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2015年5月のブログです*じーじが大好きで尊敬をしている哲学者・木田元さんの対談本『精神の哲学・肉体の哲学-形而上学的思考から自然的思考へ』(2010・講談社)を読みました。木田さんはハイデガーさんを研究しながら,その著『存在と時間』の未完さを指摘し,従来のいわゆる西洋哲学全般の限界にも論及をして,「反哲学」を唱えた人。ギリシャ哲学からデカルトさんに至る西洋哲学をもっと広い視野から捉えなおした哲学者といえると思います。そして,本書でも紹介をしているニーチェさん
■3月16日の産経電子版スクラップ20240316【産経抄】また米駐日大使の内政干渉.pdfdrive.google.com20240316【朝晴れエッセー】みかん.pdfdrive.google.com20240316【大谷夫妻ショータイム】.pdfdrive.google.com20240316【拉致問題の現場から05】独自制裁「解除」と「強化」併記・西岡力.pdfdrive.google.com20240316【風を読む・沢辺隆雄】教師も学びたくなる歴史授
おはようございます。「哲学」「思想」の概念自体を塗り替える、天才形而上学者のトリです(「今後、寝ながら思いついた考えを、哲学・思想と呼ぼう」と提唱しています)。前回から、形而上学について書いていた。と、記憶しているのは、私だけだろうか。のっけから余談になるが、昔『パタリロ!』(魔夜峰央、花とゆめコミック、白泉社)という漫画があり(今も連載中?)、その単行本の最後に「パタリロ!はみだしファンクラブ、略して「パタはみ」というおまけのページがあった。何巻の「パタはみ」であったかは忘れ
「「一日一文」木田元編岩波文庫別冊」色々な人が色々な言葉を残しています。今の僕に刺さった言葉は、例えば以下の言葉たち。世の中に無神経ほど強いものはない。あの庭前の蜻蛉(とんぼ)をごらん。尻尾を切って放しても、平気で飛んでいくではないか。勝海舟政治家日本1823-1899p.30ナショナリストの考え方の中には、真実なのに嘘、知っているのに知らないことになっていると言う事実が、色々ある。ジョージ・オーウェル小説家イギリス1903-1950p.32人生におい
2023年1月23日「自閉症の現象学」(村上靖彦著・勁草書房)を読んだ。(読んでいた「生き延びるためのラカン」(斎藤環著・筑摩書房)にこの本の「自閉症児の立体感覚の形成」に関する感動的エピソードが紹介されていたのだ。)また、たまたま仲間内の話のなかで「現象学」を研究していた友だちの逝去が話題となった。この「現象学」という単語との接触をきっかけに、チンプンカンプンのまま本棚にしまい込んであったであった「現象学」(木田元著・岩波新書
今回は、3年以上前に「Yahoo!ブログ」に投稿した文章を、再掲させていただきます。個人的な経緯を経て、2018年秋頃に「近代哲学の乗り越え」という【新しい哲学】に対する思いが芽生えはじめましたが、現在の立ち位置とほとんど変わっていないことを改めて確認させていただきました。逆に言えば、3年以上経ってもほとんど進歩していないと取れなくもありません。自戒の意味も込めまして、文章を変えずに再掲させていただきました。改めまして、これからもよろしくお願
二十歳の時、台北の大学の授業で、英文学を担当するS神父が文学作品における作法の一つ「意識の流れ」(streamofconsciousness)について解説してくれた。用いた教材はジェイムズ・ジョイスの「ユリシーズ」と「若き日の芸術家の肖像」、それにヴァージニア・ウルフの二、三作品だった。紳士風の神父は流暢なキングズイングリッシュで説明していたが、いかんせん英語力が貧弱な私は、アクセントが強い英語にこそ聞き惚れていたが、肝心の内容は難解すぎて消化できなかった。そもそも時空を超えている潜在意
■6月26日/27日の産経電子版のスクラップ20220626【産経抄】国会の1丁目1番地.pdfdrive.google.com20220626【朝晴れエッセー】もう一つの誕生日.pdfdrive.google.com20220626【The考・古田博司】ロシアと韓国…「歴史は進歩する」のウソ.pdfdrive.google.com20220626【日曜経済講座・田村秀男】米金利上げの衝撃中露の膨張主義を抑制できるか.pdfdrive.google.com202
環境を考える状況があり、良い環境に対して良い反応、悪い環境に対して悪い反応時に、覚悟を決めて、悪い環境に対して良い反応で返してみる。悪い環境と言う捉え方は、偏見ではないか、と。環境は究極、良いも悪いもない、と捉えれば、見方を変えると、誰もが悪いと見える環境でも良いところは山ほどあったりするが。良い投げかけをしていると、いつしか悪い環境から抜け出している。文句の言いようの無い環境に近くなっていたりする。それまでにはタイムラグがある筈だが、となると、悪い環境に良い反応をしている間、
ここんところ何冊か哲学の入門書を読んでいて,西洋の哲学って「存在」ということを考えてるんだということに気付きました。ハイデガーはこの「存在」について,西洋の哲学の歴史は「本質存在」と「事実存在」のどちらが優位に立つかを論じていて,ニーチェはこの形而上学の<完成者>であっても<克服者>ではないと言っているのだそうです。この本の著者の木田さんはハイデガーもそこからは抜けあせなかったそうです。この「本質存在」と「事実存在」について,木田さんんはこう書いています。日本語で<ある>とか<存在>と言わ
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木田元『マッハとニーチェ世紀転換期思想史』を読んだ。マッハとニーチェ世紀転換期思想史(講談社学術文庫)Amazon(アマゾン)1,210円ニーチェが20世紀以降の哲学をはじめとする人間諸科学に甚大な影響を及ぼしたことは今更書くまでもないだろう。しかし、E.マッハの方はどうか?今では彼の名は速度の一単位としてしか知られていないような気もする。だが彼が同時代以降の人間諸科学に与えた影響はニーチェにも比肩するものだった。著者によれば、現象学の始祖として知られる哲学者フ
こんにちは、暖淡堂です初めて最後まで読み切った哲学の本は木田元さんの「現象学」岩波新書です。現象学(岩波新書青版C-11)Amazon(アマゾン)147〜4,050円高校3年生の頃でした。高校生の頃は、自分はどこかの学校の先生になって化学を教えていると思い込んでいました高校生の頃は、数学と化学と現代国語と倫理(当時の科目)が得意で体育と美術と英語が不得意でしたで、普段はあまり勉強をせずに毎日ギターを弾いて歌ったりアリス楽譜全集Am
昨日、「これが現象学だ」谷徹を、読了。「ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学」フッサール、木田元訳を読み始める。「三四郎」夏目漱石も。
ハイデガー研究会主催「存在と時間」刊行90周年記念シンポジウム去る11月25日、幸い好天に恵まれ9時半からの開会記念公演に間に合うように出発。これは研究会だが何十年ぶりかで「学会」の雰囲気に少しだけ浸ることが出来た。ハイデガーは20世紀を代表する哲学者だが、私も20世紀人として彼の哲学に無関心でいられない。現在、「現象学の根本問題」をなんとか時間をやりくりして週一度くらいのペースで読んでいるところだが、このシンポジウムまでの読了を目指したけれど残念ながら80ページは未読に。言うな
リベラルアーツのパワーをプルーストや賀川豊彦に見ても、若い人には「古いなぁ!」でしょうねぇ。爆笑問題が、「えっ!」と驚いたのは、中央大学文学部哲学科を代表する木田元。「こんな翻訳紹介の哲学研究してもダメだぁ!」ハイデッカーとサルトルは、先生がフッサールで共通でしょう?サルトルは十代に虜になったプルースト世界から『嘔吐』で抜け出す。たぶん、途中でセリーヌの『夜の果てへの旅』の毒を飲んだ。まぁ、それはともかく、サルトル『嘔吐』⬆『ヨーロッパ諸
『方法序説』デカルト著谷川多佳子訳(岩波文庫)たぶん、「ものを考えるということ」に言及している。・対象が何であれ、鵜呑みにするな。・対象が何であれ、自分なりの“解”を見つけるまで、疑い尽くせ。少しでも怪しい着想は切り捨てよ。・ふるいにかけて残ったものを、あらゆる角度から、さらに検討し尽せ。・検討の結果、自分なりの“解”としたものを磨き上げ、あらゆる事象に応用可能な“己の方法”とせよ。要するにデカルト先生は、「おいお前、とにかく自分主導で学べ。自分でしっかり