'19年公開ですから、もう100年以上経った作品です。D・W・グリフィス監督によるとても古い作品だけど、観始めたら止まりません。登場人物の表情と音楽が絡み合って、サイレントとはいえとても繊細な演技が心を打ちます。特に主演のリリアン・ギッシュは、まさに散りゆく花そのままです。共演の中国人の青年を、メーキャップを施したアメリカ人俳優のリチャード・バーセルメスが演じているのはさすがにちょっと難があるなと思いますが、当時の人種に対する世相から見たら、アジア人が演じることなどはなから頭になかったんでしょう