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9月25日(月)、文学座のアトリエで、『アナトミー・オブ・ア・スーサイド』を見ました。本来は、もう少し早くに見るはずでしたが、体調不良者が出て、公演は中止に。で、振り替えられた日程のなかで、ようやく見ることが出来ました。なんとも、刺激的な舞台。脳ミソが沸騰し。疲れました、充実感に満ちた疲れ。『アナトミー・オブ・ア・スーサイドー死と生をめぐる重奏曲ー』直訳すると、『自殺の解剖』。2021年のリーディング公演では、『自殺の解剖』という題名を用いて。アリス・バーチの作。2017
文学座9月アトリエの会『アナトミー・オブ・ア・スーサイド―死と生をめぐる重奏曲―』2023年9月11日(月)〜23日(土・祝)*21日(木)〜29日(金)に変更文学座アトリエ作:アリス・バーチ訳:關智子演出:生田みゆき美術:乘峯雅寛照明:賀澤礼子音響:藤平美保子衣裳:宮本宣子舞台監督:的早孝起制作:白田聡、谷口邦明、鈴木美幸演出部:西本由香、水野玲子、戸塚萌、立花育栄音響操作:池田優美宣伝美術:荒巻まりの出演:栗田桃子(キャロル)吉野実紗(キャロルの娘アナ)
こまつ座第145回公演『吾輩は漱石である』2022年11月12日(土)〜27日(日)紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA作:井上ひさし演出:鵜山仁音楽:宇野誠一郎美術:乘峯雅寛照明:服部基音響:秦大介衣裳:原まさみヘアメイク:鎌田直樹宣伝美術:チャーハン・ラモーン演出助手:谷こころ舞台監督:宮崎康成制作統括:井上麻矢出演:鈴木壮麻(夏目漱石/開化中学一年甲組生徒・山形勘次郎)賀来千香子(妻・夏目鏡子/校長・遠山華子)栗田桃子(菊屋女
新宿紀伊国屋サザンシアターでこまつ座の「吾輩は漱石である」を観た。井上ひさしが39年前に他の劇団—しゃぼん玉座ーに書き下ろした作品で、こまつ座で上演するのは今回が初めてだそうだ。******演劇サイトより******井上ひさしが描く、漱石的学校での不思議なひと時。晩年の漱石に多大な影響を与えたと言われる「修善寺の大患」。作風のみならず本人の死生観にまで影響を与えた三十分間の意識の空白の中、「坊っちゃん」「三四郎」「それから」「薤露行(かいろこう)」「こころ」などの
2021年8月、「森フォレ」を観てきました「炎アサンディ」「岸リトラル」に次ぐ「約束の地」4部作の第3弾「森フォレ」。連続する話ではないのですが、いずれも戦争の傷痕を抉るような話です。母親から愛されなかったまま、母親が亡くなってしまったルーは、古生物学者のダグラスと共に、自らのルーツを探っていく。その結果、曾祖母サラを生かすために、名前を交換した同志リィディヴィーヌの人生に辿り着き、更に遡るとリィディヴィーヌの一族の物語へと辿り着く。リィディヴィーヌの一族の話は複雑なので割愛します
『森フォレ』出演者を知って、とにかく観たいなと思った。ワジディ・ムワワドさんの「約束の血」のシリーズ作であることも理由の一つだった。私は2017年の『炎アンサンディ』を観ている。『岸リトラル』は気になりながら見逃した。作品は1870年代から約140年に及ぶ長く、深く、傷みを伴う一族の歴史の物語。何世代にも続く、輪廻、宿命が次々に目の前に運ばれてくる。でも、見逃さないぞと思うのは『炎アンサンディ』の時に感じた感覚と似ていた。開演前、暗がりにうっすら見える舞台美術が気に
救われる命、失われる命、与えられる命。命は輪廻を続ける。心に穴があると、何をしても満たされない。岸リトラルを見た私より、遥かにムワワドの世界を近くに感じた、今日。命、血、愛、友情。苦しかったけど、全てこの身をもって強く感じたものたち。この1年、私の心の穴はなかなか塞がらなかった。どこかでずっと満たされなくて、慢性的で色のない寂しさが、私の周りを漂い続けた。拭いさろうとも拭いされなくて、誰かに助けを求めれば求めるほど、そしてその誰かが愛をくれればくれるほど、その穴の存在は不
作ワジディ・ムワワド演出上村聡史麻実れい/岡本玲/栗田桃子/瀧本美織/前田亜季/松岡依都美/大鷹明良/岡本健一/亀田佳明/小柳友/成河ムワワドの戯曲「約束の血」4部作のうち「岸リトラル」「炎アンサンディ」に続く第3弾。私は第1、2弾を観ていなくて、これが初ムワワドです。前2作を観なかったのは、紹介記事などを読んで、これはnotformeかもと直感したからです😔で、どちらも数々の演劇賞を取り評判になったので、ムワワド作品、一度観ておこうかなと思っていたのと、今回は成河が出る
(c)細野晋司(c)細野晋司(c)細野晋司世田谷パブリックシアターで同劇場の人気シリーズ、レバノン生まれの劇作家・演出家で幼い頃にフランスに亡命しその後カナダへ移住したワジディ・ムワワドの戯曲を上村聡が演出した舞台の3作目「森フォレ」を観た。普仏戦争(1870~1)後のドイツから第一次世界大戦中のアルデンヌ地方の森(現ベルギー、フランスとルクセンブルクが重なった地域)、第二次世界大戦下のフランス、そして1989年から現在(2010年)にかけてのカナダ、モントリ
世田谷パブリックシアター『森フォレ』FORÊTS【東京公演】2021年7月6日(火)〜24日(土)世田谷パブリックシアター作:ワジディ・ムワワド翻訳:藤井慎太郎演出:上村聡史美術:長田佳代子照明:沢田祐二音楽:国広和毅音響:加藤温衣裳:半田悦子ヘアメイク:川端富生アクション:渥美博演出助手:生田みゆき舞台監督:大垣敏朗プロダクションマネージャー:勝康隆プロデューサー:浅田聡子出演:瀧本美織(ルー)成河(古生物学者ダグラス・デュポ
3月20日(土)、東京芸術劇場シアターイーストで、『岬のマヨイガ』を見ました。『岬のマヨイガ』は、柏葉幸子の小説を原作(講談社刊)。2016年、野間児童文芸賞を受賞した作品です。この原作は、読んだことがなく。で、脚本・演出は、詩森ろば。彼女の脚本・演出ということで、劇場に、足を向けました。宮古市民文化会館プロデュース公演。「東日本大震災から10年目となる2021年、震災後の岩手県沿岸を舞台に、人のつながりと心の再生を描いた日常ファンタジーを岩手から創造発信します!」(チラシより)チ
宮古市民文化会館プロデュース『岬のマヨイガ』【東京公演】2021年3月17日(水)~21日(日)東京芸術劇場シアターウエスト原作:柏葉幸子(講談社刊)脚本・演出:詩森ろば(serialnumber)人形デザイン・操演指導:沢則行音楽・演奏:鈴木光介照明プラン:榊美香(有限会社アイズ)照明操作:山口洸、鹿子澤栄、佐久間秋一、加島茜音響:青木タクヘイ(STAGEOFFICE)音響操作:齋藤正樹(STAGEOFFICE)舞台監督:小林岳郎(流山児★事務所)
『人間合格』2020年7月6日(月)~23日(木・祝)紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA作:井上ひさし演出:鵜山仁出演:青柳翔、塚原大助、伊達暁、益城孝次郎、北川理恵、栗田桃子今日が千秋楽だったこの公演、7月7日の昼の部を観ました(^○^)お芝居を客席で観られる嬉しさ♪開演前の客電が消えるあの空気感。舞台に明かりがつくあの瞬間。劇場の椅子の感覚。異空間にすうっと入り込む、あの時間。なんともいえません。この時期によくぞ幕を開けてくださいまし
こまつ座公演、「人間合格」行ってきました。すごーく良かった。心にしみわたった。井上ひさし版太宰治です。俳優はたった6人で20人以上の登場人物を演じます。とりわけ、写真の私のかわいい妹くんたち(娘??いやいや妹だ!!)は、なんと7役ずつこなしています。奥は、文学座看板女優栗田桃子。こまつ座「紙屋町さくらホテル」で長きにわたって共演。手前が、マンザナ、シャボン玉〜、ショウ・ボートで共演した北川理恵。それぞれ7役のそのどれもが印象深い、素晴らしい役柄になっていました。人間付き合いが
コロナの感染者が急増しておりますが、ポツポツ始まった舞台、行けるものには参ります。応援します。で、こまつ座「人間合格」(井上ひさし作、鵜山仁演出)。太宰の学生時代から38歳までを、学生時代の友人2人との交友を軸にして描いた評伝劇です。青森の大地主の六男坊である太宰が、生家に甘えながら左翼運動に傾倒する自己矛盾、家族と恋人、友情に引き裂かれる中、絶妙なタイミングで「生まれてすみません」などとつぶやき、自殺や心中を試みる。まー笑える笑える。「駆け込み訴え」「走れメロス」など太宰作品
「人間合格」2020年7月6日(月)〜23日(木・祝)紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA作:井上ひさし演出:鵜山仁出演:青柳翔、塚原大助、伊達暁、益城孝次郎、北川理恵、栗田桃子こまつ座の公演、7月にあります。太宰治のお話です。チケットとりました(^○^)お芝居の公演、久しぶりです。緊急事態宣言解除後、初めての観劇となります。楽しみです!
2020年5月10日にこまつ座「父と暮せば」を観ました(*´꒳`*)以前「母と暮らせば」を観てから、他の戦後“命”の三部作も観てみたいと思っていました。去年の夏にテレビで放送していたのを録画していたので、この機会に観ました。この作品も90分程でしたが、もっと長く感じました。原爆の恐ろしさ、生き残った人の苦しみなどがまざまざと描かれており、涙を禁じ得ませんでした。あの時の広島では死ぬのが当たり前だったのに、生き残っていることが申し訳ない、自分だけが幸せになっては申し訳ないと苦しみ、加え
風姿花伝プロデュース「終夜」かなり楽しみにしていた舞台。チケット5月に予約していたし‥母の葬儀の夜、2組の夫婦が一夜を共にするのだが、その夜に起こった出来事。長い夜の会話劇。精神科医の兄ヨン(岡本健一)とその妻シャーロット(栗田桃子)の家に、ヨンの弟アラン(斉藤直樹)とその妻モニカ(那須佐代子)が泊まりに来る。仲の悪かった兄弟。そして其々の、夫婦の問題が露わになる。1980年代の海外の戯曲だというが、今の日本人にも通じる感覚がある。皆、自分の感情を相手にぶつけていくが、人の話は聞いて
今夜だった。岡本玲@okarei_official2.3月に公演しました、舞台『熱帯樹』。今日の深夜24時からNHK-BSプレミアムにて放送です。生ものを映像で観るのはこっぱずかしいですが、劇場に来られなかった皆さまにも熱帯樹の世界を感じていただけたら嬉しいです。GW終盤の夜に、是非お楽しみくださいませ🕊https://t.co/LY2QdmstOl2019年05月05日16:45話題作、人気公演を映像で観れるって貴重です。お見のがしなく。🐦さん、アップで観てみたい。何気に主役
砂岡事務所公式@sunaokaofficepr中嶋朋子出演舞台『熱帯樹』NHKプレミアムステージ放送決定!放送日:5月6日(月)※5日深夜放送時間:0時00分~4時26分『熱帯樹』放送時間:0時00分~2時40分★プレミアムステージHPhttps://t.co/7U9yZPsNcM2019年03月31日09:43岡本玲@okarei_officialお知らせ🕊舞台『熱帯樹』のNHKプレミアムステージさんでの放送が決定しました。ぜひお楽しみくださいませ!NHK-BSプレミアム
横川良明の演劇コラム「本日は休演日」vol.14STAGEColumn林遣都が見せた、罪悪と陶酔。横川良明@fudge_2002【記事書きました】毎月恒例今月の1本は林遣都主演の『熱帯樹』です。幾通りの読み方ができる戯曲、懐の広い演出なので、あくまでこれは僕の解釈。観客の数だけ答えがある。そして、それぞれに真実なのが舞台の面白さ。そんな楽しみ方のひ…https://t.co/gt8geNbC592019年03月18日22:28林遣都が見せた、罪悪と陶酔。https:
(チャイメリカ地方ツアーへ行ってしまったけど)この並び、偶然とは言え、ざわざわしますね。熱帯樹@シアタートラム(他)作三島由紀夫演出小川絵梨子出演林遣都岡本玲鶴見辰吾中嶋朋子栗田桃子近代日本文学には、あまり詳しくないし、三島由紀夫もほぼ作品名くらいしか知らなかったけど。去年の舞台「豊饒の海」を観るにあたり、予習復習したら、予想外に入り込めたし、「熱帯樹」も、予習してから観た。熱帯、、、南の島の情事の話なのか?NO。フランスの地方の古城の家族の間に、実際に起こ
12月16日(日)14時の回の終演後、アフタートークが開催されました。登壇しましたのは…グレース役の寺田路恵。ブライ役の沢田冬樹。シーラ役の栗田桃子。ジョー役の平体まひろ。そして司会に演出部の所奏です。トークの冒頭では、家族で演じるにあたって参考にしたことが語られていました。それぞれ演者の立場で、自分自身と父母、子供、お嫁さんとの関係を話していました。キャスト同士の掛け合いはまさに楽屋での雰囲気そのもの。また、上演中のエピソードも披露されていました!最後に
12月11日(火)、信濃町から歩いてのところにある文学座。そのアトリエで、『ジョー・エッグ』を見ました。ピーター・ニコルズの作。小田島恒志が訳し、西本由香による演出。ピーター・ニコルズの作品は、初めて。1927年、イギリスのブリンストン出身とのこと。こや作品について、チラシには、「日常の背後に潜む苦痛や残酷性を、鋭く描き出すピーター・ニコルズ。英国を代表する劇作家の自伝的代表作を、小田島恒志による新訳で上演。」さらに、「抉るように突きつけられる問い、『生きる価値のある命』とは何か。
こんばんは。出演者からの直筆メッセージをお届けする公演ブログ特別企画【ジョー・エッグレター】本日は沢田冬樹からのメッセージです!!友人同士の役を演じる、沢田冬樹(右)と神野崇(左)いつも一緒にふざけてくれる心優しいヒトです!あっ思い出した、センパイだった!!栗田桃子
こんばんは。出演者からの直筆メッセージをお届けする公演ブログ特別企画【ジョー・エッグレター】本日は栗田桃子からのメッセージです!!さっぱり明るく優しくパワフルチャーミングな超素敵な憧れの先輩です!毎日密かにたくさんのことを学ばせていただいています。平体まひろ
こんばんは。企画事業部の梶原です。絶賛稽古中の『ジョー・エッグ』でございますが、まもなく明後日11月7日(水)10時より前売開始となります。今回は公演期間中に、3回のアフタートークイベントを開催します✨アフタートークは別日の『ジョー・エッグ』のチケットをお持ちの方でもご覧頂けますので、ぜひみなさんの予定に入れて頂けましたら幸いです。ここでアフタートークのラインナップを紹介致します🙇♀️①12月10日(月)19:00の回終演後『“言葉”とどう向き合うか』登壇者=小田島恒志、今井朋
麻実れい目当てで観に行った「炎アンサンディ」は素晴らしい作品だった!去年の再演は観に行かなかったが、この作品が同じ作家ワジディ・ムワワドが書いた脚本であることを知って観に行こうと思った。前作に出演していた岡本健一や栗田桃子も出演しており、その他にも中嶋朋子など演技派の役者が揃っている。劇場はシアタートラム。この劇場での観劇は、今年初めて。小劇場でとても観やすいが、こういった長尺の作品は少し疲れる。。。開演と同時に登場する青年ウィルフリード(亀田佳明)が語り始めるある夜の出来
吸い込んだ息を吐き出すしかも丁寧にその息がとても白くふわっと浮かんで手のひらに優しくのせたくなる大事にしたくなるそんな芝居でした。岸リトラル@シアタートラム演出上村聡史https://setagaya-pt.jp/performances/201802kishi.html一期上の先輩の上村さんの演出十期先輩の栗田さんのパンチ一期上の先輩亀ちゃんの物語二期先輩の佐川さんのスパイス紛争地域の痛みと哀しみは計り知れないそして、それは遠い世界の裏側のことでなく傷つ
2017活動記録112-114「鼻」#3並びにアフタートーク二回朝日新聞の劇評は江守徹氏に対して失礼な書きぶりだった。台詞が途切れるのも、そりゃ加齢に伴うものであることはみんなわかっている。そんななかでギリギリの間を楽しむのがファンなんだと思う。そしてそれですら、この戯曲のテーマでもあるのでは、とも思う。それが、今日(10/29)はプロンプターの声が全く聞こえなかった。栗田桃子の呟きだけが(二列目だったからか)認識できたが、江守徹は調子が良かったように見えた。だから余計なことを考