ブログ記事82件
こんにちは、史緒です(〃>∀<〃)少し早い、職場の昼休み中です。おととい、本当に久しぶりに書いた、アイドル彼氏の恋愛管理法の続き。なんのことだかわからない方も多かったと思うのですが、読んでいただいて本当にありがとうございますm(__)mそれだけでなく、過去のお話まで読んでくださる方がいらっしゃって、心から感謝しています。実は、完結していないお話だらけで(笑)時々、思いついたように番外編を書くことでなんとなく続いていたりするものが多い中、お立ち寄りくださり、ありがとうございます✨
毎年この時期になると、新年が明けてコンサートなんかも終わって、やっとメンバー皆んなが一息つける頃。俺は来月にある冬季オリンピックの準備が始まっていて、今日が何の日かも覚えてなかった。1月25日。日付けが変わってからも、打ち合わせが入ってて。ズボンのポケットに入れてた携帯が振動しだした。何度も鳴ってるけど、打ち合わせ中だから出られない。「じゃあ、今日はここまでにしますか。日付け変わってしまいましたね、すみませんでした。よい1日になりますように。」スタッフが打ち合わせの終わりと、そんな
こんばんは‼再びの史緒です☺最近、アメンバー申請やいいね、の数が増えてきて、『いいね、されている記事』で、どんなお話を読んでくださっているのか覗いてみました(*^_^*)大宮さんのお話、櫻葉さんのお話、5人わちゃ、たまに、え?こんなお話書いたっけ?って、読み返してみたり(笑)本当にありがとうございますm(__)m今も拙いお話ですが、初期の頃はもっと恥ずかしいです(//∇//)でも、温かい、いいね、をいただいて本当に嬉しいです。頑張って続けられるよう、普段の生活や体調も大切に、皆
僕は、歩いてた。もう深夜に近い時間。毎日の撮影と、レギュラー番組、雑誌にラジオ、少し、少しだけ、疲れてた。そんな今日、翔ちゃんの元彼女さんと会った。すぐにすぐに、翔ちゃんの顔が見たくて。本当は、まっすぐ帰って早く休まなきゃならないんだけど。歩きながら掴まえたタクシーで、僕は翔ちゃんの住むマンションの近くを口にしていた。するすると動き出すと、流れる夜の街の灯り。ぽつりぽつり、雨が降り出していた。タクシーは15分くらいで、翔ちゃんの住むマンションの近くに止まった。まだ、帰ってるか
僕は、その日、普段来ることのない、古びた喫茶店のカウンターに座った。「こんにちは。」隣に座っていた女の人が、僕に伊達メガネを外して微笑んだ。入ったとき、カランカラン、とお店特有の音に迎えられて、中は思ったよりも広くて、カウンターの内側で、マスターと思しき老紳士がコーヒー豆を挽いていた。僕は被ってきたキャップをとり、サングラスも外した。僕たちの他に、お客はいない、閉店前の喫茶店。耳障りのよい音楽が流れてる。どこの国の音楽かはわからなかった。彼女の隣のスツール椅子に座った僕に、マスタ
翔ちゃんの髪の毛にしがみつくように手で握り締めて、僕は翻弄されるそこに神経が集中した。翔ちゃんの指。僕の口の中で、同じように動き回る。必死に、舐めてしまう。硬くなってる翔ちゃんのそれが、欲しくなって、身を捩るのと、翔ちゃんの口の中で僕のが限界を迎えそうなのが、波が一緒にくる。「しょちゃん…!あ、や、いっく…!」「いいよ。」僕を含んだままの言い方が、また恥ずかしさを増してるんだけど、でも、そんなの、もう飛び越えていきそうで。「おいで。まさき。」翔ちゃんの声と、僕のが放たれるのが同
お風呂場は、湯気が覆って熱くなく冷たくなく、丁度いい感じで、入浴剤を入れたらほのかに香る柑橘系の香りが優しかった。半分夢の世界に行こうとしてる翔ちゃんの髪の毛を洗ってあげて、体も洗っていたら、向かい合って座ってた僕に体を預けてきた。「まさき〜。」「んー?なあに。」背中を洗ってあげながら、胸に手を滑らせると、翔ちゃんの体がピクっと動いた。「俺、かのじょと、別れたよ。」ゆっくり話す翔ちゃんに、僕の手が止まった。「遅くなって、ごめんな〜。」僕の耳元で囁く翔ちゃんの声。僕は、言葉を失く
それから、5人での収録が済んで。翔ちゃんのドラマの撮影もスタートして、更に時間が合わなくて。だけど、僕は一生懸命毎日を過ごした。これから、時間はいくらでもあるから。翔ちゃんとの時間は、始まったばかりで。抱きしめてもらった、腕の感触も薄れかけてるけれど。絶対に、会えるから───。トントントントン。自宅のキッチンで野菜を刻んでた時だった。僕の携帯が鳴り出して、包丁をまな板に置いた。手を拭いて、「はいはいはーいっ。」携帯に返事しながら、画面をタップした。その名前を確認した瞬間
後ろ髪を引かれる思い、って、こんなことを言うんだろうな。僕は、懸命に翔ちゃんのほうを見ながら病室を後にする彼女を見送っていた。翔ちゃんに再び視線を移すと、僕を見ていた翔ちゃん。「櫻井くん、本当に彼女と結婚を決めて付き合っているの?」早速だ。副社長の尋問が始まった。僕は、翔ちゃんみたいに、誰かと本当に真剣なお付き合いをしたことがないかもしれない。10代、20代の頃は、もちろん女の子とお付き合いしたし、楽しかったし。だけど、ここ数年はないかな?仕事や、嵐でいることの大切さが先で。
「すみません、失礼致します。」翔ちゃんのマネージャーが、小川さんのマネージャーらしき女の人を連れて入ってきた時も、小川さんは翔ちゃんの手を握ってその寝顔を見つめていた。2人の間に、僕の知らない2人だけの世界がある。僕と翔ちゃんしか知らない世界の分だけ。それを、どう受けとめて、どう返したらいいんだろう?僕は、翔ちゃんに、好き、って言われた。彼女も、好き、って言われたけど、本当に好きな人ができて、別れたいと言われた。僕と彼女の立場が、逆転したことに、なるのかな。苦しいね。僕も彼女も
これから、何がどうなるのか、僕にはわからなかった。翔ちゃんは、僕が天使になっていなくなったら、って言ってた。今は、僕が思う。天使を失うのは、僕なのかも知れない、と。「小川さん、とにかくあなたもプロでしょう。落ち着いてください。マネージャーに連絡取れますか?」淡々とした副社長の声。「くるまに…。」泣きながら、小さくそう答える彼女に、副社長はすぐに記者を連れ出したマネージャーに電話をした。「…そう、そう。うまくいったのね。写真は?カメラごと?看護師が拾ったみたいだけど、他になかった?
『櫻井さんに会わせてください!』その、綺麗な声に僕たちはハッとして病室のドアのほうを見た。見たって誰の顔も見えないのに、その声があまりによく通る声で、僕もリーダーもニノもすぐにわかった。『あなた、どうしてここが!?』副社長の声だ。この声と、今の女性の声は違う。明らかにわかった。「一度来たこと、副社長は知らないの?」ニノが腕を組み考えながらそう言う。そう。この声、きっと。「翔さんの、彼女さんだよね。」冷静に言うニノの声がやっぱり硬かった。「やっぱり、来たんだな。」リーダ
大丈夫かな…。僕は、こんなに泣いちゃって、もう一生分泣いたんじゃないかってくらい、泣いて。そんな僕の涙を、懸命に掬おうとしてる翔ちゃんの人差し指が、愛おしくて、愛おしくて。夢みたいな、夢じゃない。僕は、翔ちゃんの、大事な人なの…?「勝手に、決めないでよ…。」翔ちゃんが、僕の背中に腕を回して言った。翔ちゃんのテで僕の背中が温かくなって、羽根が生えたみたいにふわりと感じた。「でも、翔ちゃん、あの、彼女は?」「……話し、途中になってるけど、別れようと思ってる。」「それって、僕のせい
そうっと、スライド式の病室のドアをリーダーが開けた。顔だけ出して、辺りを見回してるのがおかしくて、「ちょっとリーダー。どうやってここまで来たの?すごく厳重だね。」くふふふ、って笑うと、「行っちゃダメなとこに行こうとしてるからだよ。相葉ちゃん、そっとね。」リーダーはすごく真面目な顔で、僕の手を握った。すぐ隣の、ここも個室かな?名前は書かれてないけど、面会謝絶の、札がかかっていた。「え?ここ誰か入ってるの?入っていいの?」リーダーに小さく囁くと、リーダーは静かにその病室のドアを
次に目が覚めても、やっぱり視界に入るのは真っ白な天井だった。「あ、相葉さん、気分どうですか?」「だいぶ、楽になったかも。お腹、空いたな〜?」僕がそう言うと、検温にきた看護師さんがくすくす笑いながら、僕に体温計を差し出した。「お腹空くくらい、元気になってきてよかった。血圧測りますね。」体温計を挟んでるのと反対の腕に、血圧を測る機械が巻かれて。「120と75。大丈夫ですね。」って、また笑いながら、ピピピ、と音がした体温計を脇から抜いた。「体温も36.5°。もうすぐご飯きますからね。」
「………はい。」─翔さん?いま、いいですか?相葉さん、いかがですか?まだ病院にいるの?─彼女の声が、雨の音の向こうから聞こえてる。「………ごめん。」─……えっ?─「聞こえない?ごめん。」俺は、泣きながらそう言った。─どうしたんですか、突然。─電話の向こうの彼女には、俺の気持ちも、雅紀の思いも、もちろん伝わらない。「ごめん、は、ごめん。もう、君とは、会えないと思う。」突然の俺の言葉に、彼女が息を飲むのが伝わってきた。おかしいな。なんで彼女の気持ちが、こんな痛いくらいわかるん
その日、雅紀のご両親はお店もあり、一度帰ることになった。容態は安定していて、俺以外のメンバーも、日付けが変わる頃に帰ることになった。「翔ちゃん、あとお願いね。」「何かあったらすぐ教えてください。」「翔さんもちゃんと仮眠とってね。」メンバーがそう言うと、俺は黙って頷いた。雅紀は薬が効いてよく眠っていた。念のため、今日1日はICUにいることになって、俺が付き添いを申し出た。マネージャーが車の用意ができて、どこで知ったのか、外はたくさんのファンで溢れてるらしく、地下にある救急車停めに車
雅紀の、真っ白い顔色と酸素マスク。両腕に繋がれた点滴の管。「雅紀……。」そう、名前を呼んだだけで涙が出てきた。やせ細って見える頬に、そっと手を置いた。「しょ、ちゃん…。」酸素マスクを外そうと手を上げた雅紀は、注射の針で痛かったのか、顔をしかめた。「動くな。大丈夫。ここにいるよ。」手の甲にも針が刺さってるのを見て、また涙が落ちる。雅紀は、懸命にそんな俺の涙を拭おうとしているように見えた。「私たち、ちょっと先生とお話してきます。お父さん、一緒に行きましょう。」お母さんの言葉が、
それから、仕事を巻き巻きで(決して手抜きではない)、終えると、智くんのマネージャーの運転する車で4人、雅紀のいる総合病院に向かった。智くんとニノと松潤は、なんかいろいろ話してるけど、俺は全然落ちつかない。最初に、なんて声をかける?とか。頑張った雅紀に、何ができるかな?とか。∞ループしてるんだ。そんな俺に気付いてるのか、3人は俺には話しかけてこない。松潤にも、何となく伝わったんだろうな。どんなふうに受け止めたんだろう。俺に彼女がいることは、メンバー周知の事実で。その上で、雅紀を汚
雅紀が目を覚まさない、と聞いてからまる2日が経過していた。俺たちは、雅紀がいない、VSとしやがれの収録に望んだ。マスコミが、雅紀の急病を大きく取り上げ、ファンの子たちの悲鳴にも似た書き込みで、Webがパンクしていた。幸い、ドラマのほうはだいぶ先まで撮り進めていたらしく、何とかギリギリ繋がって行きそうだった。「はい!30分休憩入りまーす!」カットがかかって、俺たちメンバーは、すぐにマネージャーのもとへ走ることが続いた。その嬉しい報せは、何十回目かのダッシュのとき。「皆さん、相葉さんが
翔ちゃんが、泣いてる。どうしよう、翔ちゃん。泣かないで。僕なら、大丈夫だから。ここはどこ?僕はどうして、動けないの?耳元で、機械の音や忙しなく動き回る人たちの足音、声。「雅紀!雅紀っ!」「しっかりしろっ!」…あれ?父ちゃん、母ちゃん?「処置をしますので、ご家族の方は少し離れてください!」「相葉さん、聞こえますか?相葉さん!」知らない人たちの声がする。うん。聞こえてる、よ。なんで?僕はなんで、話せないのかな。どうしちゃったんだろう。今日も朝からドラマの撮影が入
バタバタと音がしていた。俺はいつの間にか、雅紀の手を握ったまま、眠ってしまっていたのか。体を起こして目の前にいるはずの雅紀を見た。「まさ、き…?」ベッドは、空になっていた。なんで?病室に移動したのか?「翔ちゃん!」キョロキョロしていたら、ここにはいないはずの、智くんの声がした。「え…?智くん?え?雅紀は!?」びっくりして椅子から立ち上がった。智くんの表情がおかしい。硬い顔なんて、滅多に見たことがない。「翔さん起きた?」智くんの後ろから現れたのは松潤。「ニノ、まだ収録
教えられた総合病院は、大きくて広い。車を停めて入り口の自動ドアから駆け込んだ。受け付けに人がいる。黒いスーツを着て受け付けの女性と話していた。「マネージャー!!」俺は後ろから声をかけた。いたのは、なんと俺のマネージャー。「櫻井さん!よかった。私もいま到着したところです。」「雅紀は!?」駆け寄ると俺はすぐにそう聞いた。暗い待合のフロア。広い空間に、俺の小さな叫び声が響いた。「いま、処置中だそうです。過労と診断されたみたいですね。向いましょう。」受け付けの人に場所を聞いて、
※ごめんなさい、今回ちょっと辛い回かもしれませんm(__)m大丈夫な方はよろしくお願い致します。仕事が終わり、俺は今日自分が車で来たことを思い出して、マネージャーに断りを入れて地下駐車場に向かった。バッグから車のキーを取り出すと、ロックを解除して、車に近づいた時だった。「おかえりなさい、翔さん!」車の影から女性の声がした。ビックリして車に駆け寄る。「わっ!待ってたの!?」彼女が車の側に立っていた。「連絡入れてくれればよかったのに。寒くなかった?」すぐに助手席のドアを開けた。
「はい、それでは収録に入ります!よろしくお願い致します!」スタジオに入り、台本を読み、共演者の方たちと挨拶をしながら、スタッフの声に皆がスタンバイする。「始めます!3、2……。」カメラワークがぐるっと共演者を捉えた。収録が始まった。さっきの、ぴんと背筋の伸びた雅紀に、今日は本当に支えられていると思った。会った時は、ただただびっくりしたけど、楽屋に入り、新聞や雑誌にたくさん載ってる雅紀を見て、本当に寝る間もないなか、俺と一夜を過ごした雅紀を思うと、頑張らないといけない気持ちになった。
ニノにお礼を言うと、俺は智くんの家を出て仕事に向かった。テレビ局の地下駐車場に入り、車を停める。エレベーターで上に向う。そして、エレベーターが目的階に着いてドアが開くと、昼間の日の光が眩しかった。一面ガラス張りの向こうには、居並ぶビル群と、その隙間から刺す光。忙しい毎日で、最近こんなふうに日の光を感じることがなかった気がする。雅紀の家の寝室で感じた日の光は、今のこの光と同じ。雅紀はいま、何の仕事をしてるんだろう。体は大丈夫なんだろうか。受けた側の雅紀の体が心配だった。ニノから
「悔しい…?」ニノの、握りしめられた手。いつも、常に智くんに触れてる、小さな手。2人、いつも寄り添ってる仕事中。「そんな思いを大野さんにさせた、自分を責めました。俺は大野さんに寄りかかりっぱなしだったんじゃないかって。お互いフィフティフィフティだったはずなのに、俺はいま、大野さんを救うことができないんだって。」「なんで、そんなふうに……。」俺には、わからなかった。智くんはいつもの智くんで、別れた後で、「翔ちゃんごめんね、迷惑かけて。もう大丈夫だから。」そんなふうに、いつもの笑顔
「どうでしたか?昨夜は。」ニノは、単刀直入に聞いてきた。俺はマグカップを両手で抱えて、コーヒーの中に向かって話しかけた。「雅紀と、寝た。」その言葉を聞いたニノは、ふうーっと、深い息をついた。「なあ、俺がこんな質問、おかしいんだけど、いい?」「……どうぞ?」ニノはたぶん、俺の次の言葉を察してる。誰よりも、メンバーを観察してる、ニノ。「ニノと、智くんは、付き合ってるの?」下から伺うように、俺はニノを見上げた。ニノは、「ええ。お互い、何が一番大切なのか、気づけたので。」と、穏
「ん……っ。」暗がりの部屋。ベッドに寝てる俺は、ぼんやりと目を覚ました。あれ……。ここ、俺んち、じゃない。鼻をくすぐる、柔らかな布団の香り。そこから伸びる自分の腕が、何も着ていないことに気づいて、ゆっくりと体を起こした。「まさき……。」そうだ。ここは、雅紀の家だ。雅紀の寝室のベッドだ。ゆうべのことを思い出す。俺はここで、雅紀と、一つに……。手探りで、ヘッドボードに置いた携帯を掴んだ。チカチカと光る携帯。画面をタップすると、彼女からのメールが入っていた。そのメールが