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AndréGide,1869-1952昭和25年(1950年)~昭和27年(1952年)刊行の新潮社版『アンドレ・ジイド全集』が、日本語訳アンドレ・ジッド(1869.11.22~1951.2.19、享年82歳)の、もっとも包括的な全集です。ジッド晩年に刊行開始され、配本中にジッドが没したために、翻案戯曲や書簡集や公刊日記以外の生前刊行の著作は公刊された未完成作品までほぼ完全に網羅収録され(生前刊行の『ジイドの日記』は全集とは別に全5巻で翻訳刊行されています)、最後の小説「テーゼ(テセウス
一昨日(4日)の朝日小学生新聞「天声こども語」は、長塚節の代表作「土」のことを書いていた。こんな趣旨である。茨城の農家の悲惨な生活が書かれており、文壇には「読む必要がない」という声があった。しかし夏目漱石が、「私にも誰にも書けない。こうした事実を知ることは参考になる。娘が年ごろになったら読ませたい」と評価した。夏目漱石は若い人たちに対して面倒見がよいことで知られている。近代文学史に名を残す作家で漱石の助力で世に出た人は多い。長塚節もそのひとりである。「土」は
『シュテファン・ゲオルゲ「うっとうしい夕べ、しらじらしい朝」』StefanGeorge(1868~1933)『清岡卓行「思い出してはいけない」(詩集『日常』昭和37年より)』清岡卓行(1922~2006)思い出し…ameblo.jpアンドレ・ジッド(AndréGide,1869~1951、1947年ノーベル文学賞受賞)は、日本に初紹介された大正後期から昭和30年前後までは「ジイド」の方が一般的表記でしたが、現行の日本語表記では「ジッド」と呼ぶのが定着しています。昭和初頭にあってジ
そこに愛はあるのか!愛ないなあ。文壇には。どうしようもないやつばかりや。まあ真人間ばかりでは文壇つまらなくなるしな。「いろいろなクレームや要望があるものだと思って見ています。そうした中で気になるのは店員の態度の悪さに対する意見で、店長の回答がほとんど「指導いたします」の同じことば。指導ってどんなことしたのか具体的に教えてください。連日のご指導たら、クレームがねくなるはずですが、相変わらずということはとりあえず、そう言っとけば回答になるとでも?」
播州赤穂。遠くへ来たもんだわ。こっからは黄色いやっちゃ。まああとは似たようなもんやけどほんまに?1700円やのによう売れてるんや。金持ちでも買わへんやろ。誰が買うてるねん?それにしてもこんなええ商品をどっかから取り寄せて置いてくれてるって言うのもありがたいと思わへん?「商品を探している時「出してるだけです」ではなく調べてほしい。」「いつも当店をご利用いただきありがとうございます。ご指摘の件、昼礼にて全マネージャーに伝達致し
雨上がりの水感が出せたらええ気持ちどうよ?うつくしい水滴をみたあとは美しい文壇に期待しようじゃまいか。「量り売りのコーヒーが無い、問題と思います。スタッフに聞くとあと1週間と言ってます。本当ですか。」返事「いつも当店をご利用いただき誠にありがとうございます。コーヒーの欠品でご迷惑をお掛けし申し訳ございません。10/7(金)入荷予定になっておりますので、入荷次第すぐに補充させていただきます。宜しくお願い致します。」何が問題やねん!定量入っ
大正5年のつくつく法師夏目漱石と芥川龍之介本日、ブログ記事を書いて、夏目漱石が芥川龍之介にあてた手紙を引用しました。かなり端折(はしょ)って書いたので、もうすこしきちんと書いておこうという気になりました。有名になった漱石の手紙は3通あります。それを完全な形で引用しておきたいと思います。厳密にいうと、最初の手紙は芥川宛、あとの2通は芥川と久米宛になっています。まず芥川龍之介を文壇に押し出した、漱石の有名な手紙を引用します。芥川の「鼻」を激賞しています。久米正雄「父の死
「レジの時、前の人が使っていたカゴに、精算した商品を入れるのをやめてほしい。生物を入れている場合もあり、感染対策としてはよくない。他の店では消毒済の新しいカゴに入れる等している。」「いつも当店をご利用いただき誠にありがとうございます。精算カゴの件、今後の検討課題とさせて頂きます。今後とも当店へのご意見・ご利用ご来店お待ちしています。」んー。なんとなく正論ぽいねんけど、行かんかったらええんちゃうの。正義を振りかざして反論しない相手に押し付けている様は美しくないな。
ネリー・アルカン愛と孤独の淵で2017年10月21日(土)公開フランス文壇に衝撃を与えたカナダ人女性作家ネリー・アルカンの伝記ドラマ。高級エスコートガールだった自らの過去をモデルにした自伝的小説でデビューしたネリーは、一大センセーションを巻き起こす。しかし、自ら生み出した分身たちによって蝕まれていく。あらすじネリーは高級エスコートガールだった自らの過去をモデルに、美しくも残酷なエロスを描いた小説でデビューし、一大センセーションを巻き起こす。やがて、自伝的小説のヒロインが“性”に翻弄
ゴールデン街の「敷居の低い?」文壇BAR『月に吠える』にライターと編集と3人で来ました。私も遂に著書を出版した(1冊のみ)ので、その資格はあるのかな?プチ文壇バーと謳う割には、きちんとしたお酒の呑めるバーですよ!素晴らしいお店です。(2015年12月4日投稿)月に吠える(バー/新宿三丁目駅、西武新宿駅、新宿西口駅)夜総合点★★★☆☆3.5
今回はシンプルながら巧みな作品を紹介します。「1月1日から開店とってもありがたいです。」これは実に含みのある表現です。本当にそう思って書いたのか1日が休みなのが気に入らんのかどっちかでしょうが。「申し訳ございません、当店は1/3より」営業しますに読めんことないけどもうちょっとわかりやすい文字を書いて欲しいもんや。ちゅうか正月もやってくれってことやな。きっと。へぶう
前回読んだ「傲慢と善良」は、婚活における若者の心理を赤裸々に描いた傑作で、読み応えがあると同時に疲れる小説でありました。次は、なーんにも考えずに読める軽い小説を・・・と大量の積ん読本の中から選びだしたのは東野圭吾さんの「黒笑小説」です。作家の寒川は、文学賞の選考結果を編集者と待っていた。「賞をもらうために小説を書いているわけじゃない」と格好をつけながら、内心は賞が欲しくて欲しくてたまらない。一方、編集者は「受賞を信じている」と熱弁しながら、心の中で無理だなとつぶやく。そして遂に
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夏真っ盛りですがこよみのうえでは秋何です。そしてこちらは秋、それも去年の秋です。もしかしたらそろそろ一年遅れになってしまうのかもしれへんね。芸術の秋をしばし楽しんでいこうや。文壇もパンチのある先生はなりを潜めて全体的に小ぶりながらもきらりと光る作品たちをお楽しみください。「1Fパン売り場、シュガードーナツのありなしをきいて「なければないです!」じゃないです。まだ14時なのに焼くこともないならもう少し言い方があります!全体的に愛想わるいしいつもレジ1
辻元舞の色鉛筆画に誘われて俺のおでんを堪能。暑いがせっかく銀座に出て来たので少し歩き、松屋に入り、山形の酒を試飲したり、木村屋でパンを買ったりして帰宅木村屋×とんかつまい泉のずんだサンドカットしてあるのはシャインマスカット桜、瀬戸内れもん、あんず、小倉のあんぱん小さいのですぐ食べてしまう。シャインマスカットのあんはこうなるのか~と感心。前日にはランチのアッコちゃんの作家、柚木麻子さんと双葉社の担当編集者の掛け合い漫才…、いや、対談に参加した。これが爆笑に
「色川さんといえば、ぼくが文壇関係のパーティに初めて出席したのは、色川さんの中央公論新人賞受賞パーティでした。昭和三十六年くらいでしたか」「ぼくは出てませんね、多分」「とにかく存在を認められなきゃいけないと思って、ぼくは和服で行ったんです」(野坂昭如・吉行淳之介「対談」新潮社)
1月4日火曜日〜その4『酒中日記』編者吉行淳之介(H31年1月25日中公文庫)を読了。(写真)P191〜196、宮尾登美子「グラス二杯の白ワイン」に、與兵衛桃林堂の板倉晋平若旦那のお母さんの亮子さんの事が出てきてビックリ。そうかぁ…今東光さんの随筆にもお店の歴史の一端が書かれていて、宮尾登美子さんの日記にも登場する。文壇に愛された老舗なのですね。音頭取りも愛していますが…。(写真)これは、H13年8月19日、ベストセラー作家で当時は長野県知事の田中康夫さんとお店を訪問した時のスナップ。右
あー。買った買った。スーパーってほんま素敵な夢の国やな。いろんな世界のいろんなものがいっぱい並んでてな。レジさえなければも一つええねんけどそれはいうまい。なのにだ。これを踏まえてこれや。どっちもどっち。情けない。文壇の作品のレベルが落ちてると思うわ。ぐらぶう
鑑賞日2021年10月31日(日)製作年2021年製作国カザフスタン言語カザフ語日本語・英語字幕尺105分公開日2021年10月31日時点、未定原題Poet[Akyn]スタッフ監督・脚本ダルジャン・オミルバエフ主なキャストエルドス・カナエフクララ・カビルガジナグルミラ・ハサノヴァ概要文壇に認められない詩人の男は、権力に抗って処刑された19世紀の詩人に思いを馳せる…。現
白人男性作家に残された2つの道──MeToo時代の文壇とメディアと「私小説」https://www.newsweekjapan.jp/stories/culture/2021/10/metoo-6.php
いま発売の「週刊現代」9・25号の伊集院静さんの連載エッセイに、丹羽文雄さんが登場します。「先輩作家とのゴルフの思い出」。「食と酒吉村昭の流儀」の献本の献辞に、気づいていただいたでしょうか。ゴルフ「丹羽学校」ができたのは昭和37年で、それから33年続いたので、一緒にプレイしたことがあったかもしれません。こうして丹羽さんのことが語り継がれていくのはうれしいことです。食と酒吉村昭の流儀(小学館文庫た40-1)|谷口桂子|本|通販|AmazonAmazonで谷口
吉本ばなな「おとなになるってどんなこと?」(ちくまプリマ―新書、2015年)という新書。まだ半分まで読んだところだが、かなり易しい本なので、恐らく今日の今から夜までで読破出来るだろう。大人が読むものってよりも、むしろ子供の小学生向けであり、頑張ってもせいぜい中学生くらいまでが読むべき本かも知れない。それくらい易しい本である。語句も言い回しも内容自体も易しい。更に内容を深く掘り下げて考えるとするならば、大人が読んでも楽しめるとは思う。大人って何なのか、ということは普遍的なテーマであるから、答えの
スマートフォンやSNSの普及により、活字離れが急速に進み、出版不況に陥った文学界。そこに1人の天才少女が現れる。その名は“響”(平手友梨奈)。まだ15歳の響の小説は、圧倒的な才能を感じさせるもので、文学の世界に革命をもたらす力を持っていた。響は、自分の生き方を絶対に曲げず、世間の常識や慣習に囚われて建前で生きる人々のごまかしを許さなかった。彼女の行動は、文芸部の部長で響のライバルとなる祖父江凛夏(アヤカ・ウィルソン)や響の担当編集者の花村ふみ(北川景子)だけでなく、過去の栄光にすがる有名
今頃、『やっと死ねたわ』なんて嘯いているのでしょうか。愛されたね。ばあさま。たくさんの人たちに愛されたね。人一倍変り者だったくせに_______________でもね、だぁれもばあさまの真似は出来ないよ。そんな根性ある作家は金輪際出てきまへん____________それが今の____________。合掌『◆永久保存版・鎮魂のうた「ばあさまが逝った日」』◆永久保存版・鎮魂のうた「ばあさまが逝った日」オカシナばあさまが逝ったとさ。九十九でいったとさ。愛を描き、恋を描き、醜を描き、憎
https://comemo.nikkei.com日経COMEMOさんのこちらの記事にhttps://comemo.nikkei.com/n/n2873ea802ef7?magazine_key=mb7af516ae320僕の記事が紹介されましたhttps://note.com/tonybridgel/n/n6ff3754488ea文壇デビューそんなたいそうなものでもないか・・・ここにもたまに取り上げてる海外と日本の働き方の違いから将来、いわゆる「転勤」
中原中也「おめえは何の花が好きだい?」太宰治「モ、モ、ノ、ハ、ナ」チェッ、だからおめえは。太宰は泣き出しそうになりながら答えたらしいです。もう中原中也に関しては、からむわイチャモンつけるわまともに関わっていたら身がもたない。志賀直哉VS太宰治坂口安吾織田作之助このやりとりより坂口安吾の汚部屋が気になりました大正13年の『文藝春秋』「文壇諸家価値調査表」というのが面白く、それぞれの作家の天分、度胸、風采、人気、腕力、性欲、好きな女、、など点数をつけているので
いよいよ核心です。騙された話の番が来ました。メル友は私を「子を棄てた母親」と誤解したにせよ私の大よその輪郭を把握していました。私は掲示板で日常生活の細部を綴り心情吐露していましたから。趣味は元より私の好み、大嫌いな掲示板の書き手のことなど熟知していたはずです。美術界の美魔女伝説を私が披露した言葉がメル友自身とシンクロしていたことはメル友を驚かせたに違いないのですが、メル友は返す刀でそういうものをぶった切ることが出来る人でした。ここは一番、柳の下の2匹目のどじょうを狙ってやろうじゃないかと
初めて会ったころ、岡さんはまだ二十代の髪の長いほっそりした女性だった。と村上は岡みどりについて書いています。2010年に57歳で亡くなったみどりさんの村上との初仕事は「月刊太陽」1981年10月号掲載の「8月の庵僕の方丈記体験」。みどりさん27、8歳ですから、その意味するところ学生時代にはお互いを知らなかった。つまり、大学の初講義で隣の席に座った女子学生と学生結婚した。との説明は否定されます。島田裕巳と金平茂紀が「岡みどりさんは都立西高校で同級だった」と激白している割にみどりさん
有栖川有栖著『怪しい店』を定額読み放題のKindleunlimitedで読み始めた。臨床犯罪学者の火村英生とその助手役の作家有栖川有栖の名コンビが活躍するシリーズ。以前、有栖川有栖氏のエッセイを当時担当していた日本語教材の題材に使用させてもらおうと依頼の手紙を出したことがある。『六段階の距離』がそのエッセイのタイトルだ。地球上のすべての人間は、六段階の距離でつながっているというのが、エッセイのテーマ。有栖川有栖氏なら間に編集者を挟むことで大江健三郎氏とつながる。大江健三郎氏からなら世界の文