柳町光男が自身の出身地である茨城県鹿島を舞台に、2年の構想をかけて脚本を執筆し、自ら製作して撮った力作。工業地帯でダンプ運転手として働く幸雄(根津)が、2人の子供を亡くしたことをきっかけに精神の均衡を崩し、周囲を巻き込みながら自滅していく姿を描く。鬼気迫る演技で主役を務めた根津甚八は本作で『キネマ旬報』主演男優賞を獲得、自身の代表作となった監督・脚本:柳町光男、撮影:田村正毅。出演:根津甚八、秋吉久美子、矢吹二朗、山口美也子、蟹江敬三ほか。第37回毎日映画コンクール撮影賞受賞。第25回ブルーリボ