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朝びらき丸東の海へ(カラー版ナルニア国物語3)今度は何百年も時が経っていた、なんてことはありません。前作からしばらく時が経ったくらいで、ちょうどカスピアン王が船旅をしているところにやってきたルーシィたち。前作でも言ったように兄と姉はもうここには戻ってこられないようです。その代わりいとこのユースチスが旅の仲間に加わりました(といっても、知らぬ間にナルニアに来てしまうのですから、自らの意思できたのではありません)。このユースチスはちょうど「ライオンと魔女」の頃のエドマンドのように、やっか
再読の印象は、「ユースチスとリーピチープのための作品」。子どもの頃に読んだ時は、ユースチスが嫌いだったけれど、今読むと物語をひっぱる道化役として輝いています。前半は楽しく読んでいたけれど、中盤でユースチスが改心すると、急に読ませどころが減ってしまった。リーピチープは安定のかっこよさだったけれど。あと、今の感覚だと「それでいいの?」みたいに感じる部分も結構ありました。奴隷市場を力づくで解放していたけれど、このあと総督の反撃があったんじゃないか、とか、(この時点でカロールメ
オーディブルで読了しました。ドーン・トレッダー号の冒険旧翻訳版ですと、朝びらき丸東の海へになります。わたしは、なぜか、子どもの頃、ナルニア国物語中一番しっくりこない、と思っていた作品だったのですが、オーディブルで聴くと躍動感があって、面白かったです。(ちなみに、一番好きなのが、馬と少年です。)改めて、新訳版を聴いて、やっぱり、リーピチープは、世界で一番気高く優しいネズミだなあ、と思い、更に好きになりました。作者のルイスは、子どもたちにキリスト教の理念を伝えたくて、この作品を書いた