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6月始めの土曜日、御茶ノ水駅から秋葉原までを歴史散策しました。島聖堂やニコライ堂といった有名なスポットに加え、こじんまりとしながらも個性的な柳森神社。そして、お楽しみの老舗は甘味屋の『竹むら』へ。名物の揚げまんじゅうを楽しみに、さあ、出発です!と意気込んで、御茶ノ水駅前の交差点を渡った途端、何やら不思議な木を発見!近寄ってみると、どうやら御神木のよう。辺りに神社は見当たりませんが…。木に括り付けてある案内板によれば、昭和6年に総武線が開通するまでは、ここに〈一口(いもあらい)
3月は、桜が咲き始めの隅田川沿いを散策。歩くだけでも気持ちよい川辺ですが、今回のお目当ては、言問(こととい)団子と長命寺の桜もち。老舗の和菓子を求めて、いざ、行かん。まずは浅草駅からスタート。隅田川沿いに出て、すぐ目につくのが2つのビル。アサヒビールタワーとスーパードライホールです。とても個性的なデザインなのに違和感がありません。古いものと新しいものがうまく調和しているのも、この町の魅力ですね。言問橋の上から見る川は、真っ青な空に向かって流れてゆくかのよう。うっす
今回は上野公園を散策しました。動物園や美術館、博物館は何度も訪れているのですが、実はそれ以外の場所にはほとんど行ったことがありません。言わば上野公園再発見の旅(?)です。それに、今回は豆まきも楽しみます。上野公園周辺には、寺院が多いので節分にはあちこちで豆まきが行われるそうですが、人ごみを避けて、穴場スポットへ向かいます。まずは、西郷隆盛像からスタートです。昨年の大河ドラマ『西郷どん』でもおなじみですね。ドラマのオープニングで、「違っ…違っ…旦那さぁはこげなお人じゃないもはん
(前回からの続きです)次に向かったのは、湯島天神(湯島天満宮)。受験シーズンのため、絵馬が山のように連なっていました。文明が発達した世の中でも、こんなに大勢の人が絵馬に願いを書き、神様にお願いしているのだと思うと、なんだか温かい気持ちになります。天満宮におなじみの牛の周りにも人だかりができていました。自分の体の治したい部分と同じ場所を撫でると、良くなると言われています。皆があちこち撫でるから、牛がつるつると光っていますね。境内には石碑がたくさんあるので、それを見
新年初めての散歩は、本郷周辺です。東京大学の赤門からスタートしました。赤門は11代将軍徳川家斉の息女溶姫が加賀藩前田家に嫁ぐ際に作られたもので、重要文化財に指定されています。もともと東京大学の敷地は、加賀藩前田家の上屋敷だったとのこと。今でもかなり広い敷地なのですが、当時はもっと広かったとか。前田家の権勢が相当なものだったことが伺われます。キャンパス内に足を踏み入れると、緑が多く清々しい中にも、思念的な雰囲気と気品のようなものが感じられます。由緒ある土地には、そういったも
平成最後の散歩では、師走の風物詩「羽子板市」を堪能しました。羽子板市は、浅草の浅草寺で行われる歳の市のことで、江戸時代から続く伝統行事。本尊である観音様の縁日の18日に合わせ、毎年、前後の3日間(12月17日~19日)に開催されます。羽子板は、末広がりのおめでたい形と厄災を「はねのける」ということから縁起物とされているそうです。出店は全部で44軒。切れ長の古風な美人顔もあれば、目元ぱっちりの今風でかわいらしい顔もあり、眺めているだけでも楽しくなります。お店の人との会話
昨年11・12月の老舗散歩は、浅草で2つの伝統行事を楽しみました。鳳神社の「酉の市」と浅草寺の「羽子板市」です。そこで買い求めた<熊手>と<羽子板>がこちら。どちらも最もチープなものですが、今年の年賀状に採用するほどのお気に入りです。「酉の市」は11月の酉の日に、主に関東の鳳神社(大鳥神社)で開催される年中行事。福をかき込むという縁起物の<熊手>を求め、毎年多くの参拝客で賑わいます。商売繁盛の御利益もあるそうで、商売をしている人は、毎年、少しずつ大きなものに買い替えていくのだ
明けましておめでとうございます。平成最後のお正月を迎えました。昭和生まれとしては、「昭和は遠くになりにけり」といった哀愁を感じずにはいられません。けれども、時代は変われど良いものは残ると信じています。それを体現しているお店が「上川口屋」。雑司が谷鬼子母神境内にある日本最古(創業1781年)の駄菓子屋です。「小学生の時から店に立っていたのよ」と気さくに話しかけるおかみさん。宮崎駿監督のアニメ映画『思い出ぽろぽろ』の舞台となったことや、『江戸名所図会』に店が登場したことを
(前回からの続きです)日暮里方面から谷中霊園に入ると、すぐにあるのが「天王寺」です。ここには、かつて五重塔があり、幸田露伴の小説『五重塔』のモデルにもなったそうですが、1957年の放火で焼失し、現在は礎石が残るだけとなっています。天王寺の本堂横にある、大きな「銅像釈迦如来像」。「江戸名所図会」などに記載される、江戸・東京のシンボル的な大仏様だったそうです。広い谷中霊園を通り抜けて、次に目指すは「浄名院」。通称「へちま寺」です。訪れたときは、「
9月の散歩は『東京おいしい老舗散歩』(東海教育研究所)の著者、安原眞琴先生とご一緒させていただきました。今回の散歩のテーマは『江戸お月見散歩』といっても夜に散歩するのではなく、江戸時代に月見の名所だったところを巡る、なんとも粋な散歩です!安原先生にお会いするのは初めてでしたが、文章から受けるイメージどおり、優しく穏やか、そしてチャーミングな方でした歴史に造詣が深く、先生の話を聞きながら歩くと、江戸の街並みが浮かんでくるかのようタイムスリップ気分を存分に味わうことができました
今回の散策の目的地にいよいよ到着しました。どじょう料理の専門店「どぜう飯田屋」です。明治35年創業の老舗。佇まいが凛としています。どじょうには、骨付きの<マル>と骨抜きの<ヌキ>があります。骨付きの<マル>も、夏のこの時期は特に骨が柔らかくクセがないのが特徴。薬味のねぎをたっぷりとかけて食べます。あっさりとしていて、うん、おいしい~!!柳川鍋の濃いタレもぜひ味わってはじめてのどじょう料理に、注文の仕方もわからずにマゴマゴしていましたが、お店の方が、ていねいに
誘惑の多いかっぱ橋道具街ですが、道をちょっとそれて、東本願寺へ。浄土真宗東本願寺派の本山ということだけあって、広々とした本堂があります。小休憩するにはもってこいです。もちろん、お参りも忘れないように、ね。炎天下の散歩の疲れもとれ、清々しい気分になったところで、さあ、また散歩再開です!先ほどの下谷神社もそうでしたが、お寺や神社に行くと、不思議と身も心も癒される気がしますね。お寺にもう一つ立ち寄りました。かっぱ橋の由来とされる、曹源寺(通称かっぱ寺)です。江戸時代後期
浅草通りに戻り、かっぱ橋道具街を目指して歩きます。すると、必ず目に飛び込んでくるのが、巨大なコック像!ニイミ洋食器店の「ジャンボコック」青空にそびえたつ姿(顔だけですが)。なんとも堂々としていますね~。このコック像がある菊屋橋交差点を渡ります。すると、そこはもう、見るだけでも楽しいかっぱ橋道具街の始まりです。本物顔負けのお寿司のサンプル!実物よりおいしそう?値段も実物以上でした食品の上にスマホを置くという発想が斬新!こんな派手なスマホカバー、つけるのは勇気がいるか
次に訪れたのは、葛飾北斎のお墓がある「誓教寺」です。境内を入って左奥にある北斎の胸像浮世絵でみる激しい顔とは違い、意外と優し気な顔立ち。ちょっとほっとします。一般の方のお墓が立ち並ぶ中、目印はこの木の祠です。墓碑に刻まれているのは、「画狂老人卍墓」。これは、北斎の画号で「画狂人」「卍翁」など約30の画号があるそうです。墓碑の右側面にある辞世の句「ひと魂でゆく気散じや夏の原」北斎は奇行に富んだ人で、90歳の生涯のうち、住まいを93回も変わったとされています。
こんにちは。安原眞琴です。今日は中秋の名月ですね。東京の空には、まんまるのお月さまがでています❗️実は昼間、「中秋の名月」ツアーを行いました。おかげさまで、お天気ももって、怪我もなく、無事に終わりました!谷根千の月見の名所をお散歩したのですが、メインは、なんといっても、浄名院というお寺で、1年のうちにこの日しかやらない「へちま供養」❗️昔は喉の薬だった「へちまの水」を、ご祈祷して持ち帰るといった、特別な加持祈祷が行われます。そしてお昼は、老舗のはん亭で、串揚げランチ。シ
平成最後の夏、暑かったですね~。暑いときこそ鍋料理!ということで、今回訪れた老舗は、『どぜう飯田屋』。明治35年創業の浅草にあるどじょう料理専門店です。いつもなら、先に食べてから散策なのですが、今回は珍しく、散策が先。というのは、熱中症を警戒して、午前中に散策すべき!といういつもの大人女子メンバー全員一致によるもの。食い意地より健康第一ですね。スタートは、上野駅のパンダ橋口(入谷改札)。パンダの名前がついているからといって、上野公園の方ではないのでご注意くださいね
こんにちは!安原眞琴です。暑い日が続いていますが、みなさまはいかがお過ごしですか?そんな中、秋の話をしたいと思います。秋といえばお月見ですね。現代では、あまり行われてないけど、たまに伝統を思い出すのもいいものですね(*'▽'*)そこで、お月見散歩を企画しました!場所は、都内の知られざるお月見スポット・谷根千。谷中、根津、千駄木のことです。そこにある、お月見にまつわるお寺をめぐったり、路地を歩いたりします。そして最後は、老舗でお昼を食べようと、根津のはん亭という串揚げ屋
朝顔市のあとは、小野照崎神社へ。その日はちょうど七夕。鳥居の下で笹の葉が清々しく出迎えてくれました。厳かな雰囲気の「小野照崎神社」境内に一歩入るとそこは別世界。静寂さの中に身を浸して心が安らかになるのを感じます。体感温度も下がるかのよう。ご祭神は百人一首で有名な小野篁公。学問の神様菅原道真公も祀られていて、芸能や学問の上達を願う人が多く参拝するそうです。御朱印ライターである友人から聞いた話では、俳優の渥美清さんが無名だった頃、この神社で祈願したところ、『男はつらいよ』の主
こんにちは!安原眞琴です。8月に入りましたがみなさまはいかがお過ごしですか❓ところで、わたしのライフワークでもある東京古地図散歩。それをまとめた最新刊のタイトルは、『東京おいしい老舗散歩』といいます。この本について、先日は、「毎日新聞」に書評を掲載して頂きましたが、今日は、出版社の「かもめの本棚」というサイトに、インタビュー記事を掲載して頂きました❗️インタビューの間に、イラストも描いてもらって、そのカワイイ絵も付いてます(*^▽^*)イラストレーターは高尾斉(た
厳しすぎる暑さが続きますね。皆さん、いかがお過ごしですか。今回の老舗散歩は朝7時からのスタート。暑くなくて快適~と思っていたら、時間が経つにつれ気温が急上昇!おまけに湿気と人ごみの熱気でムンムン。そんな中でも、通りに立ち並ぶ朝顔の涼やかなこと!暑くてもイライラせず、こんなふうに爽やかでいられたらいいな、私も。江戸の夏の風物詩入谷の朝顔市朝顔の一番人気は「団十郎」。紫がかったピンクの朝顔です。(写真手前)歌舞伎役者市川団十郎の暖簾の色から名づけられたとか。他にもお店の人
こんにちは。安原眞琴です!きょうは隅田川花火がありましたね!大きなお月さまも出ていましたそんな楽しい日の毎日新聞に『東京おいしい老舗散歩』の書評が掲載されましたそれだけでも嬉しいですが、文章にも感激!よろしければ、このブログに載せるのでご覧ください(^。^)写真は、上野駅のパンダオブジェと毎日新聞の書評です。
4月からスタートした老舗散歩も4カ月目に入りました。今回は、入谷の朝顔市へ。朝顔は私と違って早起き。そのため頑張って4時半に起きました!(←プチ自慢)☆今回の老舗は豆腐料理屋~江戸で初めての絹ごし豆腐を作ったお店~今回訪れた老舗は「根岸笹乃雪」。1691年(元禄4年)、江戸で初めて絹ごし豆腐を作ったお店だといわれています。いつもと同じように散歩の前に腹ごしらえ。これ、重要です!でも、いつもの食いしん坊とは違います!(←これは声を大にして言いたい)とい
こんにちは~『東京おいしい老舗散歩』(安原眞琴/東海教育研究所)に沿って毎月、四季を感じながら老舗&歴史散策を楽しんでいます今回は、5月に訪れた日本橋・東京駅付近を紹介する第4弾。いよいよメインの「日本橋」です。少し前のニュースで話題になっていましたが、日本橋の上にかかる高速道路の地下化を検討するとか。歴史好きとしては賛成したいですが、費用は3000億円と聞くと、どうなんだろう、と思ってしまいますよね。歴史ある橋の上に高速道路を架けてしまった当時の国の判断、それを後世にまで伝える
こんにちは。前回からの続きです。次に訪れたのは、「三浦按針屋敷跡」。中央通りを挟んで日本橋三越本店新館の反対側の道路を入った左側にひっそりとあります。三浦按針屋敷跡三浦按針とは、1600年(関ケ原の戦いの年ですね!)に、日本に漂流したイギリス人ウィリアムアダムスのことです。外交顧問として徳川家康に重宝がられ、三浦按針の名前を賜ったとされています。関ケ原の戦いで家康が勝利したのは、彼が仕入れた西洋式武器のおかげだという説もあるほどなんです!もしかして、彼のせいで石田三成
こんにちは。前回からの続きです。「室町砂場」で名物の「天ざる」を食べたあとは、中央通りを南下して、「福徳神社」を目指します。地図を見ながら歩いていると、「時の鐘通り」という素敵な名前を発見早速、寄り道です。江戸時代に時刻を知らせていた「時の鐘」の跡地。実物は「時の鐘通り」を進んだ先の「十恩公園」に移設。与謝蕪村の旧居もこの辺りにあったのですね。文化人の香りがする町を想像しながら、中央通りに戻ると、またもや歴史を感じさせるものを発見理容の歴史散歩とは、めずらしい!つい
みなさん、こんにちは。前回の更新からずいぶんと間が空いてしまいました。これからは、いっぺんに書こうとせず、こまめに少しずつアップするようにしますね。ということで、今回は『東京おいしい老舗散歩』第2弾のその1をお伝えします!第1回の谷根千巡りの時と同様に、まずは老舗からスタートです!この散歩のもととなっている『東京おいしい老舗散歩』(安原眞琴/東海教育研究所)では、散歩の最後に老舗を訪ねるのですが、私の場合は、まずは腹ごしらえから。一番重要なことは先に!これ、鉄則です~。
京都や奈良が好きで今までに何十回も行ったことがあるのに、東京下町は、ほとんど行ったことがないことに気づきました。いつでも行ける、と思う場所ほどなかなか行かないものですね。でも、この本に出合ったおかげで、これから毎月、東京下町を楽しく散歩することができそうです。『東京おいしい老舗散歩』(東海教育研究所)は、毎月、下町の老舗を巡りながら、ちょっとした歴史散策も楽しめてしまうという、お得な本。早速、4月のコースとして紹介されていた『谷根千』(谷中、根津、千駄木)へ行ってきました。
こんにちは!安原眞琴です。本日おかげさまで、第1回出版記念イベントが無事に終わりました!どうもありがとうございました!第2回は、2月4日(日)に行います!イベントの内容は、吉原から浅草まで歴史散歩することです。2月4日は、ちょうど、「吉原お化け👻」があります!仮装大会のことです。見学できるかも〜お昼は、自由参加ですが、尾張屋(老舗のお蕎麦屋)さんで食べます!ぜひご参加ください!お待ちしてます♡写真は参加者の方が撮ってくださった、尾張屋さんでの1枚です。感謝!!!