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森博嗣「有限と微小のパン」これはバーチャルの世界でありSF的と言ってもいいんかなと思います。このS&Mシリーズにおいてラストを飾るのに相応しい内容だったかなと思います。非常に面白かったです。舞台のモデルになってるのは長崎のハウステンボスなのでしょうか。そこだったら行ったことがあります。ストーリーの展開字体も単なるミステリというより、犀川先生の物事の見方というのがその範疇を越えているようです。それは著者である森博嗣さんの思考であるはずです。天才のひとつの定義を知ることがでました。その内容はミ
西之園萌絵は、二人の友人:牧野洋子・反町愛と、長崎にあるユーロパークへと出かけた。犀川研究室のゼミ旅行が長崎に決まり、一足先にやってきたのは、ユーロパークの経営母体であるナノクラフトの社長:塙理生哉が、親同士が決めた萌絵の許婚で、萌絵がナノクラフトの大株主でもあり、便宜を図ってもらえたからだ。同じ頃、犀川創平は、東京出張の帰りに横浜に住む妹の儀同世津子の家へ寄った。世津子は、双子の世話を隣家の瀬戸千衣が見てくれるのをいいことに、ナノクラフトが出しているRPG:クライテリオンの記事
軽快な音で西之園萌絵は目を覚ました。音はベッドの近くにある、テーブルの上からだった。萌絵は起き上がり、音の鳴る原因、目覚まし時計を触り、音を止めた。立ち上がり、窓にかかっているカーテンを開ける。今日は天気が良く、朝日が部屋に入ってきて、一瞬で明るくなる。萌絵は手で目の上に翳しては、「眩し」と呟いた。昨日、萌絵が帰ってきたのは、夜遅くだった。数日前まで長崎にあるユーロパークに、ゼミ旅行として行っていて、昨日の夜帰ってきたばかりだった。友人の牧野洋子や反町愛とは別々の方法で帰る事になり、萌絵は犀
ついについに四季博士が再登場です♥有限と微小のパン(講談社文庫)Amazon(アマゾン)1〜4,996円犀川&萌絵のシリーズも終盤です。というか、本編はこれで終わりで、あとは番外編の1冊を残すのみです。これはクライマックスにふさわしい分厚さですよ(笑)私、これをカフェで読んだんだけど、持っているの辛かったです…。腕が疲れて肩が凝りました😭今回はハウステンボスがモデルのような巨大施設ユーロパークが舞台です。ゼミ旅行を前倒しし友達と前乗りで訪れた萌絵が事件にまず巻き込まれ
【日本最大のソフトメーカが経営するテーマパークを訪れた西之園萌絵と友人・牧野洋子、反町愛。パークでは過去に「シードラゴン事件」と呼ばれる死体消失事件があったという。萌絵たちを待ち受ける新たな事件、そして謎。核心に存在する、偉大な知性の正体は…。S&Mシリーズの金字塔となる傑作長編。(「BOOK」データベースより)】犀川・西之園のS&Mシリーズの第10作目でシリーズ最終作です。最後ということもあって約860ページの大作です。今作では教会で天井のガラスを突き破って転落したと思われる死体が腕1
森博嗣の「有限と微小のパン」を読了。日本最大のソフトメーカが経営するテーマパークを訪れた西之園萌絵と友人牧野洋子、反町愛。パークでは過去に「シードラゴンの事件」と呼ばれる死体消失事件があったという。萌絵たちを待ち受ける新たな事件、そして謎。核心に存在する、偉大な知性の正体は。。。。。。868ページもある超長編。普通は上下巻に分けて販売する量だけど、1冊での作品。分厚過ぎて手持ちのブックカバーが掛けられなかったS&Mシリーズの10作目で最終作。殺人現場から死体が消失したり、密室
どうも。今日は寒い。K子です。昨日はあったかかったのに、今日は寒い~~こういうの、疲れやすいよね~~今日は多摩でお仕事だったので、さらに寒かったな。都心より数度低いんだよね。多摩への往復で、森博嗣さんのS&Mシリーズ、最後の「有限と微小のパン」読み終わりました!!楽しかったな~~またしばらく置いて、始めから読み直そう。さて、今日は冷えたので、おうちごはんはしゃぶしゃぶにしました。あとはシラスご飯だけ。笑しゃぶしゃぶにお野菜たくさん入れたので、ま、いいでしょう。
すごい暑さと、昨日のアルコールのせいだと思う吐き気と、偏頭痛の痛みとの3重苦で始まる木曜日。この暑さ、日陰にいるくらいじゃ防げない熱波で、冷房が効いてないところにはもう5分といられないほど、これ私が堪え性のなさってことじゃなく、職場だと普通に快適温度にしてくれてるので出勤意欲に繋がってたりして。冷房の効いた電車内で本を読むのも楽しいし。こないだ読んだ、「有限と微小のパン」、森博嗣さんのS&Mシリーズ最終巻は800ページ超の大作、そしてそのページ数もものともせずほぼストレスを感じずに最後まで
おはようだワン!昨日の夜。とうちゃん、寝る前に読書。その部屋に入り、犀川は持っていた灰皿をテーブルにのせた。彼は煙草に火をつける。そう、あのときは、煙草が吸えなかったから…。不思議なことを考えるものだ、と自分で感心した。可笑しかった。ひょっとしたら…、煙草が吸えるか、吸えないかの違い。それくらいしか、現実と虚構の差はないのかもしれない。最初に彼女に会った場所も、煙草が吸えなかった。それくらい僅かな違いなのだ。そんな僅かなものに、我々は怯え、そんな微小なものに、我