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晩春-1949-この映画はJ:COMで観ました1949年9月19日公開解説小津安二郎監督が広津和郎の小説「父と娘」を原作に父娘の絆を描いた名作ホームドラマ。大学教授の周吉は早くに妻に先立たれ、娘の紀子と2人きりで鎌倉に住んでいる。いまだに独身の紀子を心配する周吉だったが、周吉の妹まさが縁談を勧めても紀子は頑なに受け入れようとしない。周吉はそんな紀子に、自分も再婚を考えていると告げる。小津監督が娘の結婚や親の孤独を題材にした初めての作品で、その後の小津作品の作風を決定づけた。原節子が
月丘夢路さん月丘夢路(つきおかゆめじ)本名:井上明子(いのうえあきこ)旧姓:旭爪(ひのつめ)愛称:「ツメ」(旧姓から)1922年10月14日生まれ、2017年5月3日、94歳没。広島県広島市大手町(現:広島市中区大手町)生まれの女優。元宝塚歌劇団娘役の宝塚歌劇団卒業生。夫:井上梅次娘:井上絵美実妹:月丘千秋月丘洋子1937年、宝塚音楽歌劇学校に入学。宝塚歌劇団27期生。1939年、宝塚少女歌劇団生徒として『宝塚花物語』で初舞台を踏む。以降、
『ひろしま』映画トーキー104分白黒昭和二十八年(1953年)十月七日封切製作国日本製作言語日本語製作映画製作委員会プロデュ―サー菊地武雄伊藤武郎配給北星映画製作主任浅野正孝企画日本教職員組合原作長田新(『原爆の子』)脚本八木保太郎音楽伊福部昭撮影中尾駿一郎特殊撮影小松浩照明伊藤一男美術平川透徹編集河野秋和録音安恵重遠監督補佐小林太平監督助手熊井啓協力広島市日本労働組合総評議会広島県労働組合会議
『横溝正史シリーズ』『犬神家の一族』全五回テレビドラマトーキー各54分枠五回計239分カラー放送日昭和五十二年(1977年)四月二日四月九日四月十六日四月二十三日四月三十日製作国日本製作言語日本語企画角川春樹事務所毎日放送原作横溝正史第一回昭和二×年建物の屋上で椅子に腰かけていた青年は逆立ちをする。下宿のおばさんが「汽車が出る」と知らせる。おばさんは青年に仕事の依頼が来たから溜まった家賃を払ってもら
そして松江(草野貞子)は親類の養女となるため大阪へ行ってしまう。彼女を不憫に思って涙する久子(高峰秀子)。*****十月。修学旅行に船で出かける久子と生徒らだが、働いて貯めたカネや貯金をおろして参加する者たちがいる一方、貧しくて参加できない生徒もいるのだった。久子が食堂で働く松江を見つける。大阪へは行かず、ずっとそこで働いていたらしい。言葉少なく元気なさげな松江は、先生とみんなの楽しそうな姿、そして帰っていく船を見て涙を流す。*****「将来への希望」と題した作文の時間。貧しさのために
ひとつ前の当ブログで、原爆を落とされた地、広島と長崎で「平和記念・祈念式典」が行われている一方、大規模な「武器輸出」があっさりと「閣議決定」していることを取り上げました。その最後のところで触れた『ひろしま』(1953関川秀雄監督)について、2023年5月30日の当ブログに書いた「『ひろしま』の劇中、工場に勤める被爆青年が切実に悩んでいたこと」を以下に再録します。***このところの当ブログで、広島出身の月丘夢路さんがノー・ギャラで出演された『
BS12でシリーズ放映中シリーズ一覧1234監督田中徳三脚色依田義賢原作今東光映画.com評価3.0キャスト朝吉勝新太郎お照藤原礼子粟津修(あわづおさむ)長門裕之お妻月丘夢二小杉静男矢島陽太郎松島の元締西村晃カポネ南道郎お澄若杉曜子垣内天王寺虎之助小杉久左衛門菅井一郎彫物師1夢路いとし彫物師2喜味こいしお光西岡慶子勘蔵島田洋介辰吉丸凡太松北野拓也感想中国出兵中、朝吉の上官だった粟津修を巡る話。修
「三味線とオートバイ」(1961)交通事故絡みの恋愛物の小品を観ました。初見。監督は篠田正浩。予告編はありません。仲間と一緒に熱海方面へオートバイの遠乗りに出かけた房雄(川津祐介)と初子(桑野みゆき)は東京の高校三年生。仲間から離れて二人きりのひとときを過ごした帰りに、トラックにはねられて病院行きになってしまいます。母のとよ枝(月丘夢路)が横浜の病院に駆けつけると、主治医が畔柳(森雅之)だったんでビックリ。畔柳は親の反対を押し切って東京に駆け落ちした相手で、畔柳は戦争に出兵
あき(浅丘ルリ子)に目撃させるために能勢(木村功)を無理やり招いたのは自分だと京子(赤座美代子)が言う。能勢は、あきも自分も京子の罠にはまったのであり、あきの女優としての冷酷さが彼女に対する好意を明かすことを許さなかったと話す。勝ち誇る京子。高校三年生のときの夏休み、親友だったあきと京子は担任教師(川津祐介)の下宿を訪れ、京子はクロロフォルムで眠らされ、彼に犯されたのだった。それをあきは目撃していた。あきは学校に事件のことを投書し、教師は職を追われ、京子は好奇の目で見られるようになったのだった
演技と現実の境界はどこにあるのか?三人の女優、海堂あき、一森笙子、伊作万紀子が語る。これも見終えるのに体力が必要な吉田嘉重監督の作品。*****撮影中の女優、海棠あき(浅丘ルリ子)は女優としての演技を冷静に分析する。あきを写真に撮る男(原田芳雄)。*****同じく女優の一森笙子(岡田茉莉子)は撮影開始をあさってに控えて声が出なくなったので、「告白的女優論」には出演できないと女優志願の付き人、リエ(太地喜和子)に言わせて、マネジャーの南川(三国連太郎)をあわてさせる。*****同じく女
BSトゥエルビで、「第三の悪名」(田中徳三監督・1963年)を見ました。勝新太郎と田宮二郎の「悪名シリーズ」第4作目です。脚本は依田義賢。撮影は宮川一夫。※ネタバレなしです。👇松島新地に「八尾の朝吉」なぜかカムバック。カタギになるんじゃなかったのぉ?軍隊帰りのぼんち「長門裕之」が妙にカッコいい。時々「あれ?こんなにイケメン✨だったっけ?桑☓佳祐の父なのに…(違)」と思うくらいの美青年ぶり。👇屈折青年ヤクザの修(長門裕之)。100%アプレの弟分、清次(田宮二郎)とは真逆のタイプ。暗い…
blogno.545タイトル:晩春を観て観た日:250526月放映日:231212火放送局:BS26その他の情報:4Kデジタル修復版:モノクロ。原作:廣津和郎(「父と娘」)。監督:小津安二郎。出演:笠智衆・原節子・月丘夢路・杉村春子・宇佐美淳・三島雅夫。1949。上映時分108分評価:★★☆☆小津安二郎監督が父娘の絆を描いた秀作ドラマ。本作以降、小津作品でしばしば登場する、結婚を巡る父と娘の物語をこれが最初となる笠智衆・原節子の共演で描
『晩春』映画トーキー108分白黒昭和二十四年(1949年)九月十三日封切製作国日本製作言語日本語製作会社松竹大船撮影所製作山本武脚本野田高梧小津安二郎原作広津和郎(『父と娘』)音楽伊藤宣二撮影厚田雄春編集浜村義康録音佐々木秀孝美術浜田辰雄調音妹尾芳三郎照明磯野春雄装置山本金太郎装飾小牧基胤衣裳鈴木文次郎現像林龍次焼付中村興一進行担当渡辺大監督助手山本浩三
人によっては11日間の連続休暇となる、今年のゴールデンウィークも終わりを迎えます。仕事を完全に卒業した“サンデー毎日”の身ですが、この期間は子供が帰省し、孫の相手をしていたり、高校の同窓会があったりと思いのほか忙しい日々でした。映画を見たり、ブログを更新する日々のルーティンは完全に崩れていたわけです。もう少し早くに更新したかった映画『華麗なる一族』ですが、1974年公開の山本薩夫の監督作を鑑賞したのは、岐阜の“昭和の映画館”ロイヤル劇場です。4月の最後の日曜日、JR東海が主催する“さ
壷井栄の小説を木下恵介監督が1952年に映像化した『二十四の瞳』は、風光明媚な小豆島の映像と日本の歌曲が全編を彩る、日本映画史に深くその名を刻む作品ではないかと考えます。昭和3年4月、師範学校を卒業した高峰秀子(役名:大石久子)は瀬戸内海小豆島の分教場へ新任教員として赴任します。教壇に立った高峰秀子は、12人の1年生、郷古秀樹(役名:岡田磯吉)、宮川真(役名:徳田吉次)、渡辺五雄(役名:竹下竹一)、寺下雄朗(役名:森岡正)、佐藤国男(役名:相沢仁太)、石井裕子(役名:香川マスノ)、小池泰
原作は曽野綾子の「わが恋の墓標」で、監督は篠田正浩。お二人が亡くなったのはつい先日のことだ。音楽は山本直純。「津田」が「Suda」になっている他、「?」でごまかす英語字幕。*****若い女性の身投げしたというラジオニュースに関心を示すバーのカウンターで飲む男(川津祐介)が店を出て、タクシーで横浜の市民病院まで行く。雨の夜。身投げした女性が「あずまちえ」かもしれない、いやそんなはずはないと男は思いを巡らす。*****石橋潔は「横浜タイムス」の新参新聞記者である。麻薬事件のスクープをともに
弟子にビールを出す稽古があるのかと初子(桑野みゆき)は言って、母のとよ枝(月丘夢路)と畔柳(森雅之)との親しい関係が不満だ。とよ枝が畔柳を真剣に思っていると言うと、母をもう尊敬する気にはならないと娘は言い放つ。どう思おうと仕方がないと母は言う。「パパね…」と言いかけた母をさえぎって泣き伏す初子。*****また房雄(川津祐介)とつき合いだした初子は「どっかいっしょに行って。…どこだっていいわ」。「ホテルか温泉マークぐらいっきゃないぜ」。「どうなったっていいわ」。荒れた初子の気持ちを考えた房雄は
暗鬱な役柄が多い森雅之だが、ここでは別人のよう。短髪だし。そしてオートバイ仲間の一人は菅原文太。喫茶店のテレビに映るのは巨人大洋戦。代打に出て三振する王と聞こえる。「八回の表を終わって四対ニ。ジャイアンツがリードしています」。*****高校生の初子(桑野みゆき)と大学生の房雄(川津祐介)は友人たちと熱海までのオートバイ旅行を楽しむ。わざと「脱落」した二人だったが、帰途、トラックと衝突する。初子の母、とよ枝(月丘夢路)はテレビに出演するほどの小唄の師匠で、もともとオートバイ乗りに反対で初子
「今更ながら」なのですが、『越路吹雪、生誕100周年!!』↓過去における、私による投稿です。↓『今日はシャンソンの日』好きな音楽のジャンルは?▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしよう年をまたぎまし…ameblo.jp↑このブログを書く為に年末に越路吹雪さんの事を調べ直して「その美しさ故に同期の月丘夢路さんがタカラヅカ時代にいじめにあい、越路吹雪さんが彼女を助けた」という話が出て来てビックリしました。朝日系の地上波でOAされていた「越路吹雪物語
1957年作邦画をアマプラ511作目となります。見るもの無くて、アマプラにあったのでウォッチリストに入れておいたものを見ました。三島原作の映画は、殆ど見てるでしょうか。ご存じと言うか、既にこれも死語となってる「よろめき」の語源となった小説となります。確か週刊誌の連載で、その週刊誌はご婦人方に、飛ぶように売れた筈ですが違いましたかね。それらを確かめる意味でも取り上げました。三島は、こうして売れて来て、後半は硬質な作品が増えて来ましたが、初期は本格本出しながら、こう言う恋愛ものを多数書いて
勤務先からほど近い平和大橋下流辺りを散策してみました日差しが少し有って寒さが和らいでいて、気分が良いです😁少し早めに帰宅すると丁度月が見えていました
ディスクファイルに『晩春』と『日本侠客伝花と龍』が未視聴で保存されていました。『晩春』は解説を読んで、視聴済かな?視聴記録はありませんでした。同じ様なストーリーが多くて分かりません(笑)『晩春』カラー化映画フル動画https://youtu.be/7OFCvEEKupg解説、https://ja.wikipedia.org/wiki/晩春_(映画)より『晩春』(ばんしゅん)は、1949年(昭和24年)に公開された小津安二郎監督
『恋文』映画トーキー96分白黒昭和二十八年(1953年)十二月十三日封切製作国日本製作言語日本語製作・配給新東宝製作永島一朗脚本木下惠介原作丹波文雄撮影鈴木博照明藤林甲録音道原勇二美術進藤誠吾音楽斎藤一郎助監督石井輝男編集後藤敏男製作主任加島誠哉出演森雅之(真弓礼吉)久我美子(久保田道子)宇野重吉(山路直人)道三重三(真弓洋)関千恵子(事務員風の女)夏川静江(母)安西響子高野由美花岡菊子加
先日、カリスマ料理研究家の井上絵美さんがテレビ出演されていました井上さんのお父様は、石原裕次郎さんを育てた名監督・井上梅次さん🎬監督の作品は日本だけではなく海外の映画にも及び、その数は映画監督として、日本一を誇っているそうですそしてお母様は元宝塚のトップスターであり、黒柳徹子さんも憧れる昭和の大女優・月丘夢路さんサラブレッドですねそんなご家庭に生まれた井上さんですが、生まれた境遇に甘える事なく大学卒業後はパリに留学し、フランス料理とフラ
年間706本目(月間11本目)1956年公開邦画84位全129本中通算邦画9,305本洋画7,429本合計16,734本時代劇小説ではない柴田錬三郎のハードボイルド風ミステリであるが戦中派が戦争の愚行を引きずる人間たちの敗戦国小説。ギャングものでもあるが、ハードボイルドにしては浪花節だし戦時文学というにも下種な感じで中途半端。だから柴田は時代劇に逃げたのかもしれません。唯一良いのは、同じく戦中派小説で戦争後遺症のメロドラマの傑作の「浮雲」みたいに元
鵠沼で、絵を売ってできた資金で銀座にバーを開くつもりだと和歌子(月丘夢路)から聞いたコニー(三橋達也)は「奥さんのような方が飛び込んでいける世界じゃありません」と言って賛成せず、たいそう心配する。そして、和歌子の娘はコニーになついている様子。和歌子はG.M.の描いた絵をコニーに譲りたい、またバーはあきあらめて、彼の店を手伝いたいと言い出す…。コニーの店で働き始めた和歌子に夫から警察に気づかれないようにこっそり会って話がしたいという手紙が届く。彼女に会うつもりはない。そしてコニーはG.M.、つ
和歌子(月丘夢路)は娘が暮らす鵠沼にある夫の実家へ出向いた後、菊川には画廊の主人、岩井(織田政雄)から絵の作者がわかったと連絡が入る。画家の桃山豪(安部徹)がG.M.は自分だと言っており、そんな売名は新聞記事にまでなってしまう。ジープ(佐野浅夫)がG.M.はスネークスのスカウトになっている三ツ星五郎(芦田伸介)だと聞きつけてくる。三ツ星がいるキャバレー「オペラ」まで来たコニー(三橋達也)に三ツ星は、奉天にいたことがあり、和歌子も彼女の父親も知っていると話し、「銀座のG.M.」のことをほのめかし
川島雄三が監督で、助監督に今村昌平。ナレーションは森繫久彌による。まだ少女の浅丘ルリ子。ほぼ少年の岡田真澄。安部徹は彼とは思えない役柄。埋め立てが進む銀座、「原爆弾頭持込み承認?」や自衛隊などの世相もわかる。関西のデパートによる東京進出が挿話として出てくるけど、これはまさに「夜の蝶」の話といっしょ。デパートの話では、「パジャマショー」で扱う「オルテガ・スタイル」が紹介される。力道山の相手やったオルテガが着ていたガウンから命名されたそうや。ふ~ん。*****早朝、生花市場での仕入れを終えた花