ブログ記事266件
毎年恒例のイヌノヒゲ探しの最中、ヤマトホシクサの群落を見つけました。ヤマトホシクサ自生地頭花頭花がツクシクロイヌノヒゲより小さく総苞片が長い。このヤマトホシクサとされる植物、今まで純群落を見たことがありません。全ての自生地で他のホシクサ科と混生していました。そうした混生地では形態が安定しない個体が見られ雑種と思われる個体も確認されます。この自生地でも数種混生で中間的な個体が確認できました。
日本産水草はフィールドで素材集めしつつ維持しております。一部紹介。タケトアゼナ昨年はアゼナ4種水中化を目論んで失敗。4兎も追えばそりゃ迷走するわ……今年は1種に絞りました。イヌタヌキモ消滅寸前の池からサルベージしてきました。エビモ殖芽から復活。この水槽は加温しているのでまた眠るでしょう。オオトリゲモ今年は別産地に変えてみました
9月に入り、田んぼの水は抜かれ、フィールドの水草はそろそろシーズン終盤。。。というこのタイミングでタデに興味が出てきたので、とりあえず近場の江戸川の河川敷へ。江戸川にはエドガワヌカボという狭義のヒメタデとヌカボタデの雑種とされているタデがいるようなので、それを狙う。江戸川は河川敷内にグラウンドが幾つも作られており、その脇の排水溝にタデが生えているのは知っていたので、いざ出陣。※タデの同定に関して、自分は苦手なので、今回は詳しい方々に教えていただきました。教えてくださった皆様、あ
夏の終わりから初秋に見た水草を載せていきます。アゼトウガラシアゼナオモダカキカシグサキクモクログワイクロホシクサシソクサスズメハコベフラスコモの1種
毎年恒例水草の季節がやってきました。フィールドで見た水草を紹介。オグラノフサモイヌノヒゲ類カンガレイキカシグサキクモコバノヒルムシロ種子サイコクヌカボシソクサ
初夏になりうちのビオ植物が動き出しました。ハンゲショウ既に葉が白く色付き始めています。ヒツジグサとサンショウモこれだけ苗があれば次世代に繋げられるでしょう。マルバオモダカとデンジソウ殖芽から目覚めてきました。かわいい浮葉を展開しています。シマヒメタデその他常緑越冬する南方系のタデ。屋内外どちらでも使える水草。
観察を続けているササエビモの開花その後。結実したようなので種子を取ってみました。ササエビモ完熟種子発芽能力の有無はさておき結実はするようです。未熟種子8割くらいは未熟な種子ですね。種子に歪みや凹みが見られます。雑種らしい結実率です。にほんブログ
屋外ビオの水草たちも芽吹き始めました。サンショウモ今年も出てきてくれました。前葉体から幼苗になっています。ヒメハリイヒメという名前のわりに大型のハリイ属です。サイズは、シカクイ>ヒメハリイ>オオハリイくらいですね。ヨウシュハッカとヒメハッカ大きい方がヨウシュハッカ。外国からの帰化種です。ヒメハッカはフィールドではすっかり見なくなりました。にほんブログ
栽培下のササエビモが開花しました。4心皮で花に歪みはないようです。開花後の花を放置しておくと結実してきました。ササエビモの中にも結実する個体群があるんですね。雑種探しはこういう楽しみがあるから止められません。にほんブログ
和名ササエビモ学名Potamogeton×nitensWeberこの水草についてヒロハノエビモとエゾヒルムシロの雑種で、草姿はエゾヒルムシロに似るが、葉の付け根が若干茎を抱くことでエゾヒルムシロから区別でき、基本的に浮葉を持たない。なお、新潟県上越市吉川区の長峰池でササエビモとされているものについては、稀に浮葉を作り、渇水時には陸生型になることから、少なくても純粋なササエビモではないと考えられているらしい。主に標高の高い場所にある湖や北日本に自生している(この記事の
立ち上げから2年近くたった砂水槽(GEXレイアウトコンテスト2023に出品した水槽。記事はこちら→GEXレイアウトコンテスト2023)。肥料を追加したところ、アイノコヒルムシロが浮葉を出すようになった。アイノコヒルムシロはササバモとヒルムシロの雑種で、貧栄養な環境ではササバモより、富栄養な環境ではヒルムシロよりの見た目になる。新芽は美しいオレンジ色をしていて薄く、クチクラ層が不完全なため葉縁が波打っている。葉は成長するにつれ、中央部から緑色に変化する。右下
久しぶりに水槽の前面に植えてある水草を差し戻して背丈を低くしたので、スブタが前から見えるようになりました。このスブタは去年の夏に新潟県の溜池で採集したものなのですが、とても栽培しやすくて気に入っています。この水槽を置いてある部屋には空調設備がなく、室温はかなり低いので低床の冷えは発生していると思うのですが、今のところ全然平気そうです。少し古い葉が枯れやすくなったかなぁ。。。くらい。スブタなどのブリクサの類は基本的にソイルよりも赤玉土の下にバーク堆肥を入れ、そこにイニシャルスティ
今回はササエビモの紹介。ヒルムシロ科の雑種の1つで繊細な沈水葉を持ちます。ササエビモ(エゾヒルムシロ×ヒロハノエビモ)エゾヒルムシロとヒロハノエビモの雑種で長い水中茎と柔らかい葉をもつ。浮葉は形成しない。深い場所では節間が伸び、浅い場所や水面付近では節間が詰まる傾向がある。ササエビモの両親とされるエゾヒルムシロとヒロハノエビモはこれ↓エゾヒルムシロ浮葉の形状は楕円~長楕円と変異に富む。
種子に続き水草の殖芽にも起きてもらいました。屋外越冬している個体を一部屋内に入れ加温します。コタヌキモ楕円形の殖芽から新芽が出てきました。しばらく伸ばした後、底床に固定します。ササエビモ埋め込んだ殖芽から徐々に新芽が伸びてきました。すぐいじけるので維持が難しいです。にほんブログ
うちで保存している水草の種子を起こし水槽育成を試みます。種子ボウルにソイルを敷き、水を張り、加温水槽に浮かべ、光と温度を与えます。今回使う種子はこれ。ホシクサ黒花型通常のホシクサと挙動が異なるのか試してみます。アマノホシクサ種子をいただいたので久しぶりに育てることにしました。タマガヤツリホシクサからの関係ないカヤツリグサ科w幼苗期は水中
フィールドでは水草というより水辺の陸生植物であるカヤツリグサ科。ハタベカンガレイやマツバイは水没している場合がありますが基本的には湿生植物です。とはいえ、そういった植物の中にも水中適性を持ったものがいたりするので何種類か実験的に沈めてみました。カンガレイ推定雑種カンガレイとは花や種子の形状がやや異なる株。水中適性を確かめるため沈めてみました。沈水葉を展開することはありません。抽水植物扱いです。ヒメハリイ長期水
12月の水草水槽です。アイノコセンニンモヤナギモ×センニンモの雑種。葉先の凸状が不鮮明なのがアイノコセンニンモ。イソヤマテンツキ塩性湿地に生えるカヤツリグサ科の植物。今のところ淡水でも新しい葉を展開しています。オオハリイ葉先から出た無性芽。肥料分を抑える事により大型化と子株の数を多少コントロールできます。シズイ親株と子株。休眠状態の芋から発芽してきました。今回はどこまでも
ヤハズカワツルモ(推定)の紹介はこちら→ヤハズカワツルモ(推定)2024年11月22日のヤハズカワツルモ水槽。2024年8月に栽培を開始したヤハズカワツルモ(推定)。栽培開始から3ヶ月が経過し、かなり茂ってきた。ここまで来れば余程のことがない限り全滅はないだろう、と思う。傷んでしまった水中茎を切り取ってみるとこんな感じ。まぁ本来60cm水槽で育てるような草ではない。とりあえずこの環境で栽培ができることがわかった
夏が終わり、適正水温に戻った芝の目土+バーク堆肥低床の水草水槽。アポノゲトンクリスパスの名前で購入したアポノゲトンが開花しました。下の方から果実も出来てきているので楽しみです。夏に新潟で採集してきたスブタ。赤い。上見だと更に赤い。隣のヤナギスブタも元気そうです。ロタラsp.‘ボッシー’安定感があってお気に入りのミズスギナ系のロタラ。綺麗です。勝手に生えてきたシマヒメタデ。赤くなってきました。国内産のタデとしてはめちゃくちゃ強いです。バリスネリアスピラリス‘レッド’赤く
会長です。最近の水槽です。コウホネとホソバミズヒキモヒルムシロいつまで現状維持できるかなぁ・・・にほんブログ
水草もフィールド終盤と入れ替わりに屋内育成組へシフトチェンジしていきます。栄養繁殖で延命できるやつは水槽へ、1年草は種子休眠してもらいます。紹介するのは延命組の水草たち。イトトリゲモ毎年恒例種子形成後に失速。まあそういう草です。エゾヒルムシロこれはうちに馴染みました。美しい葉脈。コキクモ10年近く増殖と退縮を繰り返しつつ残っています。フタバムグラ屋外
1ヶ月ほど前、1年ぶりに植え替えを行ったガシャモクとノモトヒルムシロ。今回は低床の1番下にIB化成、超発酵油かすおまかせ、スチールウール、イニシャルスティック、発酵濃縮糖蜜肥料、大磯、けと土などを入れて、その上をバーク堆肥、赤玉と元から使っていた土の混合用土で被覆してみました。また、水はカルキ抜きを入れた水道水にpH6.0~6.5になるようにPHKHマイナスを入れたものを使っていて、フィルターは大磯砂をろ過材にした水中モーター式底面フィルターと長繊維ピートをろ過材にしたコーナーフィルターを使
2024.10.5知り合いの方と河口湖へ。切れ藻拾いとアンカーや手漕ぎボートを使った採集をしてきました。水面から見えるササバモ。水中を覗くとササバモやセキショウモ、ナヤスの類などが見られる。今回の収穫センニンモの類。よく河川で見るものより葉の小さい株が多かった。切れ藻で複数本確認。フジエビモ(ヒロハノエビモ×センニンモ)。ヒロハノセンニンモの変種とされている雑種。切れ藻と水深50-60cm程の場所に小さな群落が見られ
秋風が冷たくなってまいりました。水草も花を付けて枯れ始める頃です。そんな中でも探索は続きます。イボクサ花コナギ花シソクサ花チョウジタデ花ヒメミソハギ花ミズオオバコ花はないミズネコノオ花ミミカキグサ花と葉ホザキノミミ
まだ猛暑の収まらない9月の水草探し。今年は渇水のせいか水草の数が少ないですねえ……生えてはいるものの全体的に状態がよろしくない。まあそれはおいといて紹介を。アギナシイヌタヌキモイヌノヒゲの1種エダウチスズメノトウガラシガガブタキクモ花ホシクサorクロホシクサ
画像の枚数の都合上、今回は7月25日に生物部の後輩を連れてフィールドワークへ行った時に見た生き物の中で、水草だけを紹介しようと思います。駅から坂を下って辿り着いた水田地帯にて。エビモ水田の中を流れる水路で所々に生えていた。下流の低地でも見る機会の多いエビモだが、上流域のちょっとした水の淀んだ場所にもいるので面白い。イチョウウキゴケ何枚かの水田で水面を覆っていた。この地域では比較的多く見られるようだ。ヒルムシロ野外でヒルムシロを見たのはおそらく今回が初めてだったので、とても嬉しかった
2024.8.25この日は一日予定がなかったので、前日(というか当日)の夜中にフィールドに行くことに決めて電車に飛び乗った。駅前で自転車をレンタルして水田地帯を目指す。最初に通りかかった水路。ホザキじゃないフサモ類やナガエミクリ、イボクサ、ミズハコベ、コカナダモ、車軸藻類などが生えていた。フサモ類は質感とサイズ的にハリマだと思う。オグラノフサモはもっとゴワゴワとした少し硬そうな印象でもっと小さく、フサモは本当にフサフサとした柔らかい印
投入した水草はとりあえず数年維持して様子を見ることにしています。水中耐性があるもの、抽水状態に向いているもの、栄養繁殖に適しているものと少しづつふるいに掛けていきます。オオハリイ×?オオハリイにしては株立ちするものの、小穂から盛んに子株を吹いていた個体。1年程水中育成すると水面突破しなくなり子株も付けなくなりました。匍匐茎で増えることもないので1株単位で楽しめます。ニッポンフラスコモ推定推定扱いで維持している株。自生地は既に消滅し
今年は実生イバラモと採集イバラモの産地別比較を行っています。イバラモ産地別、実生と栄養繁殖株の比較左がうちで発芽した個体。葉の鋸歯が少なく茎の棘が少ない。右は採集から1年経過した個体。鋸歯が粗く茎に棘が多い。ほとんど同じですが並べて植えると微妙なグラデーションが楽しめます。イバラモ湖産イバラモ池産長期維持には若い株を導入し、水面を横走させ伸び放題にするのがセオリー。まあそれだと他の草が枯れてしまいますからトリミングは必要です。な
8月も終盤に入り台風が近づいてきました。あまり被害が大きくならないことを祈ります。アゼトウガラシ葉縁の鋸歯が丸みを帯びているのが特徴。アメリカアゼナ葉縁に粗い鋸歯があるのが特徴。アゼナには鋸歯はない。タケトアゼナは葉がやや丸く茎を抱く。ヒメアメリカアゼナ(仮)花柄が長い、葉縁に鋸歯がある、頂芽付近の葉が丸みを帯びる点でヒメアメリカアゼナ(仮)としました。アゼナ、アメリカゼナ、タ