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今年の春からワタワタと立ち上げた企画が形になっております。そんな訳で自分で立ち上げたんだから自分でブッキングもしなきゃなんない。ひとりで映画解説もしますが映画監督や俳優などなどゲスト呼んでも楽しいんじゃないか?もっと深く映画のことを理解してもらえるんじゃないか?と、このネット番組「映画が好きすぎて」も5月から始まっております。毎週更新。今は8月公開作、さとりのオススメ映画「センセイ君主」熱弁と「高崎グラフィティ。」川島直人監督をゲストに招いた回。こちらがサイト↓
前回、「J中断期間は、映画とW杯ざんまい」と書いたが、実際のところ予想以上にW杯ざんまいになってしまい、プライベートでもごたごたがあり、かつ、深夜観戦により体調を崩したりもし、いや、サッカーって、やっぱ体に悪いよね、と再認識しつつ、そんな大会も終盤にさしかかり、ゲーム間隔も空き、心身ともにゆとりもでてきたので、映画のウェイトを上げようか、と思い立ち、シアターへ足を運ぶことにした。にしても、4~5月、特にG.W.あたりはなんら観たい映画も思い浮かばなかったのだが、6月から夏休みの時期にかけてどと
Jリーグも一段落したし、しばらくぶりに映画を観に行こうか、と思い立つ。最近、骨太の(?)映画を観てないなあ、と思い、しかし、自分はそもそもバイオレンスやホラーっぽいジャンルは苦手だということもあり、結局どうしたいんじゃ、ともやもやしていたここ数カ月。で、今回選んだのがこれ、「ピーターラビット」。導入部分だけちょっとネタバレ。いきなり鳥が歌い羽ばたく(しかも吹き替えで)ミュージカル風なオープニングにはどうなることかと思ったが、ピーターが「これはそんな映画じゃない!」と全否定から入
「シェア希望」アンニョンハセヨ~ついに桑畑優香さんが5月の勉強会に来ます!昨年、雑誌「現代ビジネス」の特集<インスタ女子の間で「#韓国人になりたい」流行中の意外と深イイ理由>を書いて大きな話題になりましたが、桑畑優香さんは様々な本も出版して本当の韓国通であり、専門家です。今回は南北首脳会談の成功で南北の和解モードが高い中で実際に平壌まで足を運んだ実体験を混じって南北の大衆文化、特に芸能界について語ってくれる予定です。初公開の資料などもたくさんあり、本当にめったにない興味深い内容で充実
Ashleyの映画コラム更新しました☺️本日公開の「リメンバー・ミー」!いやーもうねー感動し過ぎて号泣・゚・(ノД`;)・゚・観たら絶対メキシコ行きたくなります。本年度アカデミー賞長編アニメーション賞、主題歌賞受賞も納得!是非映画館で!!https://iam-ashley.com/entertainment/3148/※Ashleyコラムページ❤️のいいね押してもらうとわたし喜びます☺️#アカデミー賞長編アニメーション賞#アカデミー賞主題歌賞#第90回アカデミー賞#ピクサ
昨年に引き続き子どもを誘って、春休みの映画鑑賞を恒例行事にしようともくろんだのだが、みごとにふられてしまった・・・。と、いうわけで、ひさびさにレイトショーでのひとり鑑賞。それで思い出したが、昨年の今頃は、「チアダン」みて、「ちはやふる」のロードショーにいかなかったことを後悔していた自分だった。その後、DVDにて「上の句」「下の句」はチェックしており、公開直前にテレビでやったのでそれも観たりした。意気込んでこれで復習バッチリか、と思ってたのだが、逆に飽き気味になってしまい、逆効果だった
つねに問題作を発表し、賛否両論を巻きおこすミヒャエル・ハネケ監督の最新作。現代のブルジョワ家庭にひそむ心理と情動の暗い裏面を抉(えぐ)っている。『愛、アムール』には老夫婦の愛情があった。一方、本作の大家族には愛はおろか感情の交流もほとんど存在しない。その人間性を失った虫のような人々の生態をハネケは距離を置いて淡々と描きだす。そこから、黒いユーモアがじわじわと湧いてくる。その冷たい悪意がいかにもハネケらしい見どころだ。日本経済新聞(NIK
クリント・イーストウッド監督の最新作。2015年8月、アムステルダム発パリ行きの高速列車で銃撃による大量殺戮を開始しようとしたテロリストに、アメリカ人青年3人が立ち向かい、阻止した。その実話を映画にした。「アメリカン・スナイパー」(14年)、「ハドソン川の奇跡」(16年)につぐ実話の映画化であるが、今回は、なんと実話の本人たちに自分の役で主演させるという、驚きの手法をとっている。さらに、映画の構成にもっと驚く。テロ事件の実話の映画化ということから予想・期待されるものを
かつてドン・シーゲル監督、クリント・イーストウッド主演で「白い肌の異常な夜」(1971年)として映画化されたトーマス・カリナンの小説を、ソフィア・コッポラが監督・脚本・製作(共同)をかねて再映画化。昨年のカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した。原作も、この映画の公開に合わせて翻訳された。ドン・シーゲル版もソフィア・コッポラ版も大筋は同じである。だが、同じ年に「ダーティハリー」を放つ男性的なアクション監督として鳴らしたシーゲルと「ガーリー」すなわち積極的な女の子らしさを
米政府の極秘宇宙開発研究所で働く声を失った清掃係がアマゾン奥地で捕獲された半魚人と恋に落ちる。そんな奇想天外な設定の恋物語の背景になるのは米ソの宇宙開発競争たけなわの時代、1962年。『パンズ・ラビリンス』『パシフィック・リム』などファンタジー怪獣好きで知られるメキシコ人監督ギレルモ・デル・トロの第74回ベネチア国際映画祭金獅子賞受賞作。日本時間の3月5日発表のアカデミー賞でも13部門で候補にあがる。人間と怪獣が愛し合うときの赤いドレスがとろけるような美をし
映像の美しさにおいて、とびぬけた作品である。それだけでも詩的な高みに達している。だが「愛の詩」という邦題から連想されるような甘さ、通俗性はない。ふつうにストーリーを追おうとすると難解なのだがそれだけの報いはある。主人公ガオ・チュン(チン・ハオ)は父を亡くし「川辺の習慣」として黒い魚をとらえる。餌をあたえずにいて、それが死んだとき父の魂もあの世へ行く・・・・。日本経済新聞(NIKKEISTYLE)映画コラム「シネマ万華鏡」2018.2.
戦後日本マンガにおいて最高の1冊に数えられるべき岡崎京子の『リバーズ・エッジ』の映画化。ハードルの高い企画だが、監督もスタッフも役者も持てる力を出しきった感がある。濃密な1作である。若い役者たちの生身の肉体も息づいている。登場する全員が少しずつ壊れていて、それが常態に見える。これが今の日本という時代の表現にほかならない。岡崎京子という天才が造形した20年前の虚構世界に今の時代が易々と追いついている。そのことがむしろ恐ろしい。日本経済新
吉田恵輔は「関係性」を描く監督だ。「さんかく」(2010年)は三十路のカップルに妹が割り込む三角関係。「麦子さんと」(13年)は自分勝手な母とそれを許せない娘の親子関係。新作は性格が対照的な兄弟、姉妹の4人の愛憎が絡み合う関係を描き出す。4人の物語が交錯する後半、あんなに憎み、罵っていた兄弟姉妹を他人に批判されると途端に弁護する。「あいつを誰よりも知っているのは自分だ」と固く信じているからだ。幼いころから積もり積もった兄弟姉妹の愛憎とは、そういうもの。
高倉健主演の「君よ憤怒の河を渉れ」(1976年)は、ある世代以上の中国国民にとって特別な映画である。文革後の79年に、はじめて見る共産圏以外の外国映画として公開され、大ヒットしたからだ。その原作(西村寿行)を中国資本で再映画化。監督は「男たちの挽歌」(86年)以降、香港アクション映画を牽引したジョン・ウー。この企画をえて、しばらく封印されていたジョン・ウー流現代アクションの華麗なドンパチが復活したのは、ファンとしてうれしい。日本経済新聞(NI
思春期の多感な少女の目に内戦で荒廃した日々はいかに映じるのか。それも伝統が根強く残る社会だとしたら……。旧ソ連崩壊当時のジョージア(グルジア)を舞台に、内戦の不穏な空気に包まれた環境の中で精一杯生きる少女たちの姿を瑞々しく描き出している。日本経済新聞(NIKKEISTYLE)映画コラム「シネマ万華鏡」2018.2.2.夕刊より(映画評論家村山匡一郎)
【母なる証明】ポン・ジュノ監督キム・ヘジャ、ウォンビン、チン・グ出演母なる証明(字幕版)監督は韓国のポン・ジュノ。独特なユーモアをところどころに滲ませてシュールな演出が面白い監督さんです。原題の마더(マド)はmother、母親を意味する単語です。邦題は「母なる証明」。主人公は主役の漢方薬の店を営む中年女性。名前は知らされませんが彼女の物語です。彼女は一人息子の知的障害を持つトジュンと二人暮らしをしていました。自分が怪我をしていても息子の危機に飛んで行く、彼女はトジュンを心から
21世紀中国におけるドキュメンタリー映画の極北を切り開いてきたワン・ビン監督の新作である。舞台は上海の近くにある浙江省の織里(ジィリー)。おびただしい数の衣類加工工場が密集し、子供服の生産は全国の8割近くを占める。中国の経済発展のモデルとされる町である。映画は、この町をめざしてはるか2200キロ離れた雲南省から出稼ぎに行く16歳の少女を描くところから始まる。家族との団欒のなかで、これから始まる出稼ぎ生活への不安と興奮が示されるが、ぴんと張りつめた肌と血色のよい顔には
「パラダイス」3部作で現代人の孤独と欲望を独特の映像世界で描いたオーストリアのウルリヒ・ザイドル監督の新作である。現代のアフリカ・ナミビアを舞台に、トロフィー・ハンティングを愛好するヨーロッパの人々の姿を醒めた視線から見つめている。トロフィー・ハンティングとは、もとは王侯貴族の支配権力を誇示する狩猟の趣味に由来するが、近代ではお金持ちの顕示欲を示す高級な遊びとなった。現在ではアフリカ各国が貴重な観光資源としてハンティング愛好家を受け入れているが、当然ながら動物保護
寂れた街道沿いに立つ3つの看板に広告を出して町中を敵に回した母親。それぞれの看板には真っ赤な地に黒々と「レイプされて死んだ」「なぜ?ウィロビー署長」「犯人逮捕はまだ?」の文字が書かれている。日本でも古くから知られたアイルランド民謡「庭の千草」が流れジョン・フォード監督が描く西部劇の世界を思い出させるように始まるドラマは、英国人マーティン・マクドナーの監督・脚本・製作。エキセントリックなサスペンス劇「セブン・サイコパス」(2012年)に続く彼の長編3作目。
年代物のキャンピングカーに乗って老夫婦のジョン(ドナルド・サザーランド)とエラ(ヘレン・ミレン)が国道1号を南へ走る。米国北東部ボストンの自宅から最南端フロリダのキーウェストまで。そこには大学で文学を教えていたジョンが1度訪ねたかったヘミングウェイの旧宅がある。長い結婚生活の間に家族を連れて何度も旅した道だが認知症のジョンは物忘れが激しい。介護するエラも入院の予定があったが息子と娘に何も告げずに家を飛び出した。ラジオからジャニス・ジョプリン「ミー・アンド・
【サマリア】キム・ギドク監督クァク・チミン、ハン・ヨルム、イ・オル出演2004年製作サマリア[DVD]韓国の奇才、キム・ギドク監督作品。除隊後、パリに渡り絵画を学びますがそのとき映画館で観た「ポンヌフの恋人」「羊たちの沈黙」に心動かされ、映画監督になったという異色な経歴を持つ監督さんです。主人公はヨジンとチェヨンという二人の女子高生。とても仲良しで夢はふたりでヨーロッパ旅行へ行くことでした。その資金を集めるために援助交際をしていました。ヨジンが男たちと電話でアポを取り、チェヨン
これは予期せぬ傑作だ。重力を操り空中浮遊する少年という設定はあまりにも荒唐無稽だがそのSF仕立てと、ヨーロッパの緊迫した政治情勢と純粋な映画的興奮を一つにすることに成功している。ハリウッド流の何でもCGで合成する作り方とは一線を画す映画の興奮にみちている。舞台はシリアからの難民でごった返すハンガリー。難民キャンプで医師シュテルンが、国境警備隊に銃撃された難民の少年を診ようとしたとき、少年は「何かが変だ」といいながら空中浮遊を始め、どこかへ消えてしまう・・・・・
【息もできない】ヤン・イクチュン監督ヤン・イクチュン、キム・コッピ出演2008年製作息もできない[DVD]韓国のヤン・イクチュンという人が製作、主演、監督、脚本、編集の5役をこなしています。デビュー作として、低予算で撮り始めましたが制作中も資金集めに奔走し、自分の家をも売り払ってまで完成させたという彼の一世一代の出世作です。原題の「トンパリ」(똥파리)は「クソバエ」を意味する罵倒語だそうです。主人公はキム・サンフンという借金取り立てを生業とする男。出所したばかりの父親がおり、サン
ドイツのメルケル首相は2015年に難民受け入れ政策を打ち出し、国際世論の喝采を浴びたが、17年の連邦議会選挙で敗北した。そのドイツで16年に400万人が見て、同国映画の興行収入1位となった喜劇だ。ミュンヘン郊外の家族が自宅に難民を受け入れて起こるてんやわんや。極右でも極左でもない、普通のドイツ人の感覚を知るには格好の映画かもしれない。美しい庭のある家に住むハートマン家。教職を退いた妻は社会活動に目覚め難民の受け入れを決意する。外科医の夫は引退を拒み、プチ整形に余念がない。
前作「ユキとニナ」に続く8年ぶりの諏訪敦彦監督の新作。南フランスを舞台に、映画撮影にきた老いた俳優と映画制作を楽しむ子供たちとの交流を通して現在と過去、生と死を問いかけつつ人生の輝きをやんわりと描き出している。主人公の老優ジャンを演じるのは、往年のヌーベルバーグのアイドルジャン=ピエール・レオー。その存在感には圧倒されるが、映画はまさにレオーの存在ありきで展開される。「ママと娼婦」で彼と共演したイザベル・ヴェンガルテンがカメオ出演するなど、映画の記憶がちりばめられていて
【オールド・ボーイ】パク・チャヌク監督チェ・ミンシク主演2003年製作オールド・ボーイ(字幕版)監督は「JSA」の韓国のパク・チュヌク。日本の漫画を原作として映画化した作品です。原題올드보이は「同級生」の意味だそう。理由がわからないまま、主人公のオ・デスは監禁されます。15年という長い長い期間、デスは密室に監禁されるのです。監禁部屋の中、来るべき日を信じて発狂しつつもデスは筋トレを続けます。そして、15年後。ついに解放されたデスは、自分がそれほどまでの長い時間を監禁された理由も
スパイ・サスペンスの本場英国で生まれた『キングスマン』(2014年)の続編。007調とも、ジョン・ル・カレの現実を写すシリアスなスパイ物とも違うなんでもアリ、のスパイ物。『キック・アス』(10年)で注目されたマシュー・ヴォーン製作・監督。共同製作のジェーン・ゴールドマンのオリジナル脚本。前作はロンドンの背広発祥の地とされるサヴィル・ロウの高級テイラー〈キングスマン〉が実はスパイ機関でそこに所属のベテラン情報員が若い新人をスカウト育成しながら人類抹殺計画をもくろむ悪党と戦