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英語達人列伝IIかくも気高き、日本人の英語(中公新書)Amazon(アマゾン)878円夏目漱石といえば日本を代表する文豪の一人ですが、本書で紹介されている略年譜を見ると、彼が小説を書いた期間は10年余りと思いのほか短かったことに気づきます。むしろ、1893年に高等師範学校の嘱託講師になって以来、大学を辞して東京朝日新聞社に専属作家として入社する1907年まで続いた「英語教師」としてのキャリアがそれを上回る長さだったことに驚きます。同書では、日本に居ながらにして
英語達人列伝IIかくも気高き、日本人の英語(中公新書)Amazon(アマゾン)878円斎藤先生には、前著の「英語達人列伝」を含めて同じような作品がいくつかある。これはその中でも最近に出版されたもの。選ばれた人物には、英語の達人としては著明な嘉納治五郎、夏目漱石、南方熊楠、国弘正雄から無名の杉本鉞子(えつこ)、さらには学者の勝俣銓吉郎、朱牟田夏雄、存命中の山内久明までが含まれている。どの場合も、それぞれの達人の英文が提示され著者の丁寧な解説がつけられている。いつも驚か
武道日本の武道は元来武道に戦いの技術をささげるための物であったが、明治維新以来様々な術的、論理的、制度的変更を得て武道という現代的に編成された魚住孝至はこの武道の現代化を論ずるさい嘉納治五郎、阿波研造、植芝盛平という3人の偉大なる武道家の業績に焦点を当て、この現代化の過程において同じ様に影響力を持った植芝盛平をはじめとする他の武道家たちの名前を挙げている山岡鉄斎は幕府軍の無血降伏につながる交渉準備として江戸城の攻撃を防ぐことで明治維新において重要な役割を演じた剣豪である武士が血を流