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(神奈川県横須賀市長沢)みづうみもしろがねなせり花芒林誠司句集『退屈王』より。今日はまさしく小春日和・・・。午前中、里山を散策したが、芒が光り輝いていた。『読売新聞朝刊「四季」に句が紹介されました。』みづうみもしろがねなせり花芒林誠司先日、静岡県三島市まで出かけたら東海道沿線の芒が美しかった。出たばかりの穂がつやつやと光を浴びて。この句は琵琶湖だ…ameblo.jp上記の句は、第二句集『退屈王』を出した時、読売新聞「四季」でこの句を紹介してくださ
2025年11月10日(月)2024句【季語】枇杷の花/冬枇杷咲いて長き留守なる館かな松本たかし(まつもと・たかし)1906〜1956年。俳人。昨年の11月10日の句→躓きし『躓きし〜野村喜舟』2024年11月10日(日)1659句【季語】寒さ/冬躓きし石にものいふ寒さかな野村喜舟(のむら・きしゅう)1886〜1983年。俳人。昨年の11月10日の…ameblo.jp岡崎弥保HP「言の葉」ブログ「言の葉つむぎ」
松本たかしが、昭和十七年八月刊の随筆集『えごの花』の中で川端茅舎の句、雪の原犬沈没し躍り出づについて、「この雪と犬との接触のしかたは、何処か官能的である」なんて書いているのを読んだりすると、何となく頬がゆるむような気がする。官能ということばをこんなふうに淡い使い方ができたのが、昭和の俳人のよさだろう。茅舎というとぜんまいののの字ばかりの寂光土がすぐに思い浮かぶが、同じ文章で松本たかしは、瑞々しぜんまい長けて神ながらを合わせて引いている。こうして改めて書いて
松本たかしの句「山清水ささやくままに聞き入りぬ」夏の日のトレッキング、汗をかいた後で清水の湧いている場所でひと休みした。耳をすますと、清らかな水が小さな声でささやくように流れていて、聞き入ってしまった。こんな癒し体験で五感をリフレッシュしたいものですね。
2025年6月8日(日)1869句【季語】梅酒/夏貯へておのづと古りし梅酒かな松本たかし(まつもと・たかし)1906〜1956年。俳人。昨年の6月8日の句→世の中を『世の中を〜上野泰』2024年6月8日(土)【季語】簾/夏世の中を美しと見し簾かな上野泰(うえの・やすし)1918〜1973年。俳人。昨年の6月8日の句→やはらかな『やはらかな…ameblo.jp岡崎弥保HP「言の葉」ブログ「言の葉つむぎ」
2025年5月31日(土)1861句【季語】緑蔭/夏幹高く大緑蔭を支へたり松本たかし(まつもと・たかし)1906〜1956年。俳人。昨年の5月31日の句→夜は明くる『夜は明くる〜山口青邨』2024年5月31日(金)【季語】五月・ほととぎす/夏夜は明くる五月つごもりほととぎす山口青邨(やまぐち・せいそん)1892〜1988年。俳人。昨年の5月3…ameblo.jp岡崎弥保HP「言の葉」ブログ「言の葉つむぎ」
★彡『5月10日のおまけと総集編』新玉ねぎスライス■今日のたぬき食堂■毎日朝6:30更新『たぬき食堂「ピザトースト」』たぬき食堂で出している一品料理…ameblo.jp★彡『ねぼすけうさぎと愉快な仲間たちの相関図2020年版』NEW!●魔子西洋のサタンの娘日本の地獄界の勉強のために閻魔大王の家にホームステイ中たぬき君が魔子ちゃんを大好きで話しかけてくるが
2025年5月11日(日)1841句【季語】下闇/夏下闇に遊べる蝶の久しさよ松本たかし(まつもと・たかし)1906〜1956年。俳人。昨年の5月11日の句→とぶ影の『とぶ影の〜山口誓子』2024年5月11日(土)【季語】揚羽蝶/夏とぶ影の樹々にあたりて揚羽蝶山口誓子(やまぐち・せいし)1901〜1994年。俳人。昨年の5月11日の句→夏の雨…ameblo.jp岡崎弥保HP「言の葉」ブログ「言の葉つむぎ」
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句松本たかしMathumoto-Takashi前書き母老衰病臥、我もまた病みがちなり生死如是病苦また如是花が咲く作者が死去する前年の作品。老衰した母がおり、作者自身は病苦に苦しむ。心配は積もるばかりであるが、なるようにしかならない。最後の『花が咲く』とは、どういう心境なのだろう。Thisworkwaswrittentheyearbeforetheauthor'sdeath.Hismoth
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句松本たかしMathumoto-Takashi海中に都ありとぞ鯖火もゆ夏の夜、船の上で、鯖火を燃やし、明るくする。すると、たくさんの魚が集まり、まるで海中に魚の都があるかのようだ。Onasummernight,afireislitontheboat,andmanyfishgatherthere,makingitseemasifthereisafishcapitalin
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句松本たかしMathumoto-Takashi雪だるま星のおしゃべりぺちゃくちゃと冬の夜、雪だるまは、空を眺める。星々が瞬き、ペチャクチャとおしゃべりをしているかのよう。Onawinternight,thesnowmanlooksupatthesky,wherethestarstwinkleandseemtochatteraway.星山口誓子おおわたへ座うつりしたり枯
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句松本たかしMathumoto-Takashi夢に舞ふ能美しや冬籠り冬、夢の中で、能役者となり、能を舞う美しい夢を見た。Onewinter,IhadabeautifuldreaminwhichIbecameaNohactorandperformedaNohdance.夢芭蕉夏草や兵(つわども)どもが夢の跡加賀千代女蝶々や何を夢見て羽づかひ夏目漱石朝顔やまことは夏の夢
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句松本たかしMathumoto-Takashi渋柿の滅法生(な)りし愚さよ昨年、山からサルがやってきて、たわわに実った西条柿をすべてもぎ取りその場に捨てさった。初めての事態である。一見、うまそうな柿をかじり、滅法な渋さに怒り、当該行為に及んだか。なお、句の『愚さ』とは、サルの行為を言っているのではないと思われる。うまそうな柿に、無用な渋さがあることの不条理を指すものとみられるが、山猿と、意見一致したか。La
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句松本たかしMathumoto-Takashi炭竃に塗り込めし火や山眠る冬、山中、里人が寝静まる夜、焼き物を焼く。焼き窯の温度が頂点に達した時、密閉する(火を塗りこめる)。Inthewinter,deepinthemountains,potteryisfiredatnightwhenthevillagersareasleep.Whenthetemperatureintheki
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句松本たかしMathumoto-Takashi炉開けば遥かに春意あるに似たり今年初の暖炉を始めると、はるか先にある春の訪れに似る。Startingthefirstfireplaceoftheyearfeelslikethedistantarrivalofspring.炉開き夏目漱石炉開きや仏間に隣る四畳半春意、春心大谷句佛釜煮えも春心地して鶉粥デジタル大辞泉「炉開き
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句松本たかしMathumoto-Takashi我庭の良夜の薄湧く如し『良夜』とは、月の明るい夜、のことだが、特に、旧暦八月十五日の中秋の名月の夜を言うらしい。手入れされた庭に、薄(すすき)のある様は、リッチ。耕作されていない畑に薄の湧く様は、シビア。"Goodnight"meansabrightmoonlitnight,butitseemstoreferspecificallytothen
チューリップ畑の上は空ばかり盃を干しざらめやもチューリップあけがたに欝金香のひらくなりおほかたは夢のなかなり牡丹百合チューリップおとなりさんにある笑窪【笑い仮面】わが家の裏庭で、二、三輪、チューリップの花が、大きな頭を風にあずけてぐらりぐらりと揺れている。見れば見るほど、あっけらかんとしていて、ゆかいな花だ。松本たかしが《チューリップの花には侏儒が棲むと思ふ》とファンタジックな句を詠んだのもうなずける。うん。「ハイホー、ハイホー」って歌声ま
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句松本たかしMathumoto-Takashiチチポポと鼓(つづみ)打たうよ花月夜能の名人であった父が死んで2年経過。作者は、病弱の為、家業の能(俳優)を継げなかった。それでも、作者は、興に任せて、時折、能の鼓を打つ。Twoyearshavepassedsincetheauthor'sfather,amasterofNoh,passedaway.Duetopoorhealth,th
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句松本たかしMathumoto-Takashi高原の薄みぢかき良夜かなクラシカルでステキな句。「高原の」で、江戸時代の俳人の作品でないことがわかる。Aclassicalandbeautifulpoem.Theword"Kogenno"tellsusthatthisisnottheworkofahaikupoetfromtheEdoperiod.芭蕉しほらしき名や小
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句松本たかしMathumoto-Takashi静なる自在の揺れや十三夜陰暦9月13日は、2025年新暦の場合、11月2日らしい。自在に揺れているのは、焚火の火か?貧乏ゆすりではないと思う。The13thdayofthe9thmonthofthelunarcalendarcorrespondstothe2nddayofthe11thmonthofthenewcalendar
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句松本たかしMathumoto-Takashiとつぷりと後ろ暮れゐし焚火(たきび)かなやはり、ついでに、さつまいもを焼くべきではないでしょうか。Afterall,shouldn'tweroastsomesweetpotatoeswhilewe'reatit?小林一茶焚くほどは風がくれたる落ち葉かな保坂加津夫牛を売る話焚火の煙るなか
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句松本たかしMathumoto-Takashi玉の如き小春日和を授かりしきびしい冬の到来を前に、おだやかでまるで春のような日和が数日続いたよ。Beforetheharshwinterarrived,wehadseveraldaysofmild,spring-likeweather.蕪村初冬や日和になりし京はずれ蕪村古家のゆがみを直す小春かな
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句松本たかしMathumoto-Takashi雨音のかむさりにけり渡り虫の宿『かむさる』の意味を辞書検索すると、「神通力で、消え去る。」となっているが、解説等では、「包み込む。」の意味で説明されている。ちなみに、『カムサ(ハ)ムニダ』は、「感謝します。」だそうだ。関係ないか。WhenIsearchedthemeaningof"kamsaru"inthedictionary,itsaid"tod
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句松本たかしMathumoto-Takashi渡り鳥仰ぎ仰いでよろめきぬ渡り鳥の群れが飛びすぎる姿を仰ぎ見るついでに、ラジオ体操第一を始めても良いかも。Whilewatchingtheflocksofmigratorybirdsflyby,youmightwanttostartdoingRadioCalisthenicsNo.1.日課の散歩途中に出会う渡り鳥の群れは見ていて飽き
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句松本たかしMathumoto-Takashi十棹とはあらぬ渡しや水の秋船頭が棹を十回川底にさせば向こう岸に渡る。19歳の作者は、これを『十棹』の二文字で表現。高野素十は、若者のセンスに驚いたらしい。Iftheboatmanslamstheoarintotheriverbedtentimes,theboatwillreachtheotherside.The19-year-olda
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句松本たかしMathumoto-Takashi金魚の大鱗夕焼けの空の如きありうろこ雲は秋。金魚は夏。うーむ、これはトラブルではないか。第三者委員会の結論を待つべきか。それとも、うろこ雲とは特定していないのでセーフか。(TVのワイドショー見すぎ脳)Climbingcloudsareautumn.Goldfisharesummer.Hmm,isn'tthisaproblem?Shouldwewa
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句松本たかしMathumoto-Takashi羅をゆるやかに着て崩れざる夏ものの薄い単衣をゆるやかに着て、しかも、着崩れていない。ShewaswearingathinsummerUshumono-kimonoloosely,andithadn'tcomeundone.うすもののある句日野草城うすものにかくれがほなるものをかし顔隠して膚かくさず。Hideyourfacebut
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句松本たかしMathumoto-Takashiもの芽出て指したる天の真中かな早春、植物の芽が萌え出て、その先が天の真中を指したよ。Inearlyspring,theplantssproutedandtheirtipspointedtothemiddleofthesky.ものの芽のある句山口たけしものの芽や塔新しき法輪寺小島和子ものの芽の水の響きに応へけり高野清風ものの芽
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句松本たかしMathumoto-Takashi物の芽のほぐれほぐるる朝寝かな昭和7年5月号『ホトトギス』巻頭句。早春、もろもろの植物の芽が、ほぐれながら出てきたよ。春の訪れを慶びながらの朝寝だよ。『ほぐれほぐるる』のリズムは、歌謡曲でいえば、『ヒュルリー、ヒュルリララー』、『オンボロロ、オンボロボロロー』の感じかな。TheopeningverseoftheMay1932issueof"Hoto
2025年3月3日(月)1772句【季語】古雛/春仕る手に笛もなし古雛松本たかし(まつもと・たかし)1906〜1956年。俳人。昨年の3月3日の句→結婚は『結婚は〜夏目雅子』2024年3月3日(日)【季語】ひな祭り/春結婚は夢の続きやひな祭り夏目雅子(なつめ・まさこ)1957〜1985年。俳優。昨年の3月3日の句→戦火やみ『戦…ameblo.jp岡崎弥保HP「言の葉」ブログ「言の葉つむぎ」