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柄巻きの依頼が来ました。ただ、頭の金具が有りません。曰く、「中古でも何でも良いので、適当な物を付けて柄巻きして欲しい。」との事。こういう注文は、正直、大変困ります。見て頂いて直ぐに分かるように、頭の部分がなかなか大きく形も主張する形なので、そうそう合う金具を見つけるのは、簡単な話では無いと思います。(特に中古では)(縦横の幅もしっかり決まってしまっています)更に言うと、サメは完全に浮いてしまって剥離しています。柄木その物も穴やひび割れが
以前、当店のスタッフが柄巻きの修行を始めた頃に書いた記事ですが、偶々見ると、懐かしくなって、皆さんにも見てもらいたく成りました。茎を作ってみました。と言っても、柄巻きに使う「指し金」の事ですが。先日、柄巻きの先生に来ていただいた時、あれこれと、必要な物を多数お聞きした中で、その中で、一般に販売されていない物が、この「指し金」です。「なかなか手こずるな」と思っていましたが、スタッフの旦那さんが、切断機で両サイドの斜めにカットする部分を、会社の「切断機」でやって来
柄糸の巻き直しには良く依頼されるのですが、「ついでに」と難しい依頼をされる事がよく有ります。そこで、何故それが難しい依頼なのかを分かって頂く為に、大雑把ですが、柄の作成に付いて、簡単に書いてみたいと思います。有り合わせの材料で写真を撮ったので、少々の無理は勘弁してください。最初に、柄木に茎の入る穴を掘り込んでいきます。この時、ハバキの幅や、鍔の厚み、切羽の厚みも凡そ計算して彫りこんでいきます。↓内側に、茎の入る穴を掘った柄木を
刀の柄巻きには、下図のように、様々な巻き方があります。ただ、多くは、「諸捻り巻」が中心になっていると思います。少し高級な巻としては、「撮み巻」と言うものがあります。居合で使うならどれが良いか、職人さんの腕の問題が大きいので、一概には言い難いのですが、「諸捻り」が1番使い勝手は良いかと思います。その1番の理由は、強くしっかりと巻き易いと言う点です。使う側としては、非常に安心して使えます。「撮み巻」の場合、下手な人が巻くと、巻が緩く、使っている間に、だん
以下、途中までは、スタッフSさんが2年前の今頃書いたスタッフブログです。修業開始時と、今を見比べて下さい。今日はスタッフブログの日です!!スタッフSが、書かせていただきます(^^)先週の水曜日に柄巻師の方に来て頂き、その際に柄糸を巻く際の手の動かし方、松脂の作り方を1から教えて頂きました。その時に、手の動かし方を忘れないように毎日2山3山は、巻いて練習しなさい。と言われたので、仕事中、時間を毎日頂き手の動きを練習させてもらいました。↑↑本日巻いたものです。
先日手に入れた日本刀。錆び錆びだったものが、下地研ぎを経てさらにピカピカに根気のいる作業です・・・疲れたので気分転換。下げ緒を新調したので大名結びにやり直し。見栄えがいいのでこの巻き方が一番好きです。明日以降は、柄糸のまき直しもやります。菱紙入れたり、これまた根気がいります。でも、面白い。鍔鳴りや柄のガタつき直したり、手がかかりますが可愛い愛刀です
刀で試し斬りをすると刀身に負荷がかかったり傷がつくのはよく知られているが、柄巻きが徐々に緩んでくることもある。この柄は菱紙が見えてきているし、柄頭の金具も少し緩くなっている。(一番緩みにくいと言われている諸捻巻きなのだが)柄巻きが仕上がった直後はガチガチに巻かれていたが、試斬に何度も使っているうちに緩くなってきたのだ。どれだけ使っても全く緩まない柄巻きもあるが、このように緩んでくる柄巻きもある。これは柄巻師さんの腕の問題かもしれないし、巻いた際の湿度の影響で柄糸が伸縮した
写真の柄、居合等実用刀剣で一番ポピュラーな諸撮み巻き、ですが、糸の上下が、一段毎に逆向きに成っているのが確認出来ますでしょうか。これは基本的な柄巻きの決まり事ですが、では、何のために、この様、一巻きごとに互い違いに捻るのでしょうか。ご存知の方も多いかも知れませんが、こうすると、戦いの途中に柄糸の一部が斬れてしまっても、簡単には「ほろほろ」と柄糸が解けてしまわない様に、昔の人の工夫が詰まっているのだそうです。話を聞くと「なるほど」と思うのですが、実際にそうなのか、販売
以前、短刀の柄巻きを接着剤ベタベタなひでぇものにされた話をした。これを書いてから数日後、京都の柄巻き師さんから連絡を頂いて巻き直しを依頼する運びとなった。そして依頼を出してから1ヶ月もしないうちに巻き直しされて返ってきた柄がこちら。捻巻きも、片摘巻きも、諸摘巻きも料金は変わらないとの事だったので諸摘巻きでお願いしたが全然巻きに緩みもないし、柄のラインもきれいに仕上がっているし、菱目も揃っている。おまけに接着剤でベタベタだった金具の掃除から鮫皮の交換までして頂いた、ありが
現在、拵の注文が非常に多く、本日も6振りの刀の拵を各工房に割り振って発送致しました。特に、本歌と本歌上撰が大変に混み合っており、3~4ケ月の時間を要しているのが実情です。拵作成は、お客様と、使用する金具から、柄の太さ迄、色々と打ち合わせて金具も含めた見積もりを出して、実際に工作に送り出します。金具にメッキなどの特殊加工や、鞘の塗を、一般的に刀剣で使用されない様な色を指定されると、受けてくれる職人さんも限定されてきてしまいます。本日発送したお刀も入れると、実に
今日は、柄巻師の先生が来て、いつもの様に、バシバシと、スタッフをしごいて致しました。来週末から、研修会に参加すると言う事で、その時、柄巻きをする柄を物色されてました。時代の金具の柄で、サメも巻ザメの良さそうな物を選んでおられたので、当店にある時代の目貫等も、ひっくり返して、チェックされました。その中で、使って居ない柄前も、いろいろ見て居られましたが、いろいろ見るうち、「これは、自社の販売用か、工作依頼の刀か」と問われて、「自社の販売用の刀ですけど、まだホームページに
上の柄は、居合拵をお願いしている、居合刀メーカーの巻いた物、下は、ウチのスタッフが巻いた稽古中の物。菱の綺麗さ、締りの強さ、どれをとっても、スタッフの稽古中の物の方が明らかに上手いです。本物の柄巻師の方に、柄糸の表裏の見分け方、巻く向きの法則、巻く時の手捌きを、基礎の基礎からたたみ込まれていますので、内職の人とは明らかな違いが出てきました。現在は、まだ、修行中と言う事で、師匠から、商品を巻くのを禁じられて居ますが、早く解禁になって貰いたい所です。ただ、柄巻き
(某居合刀メーカーの柄巻き例を参照させて頂きました)これだって、沢山有る巻き方の一部に過ぎません。蛇腹糸等を使った、観賞用の柄巻きは、更に沢山の種類が有ります。当店では、基本的に、諸捻り巻きをを標準にして、お客様の予算に合わせて色々させてもらっています。先日、させて頂いた仕事等は、太目の蛇腹糸で複雑な模様で巻いていると思いきや、革靴に使われる紐を、蛇腹糸の代用にして、巻いてあるものも有りました。(これには、柄巻師さんもビックリでした)今、当店のスタッフの
今日はスタッフブログの日です!!スタッフSが、書かせていただきます(^^)先週の水曜日に柄巻師の方に来て頂き、その際に柄糸を巻く際の手の動かし方、松脂の作り方を1から教えて頂きました。その時に、手の動かし方を忘れないように毎日2山3山は、巻いて練習しなさい。と言われたので、仕事中、時間を毎日頂き手の動きを練習させてもらいました。↑↑本日巻いたものです。前回よりはキレイになっているとは言ってもらえましたがまだまだです💦↑↑アップにしてみると菱の形がバラバラです😢今
この柄巻き、一見するとよく出来ているように見えるが実はハズレで、指で柄巻きがめくれるくらいに緩く巻かれている。(見えている紙は菱紙、柄に弾力を持たせるために柄巻きの中に入れて巻く、通常めくれてこれが見える事はない。)ちなみに目貫周辺の柄糸を押すと目貫が動くくらいに緩い何故このような現象が起きるのかというと、職人が緩く巻いてしまうケースもあるが、湿度の関係で後々柄糸が伸びてしまうケースもあるのだ。職人も人間なので、体調が悪かったりして柄巻きが緩いケースも勿論あるが、普段真面
絶賛関東遠征中ネタがありすぎて、ブログが追いつかない以前hentaiさんに巻いてもらった、刀の柄みたいなプロポグリップ紐何かいい名前考えようという事で…“刀グリップ”じゃ、まんまだしhentaiさんがやってたから“hentaiグリップ”にしようかとも思ったけど、彼のインスタを見た海外の人達に意味もわからずhentaihentai言われたらまずいという意見もあり世界に通ずるジャパニーズサムライって事で“サムライグリップ〔SamuraiGrip〕”と命名してみまし
今流行りの柄巻きしてみた。下の方は紐足りなくて継ぎ足してるので、ラバーバンドで隠した。^_^諸捻巻。見た目重視。笑
菱紙の片面を筆ペンで黒く塗るBlackonesideofHishigamiwithCalligraphypenエイの皮の代用品は考えつかなかった柄に両面テープを貼る紐の下にHishigamiを隠していく柄に真田紐を巻くアイスキャンディーの棒が役立つIcouldnotthinkofasubstituteforstingrayPutadouble-sidedtapeonthehandleHidingHishigamiunderthe
昨年12月下旬にいただいた超特急のご注文品、刀の下げ緒(六尺)が出来ました。暗い…組んでいる時はこんな感じ。表・裏同色なので目がチカチカ💦さらに藤岡組紐店では高麗組、笹波組を主に組んでいるのですが、今回ご依頼いただいたのは『竜甲組』(六尺:約180cm)慣れない組み方でしたので途中綾を取り間違えるということが二度三度…四度五度……ここやここも(裏は鏡でチェックします)その度に戻して組み直して、と苦労しましたがようやく完成。ずっと組んでいると目が慣れてくると思いきやそんな事は全く
現在製作中の拵えです。柄前が一足先に完成しました!限りなく深いミドリ色を再現するために、何度も染色を繰り返して目指す色に近づけました(染色の化学)。パッと見は黒の柄糸ですが、太陽光などでは深みのある深緑色を楽しむことができます。こういった個性の演出も、フルオーダーの楽しみの一つです。前回の漆黒の柄巻きともまた違ったおもむきがあるので、雰囲気がガラッと変わります。この微妙な違いは、さほど大きなものではない様に感じますが、大会などで大勢の剣士が集まる場所では、ずば抜け
昨晩、徹夜で下リンクの記事を書いてみました!「目貫の向き」(Yahoo!Japanブログへ)ダラダラと長いだけの投稿ですが、拵え製作時のご参考になりましたら幸いです。というわけで、最後までご覧くださった方々、ご拝読ありがとうございます!もう少しだけお付き合い下さい。というわけで、出題です。この目貫の表裏を当ててください!梅の図柄の目貫。ちょっと分かり難いと思いますので、次にカラー写真をご覧ください。左の目貫は金色絵され全長51mm、右が銀で52mm。分かりまし
日本刀の外装に見られる特徴の一つに、「柄巻き」があります。「柄巻き」とは、刀剣外装の柄の部分に平紐などを巻いたものですが、特に武道などで刀剣を用いると劣化が進みやすい箇所でもあるので、定期的に巻き直す必要があります。江戸時代には、年末に柄糸を巻き直して新しい柄巻きを施した愛刀と共に、新たな気持ちで新年を迎えたといいます。こちらは、現在巻き換え中の柄前です。柄巻きのご依頼というと、ただ柄糸を巻き換えるだけのイメージがあるかもしれませんが、そう簡単な話ではありません。特に武道な