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おそらく、左翼系思想をお持ちの方には不愉快な本なのではないかと思った。右左どっちつかずの一般人の私には興味関心が高まった。アマゾンの商品説明を引く。メディアはなぜ左傾化するのか―産経記者受難記―(新潮新書)Kindle版事件記者になりたい一心で産経新聞に入社した著者は、現場での同業者たちに違和感を抱くようになる。なぜ彼らは特定の勢力や団体に甘いのか。左派メディアは、事実よりもイデオロギーを優先していないか。ある時は警察と大喧嘩をし、ある時は誤報に冷や汗をかき、ある時は記者クラブで顰蹙を買
自民党所属の国会議員石破茂氏が総裁選への出馬を見据えて己の政治観を記したのが『政策至上主義』である。憲法や自衛隊、地方創生等著者の関心ある政治テーマについて平易な説明が綴られている。この本を読めば多くの人は石破氏がどのような政治理念を有しているか理解できるだろう。だが、石破茂総理が誕生することはなく、派閥としての水月会の活動も終了した現在からみると、政治家としての彼は周囲からの理想主義者的だという印象を払拭することが出来ずにいたと感じざるを得ない。今後の政局において彼がどのように動くの
「ケーキの切れない非行少年」、2冊目が出ていたので電子書籍でダウンロードして一気に読みました。確かにいる。頑張れない子。頑張れない子ほど支援が必要、支援したくないような子が本当は支援が必要。まさにその通り。頑張れないと、ピアノ教室の場合は退会になってしまうことが多い。頑張れないピアノの先生は、生徒が集まらず、続かない。だからあんまり頑張れない方には会う機会がないかもしれない。でも、それでも、助けを必要としていて、助けがあれば変われる人もいるかもしれない。「どうしてできないんだ
『マル暴捜査』新潮新書727こちらも警察官関係のお話。配属された方は、どのような気持ちで職務に励んでらっしゃるのだろうか。もし私がこの部署に配属されたらビビります。こわ~。大切なお仕事なので、いてもらわねば、そして頑張ってもらわねばならぬのですが・・・
みうらさんが仏教にハマったきっかけは、仏像が好きになったこと。仏像が好きになった理由は、怪獣に似ていたことだそうだ(笑)仏像が大好きな子どもが仏教にハマるのは必然であると言える。ただ、高校生にもなると、ロックにハマり仏教から距離を置いてしまうが、年齢を重ねて再び仏教に戻ってきたというわけだ。本書の前半ではこうしたご自身と仏教とのかかわりを述べていて、正直興味は湧かなかったのであるが、終盤に良い一文に出合うことができた。これは本書の帯にも記してある「そこがいいんじゃない!」と
先日、所用で初めて会う人と話す機会がありました。初対面ですから、まずはお天気のことなど一般的な挨拶をします。その後、すぐに本題に入るかと言えば我々のようにビジネスの世界で長く生きてきてかつ、そもそも深く思考するタイプだったりするとなかなか本題にはふれたがりません。延々と雑談を続けます。お互いに本題については重々分かっているのでまずは相手の脳内を把握したいワケです。長い長い雑談の間に、ほんのちょっとだけ「布石のようなワード」
今日は、実質的に今年度の最終日となる。午前中には、私が関わっている「やさしい日本語」を広めるNPO団体の定例ミーティングがあった。ミーティングと言っても、さすがに何かを決めたり、何かを作成したりといった、年度内に終わらせる作業のようなことは、今日はすでに終わっていた。だから、4月上旬に行うべきことの役割分担の割り振りや、外部から回ってきている事項の報告など、簡単な打合せが中心だった。もっとも私は、4月上旬に提出するべき作業が少しだけ残っているので、その仕上げについて簡単な約束を
瑞佐富郎『アントニオ猪木闘魂60年の軌跡』新潮新書948プロレスラーとして現役バリバリの頃は見ていない。国会議員になられて以降は、テレビで拝見していた。湾岸戦争の時の人質救出や北朝鮮へ出向いての外交活動などなど。そして引退試合。あの様子はテレビで見ていた。すごくシンプルなメッセージだったけれど、とにかく心が震えて感動したのを覚えいてる。この本を読んで、まだ私が生まれていない時の猪木さん。そしてテレビで見ていた猪木さんの裏側を知ることができた。純
***先日行ってきた、「おかやま文学フェスティバル」での購入本。三島由紀夫の言葉をあちこちの文献から集めテーマごとにまとめた本。この本の編者である佐藤秀明氏は「まえがき」で次のように語る。三島の文章には、穿った、ある意味ではひねくれた「綾」が多い。「あるある」感といった安易な共感とは結びつかないのである。(中略)本書を読む場合も、「最もよく使われる文脈」を想定して考えるのもよいし、読み手独自の文脈に当て嵌めて読んでも一
妻との待ち合わせで、原宿のカフェで本を読みながらロイヤルミルクティーを飲んでいると、妻とほぼ同時に隣の席にやってきた女性がいる。有名なイラストレーターの田村節子さんだと妻がいうので、店を出たあとにググッてみると確かにそうだ。若く見えました〜。読んでいた本は、永田知宏著「知の体力」(新潮新書)。知識は持っているだけでなく、それを応用して問題解決に利用できてこそ意味があるわけで、それが知の体力だという。想定外のことに自分なりに考えて対処する力が知の体力。大学教育のあるべき姿には多いに共感
完璧主義なきらいがあるためなかなか書けなかったが、完璧じゃなくてもいいから思ったままを書こうとPCに向かっている。いつもお世話になっているAikoさんから数ヶ月前に紹介されたこの本。反省させると犯罪者になります(新潮新書)Amazon(アマゾン)私は犯罪者ではないし、これまでも犯罪をしたことはないが、なんだか気になって自分に必要な気がしたので読んでみることにした。結論としては、読んで本当に良かった。読む前は、デール・カーネギーの『人を動
根岸豊明『テレビ局再編』新潮新書1025日テレの取締役が、テレビ局の未来について語る内容。隆盛期から地デジ化やBS局の発足、そして現在の衰退期までテレビ放送に関する生き字引による解説と見通し。まず、文章がとても読みやすく、分かりやすい。これほど論旨が明快な文章を久々に読んだ。さすが視聴者に分かりやすく物事を伝える事が仕事のテレビマン。さて、ネットの台頭によりテレビの広告費はネットのそれに追い越され、落日感が漂う。この先、どうなってしまうのか?東京
45才公務員クエスト失敗おじさんの「ありのこ」です。最近は「ダンジョン飯」というアニメを観ています。しばらくアニメを観ていなかったおじさんでも普通に観ることができます。「ダンジョン飯」はRPGの世界観。このRPGの世界観についてはもはや説明がいらないんですよね。「ドラゴンクエスト」から始まったRPGの世界観は今でも通じます。これってすごい!アニメ「ダンジョン飯」を元にした記事をnoteに書きました。以下の青字部分がnote記事の要約
ステレオタイプ超えた純愛新書「フィリピンパブ嬢の社会学」映画に:朝日新聞デジタル話題の新書を劇映画化した「フィリピンパブ嬢の社会学」が17日から東京で公開される。フィリピンパブを研究対象にする大学院生の翔太は、パブで働くフィリピン人女性ミカと出会うが、彼女はヤクザの仲介で偽装結…www.asahi.com本日2月9日朝日新聞夕刊東京版で私のインタビューが掲載されました。ネットは有料記事です、恐縮です。
『ドーパミン中毒』新潮新書アンナ・レンブケ著恩蔵絢子訳依存症治療の専門医である著者が、大脳の生理学・病理学の観点から様々な依存症のメカニズムと脱出法を解説している本。エビデンスに基づく正確な記述は信頼できる内容と感じられ、興味深かった。しかし一番印象に残ったのは、必ずしも病態を解説している部分ではなく、最後の2章だったかもしれない。徹底的な正直さと、恥を前向きに生かすことが大事だという部分。アルコール中毒は極端なケースかもしれないがそこから抜け出すための方法論は、もっと軽い
2024.1.13こんにちは🍃先程天気が急変し雷雨⛈️になりました。森博嗣さんの「人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか」新潮新書700円+税を読み終えました📚2024年読書記録7冊目。以下本書から一部引用します。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜熟考したつもりでも、私たちは思い込みや常識など具体的な事柄に囚われている。問題に直面した際、本当に必要なのは、「抽象的思考」なのに。「疑問を閃きに変えるには」「“知る“という危険」「決めつけない賢さ」「自分自身の育て方」等など。累計
筆者が10歳にも満たない頃、或る新書が日本で話題となっていた。書籍名は『国家の品格』であり、著者は藤原正彦であった。小学生だった頃、父が持っていた本書を手に取って表紙や裏表紙(のカバー)をよく眺めていた記憶がある。「表紙はタイトル名や著者名を強調した簡素なデザインだな。裏表紙は著者の紹介文と顔写真が載っているな」などというのが第一印象だったかと思う。筆者は小学生になるまで殆どの漢字を書くことは出来なかったが、日常生活で頻出する漢字の多くをルビに頼らずに読むことは出来たので、本書の裏表紙(
そういえば、今日、長女(大2)と次女(高2)が、半年遅れの誕生日プレゼント🎁、GUの「ラウンドショルダーバッグ」(カラー:57OLIVE)を買ってきてくれたよー✋😅アリガト...。大事に使うネ♡♡。話は変わって、先日、📖青木美希「なぜ日本は原発を止められないのか?」(文春新書、2023年)と📖みうらじゅん「マイ仏教」(新潮新書、2011年)を買ってみたよー。2冊とも、著者も含めて、非常に胡散臭いけど、とりあえず、読んでみよう。それでは、また👋。#誕生日プレゼント#gu#ラウ
日本国憲法13条すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で最大の尊重を必要とする。憲法では「幸福を追求する個人の権利」が保証されています。以下、ピン止めしてある文章の抜粋犬笛を吹く、という言い回しがある。このフレーズを好む人たちが文章を扱う人たちの界隈には少なくないのだなと思う。わからないではない。誰か一人でも理解してくれる人
久々の読書ノート。(写真、左側の本です)『官邸官僚が本音で語る権力の使い方』(兼原信克ほか、新潮新書)。「日本の平和=軍隊を持たないこと。軍事を論じないこと。自衛隊なんかは解散or弱体化したら平和になるさ」、そんな議論が平気でまかり通っていた時代があった。つい昨日まではそうだった。今でもお花畑にいるような議論を展開する「有識者」はごくごく一部に残存するようだが、まともに相手にはされていない。そう、ロシアのウクライナ侵攻以前とは明らかに違っている。にもかかわらず、どこかで安心感が
川本さんの著作は気づけば今までに(★)これ、(★)これ、(★)これを紹介していた。あとがきで言うに、平成になって世に倫理が失われすさんだ、そんな時代には「昭和の子」向田邦子の世界が懐かしい、と。やっぱり昭和がキーワード。過去紹介の本も例外なく昭和、東京がテーマだった。この本を読むことにしたのは川本さん著だから。どういう構成の本だか想像がつかなかったが、いわゆる評伝に近いのではないか。向田さんの生い立ち、家族を紹介し、その時代の所作を忍ばせる場面をその著作の中に探る。住んでいたエリアの特
『山本由伸常識を変える投球術』(中島大輔、新潮新書)。ご免なさい。面白くありませんでした。先輩から薦められた本でしたが、久々に途中で投げ出しちゃいました。タイムリーな出版だし、せっかく期待して手にしたのにザンネンでした。広告コピーは立派でした。《肘は曲げない、筋トレはしない、得意球のスライダーは自ら封印──。いまや日本球界最高の投手に登り詰めた山本由伸は、あらゆる面で「規格外れ」である。そもそも身長178センチ、体重80キロとプロとしては肉体的に恵まれていない山本が、どうし
昨日、いつも人生の喜怒哀楽と滋養を味あわせていただいているARKさんのブログで「妻に捧げた1778話」という新書を知った。あれ?この本、15〜20年前に読んだな、と思った。当時話題になったので、新聞書評やテレビで知ったと思う。内容は忘れてしまったが、良い内容だったことだけ覚えている。改めて読みたい気持ちになった。当時は紙本だったが、現在Kindle本として出ていることがわかった。アマゾンの商品説明を引く。妻に捧げた1778話(新潮新書)Kindle版余命は一年、そう宣告された妻のために
私には、最近アンソロジーを読んだという記憶がありません。。本書の副題は、「北村薫のアンソロジー教室」というものでしたが、『自分だけの一冊』という表題に惹かれ、読み始めた本です。とにかく、本の知識満載でした。名前だけでしかなかった人、作品に、わずかな言葉でイメージが与えられていく様子に圧倒され、あっという間に読み終わりました。ずいぶん多くの人、作品を知ったような気がします。作者が小学生の時に作ったアンソロジーに収録した『油あげの雨』の話には、愕然としました。作者が収録した理由は、《不可
2023.10.18エスプロレコーズ社長の若松宗雄さんが、今回も群馬にいらしてくださいました。私、まりあが憧れている松田聖子さん。彼女を発掘し、育てたお方です。お会い出来たことが光栄です!いちぞうと…まりあと…サインをしていただきました!若松宗雄/著「松田聖子の誕生」新潮新書好評発売中です!是非、皆様に読んでいただきたいです。よろしくお願いいたしますm(__)m
タイトルからは何の本かわからなかった。今はコロナも5類になり、行動制限も緩和、というかなくなったに等しい。が、緊急事態宣言下、我々は政府の試行錯誤の政策で、学校の全面休校、夜の街の制限、移動の制限等、思い切り行動制限を受けた。コロナ禍の影響度合いがわからぬ中、やむを得ない措置であったといえるが、ここで考えよ、と著者はいう。唯々諾々と、無批判にこれを受け入れていいのか、と。コロナ禍で亡くなった方は遺族に送られることも許されなかった。それでいいのか、と。アガンベンという哲学者の言葉を
学生だった著者がフィリピンパブで知り合った女性と結婚するまでの経緯が前著、ということだが、それは読まずにいきなりこの新書を手に取った。結婚してからの二人。プー太郎(でも物書き?)の著者は彼女の収入で生きてきたが子どもができて何でも働くようになり、やがて正社員になる。彼女はギリギリまで仕事をしてやめ、子育てに専念。日本語を話すことはできても読み書きができない中で子育てをする苦労、外国人にやさしくない日本社会が浮き彫りにされる。でも周囲の人は親切だと。さらに、日本に出稼ぎに行った実家
44才Mrガチぼっちの「ありのこ」です。ご機嫌いかがでしょうか?新潮新書の「決定版大東亜戦争(上)」を読みました。太平洋戦争中の1943年船舶や航空機の増産計画をしていたのは企画院という官庁。陸海軍は企画院に無理な要求をします。企画院は不可能だと知りつつも架空に近い条件を前提に増産計画をねつ造しなければなりませんでした。企画院がはじいた机上の計算を陸海軍が奪い合うという悲喜劇がくりかえされました。こんな話が「決定版大東亜戦争(上)」には出てきます。「上級
⠀⠀「松田聖子の誕生」若松宗雄CBSソニーのプロデューサーといえば酒井政利氏だという認識だったが、その少しだけ後の〝伝説のプロデューサー〟若松宗雄氏による、松田聖子が如何にしてスーパーアイドル松田聖子になり得たかの軌跡の回顧録。アイドルはひとりでなれるわけではない。もちろん本人の資質と才能がなければならないが、まずその原石を見定める眼に掬われなければならない(ここ若松宗雄氏のキャッチ)。それからそれを磨きあげるために多くの人の英智が結集し、なおかつ運と縁に恵まれて、やっとヒット曲が出
世に与太話として鼻で笑うような話が、ネット上では有力な話として蔓延しているなんて話はよくあるもののなっている。それを信じる者とそうで無いものとの間での分断が深刻になっているということも。最も今になって始まった事では無いだろうが、情報入手の手段がスマホという、多量高度な情報が簡便に手に入れられる事で身近な問題になったという事だろう。そういう意味で本書はそれに対する処方箋のようなもので、自分が陰謀論に取り込まれてないかという自身への内観のツールでもある。