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※BL表現が強い為、苦手な方はスルーでお願いしますお読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮くださいYうちの営業課はその月、過過去最高の営業成績を残した。朝の通勤ラッシュを避けるために、俺は2本早い電車に乗る。なぜなら、営業マンの俺はビシッとスーツを着て家を出る。それなのに朝からラッシュに巻き込まれ、スーツにシワができるのは避けたかったし、まだ誰もいない朝のオフィスは静かで気持ちが良かった。一番に踏
※BL表現が強い為、苦手な方はスルーでお願いしますお読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮くださいYチャンミンが入社して3か月がたったずっと社長に付いて仕事を教えてもらっていたチャンミンだけど、少しづつ一人で外回りをする様になってきていた週一回のソアの弁当がない日は外回りのついでに待ち合わせをしてランチをしたりもする様になった今日はその週一の日で俺とチャンミンは最近オープンしたエビフライが美味しいと言う
これは絶対に現実そうじゃ無きゃ困るこれ以上何かあれば頭が混乱してどうにかなりそう「痛っ、痛いよチャンミン!」「痛くしてるんだってユノもほら、思いっきり叩くか抓ってよ」寝起きのユノの頬をむぎゅっと抓ってから、今度は自分の顔を差し出すようにぐっと近付けた僕の部屋、僕のベッドシングルサイズのベッドは育ち盛りの男ふたりが乗って動くと時々みしっと悲鳴をあげる「チャンミン、ちょっと近い」「はあ?僕を抱き枕にして寝てたやつが言う?」「……ごめん…無意識だったんだ」謝られると調子が狂う
※BL表現がある為、苦手な方はスルーでお願いしますお読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮くださいC初めての酒に酔っ払ってしまった様子のチャンミン少し飲ませ過ぎたかと後悔したくらいだった「先輩!あ・・・違ったユノぉ!へへへへ・・・」俺の名前を呼んで嬉しそうににやけるチャンミンは目がもうトロとしてる「寝た方がいいな」「寝る?寝る?寝よう!」「なんか意味履き違えてないか?明日も仕事なんだからもう寝ろ」俺はチ
※BL表現がある為、苦手な方はスルーでお願いしますお読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮くださいC結局僕は高校の間見事な反抗期で出した結論は進学じゃなく就職と言う、ユノ先輩に反抗する様な形での選択だった先輩と同じ道を進めないならいっそ別の道で成功してやろうと思った「就職?本気なのか?」「本気ですよ」「俺はてっきりチャンミンは俺を追いかけてきてくれるって思ってた」「本気で行ってるんですか?行ける訳ないじゃないですか、先輩と同じ
※BL表現がある為、苦手な方はスルーでお願いしますお読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮くださいY多分、今のチャンミンには何を言っても響かない俺もチャンミンの頃には自分でも理解できない苦しさと戦っていたのを思い出す人に強く当たって人を避けていた誰も信じられなくて、自分さえも理解できなくてそれが反抗期だったんだろうって今になって思うだけで、得体の知れない苦しさに悩んだものだチャンミンも同じ時期なんだろう自分が
「お前、ちゃんと勉強してるの?」「勉強ですか?なんで?」「だって・・・色ボケしてるからさ、ちゃんと勉強出来てるのかなって心配になる」色ボケしてるのは僕だけみたいな言い方にまず腹が立った「してますし!」それは嘘だったユノ先輩が高校を卒業してからと言うもの全く学校が楽しくないそれイコール勉強なんかもっと楽しくないんだしかもユノ先輩がエリート大学に行ってしまったから、先輩を追いかけると言う目標も失われた僕にはどう頑張ったって無理だと言う諦めモードになっ
※BL表現が強い為、苦手な方はスルーでお願いしますお読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮くださいC部屋に入ると長くはないけど細い通路があって、その先に部屋があるんだけどそこまで行くと大きな窓から外の夜景が綺麗に見えた「わぁ・・・」僕は窓に駆け寄って無数の光が輝く外を眺めて、あんまり綺麗だから溜息が出たくらいだった「最上階じゃなくても十分見えるだろ?」ヒョンはゆっくり窓の所まで来てその景色に満足そうだ
※BL表現が強い為、苦手な方はスルーでお願いしますお読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮くださいCデートの日は残念ながら朝から雨だった僕はヘアスタイル一生懸命セットしたけど、どうにも湿気でまとまらないくせ毛の襟足がくるんとなって跳ねてしまうのが気になって家を出る直前まで鏡を覗き込んでは直し、覗き込んでは直しを繰り替えすそれでも結局跳ねたそれはどうにもならず、自分のくせ毛を心底嫌だと思ったそんな少し重たい気持
※BL表現が強い為、苦手な方はスルーでお願いしますお読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮くださいC僕は何をやっているんだろうヒョンの為にお昼を作くって、一緒にご飯を食べるそんな事にどんな意味があるんだろう正直そう思った奥さんのいるヒョンにそんな事をして、まるで奥さんに対抗するみたいに美味しいもの食べさせる事なんてして何になるんだって思う結局ヒョンには奥さんと子供がいるんだから、僕に対して想う事なんてない筈だ思って、
SideY片想い歴、それなり相手は告白なんて出来ない同性の友人ドラマなんかで『今の関係を壊したく無いから好きだと言えない』と出てくるけどまさにそう…いや、対異性の恋愛模様を描くドラマよりも俺の方がもっと切羽詰まっている切羽詰まってはいるけど、深刻で思い詰めるような恋では無かった友人として特別な位置に居られるように努力した結果、自分なりに満足出来るくらい近くに居られる何かあれば頼ってもらえるし、お互いの家に行き来したり親も公認の仲の良い友人になれた告白して砕け散って今の関係を壊す
※BL表現が強い為、苦手な方はスルーでお願いしますお読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮くださいY俺は打ち合わせ中、腕の時計を取引先の社長に気付かれない様にちらりと見るもうすぐお昼になろうとしてる時計の針に俺は少し焦ったでも社長は全く話を終わらす気がないみたいで、俺はその世間話しを聞きながら半分チャンミンとの約束を諦めた相手の会社を出た時にはもう既に13時を回っていて、今頃チャンミンはもう、昼休みを終えただろうと思いながら俺は会
SideY高校生になって出会った友人同じクラスになった偶然にも家が近かった初めは特別仲の良い相手では無かった周りには性格が全く違うと言われるし、当の本人である俺もチャンミンも異論は無いだけど、話せば話す程、同じ空間に居れば居る程何故か心地好くて彼との時間を楽しみに思うようになった性格、気質、趣味、食の好み、ありとあらゆる事が笑えるくらいに違うなのに、何かあった時に感じる事や思う事は同じ何もかも違っていても、そんな事は相手を信用するにあたっては関係の無い事むしろ違うからこそ一
※BL表現が強い為、苦手な方はスルーでお願いしますお読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮くださいY大きくなったチャンミンにされる行為は俺を乱した全てバレてるみたいに俺を確実に感じさせる幼いチャンミンにさせる背徳感とは全く別ものだった何回もイかされたそれだけで終わったのが奇跡だと思うくらいチャンミンは興奮していた勿論俺も、久し振りだったのもあるだろうけど、自分のじゃない大きな手に包まれ、扱かれる快感はこれまでの経験の中で
SideY『オッパの感性は私よりも女子みたい』そう言われた事は忘れられない言葉を無くす俺に、妹は続けて言った『あくまでも感性の話オッパの見た目は男らしいから余計にそう思えるのかもオッパはモテるから、オッパを好きな女子からすれば嬉しいと思うよ』最後の一文については触れずに、そんな兄妹のやり取りがあったのだと話のネタにしていたら、クラスの友人達からも「だから余計にモテるんだろうな」「顔も良いし感性も繊細だなんて女子達からすれば理想でしか無い」と言われたモテないよ、と言ったら謙
※BL表現が強い為、苦手な方はスルーでお願いしますお読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮くださいY俺はもう家でソアが待ってるとかって事など考えもしなかったただチャンミンが心配で、だれからも愛されないと、自分は幸せになれないと思ってるチャンミンを愛してあげたいと、俺は思ったんだ泊ってくれと言ったチャンミンの意図なんてそれこそ考えもせず「綺麗にしてるな」俺はチャンミンの家に入ってまずそう感じた「そんな
「チャンミン!!」勢い余って二階の部屋の窓から落ちてしまった猫の姿の今なら、怪我ひとつせず華麗に着地出来るだろうなのに、ユノはと言えば驚きと焦りが混じったような顔で両手を目一杯広げ伸ばして僕を受け止めた後で思えば、ユノの隣には人間のチャンミンが立っていたのに猫に向けて同じ名前を呼ぶなんておかしい人間のチャンミンには、猫に同じ名前を付けた事を秘密にしていたのに自らそれをばらすような結果になるなんて笑えるでも、この時猫になった僕は『嬉しい』と思ったそれはきっと一種の優越感同じチャンミ
※BL表現が強い為、苦手な方はスルーでお願いしますお読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮くださいCヒョンに自分を大事にするべきだと言われて僕は黙ってしまったどうやって幸せになれって言うんだ男を好きにしかなれないのに男を好きになんかなっても幸せになんかなれる訳ないのにヒョンみたいに好きな人の子供だって作れないんだ誰にも祝福されずどうして幸せになれるって言うんだ僕は窓の外を眺めながら哀しい気持ちだった
※BL表現が強い為、苦手な方はスルーでお願いしますお読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮くださいY「何期待してるんですか?」「期待なんか!」してない・・・と言ったら嘘になるんだろうか?俺は顔がかぁっと熱を持つのを感じる否定したって全く説得力がないのは自分でもわかる「当時みたいに触ってみましょうか?」チャンミンは冗談なのか本気なのか運転席の俺の座席に腕を回したチャンミンが近い「冗談はや
夢を見た夢の僕は一匹の猫を飼っていた両手で簡単に抱き上げられる可愛い猫に僕は名前を呼び掛けて…「……夢か…」名前を呼んだら猫が僕の顔を舐めたざりっとした猫の舌の感触がとてもリアルで驚いた「嘘だろ、何で『これ』は醒めないんだよ…」目覚めたのはベッドの上僕のものでは無い、これは友人であるユノのベッド、そしてユノの部屋ぐぐっと伸びをして欠伸をしたのは、そんな余裕があるからじゃあ無くて止められない本能のようなもの何の本能って?多分、猫の「はあ……」夢で、僕は人間だったそれが本来
※BL表現が強い為、苦手な方はスルーでお願いしますお読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮くださいY「は?言っておきますが違いますよ?!」チャンミンが大きな声でそう言うから俺はびっくりした何が違うって言うんだ?「僕は社長とはなんでもありませんから!」「え?」俺はてっきりチャンミンと社長は付き合ってるんだと思ったからチャンミンが違うって言った時、なんでかホッとしたホッてなんだ?「違うの?」「
ダイニングでチョン家の朝の光景を見た自分が何故こんな姿になってしまったのかは分からないけど、少なくとも僕はユノにだけ見える透明人間…いや、透明猫では無いと分かったユノの家族もユノが溺愛する猫の『チャンミン』を知っているそして、ユノの同級生である僕、シムチャンミンの事も知っている人間の僕と猫が同じ名前で、ユノは僕という友人が居ながらも猫に友人の名前を付けた事も分かった「ユノ、僕を置いて行くのかよ」朝食を終えて自室へと戻ってきたユノの忙しない背中に向かって話し掛けた僕は今まで通り、人間
春になるとユノ先輩は晴れて大学生になってしまったなってしまったと言う言い方をする理由は僕にとっててちっともめでたくないからだだってもう学校にユノ先輩はいないんだもう廊下ですれ違う事も、校庭でユノ先輩が校庭でサッカーをする姿を見る事も、渡り廊下で待ち待ち合わせする事も、一緒に帰る事もないのだから、めでたい訳がないそして先輩は一流の大学に進学を決めた・・・と言う事は、僕が命がけで頑張っても同じ大学に進む事もできないユノ先輩は一流の大学に進んだんだから一流の会
漫画やゲーム、アニメや映画ロマンチスト過ぎるものは苦手だけど、世界中のヒーローが出てくるような話や現実離れした話には没頭して夢中になるタイプ『現実主義者でフィクションになんて興味無さそう』以前同じクラスの女子に言われた時に、友人のユノが僕より早く『そんな事無いよ、チャンミンは入り込むタイプ』なんて知ったような事を言っていたまあ間違ってはいない、けど…「……夢じゃなきゃ有り得ないよ何で寝たのに醒めてくれないんだよお…」「んん…チャンミン?おはよ」「チャンミンだけど、確かにチャ
※BL表現が強い為、苦手な方はスルーでお願いしますお読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮くださいCヒョンは何を思っているんだろう沈黙が続く路地の横に付けた車のウインカーのカチカチと言う音がやけに響いて聞こえたヒョンは車で音楽やテレビなどは見ないみたいでとても静かな車内の狭い空間がとても息苦しかった「ヒョン・・・すみません、奥さん待ってますから僕はここでいいです」「・・・いや、それは大丈夫」「でももう・・・帰
流行りの歌を聴いた数年後にはきっと人々の記憶から忘れ去られてしまうであろう、今だけ持て囃されているポップス歌のフレーズは僕にはあまり共感出来ないけど、僕の友人ならば歯の浮くような台詞や甘い歌詞も似合ってしまう気がするその友人は、少年漫画のヒーローのようで少女漫画に登場する女子達理想の『彼氏』そのものだから高校二年生…いや、後少し、次に登校する時には三年生になる、まだ肌寒い春リアリストだと思っていた僕は摩訶不思議な体験をする事になった「ん……」ふっと目が覚めただけど違和感がある違
※BL表現が強い為、苦手な方はスルーでお願いしますお読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮くださいY俺は、折角チャンミンが家に来てソアやウタと仲良くしてくれていっぱい話せたのに、どこか距離を感じていたそれは俺に隠し事があるからかと思ったけれど、なんとなくチャンミンにも理由がある気がしているウタを寝かしつけたソアにチャンミンは礼を言って帰ろうとしている「チャンミン送るよ」「大丈夫です、駅まで近いですし」
友達リスト、から探し出した登録名は『チョンユノヒョン』これはその本人が登録したものでは無い、そもそも不特定多数に自分自身を紹介する時に『ヒョン』と自称するひとなんてそうそう居ないつまりこれは僕が登録した名前「ヨボセヨ、ユノ先輩」『おお、チャンミナ…って、就業中でも無いのに先輩だなんて余所余所しいな畏まってどうした?』「あの、今はスピーカーにしてて…シギョニヒョンに聞こえてます」机を挟んで一、五メートル先優しげな風貌に反してとても鋭いところのあるヒョンはくすくす笑って僕達を…いや
※BL表現が強い為、苦手な方はスルーでお願いしますお読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮くださいC金曜の仕事終わりに俺ヒョンの家に行く約束をした僕は、社長と一緒に外回りをしていて遅くなりそうだったので途中でヒョンにLINEを入れた社長に気付かれてどうした?と聞かれて正直に話すと、社長はそうかと言って、先に上がってもいいぞと言ってくれたけど、仕事を放りだす訳にはいかないだろうとおもったから断ったヒョンからの返事は直ぐに来て会社で待ってると言う内
※BL表現が強い為、苦手な方はスルーでお願いしますお読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮くださいC社長について外回りをして帰ると会社の自販機の前でヒョンが相変わらず難しい顔をして缶のブラックコーヒーを飲んでいた美味しくないなら飲まなきゃいいのに、奥さんに言われて甘いものは控えていると言っていたヒョン奥さんの言う事を守るのは奥さんが好きだからなんだろうなぁと思う僕は男が好きだから結婚は一生できない結婚ってどんなんだろうってただ思