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うちで保存している水草の種子を起こし水槽育成を試みます。種子ボウルにソイルを敷き、水を張り、加温水槽に浮かべ、光と温度を与えます。今回使う種子はこれ。ホシクサ黒花型通常のホシクサと挙動が異なるのか試してみます。アマノホシクサ種子をいただいたので久しぶりに育てることにしました。タマガヤツリホシクサからの関係ないカヤツリグサ科w幼苗期は水中
フィールドでは水草というより水辺の陸生植物であるカヤツリグサ科。ハタベカンガレイやマツバイは水没している場合がありますが基本的には湿生植物です。とはいえ、そういった植物の中にも水中適性を持ったものがいたりするので何種類か実験的に沈めてみました。カンガレイ推定雑種カンガレイとは花や種子の形状がやや異なる株。水中適性を確かめるため沈めてみました。沈水葉を展開することはありません。抽水植物扱いです。ヒメハリイ長期水
12月の水草水槽です。アイノコセンニンモヤナギモ×センニンモの雑種。葉先の凸状が不鮮明なのがアイノコセンニンモ。イソヤマテンツキ塩性湿地に生えるカヤツリグサ科の植物。今のところ淡水でも新しい葉を展開しています。オオハリイ葉先から出た無性芽。肥料分を抑える事により大型化と子株の数を多少コントロールできます。シズイ親株と子株。休眠状態の芋から発芽してきました。今回はどこまでも
2024年11月22日のヤハズカワツルモ水槽。2024年8月に栽培を開始したヤハズカワツルモ(推定)。栽培開始から3ヶ月が経過し、かなり茂ってきた。ここまで来れば余程のことがない限り全滅はないだろう、と思う。傷んでしまった水中茎を切り取ってみるとこんな感じ。まぁ本来60cm水槽で育てるような草ではない。とりあえずこの環境で栽培ができることがわかったので、栽培環境をまとめておこうと思う。水槽サイズ:60×30×36cm照明:アクロトライアングルブライトプロ450約10時間/
夏が終わり、適正水温に戻った芝の目土+バーク堆肥低床の水草水槽。アポノゲトンクリスパスの名前で購入したアポノゲトンが開花しました。下の方から果実も出来てきているので楽しみです。夏に新潟で採集してきたスブタ。赤い。上見だと更に赤い。隣のヤナギスブタも元気そうです。ロタラsp.‘ボッシー’安定感があってお気に入りのミズスギナ系のロタラ。綺麗です。勝手に生えてきたシマヒメタデ。赤くなってきました。国内産のタデとしてはめちゃくちゃ強いです。バリスネリアスピラリス‘レッド’赤く
会長です。最近の水槽です。コウホネとホソバミズヒキモヒルムシロいつまで現状維持できるかなぁ・・・にほんブログ
水草もフィールド終盤と入れ替わりに屋内育成組へシフトチェンジしていきます。栄養繁殖で延命できるやつは水槽へ、1年草は種子休眠してもらいます。紹介するのは延命組の水草たち。イトトリゲモ毎年恒例種子形成後に失速。まあそういう草です。エゾヒルムシロこれはうちに馴染みました。美しい葉脈。コキクモ10年近く増殖と退縮を繰り返しつつ残っています。フタバムグラ屋外
1ヶ月ほど前、1年ぶりに植え替えを行ったガシャモクとノモトヒルムシロ。今回は低床の1番下にIB化成、超発酵油かすおまかせ、スチールウール、イニシャルスティック、発酵濃縮糖蜜肥料、大磯、けと土などを入れて、その上をバーク堆肥、赤玉と元から使っていた土の混合用土で被覆してみました。また、水はカルキ抜きを入れた水道水にpH6.0~6.5になるようにPHKHマイナスを入れたものを使っていて、フィルターは大磯砂をろ過材にした水中モーター式底面フィルターと長繊維ピートをろ過材にしたコーナーフィルターを使
2024.10.5知り合いの方と河口湖へ。切れ藻拾いとアンカーや手漕ぎボートを使った採集をしてきました。水面から見えるササバモ。水中を覗くとササバモやセキショウモ、ナヤスの類などが見られる。今回の収穫センニンモの類。よく河川で見るものより葉の小さい株が多かった。切れ藻で複数本確認。フジエビモ(ヒロハノエビモ×センニンモ)。ヒロハノセンニンモの変種とされている雑種。切れ藻と水深50-60cm程の場所に小さな群落が見られ
秋風が冷たくなってまいりました。水草も花を付けて枯れ始める頃です。そんな中でも探索は続きます。イボクサ花コナギ花シソクサ花チョウジタデ花ヒメミソハギ花ミズオオバコ花はないミズネコノオ花ミミカキグサ花と葉ホザキノミミ
まだ猛暑の収まらない9月の水草探し。今年は渇水のせいか水草の数が少ないですねえ……生えてはいるものの全体的に状態がよろしくない。まあそれはおいといて紹介を。アギナシイヌタヌキモイヌノヒゲの1種エダウチスズメノトウガラシガガブタキクモ花ホシクサorクロホシクサ
画像の枚数の都合上、今回は7月25日に生物部の後輩を連れてフィールドワークへ行った時に見た生き物の中で、水草だけを紹介しようと思います。駅から坂を下って辿り着いた水田地帯にて。エビモ水田の中を流れる水路で所々に生えていた。下流の低地でも見る機会の多いエビモだが、上流域のちょっとした水の淀んだ場所にもいるので面白い。イチョウウキゴケ何枚かの水田で水面を覆っていた。この地域では比較的多く見られるようだ。ヒルムシロ野外でヒルムシロを見たのはおそらく今回が初めてだったので、とても嬉しかった
2024.8.25この日は一日予定がなかったので、前日(というか当日)の夜中にフィールドに行くことに決めて電車に飛び乗った。駅前で自転車をレンタルして水田地帯を目指す。最初に通りかかった水路。ホザキじゃないフサモ類やナガエミクリ、イボクサ、ミズハコベ、コカナダモ、車軸藻類などが生えていた。フサモ類は質感とサイズ的にハリマだと思う。オグラノフサモはもっとゴワゴワとした少し硬そうな印象でもっと小さく、フサモは本当にフサフサとした柔らかい印
投入した水草はとりあえず数年維持して様子を見ることにしています。水中耐性があるもの、抽水状態に向いているもの、栄養繁殖に適しているものと少しづつふるいに掛けていきます。オオハリイ×?オオハリイにしては株立ちするものの、小穂から盛んに子株を吹いていた個体。1年程水中育成すると水面突破しなくなり子株も付けなくなりました。匍匐茎で増えることもないので1株単位で楽しめます。ニッポンフラスコモ推定推定扱いで維持している株。自生地は既に消滅し
今年は実生イバラモと採集イバラモの産地別比較を行っています。イバラモ産地別、実生と栄養繁殖株の比較左がうちで発芽した個体。葉の鋸歯が少なく茎の棘が少ない。右は採集から1年経過した個体。鋸歯が粗く茎に棘が多い。ほとんど同じですが並べて植えると微妙なグラデーションが楽しめます。イバラモ湖産イバラモ池産長期維持には若い株を導入し、水面を横走させ伸び放題にするのがセオリー。まあそれだと他の草が枯れてしまいますからトリミングは必要です。な
8月も終盤に入り台風が近づいてきました。あまり被害が大きくならないことを祈ります。アゼトウガラシ葉縁の鋸歯が丸みを帯びているのが特徴。アメリカアゼナ葉縁に粗い鋸歯があるのが特徴。アゼナには鋸歯はない。タケトアゼナは葉がやや丸く茎を抱く。ヒメアメリカアゼナ(仮)花柄が長い、葉縁に鋸歯がある、頂芽付近の葉が丸みを帯びる点でヒメアメリカアゼナ(仮)としました。アゼナ、アメリカゼナ、タ
和名ヤハズカワツルモ(推定)学名Ruppiacf.cirrhosavar.truncatifolia(Miki)H.Haraこの水草についてヤハズカワツルモは、日本ではオホーツク海沿岸の汽水域でしか発見されていないカワツルモ属の一種の水草で、標本の少なさから研究が進んでおらず、これが1つの独立した種なのか雑種なのかに関しては複数の意見があるようです。同属のカワツルモとは、こちらの方が葉が長く最大30cm近くまで伸びることや、歯の先端が切形になっていることで判別できます
庭に置かせて貰っている水草プランター。いくつかあるのですが、このプランターではその中でも養分が多く明るい、そしてある程度水深のある水で調子の良い草を育てています。低床は一番下に砂利で、その上にバーク堆肥、表面は化粧砂混じりの廃ソイルと粉抜きをした芝の目土。そこに単純な肥料としてIB化成と超発酵油かすを、土壌の酸性化防止兼肥料としてイニシャルを、硫化水素発生抑制兼活性剤としてスチールウールを入れています。遠征で採集してきたヒシ。現地では山の上の浅いため池でサンショウモやフラスコモ類、フト
今年は暑いですねえ……長時間の探索は危険なため軽く見てきました。イヌノヒゲの1種イボクサウリカワウリカワの花サワトウガラシの花マルバノサワトウガラシの花サワトウガラシ(左)とマルバノサワトウガラシ(右)タウコギ
前回とは違う場所で水草探し。オオササエビモヒロハノエビモにほんブログ
空き時間に水草探しへ行ってきました。おさらいで水田雑草から始めます。アゼトウガラシアブノメチョウジタデ(推定)茎の稜がそれほど張り出していない。花を確認しないと確定できませんがチョウジタデとしておきましょう。ウスゲチョウジタデ(推定)全体が緑色で茎に細かい毛がある。これも花無しの若い株なので暫定にしておきます。
夏に入り水草も生え始めた頃と思い探しに行ってきました。アイノコセンニンモセンニンモは葉先が凸状になるのに対しアイノコセンニンモは鋭頭。ただここのはセンニンモの特徴が比較的残っているようですね。1枚1枚表現が異なります。イヌホタルイ花茎の断面種子苞(花の部分より上の葉)が曲がっており雑種を疑いました。種子と茎の断面を調べた結果イヌホタルイでした。イバラモホザキノフサモ
屋外の水草を見回っていると見慣れない草が芽生えていました。ヒルムシロ科の何かと思って放置していたら葉の鋸歯が目立ってきました。これイバラモだ。数年前枯れた草体から分離、蒔いた種が発芽したようです。イバラモの種子イバラモ属にしては種子が大きく硬いので休眠性を疑っていましたが3年以上眠っていたということは毎年発芽するタイプではないようです。一部の株を屋内水槽に移し通年管理している他産地のイバラモと比較してみました。
最近の水草近況。日本水草水槽肥料分を抑制しているため色味が乏しくなりました。トリゲモ、フラスコモ優占にするとどうしてもタデやキクモが痩せてきますね。1つの水槽で両立は難しいです。アゼナ前年の夏に芽吹いた個体。屋内加温環境で差し戻しを続け最初の1本から10本ほどに増えました。最近は閉鎖花を付けることもなくなってきました。イバラモこれも前年の株を維持しています。光源から離れると頂芽がいじけやすいのは変わりませんね。
去年から自宅の庭で育てているサジオモダカ。うちに来てから初めて花が咲きました。花弁の色はピンク紫。既に結実しているところもありました。ちなみに、サジオモダカや近縁のヘラオモダカの類は複数の絶滅したとされる未記載種とAlismagramineum、そして互いの種の間に生じた雑種を起源とした複数の系統があるらしく、正確に種として定義するのは難しいらしいです。そんなこと聞いたら色々集めたくなっちゃいますよね(笑)今年の夏も楽
今年の屋内水草育成は特に新しい事をせず漫然と維持しました。アゼナ昨年の夏に睡蓮鉢から生えてきた1本から増殖。溶けないよう気をつけながら差し戻しを続けています。ようやく10本ほどに増えました。本来抽水状態が得意な水草を馴らすには時間が掛かりますね。サワトウガラシとマルバノサワトウガラシマルバノサワトウガラシ増減を繰り返し残っています。シソクサ維持し続けて11年が経ちました。この草には色々と学ばせてもらいました
5月3日の話。高校の生物部の後輩とまた二人で春の水路へ行ってきました。今回はちゃんとした(?)フィールドワークではなく水草探しとタナゴ釣り。今シーズン初めての釣り。やべぇなぁ、楽しみだなぁ、とウキウキしながら前日の夜から黄身練りを作ったりタナゴ針に糸を巻き付けたりと準備をしました。そして当日の朝、近くの公園でミミズを採集して、いざ出発!三時間ほど電車とバスを乗り継いでたどり着いた水路。澄んだ水にエビモが靡いています。
自宅の庭のレモンの木の下に設置してある、ヒルムシロ属(Potamogeton)などの水草を育てている容器。ダイソーで売っているプラ製の容器の下半分を土に埋めただけ。低床も要らなくなったソイルや堆肥のあまりを砂利で被覆しただけ。フィルターもエアレーションもない。なんなら水は渇水時に水道水を足し水するのと、数ヶ月に1度水換えする以外は基本的には放置。そんな容器。去年はアオミドロばかり増えて水草は全然でしたが、一冬超えて環境が出来上がったようで今年はアオミドロではなく水草が茂って水も澄んでいます
過去観察したアイノコセンニンモの自生地へ再度訪れてきました。アイノコセンニンモPotamogeton×kyusyuensisKadonoetWieglebヤナギモとセンニンモの雑種。葉先が波打ち歪むのが特徴。横走する地下茎から水中茎が伸びる葉葉は線形脈は5脈葉縁に細鋸歯がある同個体の葉を比較葉の形は変異に富む。葉の基部基部は託葉と合着し葉鞘となる。
カヤツリグサ科は抽水状態を好むものが多いようで水槽に入れても水面突破し大型化する種が多いです。マツバイやハタベカンガレイのような水中適応する種も一部存在するのでそうした未知の可能性を秘めたカヤツリグサ科を求めてフィールドと水槽を行き来するのは楽しいですね。今回は上記の2種同様水中化はしますが育成に難があるカヤツリグサ科を紹介。シズイ野生下栽培下水中では非常に細く繊細な葉を展開します。地中の塊根を這わせて