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11月7日(金)、東京芸術劇場シアターウエストで、劇団1980の『とりあえずの死日本棄民伝』を見ました。11月6日(木)から10日(月)の上演で、公演は、すでに終了しています。作、藤田傳(1932~2014)。演出、小林七緒。初演は、1992年、俳優座。この作品、初見です。ただ、藤田傳の作品は、『過去』に対して、また、それにつらなる『現代』に対しての『怒り』があり、よく見て来ました。この『とりあえずの死日本棄民伝』にも、『怒り』が根底にあります。国策として、満州の地に送り出さ
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森の音舎2022年11月の2公演のお知らせです。11/12(土)語りと音楽で紡ぐ「宮澤賢治の世界Vol.1」~時をこえてひびくいのちの歌~11/23(水・祝)語りと音楽で紡ぐ「妖しおそろし落語×浄瑠璃×音曲噺」の2公演のお知らせです。出演者のメッセージ、稽古風景、聴きどころ、満載動画です。ぜひご覧ください!..........................youtu.be2022年11月に二つの主催公演を行います。11月12日(土)語りと音楽で紡ぐ「宮澤賢治の世界Vol.1
あけましておめでとうございます。2021年が穏やかにスタートしました。とはいえ、東京はじめ先の読めない感染状況が続いております。どうか皆様、ご自愛専一にお過ごしください。作年末の「遠野物語2020」横浜公演では横浜演劇鑑賞協会作成の、このパンフレットが会員の方々に配られました。冒頭には遠野物語について、柳田國男について、丁寧に記述されています。朝倉寿賀子さんの「オシラサマ」の絵も掲載されています。公演会場で壁面に遠野物語に因んだ絵が飾られていた事を思い出します。出演者からのメッセージと
12月24日(木)、横浜演劇鑑賞協会の、第302回観劇会。会場は、紅葉坂にある、横浜市教育会館のホール。『語りと音楽で紡ぐ』とあるように、語りを中心に、三味線・浄瑠璃、笛・尺八・鳴物、ピアノ、ヴァイオリンが加わり。『遠野物語』。柳田國男(1875〜1962)により、1910(明治43)年に発刊。岩手県遠野地方に伝わる伝承を、記録したもので、その遠野地方出身の佐々木喜善により語られた物語を、蒐集しています。天狗であったり、山神であったり、山女であったり、座敷わらしであったり。また、河童
3月から続く自粛~緊急事態宣言、明日14日に39県で解除される動きがあるようですが、これから平穏な日常が戻るというよりは、徐々に新しい生活のスタイルが生まれてくるのだと思えます。稽古は集団での創作ですので、現状見合せておりますが、その時間はまた、作品への理解や可能性をみつめる機会をあたえてもくれました。「遠野物語」はひとつの大切なタ―ニングポイントとなる作品です。*2019年8月地元の方のご案内で夜の早池峰神社を訪れる静まりかえった境内空には満天の星が*短編の集積である「遠
鳥取のふとん新井純:語り岩間麻里:作曲・Pf*小泉八雲『日本の面影』(1894年)収録の紀行文「日本海に沿って」に挿入された小品両親を相次いで亡くし、残された幼い兄弟二人がわずかな家財道具や着物を売って生きようとする。一枚の薄い布団が最後に残るが無慈悲な大家に没収されてしまう。貧しさと真冬の寒さの中で兄弟は天に召される。亡くなった兄弟の霊が布団に乗り移り布団が喋り出すというお話。互いにいたわりあう「あにさん寒かろ」「おまえも寒かろ」というリフレインが兄弟の深い情愛とともに
夜(闇)への親和性と闇の波間で明滅する生命への畏れと憧れ、果ては自身がその煌めきの微細な一部となって時空間に溶け込んでいく感覚をあらわす作品に八雲の「夜光るもの」「焼津にて」などが挙げられるが、漱石の夢十夜「第一夜」にもまた同様の感覚をおぼえる。日が上り、西へ落ち、『勘定しても、勘定しても、しつくせないほどの赤い日が頭の上を通り越し』ていく。星の破片の墓標にはしまいには苔が生え、もはや時の感覚は曖昧模糊となっていく。『それでも百年はまだ来ない』繰り返される天空の営みは夜と昼、陰陽の明滅であ
2017年森の音舎は、夏目漱石「夢十夜」からスタートをきります。現在、稽古に公演準備のための作業がすすんでいます。森の音舎の「夢十夜」は、語りと音楽による音楽物語としてとらえ、全10作品を3夜にわけて上演します。今回特筆すべきは、10作品を一挙に上演すること。そして全てがオリジナル作品であることが挙げられます。演奏至難では?(曲の難易度ではありません。音を選ぶのが、という意味で)と思われる作品もありました。ところが、稽古に入ってみると、毎回ながら、その場ですごい化学反応がおきる訳なのです
公演が決まると、どのように公演のお知らせをお届けするのかを毎回考えます。ご興味を持ってくださる(であろう)かたがたにどうしたら周知してていただけるかを公演の内容毎に考えます。公演を開催する会場が都内23区なのか、郊外なのか、他県なのかで情報公開を自治体や公的な機関に依頼する方法が異なりますが、居住する区域外ですといろいろな手続きが必要になります。以前はなじみの薄かったSNS媒体も、そのひとつです。まずは、知っていただかなければ無いものと同然ですから,パソコン操作は苦手ですが、ご案内、稽古の
新井純さん石井ひとみさんふたりの舞台女優による、歌い語り演じられるコンサート「オツベルと象」終了しました。昨年5月国分寺市いずみホールで初演した森の音舎主催「賢治~ブレヒトをめぐる旅」をお聴き下さった戸田陽子さんはじめふじみ野市舞台芸術鑑賞会のメンバーの方々が招聘して下さった公演になります。前半は、宮澤賢治を中心に、さねとうあきら、俵万智の詩と短歌による林光・萩京子ソングス。後半はプログラムにはない「インマークライナー」でスタート、だんだん小さくなっていく楽器の不思議さ,変化する音色
小泉八雲の怪談集におさめられた佳品「ひまわり」はとても好きな作品だ。小泉八雲が居を構えた高田村(現高田馬場)の近くでふと見かけた一輪のSun.flowerから40年の時を超え、少年時代を過ごしたウェールズの丘での不思議な出来事へ想いを馳せる物語である。日本の民話から再構築されたほかの作品群とは異なり、ここに登場する少年はラフカディオ自身と思われる。八月のある日、少年は親友のロバートと松脂の香りでいっぱいの丘でフェアリーリング(※菌輪)を探していた。フェアリーリングの中でうっかり眠ってしまい
先日、下北沢にある舞台を観に行きました。別役実作品「壊れた風景」です。難しいんだろうな、理解できるのだろうかという心配?は舞台がはじまるやいなや消えていきました。コンサートもご一緒させていただいた名女優新井純さんが冒頭から出ていらしたことも大きいですが、セリフが一見平易なことばでやりとりされるからです。難解ないいまわしも、長台詞もありませんし日常会話のようです。道に迷った母娘の背後には、大きなビーチパラソルが立ち、蓄音機からは音楽が流れ、食べ物が入ったバスケットが敷物の上に所狭しと並べら
12月6日~10日紀伊国屋ホール12月15日~16日京都芸術劇場・春秋座
午前中、会社で郵便物の整理、FAX、ルス電、宅急便、机の上の片付けを、終わらせ稽古場に行きました。そろそろ年賀状を作る準備を始めなければ・・・。今日も出演者が、全員そろわず代役稽古になりました。舞台監督助手は、小道具の製作を稽古の合い間に行っています。京都の劇場で仕込の為、連絡がとれず。明日連絡。
稽古場に電球のUP・DOWNの仕掛けを仕込む為、会社にコード・重り・滑車・ヒートン・ロープ等を取りに行きました。午後から稽古場に仕込始め、2時間ぐらいで完成しました。稽古終了後、19:00から役者の声の録音。その後、大道具の発注です。ネタバレになるので内容は、なしで・・。予算を少しオーバーしたのですが、確認すべき事や、有り物の確認で少しでも安くしていくことになりました。京都の劇場と紀伊国屋ホールのサイズがかなり違う為、苦労させられます。どちらのお客にも満足してもらい、それぞれの