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細くて長い糸の道。白くゆらぐ糸の道。土から始まる糸の道。命の繋がり糸の道。糸は重なり布になり、人のすべてをつつんでくれる。衣(きぬ)に守られ生きてゆく。2022年明けましておめでとうございます。文章を入力しても投稿がうまくいかない事が続き、長らくご無沙汰になってしまいました。すみません。今年もよろしくお願いいたします。玉小石奉書紬「kinuiro」くらしつむぐあとりえ足谷町のお蚕たちが吐いた玉繭の糸。繭を煮て生糸をとり、精練、糊付け、枠とり、枠立て、整経、巻き取りをして
今日は我が家のお蚕たちの糸。薄い繭が多かった。手間はかかったけれど、これだけの糸になった。玉繭単繭生繭からの糸の白さが心にささる。
本日は精練作業。セリシンという、繭を固めるタンパク質ごわごわ成分を取り除きます。だんだんと、おカイコから遠ざかってきました。繭の一番外側の糸。セリシンたっぷり。キミはどんなマユを作るのだい?
それぞれに。乾燥に出さなかった汚れ繭から羽化したメス。交尾後産卵。同じく乾燥に出さなかった汚れ繭から羽化したオス。メスのフェロモンを感じて激しく動きまわります。乾燥に出さなかった汚れ繭、変形繭、薄繭たち。生繭座繰りにトライ。生糸になりました。乾燥に出した繭が戻ってきました。手前が玉繭。奥は単繭。桑畑。秋に向けての畝間起こし。またよろしくお願いいたします。有史以前より、ずっと続いてきた様々な生き物の命の営み。ヒトの暮らしというのは、その大きな大きな流れの中の、小さな小さな点
6月15日養蚕生活28日目「繭してるとこ」=営繭(えいけん)最後のお蚕見学会が開催されました。3日前は蚕座でむしゃむしゃと最後の桑を食べていたお蚕さんが、もうみんな繭の中です。「玉小石」単繭「玉小石」玉繭(お蚕さんが繭を作りながらする最後の糞が繭の毛羽の上に乗っています)蚕座は1枚を残してきれいに片付けて下さっています。いつもは、独り厳かな気持ちになるこの時期に、今日は参加者の皆さんと一緒に養蚕農家の杉本さんの思いをお聞きし、私からは繭になったその後、江戸時代の福井ブランド「
6月13日。養蚕生活26日目。ついに上蔟。朝の始まりの色と降りだした雨、山の中の養蚕小屋の電気にほっとしてはっとする。上蔟の時はいつも、出産の朝の静かなドキドキを思い出す。🐛🐛すがく合図をだしているお蚕たちを次々と拾い上げ、均等に蔟に移していきます。今回はわりと上簇がそろい、いいペースで進みした。ぽつりぽつりと話しながら、繭を作って終わりではない、その先を思います。前回の見学会で上蔟の案内をさせてもらい、タイミングをみてお手伝いに来て下さった方々がありました。遠くから駆
6/125令5日目。(養蚕生活25日目)第3回お蚕見学会。ご参加ありがとうございました。「蚕やとうと親の死に目にも会えん」蚕を飼いだしたら、親の死に目よりも何よりもお蚕さま!桑をやりつつ、お蚕の様子をじっと観察する百合子おばあちゃん。眼力鋭いです‼️「糸を吐きたそうな顔してるけ」「くうか、くわんのか!」我が子に話しかけるように、どんどん会話していきます。教科書的なハウツーもありますが、長年養蚕をされてきた百合子おばあちゃんならではの言葉は、説得力があります。「福井の生きた
6/115令4日目。(養蚕生活24日目)暑い1日でした。午前中桑取りを終え、昼前に蚕室に入ると暑い空気と桑の葉の青臭い匂いが、いっしょくたになって襲ってきます。耳を澄ますと、しゃわしゃわという蚕時雨の音も聞こえます。朝いちで見たときよりも、一回りほど大きくなっているようにも見えます。いよいよだなぁとじんわり汗をかきながら思います。「今日いっぱいはようけ食うやろ」百合子おばあちゃんの見立てでは、明日には少し食い止み、明後日には「すがく」(糸を吐き繭作りに入る)のではとの事です。果た
寝る蚕(こ)起きる蚕(こ)4令のお蚕たちが眠りから覚めつつあります。もうすでに起きて脱皮を終え、桑を求めてウロウロしている子もいます。桑をあげたくなりますが、ここでぐっとがまん。ある程度みんなが起きてから、足並みそろえて5令スタートです。今夜(桑を)やろうか、明日にしようか、「帰って様子見てからや!」とおっしゃる百合子おばあちゃんに後を託して帰ってきました。今ごろみんなムシャムシャ食べてるかな、未だおあずけかな?🐛🐛🐛明日から13日あたりまで、桑取り桑やり全盛期に入ります。各
4齢2日目。急にお蚕さんの成長スピードが早まりました。ここ数日の暖かさのせいでしょうか。例年と照らし合わせて成長の予想を立てるのですが、今年は3齢からの成長っぷりが番狂わせでぐいぐいいけいけ的な感じです。お蚕密度を均等に。6/123回目のお蚕見学会には、蚕時雨のざぁっという音を聞いてもらえたらと思っていましたが、もしかしたらお蚕さん上蔟のタイミングになっちゃうかも知れません!そうなったらごめんなさい。
重い尻を上げる。毛羽取り機「平和号(軽快型)」ベルトの交換=分解・掃除いよいよもって尻に火がつき、あちちといいながらも自分でやるしかない4齢3日目午後3時。とっといてどうするんだと思っていたマイナスドライバー大活躍でした。ひとまず、見た目は元通り(笑)いやーよかったよかった。調整は明日。(喜ぶのはまだ早い)軽快に頼むよ昭和の「平和号」ご相談にのって頂いた方々、ありがとうございました。
5月29日3齢1日目。2回目の眠から覚めて、脱皮を終えていました。体長は2㎝くらいです。蚕座も一回り大きい移動蚕座に移してもらいました。桑をかじって穴が開くのが早くなりました。かわいいさかりです(≧▽≦)お蚕見学会では、みなさん熱心に見てくださいました。なかなか目にすることのない、山の中での養蚕の現場です。お蚕さんに携わる杉本さんの姿勢から、養蚕のことだけではない色々の事を考えるきっかけを、私はいつもたくさんもらっています。6月に入るとお蚕たちは、成長に従いだんだんと食欲旺盛
2齢3日目。卵から生まれてちょうど1週間たちました。例年よりも気温が低い毎日ですが、暖房を入れてもらい、足谷町のお蚕たちはすくすくと育っています。1回目の脱皮を終えて、体長は1㎝ほど。まだまだ小さいけれど、先週は鉛筆で書いた線のようにしか見えませんでしたから、ずいぶんと成長していますね(^^♪明日には2回目の「眠」に入り、29日にはさらにもう一回り大きくなっているかなと思います。もう、一番上の新芽はやりません。柔らかすぎるのです。お蚕さんの成長にあった固さの桑の葉を選ぶのが大事な
1齢4日目。足谷町のお蚕たち、1回目の眠に入っていました。昨日の夜より桑を食べ止み、みんな上を向いてじっと固まり、最初の脱皮の準備に入っています。今年は寒いので、日中でも暖房が欠かせないそうです。桑つけ初日、卵から生まれたての時は黒かったのですが、4日目の今日にはだいぶん白っぽくお蚕さんらしくなってきていました。明日朝から2齢の桑つけかなぁーと百合子おばあちゃん。お蚕見学会②5/29③6/12④6/159:30~11:00いづれもまだ若干空きがあります。ご興味ある方メッセ
ヒトリデミルノハモッタイナイ思い続けて幾星霜(笑)ぼんやりと描いていた夢が実現しました。お蚕さんのいる暮らし。炭焼き、畑、たんぼ。山のめぐみ。土からうまれ土にかえる暮らし。めぐりめぐる世界。杉本さんはじめご縁のあったみなさまに感謝です。いろいろ不手際笑っておゆるしください。どうか無事にお蚕たちが育ちますように。(お写真提供ありがとうございますm(__)m)
金柑と打って変わって本日はメロンソーダ色の天蚕。天蚕といえば淡いグリーンが特徴。野生のヤママユガの作る繭から糸をとる。繭の外側と内側では色が全然ちがう。色だけじゃない輝きがちがう。息も絶え絶え(死ぬわけじゃないけど生死をかけた変態)、糸も絶え絶え、繭のなかで最後の最後に吐く糸は細くそしてはかない。誰に見せる訳でもないはずなのにかすかなグリーンがきらきらと輝く。効率的ではないけれど、この輝きをできるだけたくさん糸にしたいと思う。
流れに身をまかせてみよう。がんばろうと思える時思えないときがんばれないときがんばりたくないけどがんばらなきゃいけないときとにかくあらがわないこと内側の感覚や感情をみつめることみとめることむやみに前向きになろうとしないこと。前ばっかり向いてたらあぶないよね笑。色々織り込むのは楽しいです。(^^♪もうすぐ養蚕が始まります!
本日はわたくしがご案内します。山がうごめいています。お取り込み中のようですね。と、思ったら!あーれー。笑あぁ、これこれ。私の体液からできたものです。春休みがおわりました。今日から新学期です。(子供たちはお互いの学ランを取り違えて着ていこうとしてました笑)あたりは春でいっぱいです。もうすぐ養蚕もはじまります。今日からは真面目にとりくまなくちゃ。(って前も書いた気がする)お蚕さんの糸のように、細く…長く…
春です、春。桑。去年の冬前に移植してもらったもの。大事にしてもらって、無事に越冬しました😊あたたかいね。まぶしいね。食べ物は見つかったかな?あとりえには、明るい西日が入るようになりました。冬の間は、暗すぎて自然光で写真を撮るのが難しかったのです。眩しさに打ちのめされそうな毎日です。
こんばんは運送屋さんって遅くまで配達されているんですね夜遅いとなんだかジャック・ニコルソンが配達してたら嫌だなぁ・・・なんて怖かったです買い占めた残糸を(細番手の絹)墨色に染めてもらって2回糊付けしてもらった糸が届きましたこの4キロ400グラムでこの糸は終わりです・・・・・・・・・・・・・終わりです物事には終わりがあるんです(涙)素敵な物創らせてもらいます(と意気込んでいます)
寄り道中。縦糸には使えないと言われた糸を縦糸に。おもしろい表情。色あそび。寄り道から得るもの。創業60年(くらい)の織物工場かっちょいい機械。オンリーワン。プライド。私もがんばろ。
白い布も繭も雪もすべては大地から。玉繭を多く作る繭「玉小石」(写真奥のいびつなのが玉繭)日本の原種繭でありながら生産性の低さから時代から取り残されてしまった小石丸。その小石丸を親とし、一般的に屑繭とされる玉繭を多く作る品種です。玉繭から作る糸は節ができ、扱い難いことから敬遠されます。けれど、厄介者である節は、空気を多く含み、軽くて温かな布になります。小粒ながらも糸質のよい「玉小石」輝く白さの「玉小石」味わい深い玉繭の多い「玉小石」
1940年のこの日、アメリカのデュポン社がナイロン・ストッキングを全米で発売した。それまでアメリカのストッキング市場は日本の絹製のもので独占されていたが、これ以降、ナイロン製のものに王座を明け渡した。デュポン
前回、養蚕農家さんに関する内容書きましたので、今回は製糸工場について書いてみたいと思います一年前の写真になるのですが笑、日本最大の製糸工場である碓氷製糸さんにお伺いしました生糸を生産する製糸工場は、すでに日本に2~3社しかなく、碓氷製糸さんは日本最大の製糸工場であり、最後の砦のような存在です(日本の養蚕農家さんが作られる繭の半数以上が碓氷製糸さんに持ち込まれます)ちなみに製糸工場では、繭乾燥→貯繭(ちょけん)→選繭(せんけん)→煮繭(しゃけん)→繰糸(そうし)→揚返し
ヨーグルトにおすすめのトッピング、教えて!▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしようほかの記念日沖縄復帰記念日1971年6月17日に宇宙中継によって東京とワシントンで結ばれた「沖縄返還協定」が1972年5月15日午前0時をもって発効し、沖縄の施政権がアメリカから日本に返還され、沖縄県が誕生した。日本政府側は「本土並み」の復帰を目指したが、実際には30以上の米軍基地や弾薬庫、演習場等が残され、その面積は全県の12%にも上った。ストッキングの日1940年の
ヨーグルトにおすすめのトッピング、教えて!ヨーグルトの日ヨーグルトを研究したロシアのメチニコフ博士の誕生日。明治乳業が制定した。博士はブルガリアに長寿者が多いのはヨーグルトに含まれる乳酸菌が原因であることをつきとめた。また免疫に関する研究によりノーベル生理学・医学賞を受賞した。ストッキングの日1940年(昭和15年)にアメリカのデュポン社がナイロン・ストッキングを全米で発売した。それまでアメリカのストッキング市場は日本の絹製のもので独占されていたが、これ以降、ナイロン製のものに
こんばんは麗しい一日が終わりました台所のテーブルで整経しています京都の糸屋さんから送られてきたサンプルで以前の糸はもう製造をやめて、よく似ている新たな物を作っていられるのですが実は・・それですと続きが織れないということがわかりました・・・・・・・・・生産中止とか倒産とか後継者がいないので廃止とか起こりうる時代ですから、つい多めに…早めに・・・手に入れているのですが同じ色で同じ品質で…でも微妙に艶が違ったり極端に言えば太さが違ったり先日のは太さもよく似
群馬に旅行に行こうキャンペーンみたいなJRの広告いま知っておきたい日本の絹文化だって絹文化って言ったって肝心の絹織物は全然目にしないちょっと前に流行った絹靴下だってネットショップでたまに見るくらいだしバブル期に流行った絹パジャマなんてもうどこにもないし絹のインナーも見かけない絹混紡ニットも見かけないそれで絹文化なんて言われても興味を持つのは難しいんじゃないの?絹は洗うのがめんどくさいんだよね普通の洗剤にお酢を入れればそれでOKなんだけど(ウールもこれでOK)それすら面
メルボルンではメルボルンフィルとピアノのコンサートに行きました。勿論着物です。持参したのは100%日本製絹、新小石丸の色無地。富岡製糸工場が世界遺産になった時の記念の反物です。これが本当にとても着心地がいいのです。軽くてしなやか、体が喜ぶ着物、と感じます。クジャクの羽の地紋で、ちょっと濃いめのピーコックグリーン色。買う時は、華やかできれいな色と思えたのですが、海外で着ると、照明の加減か、かなり地味に見えるようです。主人はもっと明るくて派手な色のほうがいいのでは・・・と言