ブログ記事38件
アマテラス、ツクヨミ、スサノヲを三貴士と呼び有名アマテラスは日の神様で神々の代表として君臨している。この辺が何やら「卑弥呼」を思い起こさせるツクヨミは昼に対して夜を支配すると云われるが、謎過ぎる存在、実は男か女か判っていないそうだそれに対してスサノヲ。行動が破天荒でエピソードに事欠かない。しかも二面性を要する。悪神が改心して善神に成った話のよう祇園祭は疫病退散の祭りであり、怨霊鎮魂のためのものでもある。人の交流、文化の交流と共に疫病も蔓延した、そうな。現代では想像もできない。病理の原因も
スサノヲの正体ヤマトに祟る荒ぶる神戸矢学その⑤遅々として進まないが、簡潔に書かれた文章を理解するのは中々ハード。前提条件、基礎知識の量が半端ない。投了した棋士が「参りました」と云うが「えっ」どこが負けなの!?と思う時がある、そんな感じそもそも出雲の国譲り神話が修飾されたもので、ヤマトによる服属を強いられた歴史を語るもの。多くの血が流されたことだろう。息子の一人は長野まで転戦し終息している。曰く、大国主は服属させられた民の象徴で特定の名前ではなく集合名詞ではないかと。なお、出雲大社の主
スサノヲを祭る神社は全国にある。八坂(祇園)神社・津島神社・氷川神社・須佐神社など。須我神社もある須佐之男命「古事記」素戔嗚尊「日本書紀」須佐能蓑命「出雲国風土記」他にも様々な表記があるが、成立年からも出雲国風土記の方が古い漢字は音のみを重視し当初は意味自体は伴わなかった。意味が合致する漢字使用は後年のものと思われる、そうな以前から神様の名前の難しさには閉口していた。耳だけで聞いていると、ほぼ聞き取れない名前に遭遇する。今でも表記や漢字を思い浮かべて理解する始末。また読めても書けない
スサノヲの正体その③古事記日本書紀の前に書かれたであろう文書が存在する不思議とあまり語られないことが多く、偽文書とか囁かれる始末記紀には論理的な部分と非論理的な部分があるそうな。元々は系統立てて思想的に確立した物語だったのを改ざん!?恣意的に歪めた部分が、非論理的な部分となって表れている、らしい江戸時代の滝沢馬琴の指摘のごとく、陰陽五行説を土台として記されているのに、いきなり三貴子(アマテラス、スサノヲ、ツクヨミ)は論理的に矛盾する、ようだ。因ってスサノヲは作為であるとでは一体、スサノ
スサノヲの正体ヤマトに祟る荒ぶる神戸矢学2020年初版主著「古事記はなぜ富士を記述しなかったのかー藤原氏の禁忌」「縄文の神が息づくー一宮の秘密」「鬼とはなにかーまつろわぬ民か、縄文の神か」「アマテラスの二つの墓ー東西に封じられた神」「縄文の神ーよみがえる精霊信仰」「諏訪の神ー封印された縄文の血祭り」他にはニギハヤヒやヒルコ、ツクヨミ等など読みたい表題の目白押しまだ一冊目の前書きしか目にしていないが、書き出しが祭りの本質について今まさに目の前のテーマとして考えていることだったので感
明智光秀は、安倍晴明の再来な陰陽師、東漢人たちの長。かつては武田信玄に仕えて、織田信長を盛り立てたけど、一番は天皇への忠誠心。ここまでぶっ飛んでる戦国歴史久しぶりにお目にかかれた戸矢学さんの【天眼~光秀風水綺譚~】当時には、東京・京都大学みたいな権威ある教育機関が存在していたこと。そこの首席卒業や博士という肩書は、血筋や家柄にも匹敵する権威があること。当時の日本列島は単一民族ではなく、多様な渡来人たちが混然と生息している多民族国家だったこと。渡来人たちは土地に根付かな
2015年に書いていたこと史実の消し方『諏訪大社』三輪磐根著『諏訪の神』戸矢学著地元の信仰を、神社本庁が消し潰しているやり方はこうだ神体山と崇められていた山へ向いていた本殿を90度向きを変えて建て変えてしまうそして地元の神官を追い払い、神社本庁から宮司以下神職すべてを派遣そこで神社本庁に準じた神事を行い続け先史を消す守屋山を神奈備としていた諏訪大社本宮は、近年になって神社本庁から宮司以下すべてが任命され本殿を90度拝礼の向きを変えたと..
以下、戸矢学『怨霊の日本史――蘇我・物部の抹殺』(河出書房新社、2010年)から引用です。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー第5章再生産される祟り神――生け贄の上に築かれた律令国家p.183〜184▶気都和既[けつわき]神社(通称・茂古[もうこ]ノ森)奈良県高市郡明日香村上字茂古ノ森【祭神】気都和既命天児屋根命境内案内にこうある。「境内は『もうこの森』と呼ばれており、この気都和既神社には、気津別命と尾曾・細川両大字の神社にそれぞれ祀られていた天津児屋根命
以下、戸矢学『怨霊の日本史――蘇我・物部の抹殺』(河出書房新社、2010年)から引用です。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー第4章最大の怨霊神・蘇我入鹿――須賀神社、スサノヲ神話を探るp.128〜129中大兄皇子は天智天皇となり、現在に至る天皇家の直接の祖となっている。中臣鎌足は、藤原姓を下賜されて藤原鎌足となり、日本の歴史となり、日本の歴史上最も栄えた一族・藤原氏の祖となっている。つまり乙巳の変の首謀者2人の子孫が、以後の日本の主役になるであって、いわば
以下、戸矢学『怨霊の日本史――蘇我・物部の抹殺』(河出書房新社、2010年)から引用です。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー第3章幻想の聖徳太子――藤原一族の陰謀p.96また、斑鳩寺を建立するもう1つの目的は「菩提は弔う」ためではなかったかと考えている。みずから発願して寺を造り、みずからそこに住まう。これは空海や最澄の方法と同じである。つまり、廐戸皇子は「出家」したのだ。廐戸皇子は、政治家であるよりも、宗教者であったのだろう。今に伝えられている政治的な側面は、そ
以下、戸矢学『怨霊の日本史――蘇我・物部の抹殺』(河出書房新社、2010年)から引用です。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーp.2飛鳥という時代は私たちのイメージとはだいぶかけ離れていて、実は朝廷での権力闘争が最も熾烈であった時代でもある。大君[おおきみ](天皇)の権力構造や政治体制がいまだ定まっておらず、その後継を巡って実力行使、すなわち殺し合いがおこなわれるのも珍しくなかった。とくに蘇我氏が台頭し、権力を一手に掌握した時代であり、また蘇我氏を滅亡させた時代
以下、戸矢学『縄文の神――よみがえる精霊信仰』(河出書房新社、2016年)から引用です。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー第3章カンナビ信仰―縄文人の山神社以前の神道p.96神社の社殿は様々な建築様式があって、それらは日本の建築史を代表するものである。そしてその源流となる様式は2つに絞られる。すなわち、伊勢の神明造りと、出雲の大社造りである。神明造りは古代の穀物倉が原型であると、また大社造りは住居が原型であるとされている。ちなみにこの2系統以外の神社建築
以下、戸矢学『縄文の神――よみがえる精霊信仰』(河出書房新社、2016年)から引用です。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーまえがき――縄文へp.5わが国では言語も信仰も古来不変である。すなわち変わらなかったのは「大和言葉[やまとことば](言霊)」と「随神道[かんながらのみち](精霊信仰・自然信仰)」である。そしてこの2つのテーマを突き詰めると、私たちの身体に「縄文」の濃厚な血脈が流れていることを認識することができるのだ。とりわけ、日本の民族信仰である神道には
2025年3月22日に戸矢学「諏訪の神縄文の〈血祭り〉を解き明かす」を読了しました映画「鹿の國」を観た流れで、この本を手に取りました。現在では、鹿の首は剥製らしい。ですよね。再現した神事に出てくる大祝が出てきて、びっくり。「おおほうり」と読むのは難しいなと思っていたら、祝は当て字で「屠り」のことであると。えーっ!物部守屋を封じているというところから、藤原と縁のある鹿の首を奉納するのかも!と思いました。そして、殺された物部の一族が75人だったのかも??諏訪大社の御神体が諏訪湖ではない理
全国にある星信仰の神社。実は関東は星信仰の一大拠点だったことをご存知でしょうか?今回は戸矢学さんのこちらの本から。古代史、海人族を探求している人は必読の書です。今回の記事は200P以上ある内容から、たった50Pの内容で書いてます。戸矢さんの本は大好きなのですが、今回も傑作ですので、是非お手にとって読んでみてください。最初の神アメノミナカヌシ:海人族・天武の北極星信仰とはAmazon(アマゾン)今回は天武天皇が果たした役割と、アメノミナカヌシの考察に関する部分は割
🍀2022年12月8日🍀著者戸矢学この手の本って、どうレビューすれば良いのか難しいですね。💦おもしろいポイントだけ拾うか、全体的な流れを書くか。映画レビューと同じ感じで書くと、もの凄い長文になってしまう。笑と言う訳で長文注意です!皇族の苗字は姫(き)。姫は周王朝の国姓でもある。紀氏は海人族と水軍をしていたので、中国江南辺りと交流があったのでは?周は紀元前256年頃滅んで秦になったが、滅亡させられなかったので家系は残った。確かに中国は前政権を根絶やしにするイメージがあるので、
🍀2022年2月19日🍀著者戸矢学四社は昔、諏訪湖を囲んでいた。守屋山は地元民から大事にされていない。古事記のタケミナカタのエピソードは後から付け加えられたのでは?諏訪は古代中国の言葉。柱も大事にされていない。だから引きずられる。桓武天皇の時代に生け贄が廃止されたのでは?守屋はキツツキになった。森の宮神社は守屋の土地?733年にタケミナカタが諏訪入り?大祝は八歳で現人神になる。硯石は生け贄を置く祭壇。地震の神ではないか?ミサクチ=裂ける地フォッサマグナの古語。笑
来訪神は、鬼の姿で現れ福音をもたらし、太古の土俗神たちも、異形の鬼として荒ぶる神となるが、転じて守護神となる。怨霊、鬼道、鬼門、伝説などから、鬼は神と捉える日本人の信仰心の原像に迫る。以上、ホームページ上の本の紹介より。いわゆる縄文時代好き、アンチ大和朝廷のスタンスの本。嫌いじゃないです。本著者のほかの作品でヒルコとかツクヨミとか、わりとニッチでロマンのあるテーマの本があるみたいなのでそのうち読みたい。鬼とはなにか:まつろわぬ民か、縄文の神か(河出文庫と5-5)Amaz
今月も始まったばかりというに、それなりの冊数の本を手に入れてきました(^^ゞもともと予定していたものなのでいーのですが(∀`*ゞ)エヘヘ相変わらず品ぞろえが粒ぞろいの河出文庫。ブラッドベリは大好きなので、ほぼそろってるんですが、こちらは知らなかったので💦『鬼とはなにか』はこういう本って好きなんですよ。鬼に関しては加門七海さんから吉野裕子さんも評論や論文を読んでますが、面白いですよねぇ。(こちらは予定外です)そして、太田忠司さんの連作がとっても
戸矢学:サルタヒコのゆくえ(2022)河出書房新社異端の?古代史研究家・戸矢学による『サルタヒコのゆくえ—仮面に隠された古代王朝の秘密(2022)河出書房新社』。本書冒頭に、手塚治虫のライフワーク『火の鳥』は「サルタヒコの転生譚という側面が、物語全体に深みが与えられている」とあるように、あの鼻が大きく時に醜くもなる人物がサルタヒコです。後に天狗に仮託されたりするこの異形の神は何者なのか?しかも、端役の神ながら全国に膨大な神社で祀られている。このあたりが謎解きのスタートになっていて興
戸矢学さんの本2冊を一気にご紹介。以前も書いたのですが、古代史の謎って興味が尽きません。正解なんて簡単に見えてこないのがわかっているのに、気になってしまう。時の政権によって隠された真実を知りたい、実際に何があったのか知りたい、そしてそれは自分たちの根源、人間という生き物の本質に深く関係しているのではと思うゆえなのかもしれません。戸矢学さんは神道・古代史研究家で、数多くの関連著書を書かれています。PickItemオオクニヌシ出雲に封じられた神:古代出雲の葬られ
戸矢学さんの『アマテラスの二つの墓』を読みました。最近、ちょっと自分の中で古代史ブームが起こっており(笑)、少しチョイスが偏っているのを自覚しています。戸矢学さんの著書は、オオクニヌシやサルタヒコ、スサノヲとどれも気になるタイトルばかり。いつか他のタイトルも読んでみたいと思います。PickItemアマテラスの二つの墓:東西に封じられた最高神Amazon(アマゾン)Amazon(アマゾン)で詳細を見る楽天市場で詳細を見る実在した皇祖の姿を求
ジブリの『君たちはどう生きるか』の2回目を観てきました♪1回目のときはなんだか作品全体から異様な緊迫感を感じた私でしたまた公開初日に行ったのでその時点ではパンフレットはなかったんですよ今回パンフレットをGET!👍この監督の文を拝読するかぎりにおいてやはり1回目に受け取った緊迫感は確かなものであったように思われます…誤って横向きの写真も載せてしまいました💦(上手く消せない…💦)もっとも監督はもうずっと以前からそうした危機感を抱いて作品作りをされてきたのではないか
(画像はAmazonの商品ページからお借りしています)京極夏彦氏が大好きですし今年は氏のデビュー30周年とのことでまた近々百鬼夜行シリーズを1作目から読もうかと思っているもので・・・ここらで陰陽道のことをちゃんと知りたいなと思い読んでみたんです全編を通して陰陽道を真面目に解説してくれているんですがところどころで無理矢理な感じや自説擁護が見てとれて現代の家相がどうたらはほほ迷信の類とか書きながら最後の最後で地震予知に触れて晴明の天文密奏
皆さんこんにちは、珠下なぎです。今日も来て下さってありがとうございます!初めての方は初めまして。心療内科医でゆるく作家活動をしております、珠下なぎと申します。ちなみにチェリ家🍒です。文学・歴史・最近はサブカルチャーなど様々な面から、現代社会を論じております。(いや、最近はドラマ駄感想ブログ…いやチェリまほブログと化しているかも……)たまなぎブログ、更新しました!今回は前回の続きです。月読命は、天照大御神の弟神でありながら、『記紀』への記述が極端に少なく、大変謎の多い神様。な
先日、図書館で借りてきた、戸矢学さんの「熊楠の神」を読んでいて、鋭い指摘があり、ガビーンとなりました😱熊楠の神熊野異界と海人族伝説[戸矢学]楽天市場1,980円戸矢さんのお名前は、図書館の歴史の棚で、よくお見かけしていましたが、たぶん、初めて読ませてもらったと思います。國學院大学神道学科卒で、「私は神主でもあるゆえ」と書かれておられたので、神主さんの資格もお持ちなんでしょうね。そんな戸矢さんが、「熊楠の神」で南方熊楠、熊野と海人族の歴史を紐解いてお
図書館に久しぶりに行ってきました😊前回、返しに行った日が、なぜか休館日で、返却ポストに入れて、返せたのはよかったのだけれど、借りれなかったために、通うのが途切れちゃっていました。でも、ちょっと読みたい本が出てきて、借りに行ってきましたー😆柴田哲孝さんのGEQが読みたくて‼️大好きな大村真吾さんのYouTubeで、4回にもわたって、取り上げていた小説です。「GREATEARTHQUAKE」阪神淡路大震災の時に何が起こっていたのかを、描いたフィクションなの
(「長岡京」跡に隣接する向日神社)◆「月讀命」を紐解く(7)~「ツクヨミ秘された神」より~ついに当書の最後の柱となる桓武天皇の登場です。既に「月讀命=天武天皇=勾玉」という答えは出ています。その理由付けと天武天皇を詳しく紹介しておけばそれでいいのではないか?そうはいかないのです。その事を分からなくしてしまった犯人がいるのです。歴史から上手く削除した犯人が…「憎っくき天武天皇!」と…~*~*~*~*~*~*~*~*~*~奈良県民だからか…桓武天皇への馴染みが薄くて。大
(京都市西京区月讀神社)◆「月讀命」を紐解く(2)~「ツクヨミ秘された神」より~紹介するべき神社が枯渇してしまい、昨日は2記事で終わりました。1週間をメドに1日2記事にしていくことにしました。変わらずご愛顧賜ればさいわいです。鋭意、参拝活動中!感銘と衝撃を受けた書、「ツクヨミ秘された神」(著:戸矢学氏)を教科書にして、月讀命の正体を紹介していく記事。昨日に第1回目の記事を上げ、今回はその続きを。謎深き神とされる月讀命が、謎とされる理由を中心に記しました。~*
◆「月讀命」を紐解く(1)~「ツクヨミ秘された神」より~新しいテーマを立ち上げます。性懲りもなく。いずれはしようと思っていたこと。諸々の事情で最近の参拝活動が減っており、紹介記事を上げる神社が枯渇したため。すべてはコロナのせいだ!ちょうど良い機会かと。~*~*~*~*~*~*~*~*~*~この書を初めて手にしたとき、「月讀命」を取り上げるなんぞまたドえらいことをしはるな…と。ホンマにちゃんと迫れるんか?…と。迫れてました。とことん迫れてました。理論はあまりに明