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『ラーゲリより愛を込めて』(133分22年監督瀬々敬久)1945年ハルビン。ロシア語が堪能で、満鉄に務める山本幡男(二宮和也)は、妻モジミ(北川景子)、4人の子供たちと友人の結婚式に参加していた。幸せそうな一家。だが、その晩、ソ連軍の空襲があり、家族は離れ離れに。幡男は、ソ連軍の捕虜になり、極寒の地シベリアの収容所(ラーゲリ)送りとなる。やがて、終戦を迎えるが、幡男は帰国を認められず抑留生活を続けることとなる。絶対に帰国するんだという強い気持ちを持つ幡男は、絶望感でいっぱいの仲間たち、相
を観た。まずこの手の作品は、役者の名前だけでオチが予想出来てしまう。この人がこんなチョイ役なわけないだろと思っていたら案の定。そして更にその上を行ってくれた。さすが!と言いたいところだけど、実はこれも予想出来た。ポスターに「ラスト1秒、あなたの愛は反転する」なんてキャッチコピーがあったら、何となくでも予想出来てしまう。これさえなければ見事にやられた!と爽快な気分になれたのに。あまりに惨い殺され方だから、最初韓国の作品かと思った。また自分自身もSNSをよく利用してるから、一歩間違えたら自分自
『水を抱く女』(「Undine」90分20年獨仏合作監督クリスティアン・ペツォールト)ベルリン。ウンディーネ(パウラ・ベーア)は歴史研究者。フリーランスで住宅都市開発省の博物館のガイドをしている。ある日、恋人のヨハネス(ヤコブ・マッチェンツ)に、突然別れ話を告げられたウンディーネ、"私を捨てたら殺すわよ、わかってる?"とひとこと。しかし、ヨハネスは去っていった。そんな、ウンディーネも潜水作業員のクリストフ(フランソ・ロゴフスキ)という新しい恋人ができて、楽しい日々を送っていたのだが。さて
『アメリ』(「Lefabuleuxdestind'AméliePoulain」「ThefabulousdestinyofAméliePoulain」122分01年仏監督ジャン=ピエール・ジュネ)医師の父と、教師の母の間に生まれたアメリ(オドレイ・トトゥ)は22歳。パリ、モンマルトンにあるカフェで働いている。人とのコミュニケーションを取るのができない不器用な女の子。ある日、人を幸せにすることに喜びを覚え、さまざまなイタズラを始める。そんなアメリも青年ニノ(マチュー・カソヴ
を観た。まず、政治的な背景は気にしない方がいいと思う。20年近くもアフガニスタンにいて、結局アメリカは何をしたのか。そんなことを考えたら素直に楽しめなくなる。アクションやシューティングゲームの実写版と考えた方がいい。アフガニスタンの地理は全然分からないから、それも紹介しながら進めてくれたらより親切だったと思う。
『日の名残り』(「TheRemainsoftheDay」134分93年米監督ジェームズ・アイヴォリー)1958年イギリス。郊外に立つ一軒の屋敷は新しい主人であるアメリカの政治家ルイス(クリストファー・リーヴ)を迎えていた。亡くなった前主人のダーリントン卿(ジェームズ・フォックス)の代から執事を務めるジェームズ(アンソニー・ホプキンス)は、ルイスがアメリカから家族を呼び寄せると聞き、屋敷の人員不足に悩んでいた。そこへ、20年前に屋敷のメイド長として働いていた(旧姓)ケントン(エマ
『ホット・シート』(「HotSeat」104分22年米監督ジェームズ・カレン・ブレザック)大手コンピューター会社のカスタマーセンターに勤務するオーランド(ケヴィン・ディロン)。娘ゾーイの誕生日の日、同僚社員の当日欠勤により休日出勤を余儀なくされた。出社しデスクに座ると一本の電話が。それは、オーランドの座っている椅子に爆弾が仕掛けられており、指示に従わなければ爆破するというものだった。その指示はパソコンに表示してされ、それは、同じビルの金融機関のコンピューターに侵入し金を引き出すことだっ
『ソウルメイト七月と安生』(「七月与安生」「Soulmate」110分16年中国香港合作監督デレク・ツァン)中国の小さな町、裕福な家庭のひとり娘七月(マー・スーチュン)と複雑な家庭環境でやんちゃな安生(チョウ・ドンユイ)は、13歳の時に出会う。以後、ずっと親友のふたり。中学卒業後、七月は進学高に進み、安生は美容系の専門学校に進む。七月には家明(トビー・リー)というボーイフレンドもできるのだが、家明の存在が七月と安生の関係を微妙に壊し始めた。さて…。育ちも性格も違うふたりの女性のハッ
を観た。サッカーが好きでもそうでなくても観てほしい作品。敗北からどう立ち直るかをコミカルに、そして熱く描いている。人口約5万人。更に試合前のパフォーマンスから分かる通り、第一人気スポーツはラグビー。だから、日本だと地域リーグレベルなのではと思う。全員アマチュアなんだから。ラグビーではサモア(米領ではない)も今回のライバルであるトンガも強豪として知られている。そしてキック&ラッシュがメインのシンプルかつパワフルなスタイルが主流。だから、ニュージーランドも含めた国々で「オセアニアリーグ」なんて
を観た。ストーリー自体はわかりやすい。展開もテンポが良かった。隊長が主人公という設定も、大人が観ても楽しめるようになっていて上手く考えられているなと思った。ただ、映画にするほどのものではなかったと思う。これならTVシリーズで十分。せっかく映画にするんだから、もっと「お祭り」な展開に出来なかったかと思う。ウルトラマントリガーやデッカーを出すとか、怪獣も複数出すとか、ブレーザーも劇場版限定バージョンに変身させるとか。色々やりようはあったはず。さすがにウルトラマンオーブからウルトラマンZまでみ
『イカとクジラ』(「TheSquidandtheWhale」81分05年米監督ノア・バームバック)ブルックリンに住むバークマン一家は、父バーナード(ジェフ・ダニエルズ)、母ジョーン(ローラ・リニー)、16歳のウォルト(ジェシー・アイゼンバーグ)、12歳のフランク(オーウェン・クライン)兄弟の4人暮らし。両親とも作家であるがバーナードは現在スランプで、教職で収入を得ている。ある日、バーナードは一家を居間に集め、ジョーンと別れる旨を息子たちに伝える。さて…。『マリッジ・ストーリー
を観た。マーベルコミック、そして蜘蛛。ついついスパイダーマンを連想しがちだけど、スパイダーマンっぽいのは悪役の方。「ジョジョの奇妙な冒険」だと第3部のジョセフ・ジョースターが主人公になった感じ。はっきり言って主人公は戦闘向きの能力を持ってない。だからその分、知力を駆使して戦う。そこがこれまでのマーベルコミックヒーローとの一番の違い。その設定は面白かった。しかし、主人公を演じたダコタ・ジョンソン自身は大きく期待を裏切ってくれた。大変残念と言わざるを得ない。ダコタ・ジョンソンと言えばやっぱり
『ハワーズ・エンド』(「HowardsEnd」143分92年英日合作監督ジェームズ・アイヴォリー)20世紀初頭のロンドン。中産階級のシュレーゲル家、婚期を逃した姉マーガレット(エマ・トンプソン)、結婚相手を探している妹ヘレン(ヘレナ・ポナム・カーター)、弟ティビーの3人暮らし。資産家のウィルコックス家はヘンリー(アンソニー・ホプキンス)、病弱な妻ルース(ヴァネッサ・レッドグレイブ)と長男チャールズ、次男ポール、長女イビィーの5人家族。ある日、シュレーゲル家の向かいにウィルコックス家が越
『ゴーン・ガール』(「GONEGIRL」149分14年米監督デヴィッド・フィンチャー)周りから、仲のいい理想の夫婦と思われていたエイミー(ロザムンド・パイク)とニック(ベン・アフレック)。だが、5回目の結婚記念日の日、妻エイミーが突然失踪。争った形跡があり、警察は捜査を始めるが、進展が見られない。やがて、メディアも警察もニックの自作自演ではないかとの疑いを持つようになる。さて…。ニックを死刑にするべく、巧妙に仕組まれたエイミーの罠だと鑑賞側は知ります。が、エイミーも隠れていたモーテ
『ほえる犬は噛まない』(「플란다스의개」(「DogoftheFlandas」110分00年韓監督ポン・ジュノ)大学教授のポストを目指しているユンジュ(イ・ソンジェ)は、身重の妻と団地暮らし。うだつの上がらない彼は2歳歳上の妻に頭が上がらない。その団地の管理事務所で経理を担当するヒョンナム(ペ・ドゥナ)は計算をよく間違え、上司に怒られてばかりいる。ペットを飼ってはいけないこの団地で、飼い犬の失踪事件が多発。ユンジュとヒョンナムは、これらの事件に巻き込まれて行くのだが。さて…。『
を観た。所謂「即興劇」、英語だと「エチュード」。中国がルーツのスタイルらしいけど、なかなか楽しかった。言われないとアドリブだと分からない。役者の演技力、そしてチームワークが高くないと成立しないし、ストーリーよりもそっちが気になる。劇団ひとりが探偵役で主人公なんだけど、あまりそんな感じはしなかった。ちゃんと台本があれば、謎解きのシーンでは主役になれたのに。そのあたりは高橋克典や八嶋智人に喰われた感じ。文字通り「役者」が違った。劇団ひとりも「ゴッドタン」でエチュードは経験していたはずだけど、
『生きるLIVING』(「Living」102分22年英監督オリバー・ハーマナス)1953年のロンドン。市役所の市民課課長のロドニー(ビル・ナイ)は堅物な男で、部下からも煙たがられていた。そんなロドニー、ある日、医師から末期がんで、余命半年を告げられる。翌日、初めて役所を無断欠勤し、地方のリゾートで羽目をはずすが性に合わない。ロンドンに戻った日、偶然、部下のマーガレット(エイミー・ルー・ウッド)に声をかけられる。食事を共にするふたり。さて…。黒澤明監督作品『生きる』(1952年)を
を観た。3時間以上も、一体何を見せられているんだろうと思った。絶対警察呼ぶだろとか絶対入院だろというシーンが多数。でもそういう事態にはならない。だから多分夢オチみたいなラストかなと思っていたら…。松本人志の「しんぼる」を観た後に近い感覚。訳の分からなさでは双璧。
を観た。あまり期待しないで観たからか、予想以上に面白かった。上げて落とす、一旦こう思わせてそう来る。こんな感じの演出は上手かった。登場人物の設定も上手く活用出来ていた。ホラー映画だから仕方ない部分はあるけど、マスコットの表情が不気味で怖かった。そりゃこの店潰れるわと変な意味で納得。昔のヴェルディ君を思い出した。あとせっかくタイトルで「ファイブ・ナイツ」と謳っているんだから、ちゃんと「1日目」という感じのテロップを出していけばもっと観やすくなったと思う。エンドロールの途中で続編を匂わせ
『夏物語』(「Conted'ete」(「TaleofSummer」)114分96年仏監督エリック・ロメール)南フランスの避暑地。7月17日、ガスパール(メルブィル・プポー)はギターひとつ持ってやってきた。クレープ専門店でウエイトレスをしているマルゴ(アマンダ・ラングレ)と友達になる。ただ、ガスパールにはレナ(オーレリア・ノラン)という恋人がいて、彼女とここで落ち合う約束をしているのだという。しかし、一週間経ってもレナは現れなかった。さらに、ガスパールはマルゴにソレーヌ(グヴェナ
『パワー・ゲーム』(「Paranoia」106分13年米監督ロバート・ルケティック)巨大IT企業ワイアット社に勤める27歳の成年アダム(リアム・ヘムズワース)。実力はあるのだが、上司に認められずくすぶっていた。ある日、CEOのニコラス(ゲイリー・オールドマン)に直接プレゼンする機会を得る。張り切ってプレゼンにのぞむが失敗。クビを覚悟したアダムはプレゼン仲間と会社の経費で豪遊。翌日、ニコラスに呼び出されたアダム、クビ通告かと思いきや、ニコラスから出された提案は、ライバル社であるアイコン
『デリカテッセン』(「Delicatessen」99分91年仏監督ジャン=ピエール・ジュネ)(核戦争から15年後の)パリ。1軒、ポツリと営業しているデリカテッセン。肉を売るこの店、そこには、店主(ジャン・クロード・ドレフェス)の他に、さまざまな人が暮らしている。ある日、求人広告を見た元ピエロのルイゾン(ドミニク・ピノン)がやってきて住みつくことになる。店主の一人娘ジェリー(マリー・ロール・ドゥニャ)は、ルイゾンにほのかな恋心を抱くのだが、このデリカテッセンは、売っている肉も含め、幾つもの
『複製された男』(「Enemy」90分14年加スペイン合作監督ドゥニ・ヴィルヌーブ)大学の歴史講師アダム(ジェイク・ギレンホール)には、恋人のメアリー(メラニー・ロラン)がいる。ある日、同僚に勧められた映画を観ていると、チョイ役に自分と瓜二つの男を見つける。気になったアダムは、調べてみるとその男がダニエル・センクレア(ジェイク・ギレンホール二役)という名であることを知り、さらに、ダニエルのプロフィールの身長、体重、目の色…が自分と全く同じであることを知る。ダニエルの家を調べ、訪問すると彼
を観た。この作品をミュージカルにした理由。一つ目は上映時間が長いこと。二時間半あるから、一定の間隔で歌を入れないとみんな眠くなる。そして二つ目は内容が恐ろしく重くて暗いこと。ミュージカルにしないと観るに堪えない内容。その意味で「ラブライブ!サンシャイン!!」や「イン・ザ・ハイツ」に似てる。だから歌も、自分を奮い立たせる熱いものが多い。これが20世紀前半のアメリカ。一体どこが自由と平等の国だと言いたくなる。日本より男尊女卑が凄まじい。今の日本なら絶対「忖度」で作れない。それを作れるアメ
を観た。忠臣蔵プラス王子とこじきという感じの作品。もしかしたら、影武者徳川家康もヒントになっているかも。忠臣蔵では悪役になっている吉良上野介。しかし実は名君として知られていることはあまり知られていない。ついでに言えば、吉良上野介が地元愛知県西尾市あたりの藩主であったこともあまり知られていない。多分、忠臣蔵を面白くするために必要以上に悪人であることを強調させられているんだと思う。ただ今回は、入れ替わった別人が「善政」を行ったことになっている。このあたりが王子とこじきや影武者徳川家康をヒント
『彼女たちの革命前夜』(「Misbehaviour」107分20年英監督フイリッパ・ロウソープ)1970年ロンドン。サリー(キーラ・ナイトレイ)は既婚者で娘もいるが、歴史の勉強をするため、ロンドン大学の試験を受ける。合格したサリー。学内で、女性差別に反対する集会に参加。そこで、ジョー(ジェシー・バックリー)と出会う。ジョーは活動のひとつとして、この年、ロンドンで行われる予定のミス・ワールドを妨害し、メディアで自分たちの運動をアピールしようとしていた。さて…。サリーもジョーも実在人物。
『善き人のためのソナタ』(「DasLebenderAnderen」「TheLivesofOthers」137分06年独監督フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク)全国民が国家保安省(シュタージ)の監視下にあった1984年の東ベルリン。保安省大尉のヴィースラー(ウルリッヒ・ミューエ)は、反体制の疑いのある劇作家ドライマン(セバスチャン・コッホ)の監視を命ぜられ、彼の部屋に盗聴器を設置。徹底した監視を始める。が、ドライマンの言動、彼の弾くピアノの"善き人のためのソナタ"を聞
『ボーイズ・オン・ザ・サイド』(「BoysontheSide」117分95年米監督ハーバート・ロス)90年代ニューヨーク。場末のクラブで歌うシンガー、ジェーン(ウーピー・ゴールドバーグ)は突然の解雇を言い渡され、単身ロサンゼルス行きを決意。新聞広告で、西海岸行き同乗者募集の記事を発見し、依頼主のロビン(メアリー・ルイーズ・パーカー)と西海岸へ向かう。途中、ホリー(ドリュー・バリモア)も加わり3人となる。自由奔放な黒人女性のシンガー、真面目で一途な白人ビジネス・ウーマン、男が生き甲斐
を観た。確かに痛快な逆転劇で、言いたいことも理解出来なくはないんだけど…。やっぱりみんな「同じ穴の狢」。株価を操作して金儲けなんて、まともな人の考えることではない。株もやっぱり「ギャンブル」なんだから。それにゲームストップ社の可能性を本当に感じているのなら、やはりまず配当金よりも設備投資や福利厚生、従業員の待遇改善を考えないと。自分達だけ得すればそれでいい。アメリカは株主がみんなそう考えているからマズいんだと思う。会社は誰のもの?それを考える意味ではいい作品。あとこの作品は、日本人に別
を観た。最近流行りの「ポリコレ」。その先駆けみたいな作品だったと思う。前作の龍騎から悪の仮面ライダーが出てきたし、今回は正義の心を持つ怪人が出てくる。そういえばこの時期のウルトラマンも、怪獣が一概に悪ではない展開になっていた。また、最近の東映はこういった「同窓会」みたいな作品が目立つ。勿論それ自体は悪くない。だけど、一度終わったはずのストーリーを再開させるのは、やはり作品によっては無理が出るのかなと思う。主人公がいつの間にか悪の側になっていて、更にいつの間にか正義の心を取り戻している。そ