敗戦間近の日本だが、まだあきらめてはいない。現在21歳と6カ月で軍曹になるはずの幹部候補生(寺田農)は、対M4戦車の特攻隊員、すなわち肉弾となる。一日だけの外出許可をもらい、雨降る中、古本屋へ寄り、そこで「活字がいっぱいつまってて枕にでもなりそうな厚い」本(聖書)を手に入れる。そして、この幹部候補生の男は、B29の爆撃で両腕を失った店の主人(笠智衆)の小便を手伝う(「兵隊さん、死んじゃだめだよ。死んじゃっちゃ、こんないい気持ちになれっこない」)。次に男は女郎屋へと向かう。「第二あけぼの楼」でセー