ブログ記事45件
大いなる時を求めて(幻冬舎文庫)Amazon(アマゾン)詩人・金時鐘をモデルとした小説である。金時鐘は、激動の朝鮮半島の現代史をそのまま体現したような人物である。皇国少年として育った金時鐘は、軍人として世に出る前に済州島で敗戦を迎えてしまう。そこで朝鮮人としての民族意識に目覚めるが、韓国現代史の最大の悲劇と言ってもいい四・三事件に巻き込まれる(727冊目『済州島四・三事件』)。西北青年会の右翼勢力が島民を手当たり次第殺戮する惨劇のなか、金時鐘は密航して日本へ向かった。日本に生
闇の子供たち(幻冬舎文庫)Amazon(アマゾン)梁石日『闇の子供たち』は、タイを舞台とした児童売春を扱った小説である。この作品は、二〇〇八年に江口洋介、宮崎あおい主演で映画化されているが、この作品は当初、バンコク国際映画祭で上映予定だったが、タイの暗部を描いた作品だという理由から上映中止になった経緯がある(1)。この作品が実際の東南アジアの児童売春の実態にどれだけ肉薄しているのかは分からないとしか言いようがないが、我々としては、実態が完全に解明されていないにせよ、そういう事実
===================2009/08/13(前回ネット書き込み日)自身の思いをブログに書いていましたが、俳句を作り、新しく契約したネットに書き込みたいと思い、2009年から2014年まで写真俳句ブログを書いていました。事情がありすべて削除しましたが、上記日付はその当時ネットにアップした日付です。右腕を入院、手術のため、以前、書いたものだけとさせてください。===================夏は好きだ。暑さが、全ての想い出を消し去ってくれる。なに
明日の風Amazon(アマゾン)梁石日のベストセラー『血と骨』は、豪傑な男・金俊平の一代記を扱った小説である。また、金俊平を通して、戦前と戦後を跨ぐ在日朝鮮人の時代史を扱った小説とも言える。小説『明日の風』は、金俊平の息子・成漢の視点から書かれている。『血と骨』の金俊平は、この小説では柳俊平と名前が少し変わっているが、この小説で起こる顛末は『血と骨』とそのまま重なるところが多い。そういう意味で、この小説は、少年の視点から見た『血と骨』の物語である。小説『明日の風』においても、金俊
[新装版]血と骨(下)(幻冬舎文庫)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}梁石日の『血と骨』は、朝鮮人社会の戦前と戦後を扱った超大作である。上巻では、金俊平の息子・成漢が疎開先で帝国日本の敗戦の知らせを聞いたところで終わっている。日本が戦争に敗北したことで、植民地は解放された。悄然とする日本人たちとは対照的に、朝鮮人たちは喜びに酔いしれた。しかし、植民地の解放は、すぐさま在日の朝鮮人の環境を好転させたわけではない。『在日朝鮮人』(岩波新書、201
[新装版]血と骨(上)(幻冬舎文庫)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}梁石日の父親をモデルとした小説である。この小説は、在日朝鮮人金俊平の自伝小説でもあり、在日社会の人間劇小説でもあり、戦前と戦後に跨がる在日の時代史小説でもある。どのような読み方をしても許されるだろうが、やはり、主人公の金俊平の存在感は圧倒的である。金俊平は豪快で巨漢な男である。金俊平は他の在日朝鮮人と同じく、大阪府内の蒲鉾工場に勤めている。しかし、どんなに働き詰めでも、朝鮮
タクシードライバー最後の叛逆(幻冬舎アウトロー文庫)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}車は「走る凶器」でもあるから、車を運転する者は安全運転に努めなければならない。そのためにも、道交法をしっかり守ることが大切である。小説家の梁石日は、作家として生計を立てる前は都内でタクシードライバーをしていた。そして、タクシードライバーとして働ているうち、道交法について違和感を持つようになったという。本書『タクシードライバー最後の叛逆』は、タクシードライ
カオス(幻冬舎文庫)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}新宿駅東口を出るときの気分が好きである。アルタ前を突っ切れば、すぐに糜爛な街・歌舞伎町が現れる。そこから少し歩けば、新大久保だ。東横キッズやパパ活の待ち人が集中するエリアであり、間違っても、子供たちが遊ぶような街ではない。自分の生存すら宙ぶらりんになるような感覚は、新宿の西口、南口、北口エリアにはない、東口エリア独特の風土である。考えてみると、新宿で撮られる映画は、舞台が歌舞伎であることが
体調は相変わらず。というか悪化してます。常に頭痛がする。常に左手がしびれてる。常に左腕が痛い。常に左耳の違和感。胃痛、吐き気もあるので数少ない知人との食事会もできず。何もやる気がおきない。生きてる限りこのままかと思うと泣けてきます。・雨男最近、といっても4月に入ったあたりから、たまにしかない出掛ける時に限って雨が降ります。いや、「降ります」なんてもんじゃない。僕が出掛ける時間だけピンポイントでザーザー降り。今まで人生、どちらかというと自分を雨男と思うことはな
裏と表(幻冬舎文庫や3-10)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}新宿駅の西口を出て、歌舞伎町方面に向けて歩き出したところに金券ショップが並んでいる。新幹線のチケットや、プロ野球の入場券、図書券といったものが、定価よりも安く手に入る。以前、180円の電車切符が150円くらいで売られているのを見て、こんなのまで売っているのかと驚いた。たしかに日々の生活に精一杯の庶民にしてみれば、たかが数十円でも節約になればありがたい話ではある。ところで、金券
おとといやったか、梁石日の訃報があった。ずっと見てる映画は、いつダウンロードできたかにもよるけど、できるだけ古いもんをまず見るということにしてるんやけど、訃報があったから「血と骨」を見ることにしたんや。梁石日の小説をなんで読み始めたんかはよう覚えてへん。最初に読んだんは日本のバーで働き始めて売春を強要されるフィリピーナの小説。上下巻があって、同様に上下巻がる続編もあった。ヤクザから逃げ、整形して別人となり、最後は母国へ戻るフィリピーナの話。のような気もするけど、「血と骨」と「夜を賭ける」が最
「血と骨」作家の梁石日さん死去在日文学に新たな地平切り開く(共同通信)-Yahoo!ニュース「血と骨」「夜を賭けて」などの小説で在日文学に新たな地平を切り開いた作家の梁石日(ヤン・ソギル、本名梁正雄=ヤン・ジョンウ)さんが29日午前、東京都の病院で死去した。87歳。大阪市出身。葬儀は親族news.yahoo.co.jpもう15年ほど前のことです。書店で、ヤン・ソギルさんの小説に出会いました。若いころは日本人作家の小説ばかり読んでいて、在日作家の本は読んだことはありませんでした。
作家ヤン・ソギルさん死去87歳小説「血と骨」などhttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20240629/k10014496791000.html作家の梁石日さん死去、87歳「血と骨」がベストセラーにhttps://news.yahoo.co.jp/articles/864c50b127e016bc6fc615f6bd8996d0e8fc4b50作家の梁石日さん死去87歳「血と骨」「闇の子供たち」などhttps://news.yahoo.co.jp
相変わらずの慢性頭痛。絶望感は深まるばかり。全く何もやる気が起きないのですが、毎回そんな話を読まされてもウンザリだと思うので、今日は読書日記だけ。前回、途中まで読んだと書いた梁石日さんの「夜を賭けて」。前半は、大阪で生きていくために鉄くずを盗んで売る「アパッチ族」の話。後半は、その罪で朝鮮人収容所に入れられた主人公の男と彼が出てくるのを待つ一人の女の純愛物語。前後半で全然タッチが違いましたが、読後感もよかったです。この「夜を賭けて」。90年代半ばに直木賞候補に
Z(幻冬舎文庫)Amazon(アマゾン)朝鮮半島の現代史を舞台にした歴史ミステリーである。おそらく在日の主人公は、著者の梁石日自身をモデルにしたものだろう。この小説は、ジャンルとしては歴史ミステリーだが、歴史の方は朝鮮半島が舞台となり、ミステリーの方は日本が舞台というふうに役割分担になっている。朝鮮半島の近現代史の悲劇が、日本に住む主人公の境遇とつながっていく物語の構想は実に読み応えがあったし、小説として抜群に面白かった。とりあえずのあらすじは、こうだ。主人公の朴敬徳は文学者と
前回のブログで首専門のカイロプラクティックで施術してもらう予定だ、首のストレッチで発生した頭痛が治まればいいな、という話を書きました。で、カイロに行ってきました。(相変わらず、自信満々の院長との会話はやりずらいものがありました。)施術から10日経った結果としては、相変わらず、常に頭痛はあり、相変わらず、常に左手がしびれてる状態に変わりはありません。なんか「相変わらず」ばかりですね。つまり行く前と行った後で状況は何も変わってないということです。カイロプラクティックは
北野武監督作品に出演してるビートたけしより、他の監督作品に出演しているビートたけしの方が好きだ。急に言いたくなった。言うほどたくさん出演作品見ているわけじゃないけど。印象に残っている役者ビートたけし昭和46年大久保清の犯罪(ドラマ1983年)大久保清役説得エホバの証人と輸血拒否事件(ドラマ1993年)戦場のメリークリスマス(大島渚監督映画1983年)ハラ役教祖誕生(天間敏広監督映画1993年)司馬大介役JM(ロバート・ロンゴ監督映画199
家族シネマ1999年10月2日(土)公開離散した家族がカメラの前で幸せな“家族”を演じる様子を描いたコメディ。あらすじOLの素美がいつものように帰宅すると、20年来散り散りだった家族が待ち構えている。AV女優の妹羊子、テニスに明け暮れる自閉気味の弟一樹、一人暮らしの父親、母親。羊子が映画監督片山の企画に乗ったために、家族総出で映画に出演することになったのだ。冷ややかな素美をよそに、これまでの溝を埋めようと家族が一丸となって「家族」を演じる。撮影しながら昔の家族の姿を思い起こす
相場で失敗→売れっ子→借金まみれ借金をしていたり、人生にツキがないと感じた時、いわゆる無頼系の作家の作品にハマることってありませんか?私は以前、梁石日(ヤン・ソギル)さんの作品を片っ端から読み漁っていた時期がありました。『血と骨』『タクシードライバー狂騒曲』(映画「月はどっちに出いている」の原作)『夜を賭けて』『睡魔』『闇の子供たち』『シネマ・シネマ・シネマ』『族譜の果て』『子宮の中の子守歌』などの作品です。『血と骨』作品には著者の実体験を盛り込
まずは小3次男の足首捻挫。昨日の診察で、まだ少し腫れているとのこと。「まだサポーターをつけて、大事にしてね。つま先立ち、ジャンプができる。というのがひとつの目安ね♪走るのは、命の危険が迫った時だけにしてね♪でも、クマに襲われそうになったら走っちゃダメ。うつ伏せに寝て動かないの。あお向けはダメ、内臓をやられたらアウトだから。そしたら、クマはチョッチョと引っ掻くくらいでどこかにいっちゃうんだって♪」なんの話しじゃ。ひたすら陽気な主治医。絶対に落語が好きなはず。そこでクマ
抗争に巻き込まれたテツとガクの二人が、新宿歌舞伎町を舞台に繰り広げる死闘。あの街のもっている凄まじい姿と、麻薬を狙う蛇頭の追跡などの無国籍性が浮き彫りになっており、無法者たちの物語がまさに圧巻でした。この物語の主人公はテツとガクと言う通り名を持つ二人の在日韓国人なのですが、僕が印象に残っているのはテツの愛人で抜群の肢体を持つオカマの通称、タマゴというキャラクターでした。「彼女」の存在感が前編を通してひときわ際立っていて、主人公の二人を食ってしまっているなぁ、と言うのが読み終えた
「2022映画で出会う在日コリアン」*日時:10月4~6日午後1時30分*場所:済州大学文化交流館(博物館)2階視聴覚室済州大学在日済州人センターが、センター開館10周年を迎えて、無料映画上映会を開催します。今回の上映は、映画によって在日コリアンの人生に接することで理解・共感するために設けられました。上映される映画は「血と骨」、「ディア・ピョンヤン」、「パッチギ!」の3本です。
原作は梁石日の同名小説。2000年代前半に小説を読んだが、子育て真っ最中だったためか、可哀想なストーリーで読了できなかった。あれから20年経ってTSUTAYAでみつけたので、今なら観れるかと思ってレンタル。内容は、タイで横行している幼児売春や臓器密売を巡る闇の実態と、そうした現実にそれぞれの形で関わっていく日本人の姿を描いたもの。少年少女と買春する大人がいることに驚きを禁じ得ないが、子供にホルモン剤を打って性行為をしたり、日本人の子供に臓器移植するために生きたまま殺される
監督:阪本順治2008年公開原作:梁石日『闇の子供たち』(2002年)所要時間:2時間18分梁石日の同名小説を映画化したものです。舞台はタイの裏社会で、そこで行われる様々な闇を描いていきます。江口洋介や宮崎あおい、妻夫木聡などのキャストで制作され、人身売買や臓器売買など恐ろしい闇を追いかけていきます。かなり生々しい表現があるので苦手な人は注意。でも、社会問題として根深い問題にちゃんと切り込むので勉強になります。
いつか月旅行してみたい?▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしようこんばんはー。今日は宇宙人日本旅行記念日?逆か。日本人の初代宇宙飛行士って、もしかしてTBSの秋山記者ですかね。正式な宇宙飛行士ではないが、ソ連のロケットに乗って宇宙に行った。違ふ?日本がロケットを飛ばす機構を、むかしは宇宙開発事業団と言ってました。略称:事業団。新卒で入った会社の同期がロケットの燃料電池の技術者で、事業団に出向してました。同期といっても彼はマスター(修士)。俺より2歳上で、「
ブルース著:桜木紫乃闇の子供たち著:梁石日流浪の月著:凪良ゆう家族じまい著:桜木紫乃ブルースRed著:桜木紫乃
みなさまお変わりありませんか少しずつ体重も戻りつつ元気に健康に過ごしております☺午前中部屋の掃除、片付けしてたら懐かしい映画を手に取り中断映画『夜を賭けて』原作梁石日監督金守珍主演山本太郎そうだ20年前の今日ニューヨークで世界を震撼させる出来事があった日この映画のロケで韓国群山にいたんだ繰り返し流れるニュース映像を現実のものとは思えずにアナウンサーのハングルを意味もわからずただ呆然と聞いていた普段はのんびりとした群山の町も緊張感に包まれていた
電子書籍といえば、懐かしさのあまり野村進さんの「コリアン世界の旅」のKindle版を買ってしまった。初版の発売当時(1996年)はコリアン関係のノンフィクションが珍しくて飛びついて買ったんだよね。今読み返すと当時の日本人や在日の現在との認識の違いがわかって面白い。#コリアン世界の記憶#野村進コリアン世界の旅(講談社文庫)|野村進|ノンフィクション|Kindleストア|AmazonAmazonで野村進のコリアン世界の旅(講談社文庫)。アマゾンならポイント還元本が多数。一
良著。9人との対談集。何人かの相手の方が「安倍の酷さ」に言及。そのとおりだ。なかにし礼前川喜平古賀誠中村文則田中均梁石日岡留安則平野啓一郎安田好弘骨のある人ばかり。