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読書日記2025-143星落ちて、なお澤田瞳子(著)[文藝春秋2021年5月発行]あらすじ鬼才・河鍋暁斎を父に持った娘・暁翠の数奇な人生とは――。不世出の絵師、河鍋暁斎が死んだ。残された娘のとよ(暁翠)に対し、腹違いの兄・周三郎は事あるごとに難癖をつけてくる。早くから養子に出されたことを逆恨みしているのかもしれない。暁斎の死によって、これまで河鍋家の中で辛うじて保たれていた均衡が崩れた。兄はもとより、弟の記六は根無し草のような生活にどっぷりつかり頼りなく、妹のきくは病
澤田瞳子さんの第165回直木賞受賞作「星落ちて、なお」を読みました明治22年絵師の父が亡くなったところから物語は始まる画鬼と呼ばれた偉大な父の弟子でもあった主人公の河鍋とよ腹違いの兄との確執病弱な妹頼りない弟弟子たちのそれぞれの人生時代と共に日本画の欧化晩婚ではあったが母親にもなりやがて自ら離縁へとよは絵を描き続けるそして大正12年初秋大地震兄嫁お絹さんの最期が悲し過ぎる・・・
本日は、最近読んでおもしろかった書物です・澤田瞳子(とうこ)「星落ちて、なお」(文藝春秋,2021)著者は1977年京都出身。同志社大院で文学博士課程を取り2010年作家デビュー。時代作家として新田次郎文学賞などを受賞しています。本作は「別冊文藝春秋」で2019年7月~2021年1月に連載。2021年上半期、第165回直木賞を受賞しました。ヒロイン・とよは、実在の日本画家・河鍋暁翠(1868~1935)。師匠にして実父の河鍋暁斎の急死後
2024年11月7日に澤田瞳子「星落ちて、なお」を読了しました「妹背山婦女庭訓波模様」のおきみからの、河鍋暁斎の娘とよ。河鍋暁斎の凄まじい執着に、芥川龍之介「地獄変」を思い出しました。父というより絵の師匠、血というより墨で繋がる関係。これは、しんどいなぁ。絵ではなく陶芸など違うジャンルであったとしても、きっと、この苦しみから逃れられないんだろうなぁ。でも、よくよく考えると、芸術や芸能など特殊な世界の話だけではなく、結局、親の軛から逃れることはできないんだろうなぁ。…と思いました。
小説「星落ちて、なお」澤田瞳子文藝春秋直木賞受賞作。いわゆる天才画家を父に持つ娘とそのまわりの人たちの物語。天才と凡人、天才の仕事と家庭、本作ではいろいろな側面でそのようなことが語られていきますが、維新後の明治から大正の世になっていき、世の移ろいとともに、破天荒な天才は存在しにくくなっていく、という芸術の世界のあるあるも描かれています。直木賞を受賞した本作ですが、何よりもタイトルの勝利でしょうね。70点
澤田瞳子著『星落ちて、なお』2021.5〈紹介文〉***************************不世出の絵師・河鍋暁斎の娘とよは暁翠の画号をもつ女絵師。父亡き後、仲がよいとは言えぬ腹違いの兄・周三郎(暁雲)と共に、洋画旋風の中、狩野派由来の父の画風を守ろうとする。明治大正の激動の時代、家族の生活を担いつつ、絵師として母として、愚直に己の生を全うした女の一代記。第165回直木賞受賞作。〈個人の感想です⇩〉**********************
StarsFellonAlabamaWelivedourlittledramaWekissedinafieldofwhiteAndstarsfellonAlabamaLastnight-----1934年作曲フランク・パーキン作詞ミッチェル・パリッシュ流れ星の様に星落ちてまるでドラマみたいだったよね白い平原で僕たちはキスをし星が流れ落ちていた昨日の夜は-----90年前にアラバマ州に壮大な流星
たまたま、なんですが明治、大正、昭和初期にかけての近代日本において画家として生きた女性の物語を2作続けて読みました「星落ちて、なお」澤田瞳子(文春文庫)川鍋暁翠(慶応3年~昭和10年、1868年~1935年)幕末から明治期にかけて活躍した浮世絵師川鍋暁斎ーーの娘幼いころから絵師である父の元で修行してそのまま家業を継ぐように自身も絵師となる家庭を持ち、母となり現実的な生活感覚を持つ1人の女性でもありつつプロの絵師として生活をしながら古い日本画が廃れてい
大河ドラマ「光る君へ」は、平安時代を舞台に「源氏物語」の作者である紫式部(まひろ)の生涯を描いたドラマです。主演吉高由里子、脚本大石静第十四回「星落ちてなお」4月7日(日)[総合]夜8時00分[BS・BSP4K]午後6時00分[BSP4K]午後0時40分『光る君へ』再放送14話「星落ちてなお」見逃した!感想ネタバレと無料で全話見る方法『光る君へ』14話見逃し!無料で全話見る方法◆◇#光る君へ次回予告◇◆第十四回「星落ちてなお」4月7
書籍広告に「胸を打つ第165回直木賞受賞作」とあった。読了した「まいまいつぶろ」に続いて読みたくなった。アマゾンの商品説明を引く。星落ちて、なお(文春文庫)Kindle版女絵師の一生を描ききった直木賞受賞作!不世出の絵師・河鍋暁斎の娘とよは、暁翠の画号をもつ女絵師。父亡き後、仲がよいとは言えぬ腹違いの兄・周三郎(暁雲)と共に、洋画旋風の中、狩野派由来の父の画風を守ろうとする。明治大正の激動の時代、家庭の生活を担いつつ、絵師として母として、愚直に己の生を全うした女の一代記。
「光る君ヘ」14話「星落ちてなお」前回からのまひろと道長のはち合わせからのシーンのつづきから始まる橋、、渡りましたね😆モチロン、2人とも無言だったけど。家司の「北の方のところに以前より出入りしている先の蔵人藤原為時の娘にございます」という説明に「、、ん」と気のない返事で答えて他人のフリ?の道長そのまま無言で橋を渡った。まひろも橋のたもとに下がって頭を下げ道を譲り道長が通り過ぎるとその後は急ぎ足で逃げ帰る。で
本日、19:20よりNHKR1全6回放送予定です。
最近、図書館で読みたかった本に出会える事が多いです。ちょっと運がいいのかな?直木賞受賞作の『星落ちて、なお』を借りました澤田瞳子さんの作品を読むのは『若冲』以来。日本画や画家にあまり詳しくないので、少し時間がかかりましたが、興味深く読む事ができました画家の娘の苦悩や奮闘が丁寧に描かれていました。また、明治から大正にかけての東京の様子もよくわかり、読んでいて楽しかったです
こんにちは🪼読み終わっていた「おんなの女房」ネタバレなしで、チラッと感想を…結末が、読みながら想像したのと違って驚きましたがお互いが相手を思えばこそ、苦渋の決断をし、我を偽ってでも添い遂げようとする夫婦愛…みたいなものを感じましたそして、作中に登場する歌舞伎の舞台裏、江戸時代の暮らしぶりなども織り込まれていて、興味深く読ませて頂きました私的な時代小説の魅力は、江戸を舞台にしている事が多く、何度も言っているかと思いますが、土地勘があるので、更に物語に没入出来るのが嬉しいところですしか
『広重ぶるう』梶よう子新潮社2022年5月30日『化けるなら、名所で行く。』微録の定火消同心と、町絵師、二足の草鞋をはいた広重の人生を描く。⋆「広重の名をもらってから19年。これまでの年月が全て反古紙のように思えた。」-p.12「己自身が一番承知しているのとを他人にとやかくいわれるほど腹立たしいことはない。」-p.39「すべて、人気で、商いで、はかられるのか。それなら、おれはなにも出来ないじゃないか。」-p.56「名をなさなければ、銭も入らない。仕事もこない
今輔師匠にオススメして頂き、衝撃のラストに「そうきたか!」と唸りました父・歌春が澤田さんと鼎談したので、読んでみた河鍋暁斎親子の他にも、鹿島清兵衛やぽん太など実在の人物が描かれていて「へぇ!こんな人がいたんだ」と勉強になりました。河鍋暁斎記念美術館にも行きたくなったYo完全にハマった城塚翡翠シリーズ子供への声かけのヒント、早速取り入れてみた年末年始にトイトレ集中期間を設ける予定。ゴクリ重い腰(体感1.5㌧)を持ち上げて、トイレトレーニングに取り組んでいます🚽
江戸時代から明治にかけて活躍した日本画家、河鍋暁斎の娘である、やはり日本画家の河鍋暁翠の展覧会が近くで開催されているので、昨日、行ってきました。場所は愛知県一宮市にある一宮市三岸節子記念美術館です。この美術館へは約1年ぶりに行きました。暁斎の展覧会へは東京で行っているのですが、暁翠の絵を見るのは初めて、というか、暁翠の作品に特化した展覧会が開かれること自体が恐らく初めてでしょう。暁斎自身が日本でよく知られるようになったのが最近のことで、暁翠は「暁斎の娘」として、「つ
過去の投稿、っていうのが出てきたので、見てみた。『星落ちてなお』予約したのは今頃だったか…。その時の予約順位は696位!今どのくらいになっているのかな、とみてみると248位にまでなっていた。448分減っている!ということは単純計算で、1か月で順位が37くらい上がる!?ってことは、248÷37で、6.702・・・・・ってことはあと半年ちょっとたてば読めるということかー!気を長く持て、だなぁ。みんなの回答を見る
第165回直木賞受賞作ということなので、読んでみた。河鍋暁斎と、この本の主人公である娘とよ、河鍋暁翠(きょうすい)の作品を画像検索してみた。むむむ。以下、ネタばれになるが、自分の備忘録としてメモを残す。蛙鳴く明治二十二年、春:画鬼と称された河鍋暁斎の葬儀が終わったところから始まる。家族関係など。異母兄の周三郎(暁雲)との確執など。葛飾北斎の片腕であった娘の葛飾応為におとよは準えられる。「肥瘦のない鉄線描」を引くという表現がでてくる。舞台は谷根千である。暁斎の遺品は、豪商の鹿島清
2022/08月読んだ本・赤と青とエスキース青山美智子・もう別れてもいいですか垣谷美雨・夏が破れる新庄耕・発注いただきました!朝井リョウ・星落ちて、なお澤田瞳子・アガワとダンの幸せになるためのワイン修行ゴージャスワイン編「星落ちて、なお」がよかったです。
毎週日曜日更新の書評コラム「千波留の本棚」第431回は澤田瞳子さんの『星落ちて、なお』をご紹介しました。PickItem星落ちて、なお[澤田瞳子]楽天市場1,925円星落ちて、なお【電子書籍】[澤田瞳子]楽天市場1,800円明治維新は、日本のあらゆることを変えてしまいました。浮世絵、日本絵画についても同じこと。変革の時代に、天才浮世絵師の娘に生まれた河鍋暁翠の物語。詳しくは本文をお読みください。
直木賞を、佐藤究の「テスカトリポカ」と同時受賞した澤田瞳子の「星落ちて、なお」を読みました。幕末から明治にかけて狩野派絵師として歌川国芳、横山大観などと共に活躍した河鍋暁斎、その娘で同じく絵師のとよ(暁翠)の一代記です。国芳、大観の名前は私でも知っていますが、河鍋暁斎の名前はお初で、稀有な才能に恵まれた画鬼、河鍋暁斎の葬式の場面から物語は始まります。養子に出された兄周三郎や弟記六、病弱な妹きくなど複雑な家庭ながら、父河鍋暁斎のもと女絵師として修業に励みながら、父の絵仕事の手伝いに追わ
本日2回目の更新です。スポーツ選手、歌手、俳優、政治家など、親子で同じ道を進む人たちがいます。親子で同レベルの才能に恵まれていれば良いですが、そうでない場合、特に親が成功者である場合、子どもはいろいろなプレッシャーにさらされながら道を極めていくことになります。普通にその道で成功するだけでも大変なのに、常に親と比較されるのはどんなに辛いことでしょう。澤田瞳子さんの『星落ちて、なお』は、「画鬼」と呼ばれた浮世絵師河鍋暁斎の娘河鍋暁翠の半生を描いた小説で、第165回直木賞受賞作です。
第165回直木賞受賞作なので、読んでみました。星落ちて、なお澤田瞳子鬼才・河鍋暁斎を父に持った娘・河鍋暁翠の数奇な人生。偉大な親を持った女性が親の名声に悩みながら自分の生き方を模索していく姿がとても興味深かったです。主人公だけでなく、登場人物が実在の方でその一人、1人の生き様が奥深く、読みごたえがありました。読んでいると、登場人物それぞれや絵画のひとつひとつが気になってしまいウィキペディアを読んだり画像を検索したりするのに夢中になって、読むのにものすごく時間がかかりまし
こんばんは、江戸すずめです。最近読んだ本のご紹介です澤田瞳子『星落ちて、なお』【新品】星落ちて、なお文藝春秋澤田瞳子/著楽天市場1,925円ワタシ、河鍋暁斎(かわなべきょうさい)の絵がすごく好きなので気になって手に取りました幕末~明治に活躍した暁斎は、美人画から幽霊画、風刺画まで幅広い画題を描き「その手に描けぬものなし」といわれた人気絵師。この本は、そんな偉大な父親を持つ娘・とよ(暁翠)の苦悩と葛藤を描いた
【作品名&作者】「星落ちて、なお」澤田瞳子2021直木賞【感想】日本画や時代背景に疎く、調べながら読んだので少し時間がかかった。だけどその分色々知ることができて面白かった。実在の人物の話と思うと余計にじわじわきた。偉大な父を持つと子供は大変だろうなと思う。まぁ偉大じゃなくても家族の在り方とか家族への想いは千差万別でその人それぞれなんだろけど。周三郎や、ぽんたと清兵衛やその他みんなそれぞれ屈折した思いもあるなかその時代の中で懸命に生きてたんだろなと感じた。
今日もありがとうございます天気良い!!と思うと雪が舞うさむーいさむーい暖かい~と脳を騙す余裕がないほどに寒かった(笑)パソコンも動きが悪いし・・・この寒気の後は気温も二桁になるそうな雲の中に何かが見える~ような読了「星落ちて、なお」澤田瞳子著第165回直木賞受賞作。鬼才・河鍋暁斎を父に持った娘・暁翠の数奇な人生とは。父の影に翻弄され、激動の時代を生き抜いた女絵師・暁翆という絵師の物語ではあるけれど、”絵師”よりシングルマザーの
澤田瞳子さんの「星落ちて、なお」を読みました2021年の直木賞作品幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師、日本画家、天才絵師河鍋暁斎(かわなべきょうさい)の娘とよ河鍋暁翠(きょうすい)の半生を描いたお話お話は、自らを画鬼と称した父河鍋暁斎の死後父の画風を受け継ぎつつ父には及ばない異母兄河鍋暁雲(きょううん)新しい時代、外国の画風、新しい手法に翻弄されつつ父の画風を守り世に逆らう。おとよ(河鍋暁翠)もまた父のようにはなりたくないと思いつつ、絵と共に生きまた父を目指し、新しい世界、新
『星落ちてなお』澤田瞳子(文藝春秋2021年5月15日)第165回直木賞受賞作がようやく図書館から回ってきた(話題の本を読めるのは普段だいたいこんなタイミング)。「画鬼」と呼ばれた不出の絵師、河鍋暁斎を父に持ち、自らも絵筆を握る主人公、とよは父親や同じく絵師である兄に対する劣等感や屈託を胸に、激動の世を生きる。「江戸の昔に比べると、明治の世ではとにかく男性が威張り散らし、女性は家の中で良妻賢母たれと求められている。そしてそんな世相を反映してか、近年もてはやされる美人画はいずれも嫋や