ブログ記事44件
『山の音』映画トーキー95分白黒昭和二十九年(1954年)一月十五日封切製作国日本製作言語日本語製作東宝製作藤本真澄原作川端康成脚本水木洋子撮影玉井正夫美術中古智照明石井長四郎録音下永尚音楽斎藤一郎監督助手筧正典編集大井英史製作担当馬場和夫出演原節子(尾形菊子)上原謙(尾形修一)杉葉子(谷崎英子)長岡輝子(尾形保子)丹阿弥谷津子(池田)中北千枝子(相原房子)斎藤史子(相原里子)
並んで歩くミエ子(木匠マユリ)と中原(上原謙)を見る帰社してきた武村(三国連太郎)。帰宅してこない中原はきのうに続いてミエ子といっしょだと、彼がさりげなく菊子(杉葉子)に言う。*****会社で武村が中原に誤解だと言うと、中原は菊子が好きなんだろうと彼に問う。好きだとはっきり答える武村だが、理性はあって、美しいバラの花を見ている子どもと同じ気持ちだと言う。妻のことが信用できないのかと逆に問うと、夫婦のことに口出しは無用だと中原。*****急な出張に出かける中原は「頼むよ」と武村に念を押す
昭和二十八年の作品。監督は成瀬巳喜男。冒頭近くの食事の場面にはいなかったのに、学生服姿で久美子とともに菊子を訪れている少年は一体誰?英語字幕で「藤野」が"Fujita"になっている…。「きのうもきょうも」が"todayandtomorrow"。*****うなぎ蒲焼屋の「はや川」では長男、茂吉(小林桂樹)の結納の話が進む。東京へ戻ってきた彼の妹で長女の菊子(杉葉子)は郷里で勤務していた夫の中原伊作(上原謙)からの連絡を待ちながらの貸間探し。彼女の実家の中原に対する評判は、「のんき」で「
『続青い山脈』映画トーキー91分白黒昭和二十四年(1949年)七月二十六日封切製作国日本國製作言語日本語製作会社藤本プロ東宝製作藤本眞澄脚本今井正井出俊郎製作協力代田謙二原作石坂洋次郎撮影中井朝一美術松山崇合成美術渡辺善夫録音下永尚照明森茂編集長沢嘉樹音響効果園田芳龍音響技術高橋隆特殊技術影山重雄音楽服部良一演奏東宝交響楽団主題歌『青い山脈』コロムビアレコード作詞西條八十作曲
『青い山脈』映画トーキー91分白黒昭和二十四年(1949年)七月十九日封切製作国日本國製作言語日本語製作会社藤本プロ東宝製作藤本眞澄脚本今井正井出俊郎製作協力代田謙二原作石坂洋次郎撮影中井朝一美術松山崇合成美術渡辺善夫録音下永尚照明森茂編集長沢嘉樹音響効果園田芳龍音響技術高橋隆特殊技術影山重雄音楽服部良一演奏東宝交響楽団主題歌『青い山脈』コロムビアレコード作詞西條八十作曲
三村(小泉博)を訪ねたよし子(杉葉子)は、いったん家に入ってくれと彼に頼み、彼の代になれば好きなことができると話すが、沖縄行きをあきらめられない彼はよし子からの返事を翌日まで待つと言う。*****帰宅したよし子に、姉の犠牲になるのは嫌だと怒りに震えながらもも子(岡田茉莉子)は泣く。もも子と勝造(小林桂樹)を結婚させれば万事うまくいくと両親は考えたのだった。両親を責めるよし子だが、勝手なのはよし子の方だと母(本間文子)は言う。そして、自分を野良仕事に縛り付けようとしているのは姉だともも子もよし
東京へ働きに出たと村の女が自慢げだが、とんかつ屋の女中だと言って近所の女性たちは笑う。それを聞いて大笑いするもも子(岡田茉莉子)と勝造(小林桂樹)。そこへやってきた北小路(平田昭彦)に、もも子は恥ずかしがりながら梨園を説明するが、彼が去った後で勝造にからかわれる。北小路に惚れたことは「みんなに内緒だよ」ともも子。*****よし子(杉葉子)が東京へ戻る。「元気でな」と勝造。もも子は姉が好きなら養子になればいいのにと彼をからかう。勝造は養子になんかにはならないし、子どもは黙っていろとむきになっ
カラー作品であることを大いに意識した色使いで、いとこ同士の結婚がそれほどめずらしくなかった時代の話。そして沖縄は外国だった。自分が見た動画では、題名が表示された後、主題曲とともに川に流れる(たぶん)梨の花びらの映像がしばらく続く。本来なら、ここで製作に携わった人たちや出演者の名が見られるはずだが、それがない。だから、近所の男、二世夫人、ホテル支配人、刑事などは出演者名がわからない。最後に「終」も「完」も出てこない。*****東京と神奈川の都県境にあるが、人が多摩川を渡れるようになる橋がまだ
『妻の心』映画トーキー98分白黒昭和三十一年(1956年)五月三日封切製作國日本國製作言語日本語製作会社東宝配給東宝製作藤本真澄金子正且脚本井出俊郎音楽斎藤一郎撮影玉井正夫美術中古智録音藤好正生照明石井長四郎編集大井英史チーフ助監督梶田與治配役富田喜代子高峰秀子竹村健吉三船敏郎富田信二小林桂樹富田善一千秋実富田かほる中北千枝子富田瑠美子松山奈津子富田こう三好栄子
母(三好栄子)、善一(千秋実)、かほる(中北千枝子)から懇願された信二(小林桂樹)は、兄夫婦が家に残り、自分たちが出て行くと言い出す。喜久子(高峰秀子)は弓子(杉葉子)に家での居心地の悪さを嘆き、一方、信二は国夫(田中春男)に外出ばかりの妻の愚痴を言うのだった。富田家にはぎこちない空気が流れ、義母はカネのことでもめる兄弟を見ているのがつらいと言って、喜代子に今度だけは承諾してほしいと頼み込み、そして彼女に信二を説得させようとする。夫が承知するならと答える喜代子。*****国夫と外泊して帰
富田栄龍堂薬舗の次男、信二(小林桂樹)は妻の喜代子(高峰秀子)と喫茶店を始めるつもりでいる。*****信二の妹で結婚が決まっている澄子(根岸明美)が過度な支度は不要だと言うが、母(三好栄子)は譲らない。以前の富田家とは違うと信二が反論すると、それは彼が事業の失敗を重ねたからだと母は言う。*****喜代子から小遣いをもらって出かけていく澄子。そして、長男、善一(千秋実)の妻、かほる(中北千枝子)が瑠美子(松山奈津子)を連れて訪ねてくる。母は澄子の婚礼の支度や信二の喫茶店計画でカネばかりかか
川端康成の小説が原作になっているが、その完成を待たずに制作された映画らしく、能面に大きな意味は与えられていない。*****老いが気になりだした尾形信吾(山村聡)は妻の保子(長岡輝子)、息子の修一(上原謙)、そして息子の嫁、菊子(原節子)と鎌倉で同居している。修一とは同じ会社で勤務しているが、息子の帰宅はいつも遅い。彼に女がいることは、父も秘書の谷崎英子(杉葉子)も知っていることだった。菊子には知られないようにしようと父は言うが、「もう知ってるかもしれませんよ」と修一。*****夫との関係
昭和三十年に公開された田中絹代監督作品で、奈良が舞台となっている。主演の安井昌二が「安井昌二」役でどういうことと思ったら、彼はこの役名をこの作品以降、芸名にしていたのだった。彼と小田切みきが共演しているのだ。また主演の北原三枝は後に石原裕次郎と結婚する人。中居さんが「ごめんやす」と言うけど、奈良でもそう言うんか…?静かな奈良。シカも平和である。*****寺での謡の稽古中に、雨宮(三島耕)がこの寺に下宿する安井(安井昌二)を訪ねてくる。久しぶりの再会である。雨宮は電気技師で電話回線に使うマ
★★★★95分東宝原作:川端康成の長編小説監督:成瀬巳喜男出演:原節子、上原謙、村山聡、長岡輝子、杉葉子、角梨枝子ノーベル賞作家の川端康成の代表作の一つ。終戦後まもなくのころ、鎌倉に住む父母、息子夫婦の4人が暮らす家族をめぐるドラマ。嫁いできた菊子(原節子)が、夫修一(上原謙)の浮気で悩み、それを知った父親信吾(村山聡)は、菊子を哀れみ、修一の浮気相手に会いに行く。そうした中で娘が夫と喧嘩して子供を連れて出戻ってきて、母親の保子(長岡輝子)も気が休
『夫婦』映画トーキー87分白黒昭和二十八年(1953年)一月二十二日封切製作国日本製作言語日本語制作東宝制作藤本真澄脚本水木洋子井出俊郎音楽斎藤一郎撮影中井朝一出演上原謙(中原伊作)杉葉子(中原菊子)三國連太郎(武村良太)小林桂樹(早川茂吉)藤原釜足(早川直吉)岡田茉莉子(早川久美)豊島美智子(三島波子)田代百合子(野田アヤ)滝花久子(たか)木匠
母のまつ(杉村春子)と妹の光子(杉葉子)の顔を見て心が安らいだ三千代(原節子)。そして妹夫婦は仲がいい。訪れた職業安定所の前に並ぶ人の列を見て三千代が落胆していると、職を求めに来ていた夫の復員を待つ幼児連れの知人、けい子(中北千枝子)と出会う。帰ってこないとわかっていながら「たずね人」をラジオで聞いてしまっていたが、そのラジオも売ってしまったと言う。そして夫婦に違いない息の合ったチンドン屋が通る。家事から解放された三千代は東京で一夫(二本柳寛)に仕事を見つけてくれと頼み、一夫は三千代を箱根に誘
新憲法下の民主日本だが、封建的な風習が残る田舎町での物語。卵を買ってほしいと女学校五年生の新子(杉葉子)がふらりと金物屋に入ってくる。現金がないから卵を売って学用品を買うようにと母親に言われたそうだ。店番をしていた高校生の六助(池部良)は卵の話はそっちのけで、両親が田舎に行ってしまって食事に困っているから新子に料理ができるなら何か作ってほしいと頼む。金物一品と交換で。新子のおかげで六助は食事にありつく。彼女は六助に、町と田舎に母親が一人ずついると話す。どうやらお互いに気にいった様子だった。級
年間82本目(2月37本目)1954年公開邦画49位全76本中通算邦画8,933本洋画7,178本合計16,111本当時は東宝にいた鶴田浩二のドンファン映画当時の鶴田は優男で美男子であるのでとにかく女にもてる多分当時フランスでも大人気であったアラン・ドロンの初期も同じような「お嬢さんお手やわらかに」もモチーフにしている印象朴念仁であるのに周りの女性がほおっておけない存在の当時の東宝の都会派恋愛コメディ(ラブコメ)。職人である井上梅次監督が上記のドン
夫婦★★夫婦[DVD]Amazon(アマゾン)1953年1月22日公開/モノクロスタンダード/87分/東宝/製作:藤本真澄脚本:井手俊郎水木洋子監督:成瀬巳喜男撮影:中井朝一音楽:斎藤一郎美術:松山崇出演-上原謙・杉葉子・三國連太郎・小林桂樹・藤原釜足・岡田茉莉子前作「稲妻」から4ヶ月後に公開された成瀬作品。「めし」とよく似た内容で夫婦間の感情のすれ違いを描く。細やかな感情の機微を大切にする成瀬にしては、脚本の詰めが甘く、人物の感情が繋がっていない場
「石中先生行状記」★★★★1950年1月22日公開/モノクロスタンダード/96分/新東宝・藤本プロ/製作藤本真澄原作石坂洋次郎脚色八木隆一郎監督成瀬巳喜男撮影鈴木博音楽服部正美術中古智出演-宮田重雄、池部良、三船敏郎、堀雄二、若山セツ子、杉葉子、渡辺篤、藤原釜足、中村是好、進藤英太郎、飯田蝶子、中北千枝子成瀬巳喜男は1947年に監督した「春の目ざめ」のあと、東横映画で「不良少女」を撮り、そして1950年にこの映画が公開されている。前年、この映画のプ
4つ前の当ブログで、京マチ子さんが2019年5月12日に95歳で亡くなり、京マチ子さんの芸名の由来になったという説もある明日待子さんが同じ2019年7月14日に99歳で亡くなったという話を書きました。もうひとつ、京さんと奇しくも同じ年に亡くなった方がいます。杉葉子さんです。京マチ子さんの亡くなった5月12日の3日後、5月15日にお亡くなりになりました。90歳で、京さんより5歳若くして亡くなられましたが、そもそも杉葉子さんには若々しいイメージがあったので、そんなお歳だったというのが信じられません
青い山脈(原節子,1949年映画)は-о原節子(會田昌江(あいだまさえ),165cm,1920年-2015年(95没))-主演。о池部良(178cm,B型,1918年-2010年(92歳没))-共演。★青い山脈(原節子,1949年映画)出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』『青い山脈』(あおいさんみゃく)は、石坂洋次郎の小説『青い山脈』を原作として制作された映画。1949年・1957年・1963年・1975年・1988年の5回製作されたが、最も
2019年に結腸がんのため90歳で死去した、女優の杉葉子さんを、趣味の姓名判断で、占ってみました。杉葉子さんには、名誉、利益共に得るが、自我が強い。逆境に陥る事もある。友人、知人に恵まれる。不和に注意すれば成功する。五行の三才配置は、大凶。といった暗示があります。常盤英文です。皆の幸せを願います。また、どこかで。
ひとつ前の当ブログの続きです。杉葉子さんは作品『舞姫』(1951成瀬巳喜男監督)という川端康成さん原作の文芸映画に出演を予定されていました。主演は高峰三枝子さん、その娘のバレリーナ役です。しかし、高峰三枝子さんが、杉さんが娘役ではいやだと言い出しておろされてしまったのです。高峰三枝子さんといえば、戦前からの大スターですから、会社も監督も言うことを聞くしかなかったのでしょう。なぜ高峰さんがそんなことを言ったのかは分かりません。杉さんが『青い山脈』(1949今井正監督)という爆発的なヒット映
このところの当ブログで、杉葉子さんのことを取り上げています。既に書いたように、杉葉子さんは『青い山脈』(1949今井正監督)のヒロインとして戦後の自由な風を象徴しました。しかし、そのイメージが強すぎたのか、以後あまり主役はありませんでした。その杉葉子さんが堂々、上原謙さんと夫婦を演じ主役となったのが『夫婦』(1953成瀬巳喜男監督)です。戦後になって不調の続いた成瀬巳喜男監督ですが、市井の夫婦の倦怠を描いた『めし』(1951成瀬巳喜男監督)(←この作品にも杉さんは傍役で出ています)はキ
ひとつ前の当ブログの続きです。『女の暦』(1954久松静児監督)は、小豆島に暮らす杉葉子さんと香川京子さんの姉妹が法事を開き、上の三人の姉を呼ぼうと決めます。いろいろ頑張って法事が無事開かれ、結婚して他の土地に住む姉たちが帰ってきます。長女が田中絹代さん、次女は花井蘭子さん、三女が轟夕起子さんという豪華メンバーです。田中さんはやんちゃ盛りの男の子が5人もいて大変そうです。杉さんたちが用意した鶏肉やあんこを「おみやげ」に持ち帰ります。花井さんは夫(三島雅夫さん)とケンカばっかりで「ずっとこ
このところの当ブログで、杉葉子さんを取り上げておます。街娼役を演じた『東京の恋人』(1952千葉泰樹監督)、「お静」を演じたコメディ『天晴れ一番手柄青春銭形平次』(1953市川崑監督)のことを書きました。一方、『青い山脈』(1949今井正監督)の「寺沢新子」のイメージで明朗、優等生的な役はやはり多かったです。そんな中で、僕の好きな作品が『女の暦』(1954久松精児監督)です。原作は壷井栄さん。1954年といえば、日本中の涙をしぼった『二十四の瞳』(1954木下恵介監督)が公開された
ひとつ前の当ブログで、2019年5月12日に京マチ子さん、その3日後の15日に杉葉子さんと、「戦後」を象徴した映画女優が相次いで亡くなった話を書きました。杉葉子さんの『東京の恋人』(1952千葉泰樹監督)における悲哀に満ちた役について既に書きました。『青い山脈』(1949今井正監督)で戦後の新時代を象徴するような女子学生を演じた杉さんが、こちらの作品では戦争の傷跡が残る社会で必死に生きる女性の役でした。役柄に幅の広さを見せた杉さん、1953年にはコメディーにも出演されています。『天晴れ一番
少し前の当ブログで、『東京の恋人』(1952千葉泰樹監督)を取り上げました。既に書いたように、優等生的な役の多かった杉さんが街娼役で、体を壊して亡くなるときに手鏡で花火を見ようとするシーンは思い出すだけで泣けてきます。杉葉子さんは2019年5月15日にお亡くなりになりました。90歳ですが、杉さんには若々しいイメージがあるので残念でなりません。僕は2012年4月に杉葉子さんのトークショーを観たことがあります。「銀座シネパトス」(←この名画座も今はありません……)の「今井正監督特集」のときです