ドケチごっこをしようというのは、もちろん根底には自己の工夫と節制に対する肯定感の実感というのがあるのである。しかし、一方で実利を求めていないといったらそれは嘘であろう。さて、家計の見直しに際しては固定費への着目が肝要であるというのはしばしば言われるところである。真っ先に事例としてあがってくるのが一人一台になって久しい携帯電話料金であるが、往々にして例示される一般的な例というのがドケチみを欠いているのである。毎月8,000円だの10,000円だのを意識せずに垂れ流しているならそれはもはや余力がたく