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令和七年(2025年)十一月十日である。十六時時代劇専門チャンネルにおいて『新・必殺仕置人』第五回「王手無用」が再放送される。『新必殺仕置人』「王手無用」テレビ映画トーキー54分カラー(一部白黒)昭和五十二年(1977年)二月十八日放映のさばる悪をなんとする天の裁きは待ってはおれぬこの世の正義もあてにはならぬ闇に裁いて仕置する南無阿弥陀仏絵草子を読もうとする子供達を注意する正八。旗本疋田兵庫が将棋の本
原作は出版時には作者不明だった。*****黙って四国を歩く旅に出た十六歳の娘(高橋洋子)から手紙を受け取っておどろくママ(岸田今日子)だが、娘はママのことをいつも考え、二人の関係を「敵のような、味方のような、恋人のような、友だちのような」と表現する。雨宿りさせてもらった民家では、眠ろうとして、男を家に連れ込むママを思い出す。乞食遍路(三谷昇)、原爆を経験した巡礼者(新村礼子)、トラック運転手(山本紀彦)に出合いながら、二十歳だと言って先を進む少女は、自分が自然に溶け込んでいくのを感じるの
実話を題材にして、出稼ぎ者と後に残った家族が経験する残酷さを描く。*****「…夫のぬくもりに包まれないと女は眠れない」。青森県十和田村。*****夫の出稼ぎ中に浮気したと疑われ、夫をまさかりで撲殺した妻。炎に包まれている自宅の中にいる子どもたちより、高価な牛を助けることを優先した女。父は出稼ぎ、母は万引きで収監されていて、施設で暮らす子どもたち。夫の出稼ぎ後のさびしさを思って妻が逃げてしまい、発つ前日に子どもを殺した男。出稼ぎから戻ってきて妻の浮気を知り、相手を殺した男。妻は逃げた。
発つ日、市(勝新太郎)は同じ乳を吸ったおみよ(十朱幸代)の唇にふれる。そしておしげが住んでいた荒れた家で彼女にもう帰ってこないかもしれないと別れを告げるが、着物の裾がくぎに引っかかっり、「まだここにいろってえなぞかな」。*****代々、村のものだった石を新兵衛(岡田英次)が奪おうとしていることを知った庄兵衛(土屋嘉男)が抗議するが、お上からの承認状を得ていると新兵衛は言う。村にそんな書面はなかった。立て替えてもらったお咎め金は返すから、採石をやめてくれと庄兵衛が懇願するが、新兵衛は取り合わな
これで二十五作目になった。昭和三十七年に始まった「座頭市シリーズ」としては、これが最終作と言ってもいい。米俵にどないして隠れられるんやと、まあ思うわけやけど。見る気もなかったのに、ここまで見ちまった。こら、全部見ることになりそうだな。残るのはずっと後年の「座頭市」だけ。*****生まれ故郷の笠間に戻ってみることにした市(勝新太郎)は、途中でユリ(横山リエ)ら、美人局の連中に出くわし、彼らが奪おうとした胴巻きから小判をいただく。そして笠間では名主たちから身に覚えのない歓迎を受け、井筒屋に連れ
左から横山リエ、横尾忠則、田辺茂一TV(日本映画専門チャンネル)で面白い映画をやっていて見入ってしまった。映画「新宿泥棒日記」(1969年大島渚監督1時間37分)だった。新宿の紀伊國屋書店で万引きした青年(横尾忠則)を女子店員(横山リエ)が見とがめて、社長(田辺茂一。本人出演)に突き出すという始まり。青年が万引きした本の大半が、そのころの文学かぶれした学生が必ず持っていた本なのには笑った。私の本棚にも大半が収納されていた。映画の方は、その後「セックスとは何か?」がテーマのようで、
『女囚701号さそり』1972年日本《スタッフ&キャスト》監督伊藤俊也原作篠原とおる脚本神波史男/松田寛夫撮影仲沢半次郎音楽菊池俊輔出演梶芽衣子/扇ひろ子/渡辺やよい/横山リエ/三原葉子/根岸明美/小林千枝/国景子/谷本由美子/城恵美/渡辺文雄/室田日出男/堀田真二/沼田曜一/伊達三郎/夏八木勲《解説》同性愛・虐待・集団リンチ、人間の限界
渡辺文雄(本人)、小松方正(本人)、戸浦六宏(本人)、佐藤慶(本人)、山崎唯(本人)らが集まり。性的充足についての議論する。正直だが結論のない話が続く。*****ウメ子(横山リエ)は田辺茂一の著書「夜の市長」から、「他人に見せ、鑑賞させることも悪くない味である。こぶ巻きというのがあった…」と音読する。*****次の土曜日。ともに和服の戸浦六宏と女性(若林美宏)が絡み合うのを離れて見る鳥男(横尾忠則)とウメ子。彼は研究所から持ち出した「張り型」をちらりとウメ子に見せ、走って逃げる彼女を「や
渡辺文雄と佐藤慶が尻からげでウメ子を追うあたりから別の映画になってくる…。合間に唐十郎の状況劇場の芝居が挟まれ、「べろべろべ、べろべろべ、子どもさん、ここはアリババ謎の街」と唐が歌う。最後は状況劇場の舞台と新宿騒乱事件。*****一九六八年夏の土曜日。午後五時半。紀伊國屋書店で万引きした学生(横尾忠則)が若い女(横山リエ)に手首を掴まれて社長室に連れていかれる。田辺茂一社長(本人)は店員だと言う女に見覚えはなかったが、「まあいいや」。女が警察に突き出されるまでの万引きの限界は三回だと言うと
藤田敏八監督の「赤ちょうちん」を見た。新宿の立体駐車場で働く政行(高岡健二)は、一晩泊めてやった幸枝(秋吉久美子)が忘れていった現金書留のお金を、先輩の牟田(河原崎長一郎)と競馬ですってしまう。取り壊しになるアパートを追い出された政行は、幡ヶ谷に引っ越し、幸枝と同棲生活を始める。南こうせつさんのライブに行って、こうせつさんが「赤ちょうちん」の話をしていて、(こうせつさんは「赤ちょうちん」が秋吉久美子さんのデビュー作と言っていたが、それは間違いで、高橋洋子主演の「旅の重さ
週末のお楽しみ。BS松竹東急の昭和の2時間ドラマ。今回は土曜ワイド劇場で1982年に放送された作品。「美談の団地心中・二人の男に愛された女・赤い風船飛んだ!さよなら」原作は小林久三の「美談の心中」泣ける2時間サスペンスと言われて思い浮かぶのはこの作品。ただこのご時世のせいなのか血まみれの包丁にぼかしがかかってたのは興ざめだったなー団地の一室で発見された保母(坂口良子)と刑事(篠田三郎)の心中死体。場面は過去に遡り、横浜で起きた置き引き事件をきっかけに出会ったふたり。
立松和平の同名小説を根岸吉太郎が監督した「遠雷」を見た。栃木のビニールハウスでトマト栽培をする満夫(永島敏行)は、スナックのカエデ(横山リエ)に誘われ、ビニールハウスの中でセックスする。満夫の父(ケーシー高峰)は、家で出て畑を売った金で愛人(藤田弓子)と暮らしていた。母(七尾伶子)の勧めで見合いをした満夫は、見合いのその日、見合い相手のあや子(石田えり)とモーテルでセックスする。そんなとき、満夫の幼なじみの広次(ジョニー大倉)が、カエデと出奔する。都会の波が押し寄せる町で
最初はなんじゃこりゃと思ったのだったが、もしかしたら名作?音楽は山下洋輔、中村誠一、森山威男の「山下洋輔トリオ」。出演もしている。ナイトクラブに集まった男3人と女1人が何やら話し込んでいる。米軍基地に忍び込んだ男たちが武器庫から弾薬を盗み出すが、基地外に逃げる前に見つかり、「十月」と呼ばれるリーダー(吉沢健)は銃撃されて目に重傷を負い失明する。クラブにいた男である。無傷だった「月曜日」(本田竜彦)と「金曜日」(横山リエ)がいるアパートを「冬」の「二月組」が襲い、弾薬を奪う。「金曜日」はク
布団やなくて、ベッドで寝ることが「あこがれ」になり得た時代の話。秋吉久美子が主演(幸枝)やけど、若いだけやのうて何や顔が違うような気がする。まったく性質の異なる映画やけど、河原崎長一郎と横山リエは「卑弥呼」にも共に出演してる。そして悠木千帆。彼女が芸名をオークションにかけたテレビ番組を見てたな。山本コータロー(すすむ)が高岡健二(まーちゃん)といっしょにテレビで競馬を見てる場面がある。「走れコータロー」を思い出してしまうやないか。このレコードは、うちに下宿してた(たぶん龍谷大学の)学生さ
女優の横山リエさんを、趣味の姓名判断で、占ってみました。横山さんには、成功する。社交運を持つが、障害や不和、家族縁に注意。才能や知恵があるが、現状維持を心掛ければ、無難。といった暗示があります。引き続き横山リエさんの本名、横山真理子さんを、趣味の姓名判断で、占ってみました。横山さんには、かたくなな所があるが、友人、知人、仕事に恵まれる。幸福だが、病気や災難、逆境に注意。伸び悩みや目上との関係に注意。といった暗示があります。常盤英文です。皆の幸せを願います。また、どこかで。
僕より前の世代の話。でも歌は知ってる。今になるとこの世界観が分かったりする。乱暴に言えば「エモい」と言われる現代の曲の原点がここにあるのではないか。乱暴だ。「俺たちきっとうまくいく」そんなこと言ったことない。だから僕はダメなんだろう。秋吉久美子は17歳の役だけど今時はこんな17歳は居ないなあ。子供で大人。今の人は大人で子供だ。1つのエピソードごとに今では大御所と言われる俳優さんが出る。贅沢だ。一つ一つにちゃんとした説明がないのはこの作品が公開されてた時期は全ての人が共通して認識しているこ
『新必殺仕置人王手無用』(『新・必殺仕置人王手無用』)テレビ映画トーキー54分カラー昭和五十二年(1977年)二月十八日放映放送局朝日放送系令和五年(2023年)六月八日十五時BS松竹東急再放送製作国日本製作言語日本語のさばる悪をなんとする天の裁きは待ってはおれぬこの世の正義もあてにはならぬ闇に裁いて仕置する南無阿弥陀仏☆演出の考察・シークエンスへの言及・台詞
「新座頭市物語笠間の血祭り」(1973)シリーズ第25弾をU-NEXTで観ました。初見。監督は安田公義。予告編はコチラ。久しぶりに故郷付近に立ち寄った市(勝新太郎)は生まれ育った水戸の笠間を訪れます。同じ日に笠間に戻って来たのが、江戸の米問屋で大成功していた常陸屋新兵衛(岡田英次)。凶作続きの農民に代わって上納金を補填するために千両箱を持ってくるというんで地元は大フィーバー。市と新兵衛は幼馴染ですが、待遇の差は歴然。寂しく笠間を去ろうとした時に市と同じ乳母に育てられたとい
『新必殺仕置人王手無用』(『新・必殺仕置人王手無用』)テレビ映画トーキー54分カラー昭和五十二年(1977年)二月十八日放映令和五年(2023年)三月三日16:57BS朝日再放送製作国日本製作言語日本語放送局朝日放送系のさばる悪をなんとする天の裁きは待ってはおれぬこの世の正義もあてにはならぬ闇に裁いて仕置する南無阿弥陀仏☆演出の考察・シークエンスへの言及・台詞の引用は研究
ひとつ前の当ブログの続きです。渚ようこさんは、秋山道男さんが亡くなった2018年9月19日の9日後、9月28日に亡くなりました。サイケな衣装やメイク、昭和のムード歌謡調の選挙区といい、年齢非公表の渚さんはまるで昭和からタイムスリップしてきたのではと思わせる雰囲気をまとった方でした。そんな渚ようこさんと若松孝二監督作品というと、渚さんが「ここは静かな最前線」をカヴァーしていて、そのヴァージョンが『実録・連合赤軍あさま山荘への道程』(2008若松孝二監督)の劇中に使われました。この曲は作詞
天使の恍惚(若松孝二傑作選1)/山下洋輔トリオ山下洋輔(p)森山威男(ds)中村誠一(ts,as)秋山ミチヲ(g)横山リエ(vo)安田南(vo)山下洋輔トリオと若松孝二-天使の恍惚youtu.be安田南with山下洋輔トリオウミツバメVerⅡyoutu.be横山リエここは静かな最前線youtu.be
今日は70年代の若松孝二監督作品です。70年代は作品にバラつきを感じます。1971年「秘花」は荒井晴彦と足立正生が脚本を担当し新宿泥棒日記の横山リエが出演。「止められるか、俺たちを」では吉積めぐみが初めてチーフ助監督を担当した作品として紹介されています。1969年「現代性犯罪暗黒篇」の館内ポスターです。1970年「愛のテクニック」は若松孝二の幻の映画としてテアトル新宿で復刻上映されたとのこと。脚本は足立正生ですが劇映画では無いようです。1972年「性と愛の条件」ドキュメンタリーですが
新藤兼人監督東京で行き倒れとなった青森出身の出稼ぎ老人が身元を証明出来る所持品があったにもかかわらず警察署や区役所などでずさんに扱われ身元不明人として、医大で勝手に解剖実験材料にされた。その出稼ぎ人の妻が、国や青森県、東京都を相手に起こした実際の裁判の闘争記録を映画化した作品です。非常に見応えのある新藤監督らしいいい映画です。河村芳造(殿山泰司)ミノ(乙羽信子)昭和40年。青森県・十和田の寒村で「大陸食堂」を経営し
立松和平原作の映画。ニュースステーションで生真面目に語っていた立松和平氏はこんなエッチな本書いていたのかと改めてびっくりした。遠雷Amazon(アマゾン)400円遠雷[DVD]Amazon(アマゾン)1,332〜4,660円遠雷[Blu-ray]Amazon(アマゾン)2,249〜7,252円遠雷[DVD]Amazon(アマゾン)3,219〜43,740円あらすじ満男(永島敏行」)は家業の農家を継ぎ栃木の団地の側の畑でトマトを作ってい
お誕生日おめでとうございます!1931年広中平祐√、32年三谷昇、33年ジャン・ポール・ベルモンド(#JeanPaulBelmondo)、45年成田アキラ✎、48年横山リエ、54年デニス・クエイド(#DennisQuaid)、57年マルタン・マルジェラ(#MartinMargiela)、60年西崎緑🎤、62年天宮良、63年マーク・ジェイコブス(#MarcJacobs)、64年永島昭浩⚽、66年シンシア・ニクソン(#CynthiaNixon)、74年伊藤さおり(北陽)、78年天野浩成、80年ミラク
1969年7月20日の午前10時少し過ぎ、開店直後の新宿紀伊国屋のエスカレーター昇り口の脇のところで、僕はいったい自分が第三者の眼にはどんな若者に映っているのかを初めはちょっと相当に気にしながら、激しい夏の陽射しの中に突っ立っていた。というのも僕は、洗いざらしの淡いブルーのダンガリーの上下に薄茶の細縁のサングラスをかけ(これは問題ない訳だ)、この春に植木屋が縁の下に置き忘れていった古い麦わら帽子を被って素足に木のサンダルをつっかけ、薄鼠色になった古い昆虫網を小脇にかかえて、さらに(ここが
都市化の波が押し寄せる宇都宮を舞台に、農業にこだわる青年の日々を淡々としたリズムで描く根岸吉太郎監督初の一般映画。主人公のみならず、すべての登場人物がリアルな存在として立ち上がってくる魅力は根岸映画ならでは。佐々木は、根岸が日活で助監督をしていた時代から、共に映画を作る構想を練っており、本作でようやく実現した。野間新人文芸賞を受賞した立松和平の同名の小説の映画化で、脚本は「ひと夏の体験青い珊瑚礁」の荒井晴彦、監督は「狂った果実(1981)」の根岸吉太郎、撮影は「スローなブギにしてくれ」の安藤庄
『新必殺仕置人王手無用』テレビ映画トーキー54分カラー(一部白黒)昭和五十二年(1977年)二月十八日放映のさばる悪をなんとする天の裁きは待ってはおれぬこの世の正義もあてにはならぬ闇に裁いて仕置する南無阿弥陀仏☆☆☆演出の考察・シークエンスへの言及・台詞の引用は研究・学習の為です。松竹様・朝日放送(ABC)様におかれましては、お許しと御理解を賜りますようお願い申し上げます。感想では物語の核心について