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松岡美術館で開催中の「美しい人びと松園からローランサンまで」展へ行って来ました。松岡美術館は、松岡地所創立者の松岡清次郎が蒐集した美術品を公開するために設立した私立美術館です。清次郎は、「優れた美術品は一般に公開し、一人でも多くの美術を愛する人に楽しんでいただこう。学術的価値のあるものは、その道の専門家や若い学究の研究資料として利用してもらおう。そうしてこそ私のこれまでの蒐集が意義を持つのではないか」と語っています。当館は開館以来、所蔵品のみで展示を行っています。これは、「私立美術
今回の絵は、まくりの非常に薄い和紙に描かれた物で、薄っすらと透けて見えてしまう程の物です。波打ち際にて富士山を見上げている、旅の美人が描かれています。画風は月岡雪鼎の描く美人に似ています。これを手に入れたのは、まだ肉筆浮世絵に興味をもち始めた頃のことで、何も分からないけど貴重なものかも知れないと思って手に入れた物です。その当時は結構よく描けていると感じた物ですが、かなり薄い紙に描かれているので下絵なのではないかと思っていました。下絵と言えども江戸
昨日の記事「体位の話(番外)-江戸の性事情1」の続きです。挿絵の図画は、前記事と同じく、文部科学省所管の「国際日本文化研究センター」が所蔵公開する春画の中から使用しています。この画は、月岡雪鼎画「女貞訓下所文庫(おんなていきんげしょぶんこ)」(明和5(1768)年頃刊)の巻頭画の中の一枚です。一見何か、とても「クソ真面目」な絵のように見えますが、拡大して良く見てみると、まるで「ウォーリーを探せ」みたいに、街中で「セ/ックスをしているカップル」がいたり、「竿
昨日の「体位の話(15)」の続き、番外編その1です。前回の記事は、自分の「覚書き」の意味もあって、「百手秘戯図」など「紅白譜」の系統を紹介させて頂きました。かなりボリュームがあったせいか、読者の方から、「こんなに体位ってあるんですね!知らない体位ばかりです!」みたいな「メッセージ」を頂きましたが、混乱させてしまい、申し訳ございません。(苦笑)ここでひとつ、確認させていただきたいことがあるのですが、まず、これ等の「体位」というの
ボストン美術館の春信コレクションです春信は、江戸中期の錦絵(多色刷り浮世絵)創成期に第一人者といわれた絵師です春信の特徴は、男子(若衆)の中性的魅力といわれますが、私は、恋の始まり(あるいは恋愛中)の男女を描くという題材に驚きます桃の小枝を折り取る男女寄菊夜菊を折り取る男女役者絵(肖像画)、美人図、名所旧跡、風景は、西洋画にもありますが、恋の始まり、女性のために花を折り捧げようという可憐さ視線を合わせる事で恋心をあらわすという繊細さは、春信ならでは春信と同時代のヨーロッパは、ロ
11月22日にオープンした、すみだ北斎美術館。ん~残念ですなにが残念かというと、狭い敷地に凝ったデザイン?の建物で更に狭い空間となってしまった。トイレなど、小学校以下の狭さで、ウォシュレットもなく一気にトーンダウン。肝心の展示空間も窮屈でチープ。そして、案内?のオバサンが同サイズの美術館の10倍はいて、更に通行のじゃまになっています。北斎の「隅田川両岸景色図巻」がメインの展示ですが、北斎の肉筆が苦手な私にはさっぱりよさがわかりません。吉原ならやはり歌麿が好きですね。もっというと、月岡
長野吉方位旅行3日目ようやくホテルの朝食で「おやき」を食すおやきの具は野沢菜が有名ですが、長野の地元の方々は「なす」が一般的なのだそうです「ええ」と思いましたが、うんうんなるほどなすの方がおいしいかもノープランでスタートした長野旅、知れば知るほどあちこち行きたくなり、朝一で栗の町、小布施に向かいました良縁成就のお寺「浄光寺薬師堂」とても静かなたたずまいの浄光寺ここではお水とりも出来ましたが、こちらも行きはよいよい帰りは。。。こわい葛飾北斎の大鳳凰
オリエント工業製作×山下裕二監修の「人造乙女美術館」より銀座のヴァニラ画廊で日曜まで開催気付かなかった!間に合ってよかった(^-^)/人造乙女はラブドール、男性の性欲を満たすために作られた人形。しかし、日本の職人の情熱が、穴のついた人形を穴を忘れる人形に高めた。月岡雪鼎の春画が、セックスを越えた男女融合の高みに達したように。月岡雪鼎四季画巻より監修の山下裕二氏は今もっとも勢いのある美術評論家(狩野一信の五百羅漢図展プロデュースなど)です。どんな、展示になっているか楽しみですね。
先日のレオナール・フジタの映画にて春画を参考に作品を描いたシーンを見て開催を思い出しました。「春画展」へ夜7時半まで入場出来るのもあってか、とても混雑していました。夜も観れるって大人には有難いですよね春画展ですが気になってる方は絶対に行く事をオススメします。絵画を学びながら仕事していて断言出来ますが本格的な春画展が開催される事は日本では、ほぼありえません。世界的評価が高いのに日本で美術離れで、開催地さえ確保するのが難しいのが現状です葛飾北斎、月岡雪鼎、円山応挙偉大の画
前期に見た、月岡雪鼎「四季画巻」は特に女性の官能的表情に感嘆しましたが、女性の腰の線が弱いところが気になっていました。後期の雪鼎は、「春宵秘戯図巻」です。「四季画巻」よりワンサイズ小さいのですが、出来映えはそれ以上でした。まさに春画の傑作だと思います。官能は更に増し、男女の足のからみは、出雲大社のしめ縄のように美しい。(手の絡みでご想像ください)これは粉本あるいは想像だけでは描けないものではないだろうか。雪鼎は、実際にモデルを使って下絵を描いたのではないでしょうか。写生とイマジネーションで構
平日の春画展は、年齢層が高く、杖のご老人も多い。お元気で何よりです。友人も言っていましたが、「いつもの展覧会とはずいぶん違う雰囲気」「みんな楽しそうに話してても、顔をしかめる人がいない」そう、とってもいい雰囲気なのです!これは、春画が発する明るく、ちょっと笑える、性を楽しむファンタジーがあるからでしょう。ご婦人が、「わたし目が悪いから、男の人がフランスパンを持ってるように見えるのよね」と言った微笑ましさは、サザエさんのノリだ!歌麿、清長の版画もいいのですが、白眉は、肉筆春画です。月岡
2013年秋に開催された大英博物館「春画展」の活況の様子は、日本でも一部のニュースに取り上げられました。来場者88千人あまり、女性が55%(意味がある?)だったそうです(多いのか少ないのか?)。大英博物館所有の春画を含めて、現在東京で開催中の「春画展」は必見ですね。パンフレットが秀逸です。左は歌麿「ねがひの糸口」(部分)全体の春画から、この部分を切り出したトリミングの妙に感嘆します。制作者は「自撮り」を意識したのでは?鏡に写る、足指のエロティシズム。この構図と視線の誘導による暗示がまるで見