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もじゃもじゃの髪に無精ひげ。タイトフィットの革ジャンで微笑む姿が写された「BorntoRun」のモノクロジャケットは、抜群の格好良さでした。(75年の「BorntoRun」は、ビルボードアルバムチャートで最高位3位を記録しています。)ベビーブーマーの彼は、恰幅も徐々に良くなって行って…。(84年の「BornintheU.S.A.」は、初のUKチャートNo1アルバム。もちろん、ビルボードアルバムチャートでも1位、年間チャートでは28位にラン
久々の更新です。本日の陽気は、正に春のそれでした。とても気分が良かったので、すぐに本題へ、と行きたいところですが…。少し寄り道をして、先日、見聞きしたお話を。歳を重ねるとカタカナ語や英字3文字の略語に、とても弱くなります。困ったものですが、実感です。とある窓口での出来事。高齢の男性が身分証明書の提出を求められていました。そんな女性スタッフの質問に、「運転免許証は、返した。」「それで、あの~何て言ったかな?」
このブログで、初めて、手植え靴ブラシを紹介したのが、もう5年以上前の事に…。江戸屋の花馬毛のブラシ(こちらは「手植え靴ブラシ~江戸屋~」で)が始まりでした。回を重ねていくうちに、良い意味での拘りのある方とも巡り合って…。あらためて、靴メンテナンスの奥深さを感じています。さて、本題に。数年前から百貨店の催事に出店されていて、かなり注目していたのですが…。中々、アポイントメントを取る事が出来なかったのが、今回、紹介する「桜ブラシ
亥年。職場が変わって…。談合の対応やら、審査請求の弁明書作成やらで、結構多忙な年だったかもしれません。最後の更新は…。洋服ブラシでは、破格の10万円以上のラインナップを揃える至高の工房。イシカワ洋服ブラシ。(今回の主役は、イシカワ洋服ブラシの白尾脇毛の靴ブラシです。)製作過程での専用の固定装置や木釘の使用や、屋久杉などの木地に手植えする馬毛には、尾毛の中でも選りすぐった尾脇毛を使うなど…。手植えの技術と毛質に対する強い拘り
こちらの工房を紹介したのは、3年以上前になります。藤本虎、宮川刷毛ブラシ製作所とともに別注した白馬毛の作りは、希望の大判型に手植えに相応しい上質の馬毛を使っていて…。大変、満足の行くものでした。今から、15年も前の話です。(最初に手に入れたのが、「手植え靴ブラシ④~田中ブラシ製作所~」で田中ブラシ製作所の白馬毛。)(時間差で手に入れたのが、「手植え靴ブラシ③~宮川刷毛ブラシ製作所~」で紹介した宮川刷毛ブラシ製作所の白馬毛。)(続いて手に入
もう、4・5年前の話になりますが…。髪と頭皮のケアの必要性を感じ出して、良いヘアブラシを探していたところ…。兵庫県に手植えで製作しているところを聞きつけました。西宮市で大正5年に創立したエイワ。同社は、日本で一番古いヘアブラシメーカーだそうです。(今回の主役は、エイワの手植え靴ブラシ。)(毛量は、このようにタップリで…。まさに密集しています。)高級な物は、持ち手に硬質な黒檀を用いる事の多いヘアブラシですが…。それを手植えする場合
70年代の前半、エアロスミスとのジョイントコンサートでのノリが凄すぎて…。マジソンスクエアガーデンに出入り禁止となったとの逸話のあるZZトップ。記憶が正しかったらの話ですが…。(エアロスミス、73年のデビューアルバム。日本では、「飛べエアロスミス」が先行リリースされていました。)80年代の前半から…。時流に乗ってシンセサイザーを取り入れた、彼らにしては、ちょっと洗練されたアルバムがメガ・ヒットを続けました。ちなみに、8作目の「イリミネイター」は
映画「ボヘミアン・ラプソディー」が、クイーンを知らない世代にも好評で大ヒットしているとのこと。周りでも、友人のI君を含めて、かなりの人が観ていて…。これが切っ掛けとなって、洋楽にも耳目が集まって欲しいものです。ところで、僕の記憶が正しければ…。女子中高生から人気に火が付いた彼らは、ライブ・パフォーマンスできるのかと思えるほど複雑な楽曲の構成より、ビジュアル的な要素を前面に押し出して紹介されていました。日本では、あっという間に大ブレイクして…。当時の代表的な
ご自身が実演販売されるとの連絡をいただき、ひと月待って伺ったのが梅田阪急。馬の尻尾に生える産毛を使った白毛のブラシの現物を見せていただくためでした。同店では、この短い毛を熊毛と説明され、靴ブラシには根本の部分を、洋服ブラシには毛先の部分を使っているようです。以前、紹介したのは、尻尾の長い毛、いわゆる本毛を使ったものでしたが…。(「手植え靴ブラシ⑨~宇野刷毛ブラシ製作所~」で紹介した本毛の靴ブラシ。)今回、紹介するのは、熊毛を使ったこちら。
弥生尽の更新になりました。よろしくお付き合いください。(今回の主役。ヤク毛を使った手植え靴ブラシです。)靴磨きには、どんなブラシが必要なのか?そんな事を考え出してから、もう25年以上、試行錯誤が続いています。途中からは、手植えの製法にも拘り出して…。手植えの利点は、○個別の製作、いわゆる別注を受けてくれるので、ある程度、自分好みのカスタムメイドが作れること。○総体的に、工業生産された機械植えのものより、高品質の木地や獣毛を選べる
先日、「機械植え靴ブラシ④~ホースブラシ②~」で紹介したドイツのブラシメーカー、レデッカー。機械植えでブラシを作っているメーカーとばかり思っていたところ…。最近、剥き出しの引き線を使ったブラシが掲載されている事に気が付いて…。実は、手植えでもブラシを作れるメーカーでした。その手植えブラシのひとつが、共蓋の上にハンドルを付けたユニークな靴ブラシ。こちらは、ワックスコーティングされたブナの木地に、山羊毛には珍しい黒毛を植えたもの。毛丈30mm、幅50mmで、長
三条大橋の西詰に、古民家の落ち着いた佇まいの店があります。看板を掲げていないのですが、店先に並んだ束子や箒で、棕櫚(シュロ)の専門店である事を窺い知ることができます。文政元年(1818年)創業ですから、もうすぐ2世紀になる老舗です。(真ん中の店が今回紹介する桔梗利内藤商店です。三条大橋に向かって撮って見ました。)(通りの向かい側から撮って見ました。)棕櫚とは、ヤシ科常緑高木で、丈夫な樹皮は、縄や敷物、束子や箒に加工され、図案化された意匠は、家紋
文部科学省が公表している平成27年度学校基本調査では、全国に教員は137万人余りいて、そのうち、約102万人が国公立の学校の教員だそうです。今回、話題にするのは、「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法(以下、「教員給与等特措法」という。)」に規定する教育職員。噛み砕いて言うと、公立の小学校、中学校、高校などに勤める約94万人の教員…、の労働条件です。事の発端は…。友人のI君は、公立高校の教諭で体育系クラブの顧問なのですが、馴染みの喫茶店(陽だまりcafe)で、クラブ
あまり馴染みの無い言葉でしょうが、「みかぐら」と読みます。皆さんご存知の「神楽」は、物の本に依りますと、「人間の生命力を強化し、復活を図るため、清め、祓い、鎮魂をする祭祀であり、芸能である。」と説明されています。その基となったのが、御神楽なのです。基本的には、神前で庭燎(にわび、ていりょう:篝火のこと)を焚いて行い、ほとんど一般公開されません。僕の知る限り、大阪の国立文楽劇場と九州国立博物館で催されただけだと…。「門外不出の秘祭」との表現がピッタリです。
物心ついた頃、父は写真を生業にしていました。写真家の渡辺義雄氏や英伸三氏とも親交があり、いつも自宅横の暗室からは、酢酸の匂いが漂っていて…。そんな影響もあって、休日には首からオリンパスペンとセコニックの露出計をぶら提げて、自宅近くの山野に出掛けたものです。(ぶら提げていたオリンパスペンとセコニックの露出計です。)背丈の高い陸稲(おかぼ)に寄り掛かる時の感触を、今でも思い出します。まだ、フィルムが高価な時代でしたが、24枚撮りを2本ぐらい撮っていたでしょうか。それでも、ハーフサイズのカ
スーツの安息の場は、冷暗なタンスの中でしょうが、その際、型崩れさせないためには、人体の形状に近いハンガーに掛ける必要があると思います。これは、私見ですが…。(今回の主役のアッシュブラウンのプレジデントハンガーです。)(こちらも主役のマットブラウンのプレジデントハンガーです。)現行モデルのプレジデントハンガーNEOは、色調が既に紹介した中田工芸や木内製作所に近い、光沢のある濃いブラウン系に変わりました。手にしたのは、木目の美しいアンティークアッシュブラウンとアンティークマットブラウンの2
至高のハンガー、次の1社は…。(木内製作所のハンガーが今回の主役です。)あるメンズ雑誌で知って、居ても立ってもいられず、即、連絡してしまったのが、木内製作所。重厚で光沢のある濃い茶色のボディに金ピカの金具が取り付けられています。もちろん、サイズは43cm。同社のものは、プレジデントと言う名だったかは、定かでありませんが、中田工芸のそのラインのものと並べても少し色合いが違う程度で、甲乙付け難い、至極の出来栄えです。(光沢のある濃い茶色のボディにやられました。)(前回紹介した中田工芸の
無垢の材から手作りされている至高のハンガー。(今回の主役のプレジデントハンガー、背景が映り込むほど輝いています。)迎賓館や有名デザイナーズ・ブランドなどで使われていると聞きます。ブナの原木から職人が削り出して作っていくのですが、個々の形がほとんど異なりません。僕の知る限り、国内で販売しているのは、3社(他社をご存知の方は、ご紹介を)のみ。豊岡市にある1946年創業の老舗、中田工芸。プレジデントと言う名を冠したハンガーを同社にお願いしたときには、既に注文生産になっていました。スーツの
またもや、メガホースブラシの話を…。こちらは、トレーディング・ポストの別注品で、ECCで教えを受けた先生が米国に移住する際にも、プレゼントで使いました。しっかりと面取りされ、側面に削りがない長さ210mm、幅60mmのクリア仕上げの白木の木地に、毛丈40mmの栗毛を植えたもの。今考えると、荷物になって迷惑だったかもしれませんが…。(しっかり面取りされ、側面もフラットです。)(クリア仕上げの木地です。)(毛丈40mmは、手植えブラシの別注品と同じ長さです。)(黒毛に見えますが栗毛です
(今回の主役は、真ん中に鎮座するかなや刷子です。)大正3年創業のかなや刷子。こちらは、浅草の出店で小売りをされています。本店に直接、依頼して作ってもらったのが、一回り大きめの長さ137mm、幅61mmの大判型。朴の木の木地に、毛丈もちょっぴり長めの42mmの白馬毛を植えてもらって…。軽く面取りされた白木仕上げの共蓋は、削り出しそのままのプレーンな状態。側面もフラットで、削りは入っていません。特徴的な釘打ちは、通常とは反対方向の木地の縁、例えると書類のマージンとか、紳士靴のコバのよう
ある地域ブランドの紹介サイトで知ったのが、宇野刷毛ブラシ製作所。創業は、大正6年。と言う事は、来年には100周年の節目を迎えます。こちらで手に入れたのが、少し長めの155mm、幅55mmの角丸長方形の朴ノ木の木地に、毛丈35mmの白馬毛を植えたもの。オーソドックスな7行植えで、17列あるので119の穴が空けられています。木地の側面に削りが入らないタイプで、丸頭の真鍮釘を左右対称に4本ずつの釘打ち。(少し大きめの角丸長方形の木地です。)(毛丈は35mmですが、木地の厚みで、高さは大判
もう10年になるでしょうか。桜の季節には、幾分早い弥生の中頃に、実物が見たくて、出店していた堺の高島屋に出向いたのが、洋服ブラシのイシカワ。同店の長さ150mm、幅50mmの長方形の黒馬毛は、毛丈が27mmの尾脇毛、いわゆる尾の根元に生える羽毛のような毛を使ったタイプ。火のしで、高温プレスして整えられた尾脇毛は、小筆と同じ品質で、滑らかで柔らかいのに腰があるとのこと。「このブラシは、小筆が木地の穴の数だが並んでいると考えればいい。」ご主人の物づくりに対する熱意が伝わってくる、そんな説明
イレギュラーな更新ですが、お付き合いください。タイトルの協定。聞き慣れない方が多いでしょうが、会社で残業する際に不可欠な大変、重要な協定です。正しくは、労働基準法第36条に基づく労使協定の事を言います。この協定を締結していないと、会社(使用者)は原則として、残業を命令できません。つまり、残業させてはいけないのです。また、この協定は、労働者に対して時間外労働を義務付けるものではありませんので、残業させるためには、就業規則等に残業命令の根拠規定がなければなりません。根拠なしに命令すれば
2016年9月から東京で最も古い刷毛・ブラシの老舗「江戸屋」さんに別注している「BriftH」さんの手植え靴ブラシが値上げになりましたネ。「BriftH」さんのコメントでは「昨今の原材料価格の高騰や人件費の増大など様々なコストの増加により、江戸屋様が価格の見直しをされ、それに伴い、当店での販売価格も改定させて頂きます。」とのこと。「江戸屋」さんでもこれに先立ち2016年8月から一部ブラシの価格変更を実施されていました。【江戸屋:新旧価格(税込)】・クリーム付けブラシ(白豚毛、白馬毛)
神田神保町の山田塗具ハケ製作所は、大正2年の創業で、1世紀を超える歴史があります。ハケとブラシの専門店として、テレビでも取り上げられたことがある名店です。同店5代目のご主人に、かなり無理を言って、お願いしたのがこちら。大判形で、長さ135mm、若干細身の幅53mmの朴の木の木地に、毛丈40mmの白馬毛を植えてもらって…。この馬毛は、白さが際立っていて、真っ白に見えます。法則どおり、柔らかさも抜群です。(朴ノ木の大判型です。)(毛丈40mmのホントに白い馬毛です。)(自然光だと良く
前々回に続いて、機械植えの靴ブラシの話を…。ドイツの靴に対する考え方は、整形外科的な健康と繋がっていて、足裏にフィットする特注のインソールの製作など、目から鱗のアプローチでした。15年くらい前、京都高島屋の1階に入っていたのがアルカ。ひと通りのレクチャーを受けた後、若干オーバーサイズのトリッカーズのカントリーとアンクルブーツ用にインソールを作ってもらいました。何故か、裏側の色が違うのが不思議ですが…。可塑性のある素材に足を入れて型を取って成形してもらい、数週間後完成する、と言った手順だ
日高市にある2代目のご主人が取り仕切る青山工房。まず手に入れたのは、特徴的な瓢箪型の2本。靴ブラシの材としては珍しい檜の木地に、毛丈25mmの黒馬毛と栗毛を植えていて…。しっかりと面取りされた白木仕上げの共蓋には、小さく「青山工房」の焼印が入ります。実測で、長さは95mm、括れた部分の幅が41mmと、かなり小振りですが、7行植えで使ってみると納得の掌にピッタリ収まるサイズ。聞けば、女性にも持ち易いように設計されているとのこと。こんな寸法でも、丸頭の真鍮釘を左右対称に4本ずつ釘打ちして
國田ブラシ製作所は、昭和の創業ですが、15年頃と聞きますので、三四半世紀の歴史があります。秋田での木地製作の加減で、数年越しのメールでのやり取りの後、めでたく作ってもらったのが、大判型のタイプ。若干小振りの長さ133mm、幾分細身の幅52mmの朴の木の木地に、櫛で梳かして製毛した毛丈40mmの白馬毛を100穴植えてもらって…。綺麗に面取りされた白木仕上げの共蓋は、削り出しそのままのプレーンな状態。木地の側面には削りが入り、釘打ちは、丸頭の真鍮釘を両端に1本ずつ、左右対称に3本ずつの8本で
日本でブラシの製造が始まった時期と時を同じくして創業したのが田中ブラシ製作所。江戸から東京へ改称して間もない明治7年の事です。3代目のご主人に、色々教えていただきながら発注したのが理想のサイズ(長さ135mm、幅55mm)の大判型。材としては、柔らかく、でも、粘りのある朴の木の木地に、毛丈40mmの白馬毛を植えてもらって…。(理想の大判型です。)(毛丈40mmです。)(こんな密度で植えられています。)(川沿いのベンチに置いてみました。)綺麗に面取りされた白木仕上げの共蓋には、下部
匠を紹介するサイトで知った宮川刷毛ブラシ製作所は、大正10年の創業で、90年余りの歴史があります。同店に別注したのは、10年以上前になるでしょうか。最初に仕様を説明した際、毛の種類と長さについて、ご主人に念押しされた事を思い出します。結局、大判形で、長さ135mm、幅55mmの朴の木の木地に、毛丈40mmの白馬毛を植えてもらいました。(毛丈40mmの白馬毛です。)(毛の密度は、こんな具合です。)綺麗に面取りされた白木仕上げの共蓋には、上部に「手造り」の赤い印が押印されています。木地