友人Aによる被害者と友人Cとの「金銭トラブル」の証言は非常に重要なものであった。それと云うのも、被害者はどこからその金を工面したのかと云う点が俄かに浮き彫りとなるからである。被害者はいわゆるヤングケアラーであって、小さな子供たちの面倒を一手に引き受けている。被害者は家と施設との間を行き来した過去を持つ。元々岐阜に居た被害者が茨城の家へ呼び寄せられたのは、親の妊娠の時期とリンクしており、家政婦の役割を期待されての招聘であった。したがって被害者がバイトに明け暮れる暇など無いのである。そうなるとその資