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「愚か者の身分」を観ている間、自分が出会った、街の底辺を蠢く人達を思い出していた。自分がバンドをやっていた頃の20歳代、渋谷の道玄坂百軒店。三谷幸喜さんのドラマ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」の舞台にもなっている場所だ。1980年代後半だから、ちょうど自分もそこで生きていた。お笑い芸人やバンドマン、ストリッパーも風俗嬢も、様々な人間模様があった。皆、何かを求め、飢え、必死だった。20歳代後半からは歌舞伎町でバイトし、役者をしながら食いつないでいた。片足を突っ込ん
「夜明けまでバス停で」(2022)コロナ禍でホームレスになった女性の世知辛い話をU-NEXTで観ました。監督は高橋伴明。予告編はコチラ。2020年11月の東京。深夜のバス停のベンチで眠っている女性に誰かが襲いかかってきそうな場面。そこから話は少し遡って、40代中盤の三知子(板谷由夏)が夜の居酒屋でパート勤務している姿が映されます。昼間は手作りのアクセサリーを売る仕事もしているバツイチのようで、自分のカード名義で当時の夫が借金をしたせいでその返済を続けていて、田舎の母への仕送
冬物語2024年12月6日公開青森県弘前市に住む脚本家が、東京から来たグラフィックデザイナーに一目惚れした。ふたりは山中の女性の幽霊に心惹かれ、一緒に冬景色のなかを旅する。あらすじ❄️青森県弘前市で暮らす報われない脚本家の山中は、東京から来たグラフィックデザイナーの大島と出会い、一目惚れする。大島は山中に取り憑いているらしい、美しい女性の幽霊に心惹かれ、山中と一緒に雪の弘前を巡り、山中が書いた脚本の世界を旅する。監督・脚本:奥野俊作プロデューサー:布施剛スーパーバイザー:滝波豊撮
ネタバレ御免の勝手で偏った感想を基本敬称略で。2023年公開。アマプラで視聴。甘酸っぱいラブロマンス系の作品だと思って見たら、実はホラー映画だった(笑)。で、それほど終盤に至るまで恐怖も感じず、尺八様の造形に苦笑しつつ主演の伊原六花が魅力的だと思いながら温い気持ちで見進めていって...ラストのオチに愕然。ジワジワと怖さがまとわりついてきた。旅館夫婦と住職に騙された。ウザいだけだと思っていた大悟似の公太もグルなのか...桜と聡が不憫でならないし、希美はこれからどうする...。今作は監督をはじ
『いきもののきろく』舞台挨拶の皆さんをお見送りした後、お友達とランチしてから#シネマスコーレに戻り、#足立正生監督作品『#逃走』&#リモート舞台挨拶を観ました。到着がギリギリで最前列の補助席で、映画はかなり観づらかったけど、観れてよかったです。指名手配されて50年逃げていた連続企業爆破事件のメンバー桐島聡が、病気で亡くなる間際に本名を名乗ってニュースを賑わせた。その桐島聡のことを描いた映画。足立さんがニュースを見て、どうして桐島聡が死の間際に本名を名乗ったのかを考えて作った映
監督:片山慎三出演:成田凌中村映里子森田剛漫画家つげ義春の同名短編を独創性あふれるラブストーリーとして映画化。2人の男と1人の女の激しい性愛と情愛を描く。漫画家の義男は大家に頼まれ、自称小説家の伊守と共にある女性の引っ越しを手伝う。そこで離婚したばかりの福子と出会った義男は彼女に惹かれるが、彼女には既に恋人がいる様子。伊守は自作の小説を掲載するため、PR誌を企画し、義男がその広告営業を手伝うことに。やがて福子と伊守が義男の家に転がり込んできて、3人の奇妙な共同生活が始まる。
短編映画「カレーライスCurryandRice」の奥野俊作が監督・脚本を手がけた青森県弘前市を舞台に織りなされるひと冬のラブストーリーです。弘前で暮らす脚本家・山中は、東京から来たグラフィックデザイナーの大島に一目ぼれ。山中にとり憑いているらしい美女の幽霊にひかれた大島は、山中と一緒に雪の弘前を巡り、山中が書いた脚本の世界を旅していき…奥野監督の舞台挨拶つきで観ました。監督は2018年のndjcの品評会の作品上映以来のシネマスコーレとか。元を辿ると「カレーライス」で松浦さんと出会い、
昨日は隔週の整体院気ン持ち良かったわ〜今日も15時までだから真っ直ぐ帰る?寄り道しちゃう?2025年11本目に観た劇場公開作品を紹介します『嗤う蟲』📒田舎でのスローライフを夢見て、都会から村へと移住してきた夫婦が、その村に存在するある「掟」に追い詰められていく姿を描いたスリラー。「性の劇薬」「アルプススタンドのはしの方」の城定秀夫監督がメガホンをとった。田舎での暮らしに憧れるイラストレーターの杏奈は、脱サラした夫・輝道とともに麻宮村に移住する。自治会長の田久保のことを過剰なまでに
嗤う蟲村八分を題材に社会の闇を描くスリラーです。理想の田舎暮らしを求めて地方の村に移住してきた夫婦が、村のおきてに翻弄され、追い詰められていく。面白かったです。と同時に、ちょっと恐怖を感じました。人間って、追い込まれると何でもしてしまう弱い生き物だなって。田舎暮らし。悪くないです。俺みたいに田舎で生まれ育った者からすると、田舎に帰ると落ち着きます。時間の流れは遅いけど、それも考え方次第。特に、現代は、田舎にいても、都会と同様の情報が得られますし
ある村に引っ越してきた若い夫婦。田舎暮らしに夢と希望を持って…優しく、幸せそうな夫役の若葉竜也くん。いや、そんなはずはないこの人がそんな作品に出るわけない少しずつ怪しさを感じ、抜け出せない雰囲気村から出て行こうとしてはばまれ、そこからの妻役の深川麻衣の行動力は目を見張るものがあるさすが母は強しこれ、実は田口トモロヲさん主演
こんばんは、ねこあしです🐱本日ご紹介させて頂くのは、理想の田舎暮らしを求めて地方の村に移住してきた夫婦が、村の掟に翻弄され、追い詰められていく姿を描いた、村八分を題材に社会の闇を描くスリラー「嗤う蟲」田舎暮らしを夢見るイラストレーター・杏奈(深川麻衣)は、夫・輝道(若葉竜也)と共に都会を離れ、田園風景が広がる麻宮村に移り住む。新天地でのスローライフを満喫する二人だったが、自治会長の田久保夫妻から子作りを迫られるなど、自分たちの生活に過剰に干渉してくる村人たちに困惑する。やがて杏奈は、彼ら
嗤う蟲2025年1月公開日本各地で起きた村八分事件をもとに、実際に存在する“村の掟”の数々をリアルに描き、現代日本の闇に隠されている”村社会”の実態を暴くスリラー。あらすじこの村に来てくれて、ありがっさま空前の田舎暮らしブーム。コロナ禍によって急速に普及したテレワークを追い風に、過疎化が急速に進む地方自治体も、あの手この手と趣向を凝らして移住者を誘致している。しかし、憧れの田舎暮らしが、恐怖のどん底に堕ちてしまうことも。移住先で“村の掟”に縛られ、背いたものには常軌を逸した制裁が待
雨の中の慾情つげ義春の短編コミックをベースに『岬の兄妹』などの片山慎三が映画化したラブストーリーです。売れない漫画家と自称小説家がある女性と出会い、奇妙な共同生活を送る。何なんだ!一体全体、この映画は??まぁ、これが正直な感想です。いい意味も、悪い意味でも、両方です。まず、設定が分からない。いつの時代?場所はどこ?推測するに、時は、第二次世界大戦中。戦争のシーンがあったから笑場所は、中国。中国語を話していたから笑ただ、北と南で分断されて
個人的な評価=★3.5(5点満点中)『雨の中の慾情』原題:------“…”2024(令和6)年12月01日(日)はTOHOシネマズ新宿にて当日1本目に、この映画を鑑賞しました!(スクリーン➅/17:30~19:55)※作品データ:●原題:------●製作年:2024年●製作国:日本・台湾合作●配給:カルチュア・パブリッシャーズ●上映時間:132分●映倫区分:R15+●劇場公開日:2024年11月29日********
こんにちは〜観ていて最後まで彼だと気付かなかったお久しぶりの伊勢谷友介氏はやさぐれ感が滲み出ていましたペナルティループある日淳(若葉竜也)は恋人・唯(山下リオ)を溝口(伊勢谷友介)に殺されてしまいます6月6日復讐のため殺害し遺体を遺棄しますが午前0時になると6月6日の朝に戻っています何度も何度も溝口を殺害しても同じ6月6日に戻ってしまいそのうち溝口もこのループに気付き淳の殺害を避けるようになり……この映画主人公が無限ループにハマるという物
こんばんは、ねこあしです(*・∀・*)ノ本日ご紹介させて頂くのは、恋人を殺害した犯人への復讐を繰り返すタイムループから抜け出せなくなった男を描くサスペンス「ペナルティループ」素性不明の男・溝口登(伊勢谷友介)に恋人・砂原唯(山下リオ)を殺され、喪失感にさいなまれる岩森淳(若葉竜也)は自らの手で犯人に復讐すべく、綿密な計画のもとで犯行を実行するが、翌朝目覚めると周囲の様子は昨日と変わらず、殺したはずの溝口も生きていた。時間が昨日に戻っていることに気付いた淳は、戸惑いながらも再び溝口を殺害する
岬の兄妹2019年3月1日(金)公開仕事を干され生活が困窮する中、兄は罪悪感を抱きながら自閉症の妹への売春斡旋を始める。あらすじ足に障害を持つ兄と、知的障害の妹。闇の中の二人に希望の光は射すのか?ある港町で暮らす良夫と自閉症の妹・真理子。良夫は仕事を干され生活が困窮。そんな中、真理子が町の男と寝て金銭を受け取っていることを知る。罪悪感を持ちつつ、良夫は生活のために真理子への売春の斡旋を開始。それまで理解しようのなかった真理子の本当の感情に直面し、戸惑う日々。やがて、妹の心と体に変化が
監督:内田英治片山慎三出演:伊藤沙莉竹野内豊新宿・歌舞伎町を舞台にブラックユーモアたっぷりに描いた異色の探偵ドラマ。新宿ゴールデン街で小さなバーを切り盛りするマリコには、探偵というもう一つの顔があった。ある日、FBI職員が現れ、「歌舞伎町に紛れ込んだ宇宙人を探してほしい」と依頼される。恋人で自称忍者のMASAYAにも協力してもらい、宇宙人の行方を追うマリコだったが……。もっとコメディっぽいのかと思ったらそうでもなかった。ちょっとシュールな設定だけど、いたって真面目な作品だっ
こんにちは!やっと寒くなってきましたね。寒いのは苦手なZELDAですが、11月に入っても汗ばむ💦日が続くとさすがに心配になり始めていたので、正直ほっ。おニュー(死語?)の秋色ロングカーディガンを着て、落ち葉をサクサク踏みながら銀杏並木を散歩したい気分の今日この頃です。今月はTAMACINEMAFORUM(多摩映画祭)も覗いてきましたよ。アメブロのお友達で映画監督のhaienaさん率いるJ&Hfilmsの映画が、2年前の『LUGINSKY』に続いて二作目の映画賞入選!「ある視点」部
こんにちは、ねこあしです(*・∀・*)ノ本日ご紹介させて頂くのは、リゾート地でのアルバイトにやって来た若者たちが、思いも寄らぬ恐怖に遭遇する様を描いた、インターネット上で語り継がれる都市伝説を映画化した「リゾートバイト」引っ込み思案な大学生・内田桜(伊原六花)は周囲になじめない日々を送る中、同じ大学に通う幼なじみ・真中聡(藤原大祐)から、旅行を兼ねてリゾート地でのアルバイトに誘われる。幼なじみの華村希美(秋田汐梨)も加わり、アルバイト先の旅館を訪れた3人はそこでの生活を満喫し、桜も徐々に笑
こんばんは、ねこあしです(*・∀・*)ノ本日ご紹介させて頂くのは、高知県を舞台に、妻を亡くした老人や、夫とすれちがう主婦、手作りの募金箱を背負う青年ら、季節の名前を持つ登場人物たちの心の闇を描いたドラマ「ロストサマー」高知県。フユ(林裕太)は酒に酔った男性たちから金を奪い、背負った手製の募金箱にそれを入れていく。一方、忙しい夫との会話がなくなった春(中澤梓佐)は、広い一軒家を牢獄のように感じていた。亡き妻がコーディネートした服を着て通院する笹井秋(小林勝也)は、この世界から自分がいなく
【30点】監督:津野励木面白くありません。無国籍、オフビート、シュール、スタイリッシュ、本格アクション、異色コメディ……言葉だけで中身がありません。トレーラーハウスで自堕落な生活を送るタカ(ミネオショウ)のもとに1本のカセットテープが届き、「兄を助けにいけ」「ある木箱も盗み出せ」という2つの指令が流れる。木箱を盗むことに成功したタカだったが、武装した謎の女化け猫軍団「MADCATS」の出現によって兄の救出には失敗する。一緒に行動するハメになったホームレスのたけぞう(松浦祐也)
赤堀雅秋一人芝居『日本対俺』2023年9月25日(月)〜10月1日(日)ザ・スズナリ作・演出・出演:赤堀雅秋総合演出:大根仁映像:山下敦弘◎舞台スタッフ◎美術&舞台監督:伊東龍彦、吉成生子照明:杉本公亮音響:田上篤志、野中祐里衣装:坂東智代宣伝美術:榎本太郎映像:富所浩一、能登祐馬舞台写真:引地信彦票券・制作:藤本綾菜制作:西田圭吾、佐々木弘毅、木村義幸企画:大根仁、赤堀雅秋製作:コムレイド◎映像スタッフ◎監督:山下敦弘脚本・出演:赤堀雅秋出演:水澤紳
こんにちは、ねこあしです(*・∀・*)ノ本日ご紹介させて頂くのは、あるテープに収められた指示に従った青年と、一緒に行動することになったホームレス男性が武装集団から命を狙われる様を描いたコメディ「マッドキャッツ」タカ(ミネオショウ)は、2年前の兄の失踪を機に自堕落な生活を送っていたが、あるとき自宅に1本のカセットテープが届く。テープに録音されていた「兄を助けに行け」「ある木箱も盗み出せ」という二つの指示に従ったタカは、木箱を盗み出すことには成功するが、武装した女性集団「MADCATS」に攻
探偵マリコの生涯で一番悲惨な日新宿の歌舞伎町を舞台に描く異色作です。六つのストーリーを2人の監督で分業して1本の作品として作り上げ、宇宙人探しの物語を映し出す。映画の舞台である歌舞伎町のすぐそばにあるテアトル新宿で見たので、事件現場のような感覚があって、ちょっと不思議な気持ちで拝見しました。歌舞伎町、ゴールデン街、もはや日本という気がしない街です。本作は完全なファンタジーなのですが、そんな感じがしないのが特徴です。宇宙人がいたり、ふざけたFBI捜査官がいた
こんばんは、ねこあしです(*・∀・*)ノ本日ご紹介させて頂くのは、新宿の歌舞伎町を舞台に、六つのストーリーを2人の監督で分業して1本の作品として作り上げ、宇宙人探しの物語を映し出したオムニバス「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」東京・新宿のゴールデン街の三番街にある小さなバー、カールモールを営むマリコ(伊藤沙莉)探偵というもう一つの顔を持つ彼女に、ある日とある組織から、歌舞伎町にまぎれ込んだ宇宙人を探してほしいという依頼が舞い込む。マリコは“忍者MASAYA”を自称する恋人(竹野内豊)にも
ガチバンZ代理戦争2013年11月9日公開人気ヤンキーアクション「ガチバン」シリーズ第19作。番長不在の衣笠高校を襲う狂犬ヤンキーに、3人の男たちが立ち向かう。あらすじ最終兵団、進撃。北関東愚連隊“飛羅睨悪”の狂犬ヤンキー・渋谷剛毅が衣笠高校に現れる。剛毅は金属バットを振り回し、目にするヤンキーすべて手加減なく滅多打ちにしていく。二代目番長・森紋児は東京に全国制覇の遠征中で、衣笠に残っているのは、喧嘩も知らないゆとりヤンキーばかり。そこで、衣笠高校伝説のヤンキー軍団“ぶらっくぶらっく
■『岬の兄妹』やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]2018年/日本映画/89分監督:片山慎三出演:松浦祐也/和田光沙/北山雅康/中村祐太郎/岩谷健司/時任亜弓/ナガセケイ/松澤匠/芹澤興人/荒木次元/杉本安生/萱裕輔/中園さくら/風祭ゆき■2019年劇場公開作品19本目「兄」「良夫」「松浦祐也」と「妹」「真理子」「和田光沙」は二人共障害者なので、もらおうと思えば本当は国の障害者給付金を受給できるはず。「買春」しなくても最低限の生活はできるはずに見える。だが実際に、障害者給付
ツイート転載傑作。ここ10年くらいのエッヂ効いた日本インディーズ良作群を支え渋く輝いてきた俳優陣が素晴らしい脚本と的確な撮影・演出・編集で才発揮しまくり。佐近圭太郎監督。時代時代に登場する日本家族映画の新たな名作誕生👏23年必見の1本だと思います!めちゃイイ#森田想#中村映里子#中崎敏#熊野善啓#松浦祐也#川瀬陽太#カトウシンスケ#小林リュージ#新谷ゆずみ#三村和敬#堀春菜...👏俳優陣の芝居をちゃんとちゃんとカメラに写し込んだ映画。スタッフ・キャスト
監督:高橋伴明出演:板谷由夏大西礼芳路上生活者にならざるを得なかった女性を主人公に、社会的孤立を描いたドラマ。昼間はアトリエで自作アクセサリーを販売、夜は焼き鳥屋で住み込みのパートとして働く北林三知子。コロナの流行で突然、解雇され、住む家も失ってしまう。仕事は見つからず、ファミレスや漫画喫茶も閉まっている。行き場がなくなった三知子が辿り着いたのはバス停だった。一方、焼き鳥屋の店長は、コロナ禍の厳しい現実と従業員との板挟みになり、恋人であるマネジャーのパワハラやセクハラにも悩まされていた。