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松竹が1958年に製作した『彼岸花』は、小津安二郎監督が初めてカラー・フィルムを用いて撮った作品になります。赤の発色に拘泥った小津安二郎監督は、熟慮の末にアグファ(AGFA)社のフィルムを採用することで、思い描く色彩イメージに近付けたとのことです。会社重役の佐分利信(役名:平山渉)は、友人の中村伸郎(役名:河合利彦)の娘の結婚披露宴で祝辞を述べます。しかし、親しい同級生・笠智衆(役名:三上周吉)の姿が宴会場に居ない事から、佐分利信は彼の身に何が起こったのではないかと案じます。後日、佐
今日は、平日の寒い日なのに結構プール賑わってた以前は週一企画だった水中エアロビが今や火曜、木曜、金曜と増殖し(私には迷惑)なんと火曜日は10時、11時〜のダブルヘッダー今日はガッツリ2時間完全にバッティングしましてガンガン音楽聴かされてきた見れば20人ほどのオバサマ方が水中お遊戯、実に壮観!聞けば女性が多過ぎてオジサマ方は尻込みされるんだとかでも、なんで女性に人気あるんだろう、不思議まあ、ともかく自分では所定の運動は十分にできて満足はできたから、文句を言うようなも
お吟さま4Kデジタルリマスター版1962年6月3日公開作品2022年6月4日公開キリシタン大名・高山右近と千利休の娘・吟との悲恋を描いた、今東光の同名小説の映画化。吟に有馬稲子、高山右近に仲代達矢を配し、田中絹代の女流監督らしい耽美的でキメの細かい演出により、時代の流れに抗い、自分の愛を通した女性の生き方を映し出している。あらすじ天正十五年。豊臣秀吉の茶頭千利休の娘、吟は、六年間一筋に慕い続けてきたキリシタン大名高山右近をむかえて喜びにもえた。しかし、妻のある右近はキリシタンの
満州で芸者だった女性たちの引き揚げ後の生活を深刻さと軽妙さを交えて描く。監督は成瀬巳喜男。*****きん(杉村春子)を訪ねてきた不動産業者の板谷(加東大介)が儲け話を持ってくる。きんは不動産の売買とカネ貸しでかなり儲けている様子。今月分をきんに支払ったのぶ(沢村貞子)が、関(見明凡太郎)がきんに会いたがっていると言うが、彼女はまったく興味を示さない。のぶは芸者時代のきんが「男を手玉にとって、あこぎにおカネを稼いでいた」ことを知っており、そして関ときんは心中までしようとした仲だが、関は殺人
■続連載・天理教学B2秋学期講義ノート#10テキストに準拠して、その内容を補うポイントを指摘しながら進めます。#10初代真柱の時代(4)百日のおさしづと神殿ふしん15)安堵事件〈『改訂天理教事典〉より水屋敷事件とも呼ばれる。飯田岩治郎が、明治30年(1897)6月ごろから、奈良県生駒郡安堵村の天理教平安支教会において異説を唱えた事件。飯田は、幼少の頃に教祖から重病をたすけられ、多年信仰を続けて、天理教教会本部准役員、天理教平安支教会長の要職にあった。ところが、「水のさづけ
名女優のなかには文才に恵まれた人も少なくない。沢村貞子の現役時代を知る人はだいぶ減ってしまったかもしれないが、彼女のエッセイ集の多くが今なお読みつがれている。『彼女らの少女時代』16日に買ってきた江口圭一の『1941年12月8日ーアジア太平洋戦争はなぜ起こったか』に続けて読んだのが、同じ古本屋のワゴンで見つけた『わたしの少女時代』であ…ameblo.jpわたしの台所(光文社文庫)Amazon(アマゾン)わたしの献立日記(中公文庫)Amazon(アマゾン)
「彼岸花」「彼岸花」予告編1958年9月7日公開。小津安二郎が山本富士子を初めて演出したヒット作。キネマ旬報ベストテン第3位。配給収入:2億9422万円。受賞歴:ブルーリボン賞主演女優賞(山本富士子)文部省芸術祭芸術祭賞原作:里見弴脚本:野田高梧、小津安二郎監督:小津安二郎キャスト:平山渉:佐分利信平山清子:田中絹代平山節子:有馬稲子平山久子:桑野みゆき谷口正彦:佐田啓二近藤庄太郎:高橋貞二三上周吉:笠智衆三上文子:久
タイトル波の塔公開年1960年監督中村登脚本沢村勉制作国日本出演者結城頼子(有馬稲子)康雄の妻小野木喬夫(津川雅彦)東京地方検察庁の新米検事。古代遺跡の探索が趣味結城庸雄(南原宏治)頼子の夫。役所と業者の癒着を繋ぐブローカー田沢輪香子(桑野みゆき)田沢隆義の娘。卒業旅行で喬夫と知り合う西岡秀子(岸田今日子)康雄の情婦辺見博(石浜朗)新聞記者。輪香子の友人佐々木和子(峯京子)輪香子の親友田沢隆義(二本柳寛)輪香子の父。高級官僚田沢加奈子(沢村貞子)隆義の妻
今井正監督原作・近松門左衛門脚本・新藤兼人橋本忍撮影・中尾駿一郎音楽・伊福部昭近松門左衛門の浄瑠璃「堀川波鼓」を下地に新藤兼人さんと橋本忍さんが共同で脚本を書いた今井正監督の初の時代劇映画。撮影は今井監督と多くの作品でコンビを組んでいる中尾駿一郎さん。音楽は「ゴジラ」の伊福部さん。贅沢なメンバーです。そして主演はこの魅力的なお顔ぶれ。小倉彦九郎(三國連太郎)妻・お種(有馬稲子)鼓師・宮地源右衛門(森雅之)
『天と地と(上巻)読了』『32年ぶりの直江津駅』『【越後よってたのしいエキタグスタンプラリー】』駅のポスターは誘惑が多くていけません。こちらのポスターもどうせ大宮駅かなんかで…ameblo.jp現在『天と地と(中)』を読んでいます。夫が真似して読み始め、私が病床に臥せっている間になんと私を抜き去り、目下(下)を読んでいます。そんな我が夫婦でよく話題となるのが『天と地と』に登場する「松江」という人物。ものすごい美人でものすごい獰猛で旦那様にメロメロの愛すべき女
図書館から督促が来たので、ささっと読んで返却しなきゃ借りるのが趣味の春馬くんの著書本を借りる時にはいつも一緒に借りるようにしている。図書館の表舞台にいつまでも出ていてほしいからね三浦春馬『日本製』2020.4.5発売樹木希林さんと吉田日出子さんが同世代、有馬稲子さんと岸惠子さんが同世代の本を借りた。1.『有馬稲子わが愛と残酷の映画史』有馬稲子|筑摩書房有馬さんの本には、五社協定のあった時代にもっと自由な映画製作がしたいと岸惠子さんと久我美子さんと
あき(浅丘ルリ子)に目撃させるために能勢(木村功)を無理やり招いたのは自分だと京子(赤座美代子)が言う。能勢は、あきも自分も京子の罠にはまったのであり、あきの女優としての冷酷さが彼女に対する好意を明かすことを許さなかったと話す。勝ち誇る京子。高校三年生のときの夏休み、親友だったあきと京子は担任教師(川津祐介)の下宿を訪れ、京子はクロロフォルムで眠らされ、彼に犯されたのだった。それをあきは目撃していた。あきは学校に事件のことを投書し、教師は職を追われ、京子は好奇の目で見られるようになったのだった
演技と現実の境界はどこにあるのか?三人の女優、海堂あき、一森笙子、伊作万紀子が語る。これも見終えるのに体力が必要な吉田嘉重監督の作品。*****撮影中の女優、海棠あき(浅丘ルリ子)は女優としての演技を冷静に分析する。あきを写真に撮る男(原田芳雄)。*****同じく女優の一森笙子(岡田茉莉子)は撮影開始をあさってに控えて声が出なくなったので、「告白的女優論」には出演できないと女優志願の付き人、リエ(太地喜和子)に言わせて、マネジャーの南川(三国連太郎)をあわてさせる。*****同じく女
悪魔の手毬唄-1990-ドラマはYouTubeでご覧頂ける可能性はあります1990年10月5日放映解説古谷一行主演の単発ドラマ「名探偵・金田一耕助シリーズ」の第11作目。横溝正史の金田一シリーズの中で最高傑作のひとつと言われている「悪魔の手毬唄」物語の舞台は人里離れた鬼首(おにこうべ)村。村に代々伝わる手毬唄の歌詞通りに起こる奇怪な殺人事件。そして、旧家同士の確執にまつわる人間たちの色と欲。それらを冷静に暴く金田一の推理が冴える。ストーリー岡山県警の磯川警部(藤岡琢也)に誘わ
blogno.546タイトル:東京暮色を観て観た日:250527火放映日:231215金放送局:BS26その他の情報:4Kデジタル修復版:モノクロ。監督:小津安二郎。出演:笠智衆・原節子=信励三・有馬稲子・山田五十鈴=中村伸郎・杉村春子・宮口精二・藤原釜足。1957。上映時間140分評価:★☆☆☆父を裏切って家出した母を求める娘の激情を描く。銀行で監査役を勤める杉山周吉(笠)は、都内雑司ケ谷に、次女の明子(有馬)とふたり静か
「風花(かざはな)」風花(かざはな)プレビュー1959年1月3日公開。信州の旧家での身分違いの恋を描きながら、新たな人生を生きようとする人々を前向きに描く名作。岸恵子、久我美子、有馬稲子の三大スターの初共演。監督・脚本:木下恵介出演者:岸惠子、永田靖、東山千栄子、細川俊夫、井川邦子、久我美子、川金正直、川津祐介、有馬稲子、笠智衆あらすじ:信濃川の流れが山々の間を通り抜けると信州善光寺平である。県道に添った名倉家で結婚式が行われ、花嫁のさくら(久
有馬稲子さん有馬稲子(ありまいねこ)本名:中西盛子(なかにしみつこ)愛称:「ネコちゃん」「おイネ」1932年4月3日生まれ、93歳。大阪府豊能郡池田町(現:池田市)出身の女優。宝塚歌劇団4期生。ホリプロ・ブッキング・エージェンシー所属。元夫:萬屋錦之介1958年9月7日公開、松竹映画『彼岸花』監督:小津安二郎原作:里見弴脚本:野田高梧、小津安二郎音楽:斎藤高順出演:佐分利信、有馬稲子、山本富士子、久我美子、田中絹代、佐田啓二、高橋貞二、笠智
本日4月3日は、有馬稲子の生誕93周年となります。それを記念して彼女の作品を紹介しています。■有馬稲子1932年4月3日大阪府出身幼年時代を釜山で過ごし戦後引き揚げ。1949年宝塚音楽学校、宝塚歌劇団に入る。1951年宝塚在籍中に映画初出演し、評判に。1953年宝塚を退団し、東宝専属となる。1954年岸恵子らと文芸プロダクション・にんじんくらぶを結成、他社作品出演を勝ち取る。1955年松竹へ移籍。1961年中村錦之助と結婚。1965年頃より舞台女優として活躍
来る4月3日は、有馬稲子の生誕93周年です。(1932年4月3日,大阪府出身)それを記念して彼女の作品を紹介します。『浪花の恋の物語』(1959東映)監督内田吐夢撮影坪井誠共演中村錦之助、花園ひろみ、日高澄子、進藤英太郎、田中絹代、片岡千恵蔵【あらすじ】飛脚の忠兵衛は知り合いに無理矢理連れ込まれた郭で、梅川という遊女と出会う。その日から、忠兵衛は毎日にように梅川を訪ねるようになった。そんな二人の様子を、近松門左衛門が隣室で見聞きしていた。梅川の身請け話を聞
来る4月3日は、有馬稲子の生誕93周年です。(1932年4月3日,大阪府出身)それを記念して彼女の作品を紹介します。『彼岸花』(1958)監督小津安二郎撮影厚田雄春共演佐分利信、田中絹代、山本富士子、佐田啓二、久我美子、浪花千栄子、笠智衆【あらすじ】平山渉は娘、文子には良い縁談をと考えていた。ある日突然、文子との結婚を了解して欲しいという谷口が平山の会社を訪れ、文子と谷口の交際が発覚。知人の娘の縁談には寛容な平山であったが、文子が相談なしに結婚の約束をしたと知り、激
1954年公開なので71年前の作品主演の鶴田浩二は当時30歳。鶴田浩二は東映のやくざ映画や戦争映画のイメージで荒っぽい印象ですけど、この作品では優男なので新鮮でした。劇中車が時代を感じさせます。ウインカーが腕木式なのにも注意。この時代は都内をボンネットバスが運行、奥に見えるのはビートルの初期型っぽい。1950年代の東京は郊外に行くとまだ砂利道がいっぱいあります。劇中に登場するのは輸入車多し。相手役はネコちゃん、当時22歳。永野芽郁ちゃんファンですけど、若い頃の有馬
令和五年(2023年)一月十七日、新世界東映において映画『徳川家康』を鑑賞した。徳川家康伊藤大輔監督作品『徳川家康』映画トーキー143分カラー(一部青色染色映像有り)昭和四十年(1965年)一月三日封切製作会社東映京都製作国日本製作言語日本語製作大川博企画岡田茂小川三喜雄天尾完次原作山岡荘八(講談社刊)脚本伊藤大輔撮影吉田貞次照明中山治雄録
中村登監督1959年「女性自身」に連載された松本清張さんのメロドラマ。映画には東京調布市の深大寺のシーンがありますが清張さんはこの部分を実際に深大寺のそば処で執筆されたそうで2024年現在も清張ゆかりの商品を販売しているそば処もあるそうです。本作の連載中「女性自身」の発行部数は急上昇し深大寺にはまるで主人公のふたりになった気分の若いカップルが増加したとか。むか~し、自分で録画したDVDなので画像が綺麗じゃない。お許し下され。
手代木(石濱朗)と二人だけで話す時間を持った蓉子(十朱幸代)は、康生(津川雅彦)が好きだからこの見合いを断ってくれと彼に頼む。手代木はこの見合いの前に康生とは話したから、自分の考えで返事すると言う。蓉子がさっさとタクシーを呼んでしったことを知ったたね(岸輝子)も帰宅するが、そこに鬼塚(永田靖)の東京の自宅から電話が入る。警察が直治(川津祐介)のことを調べに来たらしく、鬼塚は手代木に直治は詐欺の共犯だと言う。卓也(小坂一也)と相談する手代木。直治は詐欺仲間からの電話を受け、すぐに逃げることにする。
直治(川津祐介)はアルバイトだけでは学費も下宿代も払えないと言って、卓也(小坂一也)に一万円の借金を申し込み、誰にも言わないでくれと頼む。直治はそして、彰(山本豊三)を家に訪ねる。障害のある彰と身寄りのない直治が仲良く話していると、直治が風呂敷からカメラを取り出して直治の実父、桃沢(伴淳三郎)の質屋に入れてくれと頼む。卓也は一万円のことを知った母(清川虹子)にすごい剣幕で詰問される。桃沢はカメラを質草にして三万円を彰に貸す。桃沢の養女、蓉子(十朱幸代)を店に連れてきた康生(津川雅彦)。蓉子
津川雅彦と十朱幸代の松竹「入社第1作」。十朱幸代にとっては初めての出演となる。そう言えば、小坂一也と十朱幸代は深い関係になるのだ。*****汽車で牧田英太郎(佐田啓二)は岩垣直治(川津祐介)を見つける。ともに帰省するところだった。牧田は直治の友人、康生(津川雅彦)のおじであった。友人を頼るしかない大学生の直治は、峯村卓也(小坂一也)の実家で、宿泊することになる「大滝旅館」に康生に会いにきてほしいと牧田に伝える。直治、卓也、そして間もなく到着した康生と馬杉彰(山本豊三)は旧交を温め合う。芸
東京暮色(とうきょうぼしょく)-1957-1957/4/30公開解説二人の娘を残して母が去った。男手一つの家庭の物語。娘(有馬稲子)は年下の学生(田浦正巳)の子を身籠り、母の秘密を知り、果ては失意の中で命を落とすという設定で、小津映画の中で、もっとも暗く悲観的な印象を残す、という意味では異色の作品と言える。STORY定年もすぎて今は監査役の地位にある銀行家杉山周吉(笠智衆)は、都内雑司ケ谷の一隅に、次女の明子(有馬稲子)とふたり静かな生活を送っていた。長女の孝子(原節子)は評論家の
『風花(かざはな)』こんばんは。木下作品も取り上げたい作品が多くて悩みますね。信州が舞台といえば、木下恵介監督ーーの代名詞と言われる位、信州が舞台の作品が多いですよね。『風花』は地味な作品でしたが、木下監督の生誕100年を機にこの作品の価値が見直されているようです。信州が舞台の作品は『カルメン故郷に帰る』『野菊の如き君なりき』『風花』『遠い雲』『惜春鳥』などなどかなりありました.木下作品はユーモア溢れる作品、戦争、社会を風刺
≪わが愛≫ーーー井上靖原作通夜の客より”わたしは3年間愛して愛して愛したんだわ”こんばんは。いつもご訪問ありがとうございます。さて、有馬稲子さんの作品(浪花の恋の物語)、(お吟さま)と投稿しましたが、今夜は稲子さんが女優としてやっていく決心をしたと、ご本人がおっしゃっていた渾身の作品≪わが愛≫の紹介です。これは井上靖原作の≪通夜の客≫の松竹映画化作品です.
『お吟さま』こんばんは。いつもご訪問いただきましてありがとうございます。先日、有馬稲子さまの『浪花の恋の物語』を投稿しまして、気づいたのですが、ネコ(愛称)ちゃんの作品ってみんな薄幸で暗い・・・私生活の彼女は他の女優と同じように男性のような性格らしいのですが映画ではいつも儚げ・それがまた彼女の魅力。このお吟さまは彼女を置いて他には考えられない適役だと思います。二代目中村雁治郎さんはいろんな作品に顔を出してお