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図書館本、朝井まかて類で面白く、こちらは明治13年12月ロシアへ旅立つ画家山下りんの物語笠間生まれの山下りん。7才の時に父親を亡くし長男の兄が母、りん、祖父母を支えている。弟は親戚に養子にやられた。16の時に嫁入りが嫌で画家になりたくて東京へと家出をするがすぐに兄に連れ戻される。しかし、家出先の親戚の計らいと、その才能を買われ東京で勉強する事が許される。紆余曲折しながらも良い師に恵まれ、美術学校の試験に合格し、成績優秀。そして運命を変える友に巡り合う。才
グッドバイ(朝日文庫)Amazon(アマゾン)グッドバイ著者:朝井まかて出版社朝日新聞出版(2022/10/7)発売日2022/10/7言語日本語文庫440ページ本の概要菜種油を扱う長崎の大店・大浦屋を継いだ希以(けい)26歳。幕末の黒船騒ぎで世情騒がしい折、じり貧になる前に新たな商売を考える希以に、古いしきたりを重んじる番頭の弥右衛門はいい顔をしない。やがて店は火事で焼け落ち、父は出奔、迎えた婿も気に入らず、いつしか
朝井まかて『秘密の花園』読了。自立するほど分厚い本で、古文・漢文混じりのような文体、馴染みのない漢字や語句はかながふっていないと読めないけれど、初出でかなをふると以降は無いので、音でなく字面で認識するしかない。これは読了するのだろうかと思ったほど難しい。曲亭馬琴というのは馴染みがなくて、中学校の文学史では滝沢馬琴と習ったと思う。放蕩の果てに戯作に己の道を見つけるも武士の誇りを捨てず、町家に婿養子に入っても滝沢の姓を名乗り、お家再興に生涯尽力する。その生き様、戯作者としての書き様は凄
細谷正充編〈美味〉時代小説傑作選食欲がネックで出戻ってきた姉を大食い大会に参加させるとあれよあれよと言う間に評判に。賞金獲得を目論む弟は、、、朝井まかて「福袋」腕の良い菓子職人の父は働かない。生活はカツカツ。主人公おきみは自分が奉公に出されるのか心配で、、、中島久枝「びっくり水」見合いをした相手はこともあろうか父の妻=母に、妊娠した彼女のつわりがひどいのを心配した主人公は猪鍋屋に出かけ、、、近藤史恵「猪鍋(ししなべ)」武家奉公を終えて実家に帰ってきたさゆは団子屋〈蒲公英〉を営んで
おはようございますさばとは、高機能自閉症➕ADHD。毎日、自転車🚲通勤頑張っています。昨日は、図書館へ🚲🚲🚲やんだと思った風🍃……やんでなかった向かい風ばんざーい🙌今週は、少なめだよ〜ん🎵気付けば直木賞関連作まさか一緒に来るなんて冊数は少ないけど中身が濃厚なので……読みきれるか心配です。なぜなら先週のネネがまだ未読。1行も読んでないと〜っても分厚いのにっていうか先週の本📖全然手つかずバタバタしていたものでそれとこちらの本📖のせいとても分厚くて内容が深い滝沢馬琴
祥伝社2022年1月初版第1刷発行2022年2月第2刷発行494頁明治初期、土佐・佐川の山中で草花に話しかける少年がいました彼の名は、牧野富太郎小学校中退ながら独学で植物研究に没頭し、東京大学理学部植物学教室に出入りを許され、新種の発見、研究雑誌の刊行など目覚ましい成果を上げるも、突如として大学を出入り禁止に私財を惜しみなく注ぎ込んで研究を継続しますが、気づけば莫大な借金に身動きが取れなくなっていました日本植物学の父、牧野富太郎の一代記です大学の権威より、好
ぬけまいる(講談社文庫)Amazon(アマゾン)一膳飯屋の娘・お以乃。御家人の妻・お志花。小間物屋の女主人・お蝶。若い頃は「馬喰町の猪鹿蝶」と呼ばれ、界隈で知らぬ者の無かった江戸娘三人組も早や三十路前。それぞれに事情と鬱屈を抱えた三人は、突如、仕事も家庭も放り出し、お伊勢詣りに繰り出した。てんやわんやの、まかて版東海道中膝栗毛!行く先々でトラブルに巻き込まれたり人助けしたりと、気軽に読めるロードムービーって感じです。メインの3人に好感が持てず、ちょっと読むのに時間がかかってしま
~ファンタジックな森のヒーリングハウスで、素の自分を取り戻す時間を~北海道神宮の山にある愛と美と喜びの空間へ。50歳で東京から札幌へ移り住み、目指すは生涯現役アロマセラピスト&ヒーラー。自然からのセンス・オブ・ワンダーを大切に、日々の小さな喜びを綴っています。ハーブガーデン&アロマ・ヒーリングハウスグリーンアーチ】へようこそ。いつもご覧いただき、ありがとうございます。久しぶりに分厚い本を一気に読み終えて、深い感動の海を心地よく漂いました。あぁ、やっ
「秘密の花園」朝井まかて日本経済新聞出版社2月下旬に読み終えていました😅滝沢馬琴の生い立ちやその家族の話、「南総里見八犬伝」などを執筆する過程や蔦屋重三郎や他の版元との駆け引きなど知らない事が多く面白かった文筆の話だけにせずに、家庭内のゴタゴタした話や悪妻と呼ばれた妻のだらしなさなどの日常生活を挟むことで、作家としての滝沢馬琴を詳しく知らなくても楽しめるような内容になっている大名の家臣の家の三男として生まれるが、父親の急死で紆余曲折あり三男である幼い馬琴が主家
こんにちは、読書好きウーマンSenkaですお立ちよりいただきありがとうございます。夏にしかお目見えしないおかひじきを見つけました。大好きなんですよサッと湯がいてカットしてサラダとして食べます。さて、朝井まかてさんの著書は初めて。「ボタニカ」をやっと読めました。図書館でお借りして2週間で読めなかった・・・約500ページ。人気のある本は次に借りれるのが相当先って分かっていたのにね。何か月待ったのやら。内容は朝ドラ「らんまん」を拝見
資料から物語まで、平安時代にどっぷりつかっていましたが、いったん別な世界へ移動してます(∀`*ゞ)エヘヘ日本初のイコン画家である山下りんの生涯を描いた『白光』とすっかりファンになってしまったフランシス・ハーディングの『嘘の木』です。イコンは東方正教会の聖画のことです。山下りんはロシア正教の信徒だったそうです。明治維新の中でカトリックだけではなくロシア正教会が日本に入っていたことは知りませんでしたので驚きでした。あの時代に東京へ絵を学びに行かせた山下りんの母親も素晴らしい人
朝井まかてさんは、2?3冊目かなぞっこん職人が寄席看板の名手となるまでを愛用する”筆”が語る千両役者歌舞伎の大部屋役者とその贔屓客となった謎の七味売りとの舞台上の大博奕を描く晴れ湯湯屋に生まれ育ったお晴ちゃんの家業が好きで好きで大好きでの八面六臂の頑張りぶりを活写した莫連あやめ古着屋の娘・あやめが黒地に千筋の白が走った縦縞の帷子を着つつ莫連流の生き方から自己を掴んでいく福袋喰うわ、喰うわ、の大喰らいの出戻りの姉その底なしの胃袋と鋭敏なる舌が大
新潮社2016年3月発行2016年9月6刷347頁偉大な絵師、葛飾北斎の娘に生まれ、その右腕として様々な絵を描く一方、自分だけの光と色を終生追い続けた応為自問自答を繰り返す20代から傑作「吉原格子先之図」に到る60代までを描きます好きでもない夫との別れ、病に倒れた父の看病、厄介な甥・時太郎の尻拭い、兄弟子・善次郎へのままならぬ恋情応為を主人公に描いたものは杉浦日向子「百日紅」しか知りません他は北斎や英泉(善次郎)を描いたものに出てくるくらいでしょうか応為
2月25日日曜日〜その2夜のおやつは、GODIVACACAOJOURNEY。1時15分に眠る。3時20分、目が開く。ねじめびわ茶、キリンのやわらか天然水、のむヨーグルトで喉を潤す。(写真)「泣いてもいいし、笑ってもいい※岸政彦にがにか日記」朝井まかて(R5年11月号波)を読む。
朝井まかて『秘密の花園』です。私の好きさレベル5段階評価の『4.5』です。日本の小説の祖・曲亭馬琴、「八犬伝」を生んだ劇的人生!200年の時を超え、作家の本分に迫る傑作長編!!大名の家臣の家に生まれるも何一つままならず、彷徨い続けた青年時代。放浪の末、当代一の戯作者・山東京伝の門をたたき、蔦屋重三郎の店に奉公して戯作の道に踏み出す。葛飾北斎らとの交誼を経て、馬琴はやがて江戸随一の戯作者となりおおせるのだが……妻はヒステリー、愛する息子は柔弱、『南総里見八
にほんブログ村若いからと言ってすべてが上手くいくとは、、、。ブログ訪問ありがとうございます。夢を実現させるために常にあなたと向き合っていくコーチングTêteàtête(テタテットゥ)です。若いからって大丈夫とはいきません。だって経験値が多くはないのですから。若いから健康だとか、若いから心配ないなんて信じない方がいい。若いって失敗のかたまりみたいなもん。若い間はもっと羽目を外してみたら?どうせ人生は計画通りには進まへんのやから、道を逸れたり穴に落ちたり
お馴染みの作家さんばかりのお話。たまにはこういう傑作選もいいけれどね。まあ、やっぱりさ、じっくりと小説に向き合って、お話の世界を楽しむという読書の醍醐味は薄いかな明日から岡山二泊三日、孫に会いに行ってきます!
朝井まかて『グッドバイ』。これは長崎の油商・大浦屋の女あるじ、お希以――のちの大浦慶が主人公。幕末ものの大河ドラマ、例えば、西郷隆盛だとか、坂本龍馬だとかが主人公のとき、グラバー邸などで西洋人の商人とともに描かれるので、名前だけは知っている。黒船来航騒ぎで世情が揺れる中、無鉄砲にも異国との茶葉交易に乗り出し、一度は巨富を築くが、その先に大きな陥穽が待ち受けていた――。実在の商人・大浦慶の生涯を円熟の名手が描いた、傑作歴史小説。この年ほどの間に文庫本を読み始めてから“朝井まかて”
〈美味〉時代小説傑作選江戸の美味を描いた傑作五編を収録五十嵐佳子さんだけ初読みだったなぁ書き下ろしやシリーズの1編だったり時代モノで食べ物が出てくると今の時代設定の作品よりより美味しそうに感じる時代モノ久しぶりだったし面白かった年末年始用に何か時代モノ仕入れとかなきゃ
今年も残すところあと僅か。沢山の方が私のブログに訪れて頂きありがとうございました。四柱推命大好きの方々のご訪問、とても嬉しいです。まぁ自分でいうのも何ですが、良くつらつらと四柱推命のことばかり書けるなぁ、と感心しております。ネタ切れせんのかい、ってこれもまた自分でも思うのですが何しろ世間には数多の話題があり、賑わせてくれますから尽きる事なく四柱推命のお話が出来るのです。来年も変わらず四柱推命の事、基礎編、応用編、人物研究、多岐に渡り書いて行きますね。四柱推命家との交
今年もあとわずかになりました。今年は48冊の本に出会いました。今年の本です。女性の生涯を描いた作品が良かった印象です。朝井まかて「グッドバイ」幕末、長崎の油屋の大店・大浦屋を継いだ26歳の希以(けい)は、たまたま知り合った通詞の品川やオランダの船乗りテキストルからイギリスで茶葉が不足していると聞き、日本の茶葉の売り込みを計る…長崎の三女傑の一人、茶葉商人の大浦慶を描いた作品です。火事で店が焼け落ち父が後妻と逃げ出し、希以は店を継ぐが油商はじり貧。念願のイギリスへの茶葉の輸
江戸時代の大奥は、わたしが若い頃はひたすら女同士の争いとか、上様の寵を競うみたいなドロドロドラマに描かれることが多かったのですが、最近はイメージが変わって、一種のお仕事小説みたいに描かれるのを見かけるようになりました。永井紗耶子さんの『大奥づとめ』とか。面白かった。この本は、大政奉還で徳川幕府が瓦解して、江戸無血開城となった瞬間の大奥を描いた物語です。歴史を扱ってはいますが、大奥で働く女たちのキャラが生き生きとしていて、これもお仕事小説っぽいなと思いました。女たちの境
朝井まかてさんの白光を読んだ後に『白光朝井まかて』ほとんど毎日、何かしら本を読んでいるが、久しぶりに心が震えた感動っていうヤツだな参ったな山下りんという人のお話です山下りん-Wikipediaja.m.w…ameblo.jp朝井さんのまだ読んでないものを全部制覇しよう!というわけで図書館で予約で、まずこちらを読み『ボタニカ朝井まかて』先日読んだ「白光」がとても面白かったので、朝井さんのものでまだ読んでないものを読もうと図書館で借りた。今年の前半だよね「らんまん」は朝の連ドラ。
続きます。朝井まかてさん!笑こちらの主人公は歴史上の人物ではありませんが、尾張で将軍吉宗の政策に真っ向から立ち向かった徳川宗春と関わりのあるお話になっています。江戸時代の武士の世界の泥沼的慣習等の馬鹿馬鹿しさ、その中で生きていく主人公の若い武士の諸々の悲哀に、ニヤニヤと笑ってしまいます。それと松茸と松や、土地、自然との関係の深淵さ、神秘さが対比的に描かれていて唸らされます。松の林、山を守る民達の描き方もよいな。読めば必ず松茸が食べたくなる『御松茸騒動』(朝井まかて著)|
2023年12月13日(水)曇り、午後晴れ。朝井まかて『ボタニカ』を読み終わる。牧野富太郎、日本植物学の父、今年のNHK朝ドラ『らんまん』の主人公のモデル。その牧野富太郎の評伝です。2018年11月から2020年11月まで連載された小説に加筆、訂正して2022年1月出版。過去に池波正太郎や大原富枝なども小説化しており、ドラマにもなっているようです。明治以来の日本の文化の先駆けとして、また新しい時代の家族のあり方としても、テーマとしてふさわしい人物像だったようです。朝ドラと違って
先日読んだ「白光」がとても面白かったので、朝井さんのものでまだ読んでないものを読もうと図書館で借りた。今年の前半だよね「らんまん」は朝の連ドラ。けっこう評判よかったそうだけれど、残念ながらテレビがないんでみていない。らんまんのモデルはこの牧野富太郎さん。私と牧野さんの出会いは10年くらい前かな、友人と高知へ旅した時に牧野植物園にいったことが始まり。それまでは知らなかった。その時はちょうど大雨で警戒警報がでちゃって、まだ入館したばっかりだったのに追い出されちゃって残念だったよな。ゆっ
朝井まかて「朝星夜星」(2023年)という単行本を読み終えた。507ページにも及ぶ、ボリュームたっぷりの歴史小説。その分、時間を沢山食ったが、とても面白かった。夫婦でレストランを切り盛りしてゆくお話である。陸奥宗光とか後藤象二郎とか岩崎弥太郎など、有名な幕末の志士たちも登場する。山場のないクライマックスのない、いわば平坦なお話だったが、朝井まかてさんの語るお話は、読んでいていつも「いいなぁ」としみじみ思う。人情深いのである。話は少し逸れるが、マッドフラッド(泥の洪水)という一部の陰謀論
息子のいる大阪に行く前に6冊も予約本が来てしまいしかも、どの本も数か月待った末だったしつまり、後に順番待ちの方々が大勢いるので延長も出来ず果たして2週間で返却できるか?・・という感じなのですが本書でちょうど半分の3冊目を読了。朝星夜星Amazon(アマゾン)朝井まかてさんお得意の女性のお話。主人公は長崎で日本初の西洋料理屋を始めた草野丈吉の妻、ゆき。幕末、開国した日本は外国人を迎え入れる料理屋そして止宿所・・つまりホテルが必要になってきます。長崎で徐
ほとんど毎日、何かしら本を読んでいるが、久しぶりに心が震えた感動っていうヤツだな参ったな山下りんという人のお話です山下りん-Wikipediaja.m.wikipedia.org明治の初めに画家を目指し紆余曲折の後、ロシア正教に入信しロシアに渡って聖像画師になった人いつだったかな、お茶の水あたりをうろうろしてありゃなんだあ?とニコライ堂の中へと足を踏み入れたことがあったが、まさにその地で生きてきた人だ。波乱万丈の人生、悩み多き人生ではあるけれど、自分の内なるものを