戦争特需で好景気を迎えたものの、日本は1920年代より不況に陥っていく。欧米諸国がアジア市場に復帰すると、日本の輸出は低下し不況となった。1923年に起きた関東大震災は、死者・行方不明者14万2,807人、家屋の全焼・全壊57万6,262戸という大災害であり、日本経済は壊滅状態に陥った。農産物価格も1925年ころから下落し始め、29年の世界大恐慌が追い打ちをかける。恐慌の震源地アメリカに向けた生糸の需要が激減し、生糸価格が暴落したのである。それに伴い農産物価格も全体的に下落、30年には逆に豊作と