すぎた為に哲学が発展したらしいしな。暇な時は哲学!これ、人間の性なんだな!ってだれおまー。とにかく、暇なので、映画化もされてフィーバー中の?東京喰
本日は、千種の日本産業カウンセラー協会中部支部で、中小企業診断士協会のCPD研修を受けてきました。今回は、「対話力養成講座《応用編》」全2回の1回目。テーマは、「コンセンサス」。その狙いは、「お互いの価値観の違いを理解し受け入れることで、お客様との信頼関係の構築や合意形成を図る力を養う」こと。講師は、前回に引き続き、産業カウンセラーの下江淳介先生。今回の研修も2時間でしたが、ほとんどがグループワークの時間でした。ワークの内容は、「『災害救助の場
ジョン・ロールズ「正義論」仕事や人間関係で自分が閉塞したときに教えをくれる本。自分も他人もどちらが優先するでもない、公平であると説く。ここで語られている「正義」はとても深いので、800頁の大著だが、何度も読み込む必要がある。こう考えると、人生はあまりにも短い。どんどん時間はなくなっていくだけに、余りに貴重で無駄には出来ない。