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この巻では、この三氏の作品で知られていなそうな作品が収録されています。日本の文学〈第64〉井上友一郎,田宮虎彦,木山捷平(1970年)ハイネの月菜の花足摺岬絵本牡丹大陸の細道初恋他Amazon(アマゾン)
ひとつ前の当ブログで書いたように、『PERFECTDAYS』(2023ヴィム・ヴェンダース監督)で役所広司さんが演じた「平山」はその名の由来を持つ小津安二郎監督の作品を思い出させるキャラクターです。必要最小限のモノだけで静かに自分の生活をおくる平山の佇まいに、忘れられた日本人の美徳のようなものを感じます。この平山がどうしてこういった暮らし(「1人」というより「独り」と書く方が合います)に至ったのかは、映画の中では語られません。彼がカセットで聴く音楽の趣味や読書する様子から、彼の世代やある程
場所は、旧岡山県小田郡新山村(現岡山県笠岡市山口)、我が家から車で35分ほど仲良しの『Tさん』が近頃木山捷平を読み返していて、その生家が近くにあるので、行ってみようとお誘いを受け、断る理由は何もないので、出かけました。笠岡市山口742覗くTさん木山捷平は、庶民的・飄逸(ひょういつ)でユーモアに満ちた詩人・小説家と評されている。そうだが、私は読んだことないので、何も知らない。だけども、長閑な田園地帯にある捷平の生家は、春の穏やかな日差し
図書館で借りた本が明日返却日なので内容を忘れないうちに再読(拾い読み)しつつ記録。本を読んでもすぐに内容を忘れるので(映画はほぼ24時間で詳しい記憶が消滅)本来ならメモを取りその日のうちに簡単な感想を書くのがいいと思うが、面白い小説を一回きりで読み捨ては本当に勿体ない。幸田露伴(ちくま日本文学全集)収録作品太郎坊・貧乏・雁坂越・突貫紀行・観画談・鵞鳥・幻談・雪たたき・蒲生氏郷・野道・望樹記『蒲生氏郷』以外は18ページから70ページ以内の短編小説。どの作品も面白
PaulKlee,"JumpingJack",1919あてどもなく歩くと木山捷平さんぶりにひとりふたりすれ違うたびに人の数を数えて歩いた数える人の数が増えていくうちに見分けがつかなくなってきたぼくとすれ違った人もたぶん同じだ見分けがつかなくなること忘れてしまうこときれいさっぱり人かげのなかに砂を払うように消え失せることの清々しさ寒中見舞い木山捷平さんぶりに思い立って昔の友だちを訪ねてみたらもう友だちではなくなっていたということが多々あるのは
特別企画の18日目です。イエス様は、ことばだけではなく、自身の身をもって伝えたい事を伝えたのでしょうか。根本的な価値転換ってすごいですよね。イエスの生涯(新潮文庫)Amazon(アマゾン)1〜3,701円※昨年の本日の日めくりから木山捷平さんでした。
当ブログは趣味の釣りや自然観察郷土の歴史、庭仕事、家庭菜園など田舎暮らしの様子を岡山県からお届けしているブログです。みな様おはようございます。本日もご訪問ございます。今日は10月29日(金曜日)(農作業)昨年収穫して冷蔵庫に入れていた空豆です。これを半日水に浸け畑に種蒔きをしました。いつもは空豆の種を買って種蒔きしていましたがどうなりますか。カミソリと鋏でマルチに穴を開け92粒を種蒔きしました。芽が出るかどうか。
日曜日、朝から雨ふり傘さして倅と剣道へ行く。きっちり一時間正座で見学。片付け手伝いをして帰宅。近所の古本屋へ行く。二冊釣り上げる。【現代日本文學体系66】河上徹太郎・吉田健一・山本健吉・江藤淳集筑摩書房昭和47年8月15日初版第1刷【島幻記】粒来哲蔵2001年10月15日初版第1刷書肆山田筑摩の方は吉田健一の「或る田舎町の魅力」という散文が載っていて、これはたまに文庫本その他で読み返す小文なので、ラッキー。粒来哲蔵の詩(散文詩)は、何日も前から店に出されていたのを知っ
今日は、読書仲間が集まって、恒例の読書会でした。其々の読んだ本の紹介があり楽しい時間を過ごしました。私は以下の4冊を持っていきました。尾崎一雄「虫のいろいろ」木山捷平「尋三の春」をはじめとした名作ぞろいです。木山捷平をもっと知りたくて、手にしたのは、読みやすいショートショート。牧野富太郎も、しっかり読んでおきたい。畑にいて、花を見ていて飽きない最近の私の愛読書。樹木希林の秘蔵の書棚。覗いてみる価値はありますね。ご主人や、娘さ
朝起きると、K子はまだ寝床にいたが、居間のカーテンが開いていた。2回めのワクチン接種で熱が出て早朝目覚めたのだという。幸いぼくは接種した左肩に痛みがあり、左腕が少し重く感じる程度ですんだ。暑かった。室内にいればクーラーも扇風機も要らないが、朝夕はよいが風がないと日盛りの時間帯はウッドデッキは長くいられない。屋内は涼しいとは言え2階は別で、今日は2階の部屋で仕事をしていたが、窓を網戸にしていても熱がこもり、扇風機が必要だ。モンテーニュ『エセー6』(岩波文庫)を読み始めた。6分冊の最後にな
昨日に続いて穏やかな1日だった。多少蒸し暑かったが、陽光は雲のフィルターでやわらかく、さわやかな涼風がときどき吹き抜けた。室内はひんやりしていた。朝食も昼食もウグイスの鳴き声を聞きながらウッドデッキで食べる。午前中はいつものように読書。木山捷平の短編を2つ読む。「弁当」という短編には歌人であった恩師のところに一夜若山牧水が泊まったことが語られていた。木山翔平は学校で同人誌を発行し短歌なども発表していたようだが(卒業の挨拶に行ったときに恩師に短歌を褒められるというエピソードもあり)、残念なが
朝6時半に起床。小淵沢7時15分の特急で仕事に行くK子を送るためである。睡眠時間4時間。老人には辛い。しかし、送り送られはお互い様なので文句はいえない。昨日の好天が嘘のように雨がびちゃびちゃ降っている。車に乗るために庭を抜けようとすると、張り出した薔薇から雫がこぼれて衣服を、足元には濡れた草花が倒れて路を塞いでいるので靴を濡らす。途中、お弁当を忘れたとK子が叫ぶ。何かあったときのために5分以上早く家を出ることにしており、今朝は気がはやって10分早く出たが、もう弁当を取りに引き返す時間はない
終日雨、寒い1日だった。長坂駅9時5分甲府行にK子と乗る。ぼくは八王子の病院へ、K子は学芸大学に住む友人に会いに行く。時間はかかるが、お金の節約のために、甲府から高尾行各駅停車。K子は高尾駅で京王線に乗り換え、ぼくは銀行のATIMを利用したかったので南口に出る。住んでいる町には大手銀行のATIMがなく、コンビニでお金の預け入れはできるのだけれども、手数料を払うのが馬鹿らしくもったいないからだ。郵便局でお金をおろし、2つの銀行にわずかずつだが預け入れる必要があった。しかし、1行の支店
目を覚ますともかタン半島と岬ちゃんが一緒に寝ていて、モカタン半島が腕や顔をなめる。モカタン半島というのはモカのことで、モカタン、モカタンと呼んでいるうちに、それに、ユカタン半島という音の連想から、半島がくっついてしまった。岬ちゃんは、ミケッコと呼んでいたが、何かというと息子のモカタン半島に金魚のフンのようにくっつき回っているので、半島の岬ということで岬ちゃんになった。朝9時の気温は20度だった。そして、薄曇りまま気温は上がらなかった。昨日第1回のワクチンを摂取した右肩が、腫れぼ
曇天の一日。午前中ウッドデッキで木山捷平の「玉川上水」という短編を読んでいたら、東京都世田谷区北沢四ノ三八五という住所が出てきた。作者のかつての同人誌仲間の訃報と葬儀を伝える葉書に記されていたもので、K子の実家が下北だったので、こんな住所が出てきたよというと、それは私の実家の住所よという。「???」と一瞬言葉が出なかったのだが、(芥川賞作家)森敦も同じ住所だったのよとこともなげにいう。どうやら、下北沢四ノ三八五というのはある一定の地区を示しており、昔は屋号や個人名が記されていれば手紙は届い
毎日似たような天候が続いている。日が照っているときには暑いが、日が陰ると尋常じゃない寒さになる。八ヶ岳から冷え切った大気が下って来るのかも知れない。そんなときにはセーターを着る。冬の衣類は大部分仕舞ってしまったが、完全な衣替えはいつになるだろう。日が照っているときには野菜をチェック。トマトの脇芽を摘み取る。花々の写真を撮る。マルバに這わせたテッセンが青紫の花を咲かせた。薔薇は安曇野がまだ盛りだが、他の薔薇たちは一段落し、二度目の開花の準備をしているようだ。スグリの実がだいぶ赤くなった。オダ
晴れているといってよいのか、曇りなのか不分明な一日だった。ただし、午の前後はやわらかい光が庭に降り注いでいた。来月21日に開催する文学講座第22回のチラシ作成。テンプレートが出来ているので作成は簡単だったが、プリントアウトに思わぬ時間がかかった。120枚ほどプリントすることにしたが、プリンターが遅く、何やかやで数時間かかってしまった。ちらしを作っても作っても効果があるとも思えず、半ばあきらめながら作っていた時期もあるが、前回新たに参加してくれた人に尋ねたら、図書館でという人がいたので無駄で
晴れともいえたが、薄曇りがふさわしいだろう。午後は曇って気温は上がることはなかった。昼食もウッドデッキではなく家内で食べた。午後はズームミーティングで、内容はほぼ前日と同じなので(ただし音楽を聴くなどのお遊びはなし)スムーズにすんだ。終了後、のんびり過ごしていたら、K子がハガキを投函しに行くので一緒に行かないかと誘われる。疲れているのに上り坂を徒歩20分は辛いなと躊躇したが、最近とみに運動不足であることを思い出して付き合うことにした。歩き方が下手になったと思う。病気で神経に悪い影響
木山捷平(きやましょうへい、1904年3月26日-1968年8月23日)は、私小説的な短編小説やエッセイを得意とした。作家として目立たない存在であるが、庶民性に徹した飄逸と洒脱な表現で没後も根強い愛読者を持つ。古書界では、今でも人気があり、特に旺文社文庫は、現在かなりの品薄です。・耳学問・尋三の春(旺文社文庫)1977年初版耳学問、尋三の春、うけとり、子におくる手紙、一昔、出石城崎、抑制の日、氏神さま、山ぐみ、幸福、春雨、玉川上水、竹の花筒・茶の木・去年今年(旺文社文庫)1
午前2時過ぎにベッドに入ったのに(いつものことだ)7時半に目が覚めてしまった。正味5時間弱の睡眠。文学講座があるので緊張しているのだろう。薄曇り。気温16度。ちと涼しい。今日も参加希望者が2名電話をくれた。昨日も2名からあった。『徒然草』効果だろうか。どこで文学講座のことを知ったのか聞くと、パン屋のセルクルや図書館でちらしを見たという。長らく参加者は常連ばかりで低迷していたが(低迷という言葉は熱心に来てくれていた参加者には失礼だが、ちらしの効果が低迷していたという意味だ)、先月あたりから問
朝霧雨が降っていた。肌寒い一日だった。心も縮こまる。K子は風邪のようで床ぬ臥せっていた。文学講座の教材作り。時間ばかりかかって一向に捗らない。明日と明後日のミーティングの資料を参加者が参照できるようにクラウドに保存。昼食後木山捷平「初恋」を読む。泣かせる、という言葉を安易に使いたくないが、この作品についてはよいだろう。仕事から逃れたくてドライブ。茅野市まで行き、ブックオフで本を漁る。110円の棚で講談社文芸文庫を2冊手に入れる。特に汚れもなく破れないのになぜ110円なのか解せない。
寒い一日だった。風が冷たくて体にこたえる。長袖のシャツを羽織って過ごす。午前中K子はクリニックへ薬の処方をしてもらうために出かけた。その間ぼくはいつもの繰り返し、音楽を流しながら読書し、読書に飽いたらカメラをとって庭の花々を撮影。新たに咲く花があり、薔薇は花びらが散るのもあれば新たに咲くものがある。K子が数えたら17種類の薔薇があるようだ。ピエール・ロンサールのように、植えた場所が悪いのか、土壌がわるいのか、それとも世話が行き届かないのか、せっかく幹が太くなったのに枯れてしまったものがある
第16回木山捷平文学選奨・短編小説賞が三ヶ島零『シルエット・R』に決定しました。詳しくはコチラ。大陸の細道(P+DBOOKS)Amazon(アマゾン)605〜3,814円新編日本の旅あちこち(講談社文芸文庫)Amazon(アマゾン)1,672円木山捷平全詩集(講談社文芸文庫)Amazon(アマゾン)1,353円落葉・回転窓木山捷平純情小説選(講談社文芸文庫)Amazon(アマゾン)890〜4,374円氏神さま・春雨・耳学問(
戦争の歌です。悲惨です。12/19分は、木山さん。この頃の50歳と今の50歳では感覚が異なる気がしますが。淋しい感慨です。そんな時もありますね。そうでない時もありますが。鳴るは風鈴木山捷平ユーモア小説選(講談社文芸文庫)Amazon(アマゾン)1,155円氏神さま・春雨・耳学問(講談社文芸文庫)Amazon(アマゾン)516〜4,650円白兎・苦いお茶・無門庵(講談社文芸文庫)Amazon(アマゾン)880円酔いざめ日記(講談社文芸文庫)Amazon(
P45/遺骨が小包で帰ることを、人生最大の不幸のように考えていたのだ。人生を甘く見過ぎていたのだ。底には底があるもので、今になって考えると、遺骨が郵便で帰るなんて贅沢の中でも飛切りの贅沢で、何時間かの後には金蠅銀蠅がうじゃうじゃたかって、犬も食わんほど腐爛して骸骨となり、五年も十年も人知れずそこらの叢にころがっている自分の死体を想像すると、かりそめの旅だと思って日本を出て来た自分の浅慮が、地団駄ふんでも悔いたりぬほど悔やまれるのである。P50「それで、敵はどの方角から来るのかネ」「敵
ご機嫌いかがですか?朝からバタバタで、やっと今落ち着きました。ところで、木山捷平ってご存じですか?ほとんどの方が、聞いたこともない人の名前かもしれません。岡山県笠岡市に生れた詩人・小説家です。(1904年~1968年)子供のころから文学好きだったそうですが、親の反対もあり文学を捨て、教師になりました。しかし、我慢できず、上京し創作に没頭します。詩は、素朴な言葉でひょうひょうと歌っています。小説も庶民の生活の悲哀を描いていました。詩「ふるさと」(昭和3年)では、「ウンコをたれてみたいのう
前回はこちら文学碑の近くの石像です。平松措大句碑です。「鰯追ふはまちの波も朝景色」の句碑です。木山捷平詩碑です。招魂社の入口です。忠魂碑です。招魂碑と招魂社の社殿です。清水比庵歌碑です。開拓碑です。開拓碑の隣の石像です。古城山公園文学碑めぐり略図です。古城山公園の説明板です。続きはこちら
第15回笠岡市木山捷平文学選奨(令和元年度)【2019年9月24日締切】https://bungakusyo.koubodatabase.com/?p=3601
晩年の独歩を追う茅ケ崎で過ごした141日直筆書簡や写真130点を展示カナロコ(神奈川新聞)解説パネルのほか、直筆書簡や写真、編集者として携わった雑誌類など約130点を展示。2部構成で、前半は詩人・作家・記者・編集者として活躍した独歩の足跡...木山捷平を回顧遺品や文豪との書簡100点太宰や井伏らと交流北区/岡山毎日新聞捷平の直筆原稿の他、井伏鱒二や太宰治ら著名な作家たちとの交流を伝える書簡や写真、作品を発表した雑誌や愛用の万年筆などを並べる。パネル展示では、...